日別アーカイブ: 2017-06-23

クセになる大会

ハーフマラソンに首…ではなく脚を突っ込んでから6年目。フルマラソンだと走歴5年目に突入。
毎年出場するレースはほぼ毎年固定されつつあり、その中に走ったり走らなかったり、というレースが時々挟まってきます。

出場する以上は…と意気込むのも大切ですが、毎回毎回本気を出しては、相当な労力を要してしまいます。しかもそれは、大会に出場する前段階、つまり練習の段階からのことになってしまうので、かなり綿密な計画を立てて臨むことになります。

ご存じかも知れませんが僕は、石橋を叩いて叩いて叩きまくってから渡るタイプ。まあ、叩きすぎて怪我をしたこともたくさんありましたが…。
大会のたびに石橋を叩いているのも疲れるだけ。力を抜いて大会そのものを楽しむ、ということも時には必要だと僕は考えています。

年間のスケジュールを考えた時、春から初夏の積み上げ、盛夏から秋の本格シーズン、秋から初冬のクールダウン、真冬の試行錯誤と、4つに区切って大会を選別しているのですが、もしも他県で生活していたならば、このスケジュールもガラリと変わっていたことでしょう。もっとも今年は4月に職場の異動があり、秋以降の動向が全く不透明である(つまり、安易に大会のエントリーをすることができない)ため、いつもより少し早めにピークまで仕上げなければならないかな、とか考えたり…。初年度でペースを掴むってホント難しいんです、この業界(笑)。

本気を出す、いわゆる「勝負レース」と位置づける大会がある一方で、力を抜く、大会を楽しむ、つまり「ファンラン」という点でうってつけなのが、25日(日)に開催される「平川市たけのこマラソン」。毎年出場を楽しみにしている大会の一つです。実は今年が第22回なんだそうで!
コースの半分以上が上りか下りというこの大会、僕は「ドMとドSの集い」と勝手に銘打っています。

スタート直後から約7キロにわたって延々と続く上り基調、更には折り返した後の下りと、これだけでも十分過ぎるぐらいお腹いっぱいなのですが、その後も2度3度と繰り返される上り下りに、全身が悲鳴を上げるか脳がアホになるかというギリギリの状態まで追い込まれます。道中、声援を送る観客はほとんどおらず(畑仕事のついでに声援を送るお年寄りぐらいでしょうか)、鳥のさえずりと風の音が声援代わり。もう一つの励みは、コースの最高地点へ向かう間、そしてそこを折り返した後、たくさんの仲間とすれ違えること。

ヒーヒー言いながら走り終わった直後は本当に苦しくて、もうこんなコース二度と走るか!と思ってしまうのですが、なぜかまた走りたくなるという、ホントに不思議な大会です。しかし、今年こそ10キロにエントリーするつもりだったのに、間違えてハーフにエントリーしてしまったという…。

昨年はエントリーしたにも関わらず、熊本への支援活動が決まったため、出場することができませんでした。
よって、今年は2年ぶりの出場となります。この2年間で山の形状が変わるはずもなく、道が整備されたという噂も聞いていないので(橋が整備されたんでしたっけ?)、相変わらず泣かせる、いや笑わざるを得ないコースが待ち受けていることでしょう。それが楽しみでもあり、不安でもあり。

実は私、この大会の前後で、必ずと言っていいほど脚のどこかを故障します。2年前は、大会の前日アキレス腱に注射を打って走りました。しかし、それぐらいしてでも出たい、と思わせる何かがあります。ちっとも楽ではないけれど、あー、走るって何か面白いなあ、ということを実感できる大会…といえば大げさかも知れませんが、今年も「途中で歩くことなく最後まで完走する」ということを目標にしたいと思います。

どうやら天気もそれなりみたいですし、タイムは度外視、上り下りの練習の延長と捉えながら、慎重かつ大胆に楽しみます!