ちょっと足りない、がちょうどいい。 #走れメロスマラソン


仙台国際ハーフマラソンから中一週を空けて、五所川原市で開催された「第7回走れメロスマラソン」に参加してきた。
正直、花巻~仙台で力を出し尽くした(のか?)感があったので、今回は頑張り過ぎないことを目標として大会に臨むことにしていた。

6時46分に弘前を出発する五能線に乗車、同じ大会に出場する名取市役所のMさんと久し振りに再会。彼女、昨年10月に初フルを走破した後も積極的に大会に出場しており、なんと来月にはサロマ湖の100kmにも挑戦するという猛者(Mさん、ごめんね!)。
そんなMさんとランニングに関するおしゃべりをしながら、列車は7時30分過ぎに五所川原駅に到着。
スタート地点となる立佞武多の館へと徒歩で向かう。

会場に到着すると、弘前公園RCの仲間が数名、既に準備を始めていた。スタートは9時。珍しく雲一つない青空で、運動会にはもってこいの天気。しかし、マラソンにはちょっと厳しい気象状況かも知れない。

数日前からレースプランを考え始めていた一方で、ちょっとした迷いも生じており、どういう展開で進めるか、以下5つの設定の選択肢を頭に描きながら、準備を開始。

(1)最初から最後まで一定のペース走
(2)5km毎のビルドアップ
(3)15kmまでペース走、ラスト5㎞でビルドアップ
(4)ペースを上げ下げしながらの変化走
(5)そして、最後は笑ってゴールする

実はこのコース、ハーフマラソンといっても少し距離が足りないことでも知られていて、実際の距離は20.8km程度。なので、このコースでの自己ベストは参考記録程度に留めないとならない。

大会1週間前に軽く腰を痛め(恐らく軽いギックリ腰)、「ギックリ返し」の恐怖と戦いながら日々を過ごした。幸いにして痛みは引き、木曜日もジョグを行うことができたので、大した影響を与えることはないだろう。しかしそういった事情もあり、ガチンコのレース展開を敢えて避けた。もう一つ、土曜日から少し風邪気味で喉が腫れていた(微熱っぽかった)ことも、ここで言い訳がましく補足しておこう。

さて、依然としてプランが決まらない中、スタート地点への集合時間となり、取りあえず1時間30分~2時間以内のゾーンへ。
「えっ!ここじゃないでしょう?」と仲間から言われたが、これでいいのだ。何せほら、今日はガチンコで走らないので。
スタート地点でSさんと談笑。会話を交わしていく中で、今日は15kmまで抑え気味に、そこからジワリジワリとペースを上げるプラン(3)に設定することにした。
というのも、自分のウィークポイントが、15kmからの極端な落ち込みだったから。ちなみに(5)はマストです。

いよいよ号砲が鳴り、花火が打ち上げられ、スタート。
予定通りたくさんのランナーがひしめく雑踏の中を駆け出すこととなったが、結果的には最初からオーバーペースにならずに済んだ。

最初の1㎞を4分45秒で通過、いくら何でもちょっとこれだと遅い。ということで、五能線に架かる跨線橋の下りを利用して一気に加速4分10秒前後までペースを上げた。当初のイメージは4分12秒~15秒だったので、今度はちょっと速過ぎたか。ちなみにこの時点では、腰のことなんぞすっかり忘れていた。レースが始まると、所詮こんなものなのですよ。
5㎞までしばらく直線が続くので、先行していた仲間に「4分10秒ぐらいで行くから!」と声を掛けつつ、一定のペースを保つよう心がける。
正直、ペーサーとしてうまい具合に利用してくれ、という思いもあった。
西寄りの風が吹いていたものの、昨年と比べたら微風レベル。むしろ、雲一つない青空から注がれる日差しが、体内の水分を徐々に奪っていくのがわかった。なので、最初は幾つか飛ばす予定だった給水もしっかり取ることにして、ペースを落ち着かせる。あとは文字通り、淡々と。

8㎞付近から、他のランナーが僕をマークして走っていることに気付いた。いや、マークされるだけペースが安定しているってことなのだろう。とはいえ一旦わざとペースを抑え、先行させようとしたが、彼は前に出ようとしなかった。
なかなかのレース巧者なのか?これ以上は意識しないで走ることにした。

11㎞付近で、今日のゲストランナー谷川真理さんの姿を確認。
まるで昔からの知り合いだったかのように「お疲れさまです!」と声を掛ける。
「お疲れさま!いいペース!今日はどれぐらいの記録を目指すの?」と僕の後ろを走る例のランナーに、谷川さん。
「い、1時間30分切りたいです。」
結構辛そうに答える彼に思わず、「大丈夫!行ける、行ける!」と声を掛ける。

「よし!頑張ってね!」
谷川さんに背中を押されたような気分で、気合いを入れ直す。

15㎞手前、その彼がカーブのインを突く形で前に出た。
どれどれ、今度は彼の背後を追ってみよう。

しかし、背中を見ながら走ってみると、結構ペースが落ちている。
これではいつものレース展開と変わらないじゃないか。

我慢できず、再び彼の前に出てペースを上げる。
徐々に背後から聞こえる彼の呼吸音が小さくなっていったのがわかった。
申し訳ない、あとは自力で頑張ってくれ。

17㎞を通過、残り4㎞となったところで更に加速。4分5秒を切るペースで走っていたようだ。
先方には仲間数名の姿を捉えたが、敢えて彼らを追わなかった。
今日はあくまでも、自分の設定した展開をきちんとやり終えることが目的だから。

ところが、ペースを上げたことが災いしたらしく、19㎞を過ぎた直後に突如脚が攣りそうな気配が現れた。
こんなところでケガをするのは本意ではないと、咄嗟にペースを落とした。
それまでのトップスピードから、一気にローへギアを切り替え。代わりに、声援を送る声に手を振って応える。もっとも、僕に寄せられている声援ではないのだろうけど。

残り1㎞、斜陽館の前では声援を送るたくさんの観客を前に気合い入れとばかりに「オッシャ!」と雄叫びを上げながらガッツポーズ。それを見て更に歓声を上げる観客。何とも不思議な光景だった。
結局ジョグペースよりも少し速いペースから、最後は完全にジョグで流すような感覚を保ちながらゴール。

タイムだけ見ると1時間27分46秒と、昨年より約2分遅かった。しかも飛び賞には2番足りない19位。うーん、何だか色々残念。

ゴールした後、結構な余力が残っていた。ただ、敢えて不完全燃焼っぽさが残る程度でレースを終えるのが今日のテーマ。
そういう意味でも、タイムはともかく所期の目的は達成した、ということか。
しかし、こんなに笑いながら走ったのはいつ以来だったろうか、というぐらい久し振りに楽しく、爽快感に溢れるレースだった。
そして個人的には、谷川さんと約2年ぶりにツーショットならぬスリーショットを撮ることができたのは、ちょっとラッキー。

他方、「1時間30分切り」を目指した彼がどうしたのかは、わからずじまい。無事達成できていたらいいのだが…。


のんべ について

1971(昭和46)年 青森県生まれ。弘前市在住の青森県職員。 プリンスとビールと豆腐とラーメンを愛する。安い一眼レフカメラでいかに安っぽくない写真を撮影するかに興味あり。 ブログの内容の多くは、いつの間にか趣味となった「走ること」がメインです。
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