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明日、ラストラン

僕の横を走り去っていった赤い機関車。8両の青い客車を牽引して、野を越え山を越え日付を越え、上野駅へと向かっていく。 August 12, 2013 at 07:00PM

昨夏は、秋のマラソン大会に向けて、職場から青森駅に向かわず、1駅先あるいは2駅先の駅まで歩く、ということを週1~2回やっていた。距離にして4~8キロ程度。
調子に乗って1時間以上掛けて10キロぐらい歩く、なんてこともあった。

昨年8月、夕暮れ迫る青森市郊外。
新青森駅を過ぎた頃、ピーッという汽笛が周囲に響き渡り、程なく背後から轟音が迫ってきた。
赤い機関車に引かれ、津軽路を駆け抜ける8両編成の上野行き寝台特急「あけぼの」。

いわゆるブルートレインと呼ばれる寝台特急がどんどん廃止されていく中、「あけぼの」もいずれその道を辿ることは、火を見るより明らかだった。

そして昨年12月、2014年3月のダイヤ改正時での廃止が正式発表された。

僕自身、「あけぼの」には幾度となくお世話になった。

小学5年生の時、初めて一人で上京したとき(といっても浦和にいる知り合いのところに遊びに行ったのだけど)、帰る直前になって上野駅の構内で7,000円の入った財布を置き引きされて、傷心のまま「あけぼの」に乗って、弘前に向かったっけ。

従姉の結婚式の時は、家族4人で「あけぼの」に乗って上京したなあ。何があったかは言えないけど、あの時の結婚式は大変だった…。

勤務してからも、何回か利用させてもらったっけ。東京に雪が舞った11月、帰りに乗車予定だった「あけぼの」が大雪の影響で運休になって、急遽東北本線回りの寝台特急に切符を変えてもらった、なんてことも…。

ということて、寝台特急「あけぼの」にまつわるエピソードは結構あるんだけど、「あけぼの」の定期寝台特急としての運行開始が1970年10月1日、僕の誕生日が1971年1月29日ということで、いわば「同学年」に当たるわけで。

まあ、そういう意味では何かちょっと今回の廃止決定が寂しいな…と思う反面、これも時代の流れなのだろう、と諦めるしかないのだろう。(既に廃止されている「日本海」同様、臨時特急として引き続き運行されるとのこと。)

ちなみに、夕方18時過ぎの青森駅3番線ホームは、現在撮り鉄乗り鉄の皆様方が「あけぼの」との別れを惜しむために各地からいらしているみたいで、日に日にその数が増幅しているのがわかる。

いよいよ明日がラストランということで、イベントも行われるらしい。もしその様子に遭遇することができたら、またレポートしたいと思う。

第1ステージ、クリア。

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たか丸くんに寄せられたたくさんのメッセージを読ませて頂きながら、ようやく第1ステージをクリアしたことを確信。

素敵な仲間、美味しい酒、楽しい話。

色んなところから参加して下さった勇者の皆さま、本当にありがとうございました。

色んな形で関わって下さったスタッフの皆さま、本当にお疲れさまでした。

しかしながら冒険は、まだもう少し続きます。

春から始まる「津軽クエスト」第2ステージに、ご期待ください!

【盛況】「津軽クエスト」おかげさまで大盛況でした!【御礼】

2014年1月19日、クエスト攻略!!

前日から降り続いた雪は約15センチ。(午前6時までの24時間降雪量は25センチもあったらしいです。)
いつもどおり早起きをして、いつもどおり雪かきをした1月19日、日曜日の朝。
いつもと違うのは、この日が「津軽クエスト」当日だということ。

昨年10月頃から、「パワフルAOMORI!!創造塾」のメンバーと準備を開始、実行委員会を立ち上げ、幾度となく打合せを行い、その中で全体の枠組み、ルール、アトラクションの内容を決め、大道具、小道具そして装飾などを、あれよあれよの間に仕上げていきました。

この間、(恐らく)ちょっと他の人たちより年を食っているということ、(恐らく)面倒なことがあったら責任が取れそう(責任を押しつけられそう?笑)だということで、実行委員長を仰せつかることになりました。しかし、所詮は「名ばかり委員長」と諦めてもらい、当日は実働部隊として動き回る、つもりだったのですが…。

前日午後4時からヒロロにて最終の準備。しかし私、諸々の事情で18時過ぎに途中退席したわけですが、ホントすいませんでした。…あ、関係者の皆様、○○とのホニャララではないですからね!!

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19日は午前8時30分に会場となる弘前市駅前のヒロロ3階に集合、簡単なミーティングの後でセットの設営が始まりました。この日僕に与えられていた役目は、3つあるアトラクションの統括と、クエスト進行のコーディネーター、時々マスコミ対応。

3つあるアトラクションは、僕を含む数名の塾生が考案したもの。なるべく視覚に訴え、何か楽しいことをしているという雰囲気を醸し出し、更に、ちょっと知識も身につけてもらう、という内容で検討しました。(この際敢えて言わせていただきますと、色んなアイディアを最終的な形にしたのは、私です。)

大がかりな費用を掛けるわけにも行かないし、長時間に及んでもいけない、ということで、「りんごの銘柄当て」「ホワイトボードを利用したゲーム」「魚釣り」の3つのアトラクションを考案しました。
「りんごの銘柄当て」は、複数のりんごの種類を、これまた複数の銘柄の書かれたカード(中には「樹木希林」「はやて」など、りんごの銘柄と関係のないカードもありました)から選んでもらうという、いわば神経衰弱。これについては、本物のりんごを置いた方がより勉強になるだろういうことから、同じ弘前公園RCのメンバーであるOさんにお願いして、弘果からりんごを5種類ご恵与いただくことになりました(しかもOさんは、当日のボランティアも快諾して下さいました)。
実際に本物のりんごが並ぶと圧巻で、これは意外とよい学習機会になるんじゃないか?と自画自賛。(12月のプレクエストでは、本物のりんごがなかったため、イメージが掴みにくかったのです。)

「魚釣り」は、本物の魚を釣り上げるのではなく、魚種が2種類書かれた虫食いのカードを5種類×2セット用意し、それに共通する「ひらがな」を「マグネットの針」で釣り上げ、更にその釣り上げた5枚の「ひらがな」のうち、出題される問題の答えに該当する3つのひらがなを当てはめるという、ちょっと高度な内容に。釣り竿の糸の種類や長さが、微妙に違っていたことに気づいたかな?これも僕のいたずらです。糸が長くてゴメンね!(ちなみにひらがなのカードや問題の書かれたシートは、全て僕の手書きでございます。汚い字ですいませんでした。)

「ホワイトボード」に関しては、どういった内容にするか最後まで悩んだところもありましたが、とりあえず問題を幾つか用意し、一つの答えではなく、複数の答えの中から、同じチームのメンバーと答えが一致するかどうか、試してみようという、結果的に何だかよくわからないものになってしまいました。(津軽にまつわる問題ということで色々考えてみましたが、正直、問題作成にかなり苦慮しました。お蔵入りした問題も、多数。例えば「弘南鉄道2路線で、駅名に学校の名前が入った駅を一つ答えてください」とか。)

「ひらがな釣り(ヒロロ沼)」のアトラクションは弘前大学の女子学生ボランティア2人と担当教授の計3人が、「りんご銘柄当て」は前述のOさんと、これまた僕からのボランティアのお願いを快諾して下さった弘前公園RCのNさんが、「ホワイトボード」は今回ボランティアで参加して下さったUさんとTさんが担当することになりました。

9時前から2つの部屋に3つのアトラクションを設け、それぞれのアトラクションについて概要と進行の流れを説明。
事前に僕が作成した進行表を手渡し、そんなに面倒なものではないことを説明したものの、頭をよぎるのはただただ不安ばかり。盛り上がるんだろうか、楽しいと思うんだろうか…。

この時点で既に、実はかなり疲労困憊の状態になっていました。(前日のハイボールがまだ体内に少し残っていたのかも知れません。…おっと!すいません、すいません!!)

会場の設営にはほとんど手を貸すことができず、アトラクションの準備に付きっきり。あとは、時々持参したカメラで設営の状況を撮影する程度。果たして、こんな体たらくで最後まで大丈夫なのだろうか…。

気がつくと、受付開始の10時が迫っていました。今日だけ特別に設けられた受付の周りには、既に人が集まり始めています。むむむ…これは大変なことになってきたぞ!

そして、いよいよ10時の受付開始と同時に、何と大行列!!武者震いというより、ホントにビビって来ました。(始まってみたら、それが杞憂だったということをすぐに悟ることになったワケですが。)

アトラクションの準備も何とか無事に終わり、あとは参加者がやってくるのを待つのみ。
…あ、そうそう。OさんとNさんには今回、No Apple、No LifeのTシャツを色違いで着用していただき、スタッフとして加わってもらいました。

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(「アトラクションの罰ゲームが足りなくなる可能性がある」ため、この撮影直後に、髪の毛を没収されました。)

そして、10時30分からいよいよクエスト開始。塾生がコーディネーターとなり、4つのパーティーがそれぞれの地点からスタート。あちこちから、「レッツ!クエスト!!」の掛け声が聞こえてきます。

何せ最初ということで、始まった頃はコーディネーターもぎこちない感じがしましたが、そりゃそうです。だって、こんな大きな会場でこんなことをやること自体が我々にとっても初めてなんだから。

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そして、いよいよ3つのアトラクションにも参加者が入室してきました。
以下、それぞれのアトラクションに関する所感。

ヒロロボードで一致団結!(ホワイトボード):コスプレ衣装を身に纏ったUさんの進行が本当に素晴らしく、それをサポートするTさんの合いの手が絶妙。盛り上げ方も、弄り方もうまい!こちらで用意した進行表が必要だったのは本当に最初だけで、あとはUさん独自のアドリブとアレンジを加えて、各パーティーともに大いに盛り上がりました。Tさんの盛り上げ方も素晴らしかった!!

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(この時のお題は「ドラえもんの顔を描いてちょうだい。」ちなみに下の女の子は、罰ゲームのお面を喜んで被っています。)

ヒロロりんご園(りんご品種当て):Oさんの進行、それを支えるNさんのサポートと阿吽の呼吸。こちらも全く危なげなし。しかも、テーブルに並ぶりんごは5品種を予定していたのを、Oさんのご厚意もあって6品種に増強しましたが、ヒントなしでも正解するパーティーが、意外と多かった!Oさんの「うんちく」にも、親御さんは感心しっぱなし。一番嬉しかったのが、クエストを終えた後にカメラ持参で「もう一度品種を勉強したい」と戻って来られた女性がいたことでした。

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ヒロロ沼の主を釣り上げろ(ひらがな釣り):女子学生2人が自ら考えてくれたセッティングも秀逸で、こちらも非常に盛り上がりました。こちらの勝手な都合で急遽クエストの最中に部屋から飛び出し、オープンフロアーで行うことになっても、イヤな顔一つせず移動に協力して下さいました。参加していない一般のお客さんや、アトラクションの空きを待つ人たちの目にもついたため、注目度が高かったです。教授と一緒に賑わいを創り出すのが凄く上手かった!まさに視覚に訴えたいという目的が果たされました。

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マスコミからの取材には2社対応しましたが、会場をご覧になった記者の方々も、趣向を凝らしたアイディアに感心しきりでした。

さて、12時までの予約受付は順調に進んだのですが、ここでピタリと客足が途絶えました。
しかも、別室への移動などもあったため、メインスペースが閑散としているように見える時間帯が増えてきました。

「まあ、こんなもんだよね。最初だからあまり参加者が多くても困るよね。」と受付にいたTさんと苦笑いしつつも、なぜこんなピタリと客足が止まったのか、不思議でなりませんでした。

この日は断続的に雪が降り続いていました。ふと時計を見ると11時30分。
きっと、雪の影響とお昼前の時間だから、客足が途絶えたのだろう、と考えるようにしました(その考えは、間違えていなかったわけですが)。

お昼頃から、スタッフに交代で休憩に入ってもらいました(これも、Tさんが各班のタイムスケジュールを作成して下さっていたので、非常にスムーズでした)。

ところが、13時前頃から客足が伸び始め、再び賑わいを見せることに。
一瞬中だるみしていた感がありましたが、スタッフ一同再度ネジを巻き直しです。

そしてこの頃から、30分おきで区切られた時間毎のスタートを改め、受付を済ませたら順次ゲームを始めることとしました。
結果として、コーディネーターが全員フル稼働、という事態も発生し、アトラクションの前に行列ができるという、思いも寄らない状況が繰り広げられることとなりました。そして僕は、3つのアトラクションのサポートと進行管理を最後までしていたため、コーディネーターとしての出番は、結局ありませんでした。
アトラクションを待つ間、クエストに参加している方々を飽きさせないようになるべく間を空けないようにしたつもりではいたのですが、まだまだ改善の余地があるな、と終了後に一人反省。

それでも、スタッフの皆さんが上手く連携しながら、てきぱきと処理していった結果、何とか全てのパーティーを事故もなくゴールまで導くことができました。
15時前に受付を終了し、15時45分頃に無事、最後のパーティーがゴール。
ボランティアとして参加して下さった皆さんにも協力していただきながら、アトラクションや各部屋の撤収、後片付けを少しずつ開始、その間に、ゴール後にたか丸くん宛の手紙を書いていた最後のパーティーが退室。

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16時過ぎ、「津軽クエスト」本番を滞りなく無事終了することができました。
セットの片付けをしながら、「やっと終わった」という安堵の思いが渦巻く一方で、「あれは、ああした方がよかったな」という反省の思いもずっと交錯していました。

撤収は思った以上に順調に進み、(この時点で次の予定などのために帰られていたスタッフの方も何名かおりましたが)最後は、スタッフ一同で記念撮影(宮川さん、最後まで本当にありがとうございました!)。

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正直、本番当日まで「どうなるんだろう」と不安に思いながら、「ま、なるようになるか」という楽観的な思いを抱いていたのも事実。だって、ホントに凄いスタッフばかりだったんですから!最終的には凄くまとまりのあるいいスタッフで、全幅の信頼を寄せても何の問題もない方が揃いましたね!

何より、参加して下さった方々が本当に楽しそうにクエストに興じていたこと、コーディネーターをはじめとしたスタッフの皆さんも、それぞれの役割について、楽しみながら従事していたことが、僕としては一番嬉しいことでした。

一方で、反省すべき点、修正すべき点もたくさんあったとは思いますが、それはまた、塾生みんなで改めて検証していきたいと思います。

何と悪天候にもかかわらず、160名を超える「勇者」の方々が参加して下さいました。口コミやFacebook、チラシ、ポスターなどを用いて宣伝させていただきましたが、想像以上の大盛況でした。
本当にありがとうございます。

私事になりますが、「津軽クエスト」の一スタッフとして感じたこと。
今回、小さなお子さんからそのおじいちゃんおばあちゃんまで、色んな年代の方々に参加していただきました。その中で必要なのは、同じ高さの目線で物事を見ること、つまり、視点をどこに置くかが非常に大事だということだと感じました。上から見下ろすのではなく、一番低い方の目線に合わせることの大切さ、といえばいいのかな。

また、実はクエストの途中で新しいルールが加えられたり、当初の予定を変更したり、臨機応変に対応をしていったのですが、ここでは「できない理由」を考えるのではなく「できる方法」を探ることの重要性を痛感しました(これ、行政に携わる人間には意外と欠けている視点のような気がします)。

失うものは(髪の毛以外)何もなく、得るものが凄くたくさんあった1月19日だけの大冒険。
どうやら僕自身、自分のクエストを攻略するきっかけにもなったようです。

参加して下さった皆さん、本当にありがとうございました。
スタッフの皆さん、本当に本当にお疲れさまでした。
またいつか、どこかでやりましょうね。

合言葉はもちろん、「レッツ!クエスト!!」

津軽弁の行く末

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穏やかな冬の日から一転、大荒れの天気となった青森県内。昨日のラジオで、DJが急変した天気模様を伝える際、「飴をなめさせられ続けていた青森県」と話していましたが、まさにおっしゃるとおり、と思わず膝を打ってしまいました。
冬将軍の本領発揮で、昨日の帰りの際は、隣町の駅にパーク・アンド・ライドしてしまったことを後悔するほどの視界不良と凍結路面。

今朝は今朝で、除雪車に乗ったオジさんからの遅ればせながらのお年玉。家の駐車場の前には、道路に積もった雪を除けた後の灰色の残骸(雪)が、薄高く積まれていました。雪が軽かったことが、せめてもの救い。

昨晩からは冷え込みも厳しくなり、午後8時頃には既に気温が氷点下6度を下回っており、路面状態は劣悪。

どういう状況かというと、フィギュアスケートの浅田真央がトリプルアクセルを連続で決め、スピードスケートの加藤条治が男子500mで世界新記録を弾き出す、そんな感じでした。

…まあ、早い話が路面凍結、かなり酷かったわけですよ。

そんな状況を昨晩Facebookに津軽弁で投稿したら、思いの外ウケが良くて、ああ、やっぱり地元の言葉っていいなぁ!ということを再認識した次第。

でも、確かに津軽弁って難解ですよね。しかも、津軽と言ってもその地域によって微妙に表現が異なっていたりアクセントが違っていたりするので、僕なんかは結構戸惑っています(ホントだべがの?)。

津軽弁がどれだけ奇怪かというと、「か」「け」「め?」「ん」という一文字の連続で会話が成立したり(和訳:「どうぞ。」「食べてください。」「おいしいですか?」「ええ、おいしいです。」)、「どさ?」「ゆさ。」という暗号みたいな言葉で会話が成立したり(和訳:「あら、どちらに行かれるのですか?」「ええ、ちょっと温泉(銭湯)に行こうかと思いまして。」)、かと思えば同じ単語なのに、色んな意味を含んでいたり。典型的なのは「ケネ」。アクセントの置き方一つで、全く異なる意味を持っちゃうんだから。

・ケにアクセントを置いた「ネ」の和訳:(1)大丈夫だよ。気にするなって。(2)食べられません。(3)頂けませんか?
・ネにアクセントを置いた「ケ」の和訳:(1)あげない。(2)要領を得ない。
・どちらにもアクセントを置かない「ケネ」の和訳:毛がない。
…とまぁ、たった二文字の言葉が、6つもの意味を持ち合わせるわけですよ。面白いでしょ。
ではここで、「ケネ」の用法についてレクチャー。
今から何と8年前、2006年4月に投稿したブログの内容を再掲しますね。

Scene 1
「オメ、年の割にズンブケネナ。」
これには、二つの意味を持ち合わせています。まさに同音異義。
1.「キミ、年の割には随分毛がないね。」
2.「キミ、年の割には随分要領を得ないね。」

Scene 2
「それ、ワサ、ケネ?」「マネ。ナサダッキャ、ケネ。」
これは会話に二つの「ケネ」が登場しますが、意味は微妙に違います。
「それ、僕にくれませんか?」「イヤだ。あんたにはあげないよ。」

Scene 3
「アンマ量ヨゲデ、もうケネジャ!」「ケネケネ。クテマナガ!」
これも会話に二つの「ケネ」が登場しますが、意味は全く違うという…。
「あまり量が多すぎて、もう食べられないよ!」「大丈夫大丈夫!喰っちゃえよ!」

まあ、こんな感じです。
同じ日に投稿した内容で、こんなのもありました。
題材は、「ツガル」。

A「オメ、ツガルツガルダナ?」
B「ツガル。ワ、ゴショガラダ」
A「ヘバ、ツガルダバナ。」
B「ナモ、ツガルッテ。ゴショガラドツガルツガルダネ。」
A「ハァ…?ツガルツガルツガルダナ。」

…と、カタカナにするとまるでどこか異国の言葉みたいですが、通じる人には通じるんです。

で、「ツガル」(時と場所、年代によっては、「チガル」と発音する例もあります)。
ここで使われているツガルには、二つの用法があります。
一つは、世間一般に知られている「津軽」という意味の「ツガル」。ところが、市町村合併により五所川原市の隣に「つがる市」という市が誕生、津軽地方との差別化において混乱を招く要因となっています(ウソです)。
もう一つの用法というのは、「違う」という意味の「ツガル」です。

同音異義語。発音は一緒だけど「ツガル」意味を持ち合わせているわけですな。

で、先ほどの文章を和訳すると、

「キミ、津軽出身と違うの?」
「違うよ。俺は五所川原出身だ。」
「じゃぁ津軽じゃないか。」
「イヤ、違うんだって。五所川原とつがるは、違うんだよ。」
「はぁ?津軽とつがるって、違うのか?」

とまあ、こんな感じでちょっと噛み合わない会話をしていたワケですな。

僕も亡父の影響(オラのトッチャ、白神山地のある中津軽郡西目屋村の生まれだのさ。ま、3歳までしかイネガタンダバテノ)で、かなり津軽弁の訛りがキツい方だと自覚しているのですが、そういえば最近、津軽弁をガッツリ話す人とあまり出くわさなくなったな、とか思ったり。

交通網の発達によりこれまで以上に他県や都市間の交流が盛んになり、津軽弁を話すことに対する引け目を感じる人が多くなったのか、はたまたさまざまな異文化と接することで、「津軽弁」そのものが廃れ始めているのか、それとも、親御さんが綺麗な言葉を話すので、お子さんが津軽弁を話さなくなったのか、あるいは、ネイティヴな津軽弁を話す人たちが、すっかり引きこもってしまったのか…。

まあ、僕だって別に津軽弁を流暢に話すワケじゃないし、何でもかんでも津軽弁を知っているワケではないのですが、逆にアレですかね、皆さんからすれば、僕こそが「津軽弁をガッツリ話す人」みたいな印象なんですかね(笑)。

関係者の皆さん、このままでは津軽弁が無形文化遺産になってしまうのではないかと一人で勝手に懸念しています。「津軽ひろさき検定」の次は、思い切って英検に倣って「津軽弁検定試験」なんて、どうですか?(笑)

【再掲】「津軽クエスト~1月19日だけの大冒険~inヒロロスクエア」のこと

最近すっかり更新が滞っていてすいません。4月~3月で動いているとはいえ、この時期はなんだかんだ言っても色々重なるものでして、普段よりは明らかに多忙な日々を過ごしています。

そしてその多忙な日々を過ごしつつ、風邪をひきました。風邪そのものの症状はかなりよくなってはいるのですが、どうも副鼻腔炎を併発した気配です。ううむ、今年の風邪はいつになくタチが悪い!ったく、もう!
..
.ということで今日は忘年会だったんですが、体調のせいなのか何なのか、あまり面白くなかった(爆)。周りにいた人たちは、めちゃくちゃ面白かったみたいだけど。まあ、そういう役回りというか、持っているんでしょうね、色んな意味で(笑)。
だって、ビンゴで最初に上がりだったんですが、もらった(くじ引きで当たった)景品が、ある意味凄かった…。

ちなみに現在、うるせえ酔っ払いばかりの電車の中で、この投稿記事の最終校正をしています。

…ああ、そんな僕のグダメギはどうでもいいですね。
閑話休題。

1月19日、前にも一度お知らせしましたが、弘前駅前にある「ヒロロ」3階でイベントを開催します。

何じゃそりゃ?という方もおられると思いますので、趣旨を説明しますと、平成25年度「パワフルAOMORI創造塾」の研修モデル地域活動実践として、地域住民が津軽地域の名所、名産、行事について体験を通して学ぶ、「津軽クエスト ~1月19日だけの大冒険~ inヒロロスクエア」を塾生1年生が企画・運営する…というものです。

私も塾生1年生の一人として参画しておりますが、当初は他の塾生(職種も年齢性別もバラバラ)の思いや考え方がまるでバラバラ。
これ、一体どうなるんだろう?と思っていたのですが、徐々に皆さんの思考が同じ方向を向き始め、ここに来て何やら凄いことになりそうな気配なのです。

先週は大道具小道具を作成したんですが、大人の我々が見ていてワクワクするようなものばかり。否が応にも期待が高まります。

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とはいえ何をやるのかもよくわからない状況の中で「来てくださいね」と言われたところで、じゃあ行こう、という気にはならないですよね。
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端的に申し上げますと、「参加者が仲間と協力しながら巨大ボードゲームに挑戦する。津軽地域について楽しみながら学べるクイズを解き、必要なアイテムを集め、ゴールを目指す。」というものです。

参加資格は小学生以上を対象にしていますが、大人の皆さんでも楽しむことができる内容になっていると思いますし、親子連れの参加も「アリ」なんじゃないかと、勝手に思っているところです。

これ1回限りのイベントにはしたくないですし、そうならないだろう、というのは他の塾生も含めた皆が同じ思いを抱いているところです。とはいえ、最初なので何が起こるかは全くわかりません。
僕としては、参加している人たちの楽しんでいる姿が呼び水になればいいな、と勝手に思っているところなのですが…。
ちなみに明日12月14日(土)は、実際にセットを組んで、プレクエストを行います。本番当日に向けた問題点や課題、修正点を探る予定です。

…ということで、1月19日(日)は、ヒロロ3階 弘前市公共フロア(ヒロロスクエア) コミュニケーションゾーン内イベントスペースに是非遊びに来てください。

よろしくお願いします!

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津軽クエスト~1月19日だけの大冒険~inヒロロスクエア