浜田省吾 ON THE ROAD 2015 “Journey of a Songwriter”青森公演に行ってきたよ。

久しぶりに妻とデートしてきました。リンクステーションホール青森(青森市文化会館)で行われた浜田省吾のコンサート。
ツアー序盤ということで、極力演奏曲は明かさない(いわゆる「ネタバレなし」)ということで御容赦ください。ただし、ステージの構成などについては一部を掲載していますので、気になる人はここでバイバイした方がいいです。(でも、検索して引っかかった人は情報が欲しいからやって来たんですよね。いらっしゃいませ。笑)

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貫禄と安定。

僕自身、浜田省吾のコンサートはこれが3度目。青森での公演は何と8年半ぶりになるのだそうで、黒髪がすっかりシルバーフォックスのようなロマンスグレーに変わっていました。(ぱっと見、サングラスを掛けた鳥越俊太郎かと思ってしまったぐらい。)

今回、オークションでのチケット転売を避けてのことなのでしょう、事前に入場チケットが発券されなくて、代わりにデジタルチケットなるQRコードを用意しなければなりませんでした。そして、入場の際の混雑がハンパないです。ビックリするぐらい外に行列ができていました。この先のツアーでどうなるのかはわからないけど、寒さ対策をどうぞお忘れなく。
それからですね…いざ受付という段になってからあたふたとスマートフォンの画面を弄ってQRコードを探すのではなく、ちゃんと身分証明書(写真付き)と一緒に事前に用意してちょうだいな。これ、他の人にも迷惑となるので結構要注意。(ちなみに必要となる身分証明はご覧のとおり。学生さん、テストの答案用紙でもいいってよ!!)

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うちらは17時20分頃から並んで17時45分頃に会場に入ることができましたが、その時点でもまだ100名を軽く超える人達が後方で列をなしていました。で、ここでQRコードと身分証明書の照合(ただし身分証明と本人の照合確認はかなり適当だったような気がする)が行われ、ようやく座席番号が記載されたチケットを渡されます。会場ホールではコンサートグッズの販売が行われていましたが、妻から「衝動買いしない!」と咎められてスルー。しかし、こんな調子で開演に間に合うのか?これ…
…と思ったら、ステージは18時ちょっと過ぎに開演、21時に終演。凄いわ。
ええと、以下ちょっとだけネタばらしです(演奏曲はなるべく記載していません)。

・ステージは2部構成。ちなみに、第一部の内容は今のところどの会場も同じようですが、第二部はどの公演も微妙に違うようです。これから安定していくのかな?
・そして、第一部と第二部の間で15分の休憩時間を挟みます。この間、スクリーンにはピアノのインストとともに画像が流れます。トイレの混雑っぷりがハンパないようです。
・本人含めて11名+マニピュレーター1名の12名がステージ上にいます。メンバーはもちろんお馴染みの方々の他、今回は女性コーラス(アンド・シンガーソングライターとか言っていたような)が2名います。
・ツアータイトルとなっている新しいアルバムの曲は、ラジオで予告があったらしく全曲演奏します(デラックス盤じゃなくて通常盤ね)。
・古い曲は、まあまあ妥当なチョイスだったのかな。ほうほう、それ演るか、みたいな。
・ただし、定番曲と思われていたドラマの主題歌は演奏しません。それはそれでいいと思います。
・その他にも、会場の皆さんが絶叫するあの曲、あれは演りますが、あれは演りません。というか、ええっ?演らないのかよ!って曲が多い感じ。そういう意味では、正直ちょっと物足りなさも残りました。なので、過度に拳を振り上げるような懐メロを期待していくと、期待外れに終わる可能性もあります
・まあこれは、ホールツアーからアリーナツアーに移行する過程で解消されていくのかも知れませんが。ただ…何せトータル3時間だからなあ。
・MCでは、岩手県から青森県に車で移動してきたこと、途中、岩木山を写真に収めたことなどをお話ししていました。その画像は、ツアーブログにも掲載されています。
ツアーブログ「岩手から青森への移動日」
・ここからは個人的な苦言。今に始まったことではないけど、何でもかんでも手拍子するのはちょっと勘弁して欲しいです。特にスローテンポの曲で手拍子している姿をしているのを見ると、揉み手で手拍子していてとっても恥ずかしい。観客の手拍子を聴くためにコンサートに来たわけじゃないので…。
・それから、せっかくのMCの腰を折るような声援、あれもやめて欲しいです。興奮する気持ちはわかりますが、あなた一人のためのコンサートじゃないんだから。
・アンコールの際、「ショーゴ!ショーゴ!」という声が会場内に響き渡ったのですが、音が反響しまくりで、私の耳にはなぜか「チョーノ!チョーノ!」としか聞こえませんでした。

ショーゴ!ショーゴ!ショーノ!…ショーノ!…チョーノ!チョーノ!

・ちなみにそのアンコールは何と3回!
その都度僕の耳には「チョーノ!チョーノ!」なワケですよ…。

…マジ勘弁してwww。

しかし御年60を超えてもなお、声量に力があるし歌がうまいですね。踊りはどうかしら?と思うところはありましたが。客層は50代前後の男性女性が多いんですかね、連休最後ということもあり、夫婦連れだって来ている方々も多かったようです。歌詞を噛みしめて聴いていると、どことなく昭和チックなフレーズが多いんですね。ラブレターとか(今はメールの時代じゃない?)、ダンスとか、月の明かりとか、波打ち際とか。今の歌い手さん、こんな歌詞の歌を唄わないじゃないですか。そういう意味では皆さん、若かりし頃の自分を思い出すというか、そういうノスタルジックな気分に浸りに来ているんですかね。まあ、他人のことをとやかく言える立場じゃないですが。
終演後、外に出てからの風が実に気持ち良かったです。
次が8年半後なら、52歳か…どんな年の取り方をしているんだろう…サングラスとジーンズの似合うロマンスグレーを観ながら、そんなことを思ったシルバーウィーク最終日でした。

敗軍の将は以って勇を言うべからず。- 第30回田沢湖マラソン –

まあ、別に敗軍でもなければ将でもないんですが、今回の田沢湖マラソンを走り終えた直後、こんな言葉が頭をグルグル巡っていました。

空回りしない程度の気合いと、2キロ増の体重を背負って、いざ秋田県は田沢湖へ乗り込んだ…まではよかったのですが、この日まで目まぐるしく変わり続けた天気予報、雨が降らなきゃいいなあ、と思っていたら、降っていたのは明け方までで、スタートの時刻を迎える頃には、見事にピーカンな晴天が我々を待ち受けていました…。ゴール付近の足場は最悪でしたが。

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目標タイムは200分。今回を含めて残り3回しかないフルマラソン、何とか昨年の記録を越えなければと思っていたのですが、まず拍子抜けしたのは、スタート地点が変わっていたことでした。

で、何が困ったかというと、スタート地点が狭い、そして、前回まで陸連登録者は前列からのスタートだったのに、もはやめちゃくちゃ。まあ、そんなの走り出したら関係ないんですけどね。

午前10時。各コース一斉にスタート。スタート時点で20度近くまで気温が上がっていたみたいですが、雨上がりの晴天、ということは蒸し暑いわけですよ。
スタートしてすぐにちょっと坂を上ると、そこから先1キロはずーっと下り坂が続きます。
頭の中を空っぽにして、まずはいけるところまでいってみるかと、かなりのハイペースでレースに入っていきました。
最初の1キロが3分55秒、5キロ通過が約23分、10キロ通過が約46分、15キロ通過が約1時間8分。
ハニーグッドのカズハルさんとタカギくんの姿はあっという間に見えなくなりましたが、5キロ手前でコウシンさんから背中をポンと叩かれ、そのあとはコウシンさんをペースランナーのようにして追うような感じ。コウシンさんだとちょっと早いな、と思ったので、さらにその前を走るアツシ先生の背中を、15キロ過ぎまで遠巻きにずっと追っていました。じりじりと暑さを感じながら、汗が噴き出るのを感じていました。一方で、風も吹いていたので押されたり押し返されたり。
やがて19キロ付近でとうとうアツシ先生の背中を捉えました。ところが、このあたりで既に足裏に違和感があったんですね。

でも気にしない。あきらめたら終わり。そこですべて終わり。

ずーっと頭の中でその言葉を反芻しながら、中間地点通過。1時間38分03秒。まあ、想定の範囲内でしたが、前半の飛ばしっぷりを考えるとペースが落ち始めているのは明らかでした。
そして22キロ手前、ハニーグッドのマコトさんからの声援に応えます。いよいよ田沢湖畔にやってきました。が、足裏に続いてアキレス腱の辺りにも痛みが出てきました。

ううむ。でもあきらめたら終わり。そこですべて終わり。

何度も何度も繰り返すその言葉。時折田沢湖に目を向けて気を紛らわします。
25キロ過ぎ。給水ポイントを過ぎた直後に、空腹を覚えました。既に補給食は35キロ手前で摂取することにしていたカフェイン入りのゼリーしか残っていません。
気になり始めると、今度はそのことしか考えられなくなってきました。
ところが、27キロを過ぎたあたりで、思考回路が回り始めなくなっていることに気がつきました。
腹が減っているからだろう、と顔を撫でると、とんでもない量の塩が噴き出ていました。

やばい。脱水起こしかけてる。30キロの給水ポイントで水とスポーツドリンクを口にした後で、バナナを一切れ。で、口に頬張って走り始めたときにまた気づきました。あちゃー…バナナを流し込む水がない。
ここで何かがプツンと頭の中で切れました。とうとう脚が止まり、動かなくなりました。脇に寄って呼吸を整えようとしたその時、ポンと背中を叩いたのは、ハニーグッドのナオキくん。何も言えず、「行け!いける!」と手と目で合図。ナオキくんも何も言わず、走っていきます。その後も走って歩いて立ち止まっての繰り返し。
あー、なんでこんなきついんだ。脚は動かないし頭は働かないし。もう、やめるかな…。
そう考え始めたその時、背後から聞き覚えのある声。
「ほら、マカナエさん、行くよ!」
そう言って背中を叩いてくれたのは、先行していたはずのコウシンさん。
どうやら気づかないうちにどこかで抜き返していたようです。
ハッと我に返り、コウシンさんの背中を追います。…が、それも約500メートルまで。またしても脚が止まってしまいました。

もう、何をどうしていいのかもわからず、歩いたり走ったりの繰り返し。
それでも時々例の言葉、そう、あきらめたら終わり。を反芻していたんだから、オレってバカですよね。
で、いよいよ36キロ手前から現れる壁に差し掛かったあたり再び脚が止まって、軽くストレッチしていると、「大丈夫?いける?」と声を掛けてくれたのは、19キロ付近で別れたアツシ先生。
「先生、行ってください。」というと、「いや、俺ももう限界なのよ。」と言いながらゆっくり坂を上っていきます。
とりあえずこの山だけは何とか越えないと、と騙し騙し歩いたり走ったり。
下り坂、37キロの表示。昨年のトラウマとばかりに両足が攣ったあの光景が脳にフラッシュバック!
うう…我慢我慢…。そう言いながらゆっくり山を走り終えます。あとたった5キロなのですが、この5キロの長いこと長いこと。よくもまあ42キロも走ろうなんて考えたものだ、とアツシ先生に近づいては離れ、また近づいては離れを繰り返しているうちに、残り3キロとなったあたりで大声をあげながら逆走してくる女性が。
危ないなあ、と思ってよく見たら…。
「お!77番!がんばれがんばれ!」

なんと、ゲストランナーの高橋尚子さんでした。高橋さんとハイタッチを交わし、再び笑顔を取り戻します。もはや200分どころか3.5時間はもちろん、3時間40分も切れない情勢になっていましたが、アツシ先生と反省の弁を語りながら、最後は再び先生の前へ。ようやくゴールしたのは、スタートから3時間45分23秒後のことでした。

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脚の痙攣はほぼありませんでした。が、それ以前に走る前からあったアキレス腱の痛みを何とかしないと駄目ですね。粉吹き芋のような顔、ふくらはぎのゲーターに浮いた塩のことを考えると、水分も塩分も補給が全然足りていなかったのでしょう。言い訳はしませんが、反省の弁はいくらでも口をついて出てくる、そんな状況です。

北海道マラソンでは、昨年の記録から15分早くゴールしました。そして今回の田沢湖マラソンでは、昨年の記録から17分遅れてゴールしました。借金生活突入です。何とか去年の自分を超えられるよう、もう一度根性叩きなおそうと思います。

普段は伏字にするのですが、今回は敢えて実名を出して投稿させていただきました。
お名前を出させていただいた皆さんには本当に感謝しています。
そして今回の田沢湖マラソン、最初から最後まで同行してくれた畏友のザワ先生、走り終えた後にわざわざ電話を掛けてきてくれたキャプテン、トミタ氏にも多謝!
皆さん、本当にありがとうございました。不甲斐ない走りで、ごめんなさい。

秋の大会が始まるよ。

北海道発のキャラクター「まりもっこり」がちょっとしたブームになった頃、それに続けとばかり発表された秋田県発のキャラクター、その名も「きりちんぽ」。
ストラップ根付や耳かき、更にはチャームなど数種類の「きりちんぽ」グッズが発売される予定だったのですが、その後苦情が殺到し(もちろん苦情の大半はそのネーミングだったようです)、敢えなく発売中止に追い込まれたという幻の逸品です。
モノを見る限りでは、まりもっこりの方が下品にも思えるのです。しかし、名前が災いして、そもそも最初から発売中止に追い込まれてしまったため、残念ながら日の目を見ることなく市場にも出回りませんでした。ネーミングはともかくよく見ると結構かわいらしいなあ、とか思ったり。もう5年以上も前の話なので、あの在庫、その後一体どうなったのかな…と今頃になってふと思ったのでした。

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さて、今年は秋の5連休があるということで、これを機にお出かけになる方もおられると思いますが、私も「ジャパンツアー 2015秋」と称して、明日から明後日にかけて「きりちんぽ」の故郷であるお隣の秋田県に行ってきます。
明日は北秋田市を訪問(関係者の皆さま、先週行けずにすいませんでした)、まずは爺ちゃん婆ちゃん伯母ちゃんの墓参り。そして明後日は、仙北市にある田沢湖を訪問、ちょこっと走ってきます。

メインはもちろん「ちょこっと走ってくる」ヤツですが、私、8月末の北海道マラソンのあと、20キロ以上の距離を一度も走っていません。というかあれから3週間近く、実は連続して15キロ以上も走っていないんですね。ちなみに今月に入ってからの通算走行距離は今日までで100キロ弱。北海道の後でアキレス腱の痛みが再発したり、風邪をひいたり、色々あったのですよ。まあそれでも、北海道を何とか完走したという自負もありますし、7月8月の走り込みが生きてくるのはきっとこれからだと信じたいので、最後まで折れることなく、諦めずにちょっと無理しながら頑張ってみようかな、と思っています。
何せ諦めたら、その時点で全てが終わっちゃいますからね。←ここ、ちょっと強調したい。
できれば昨年の自分を超えたいなあ。昨年の自分に勝ちたいなあ…。

ちなみに今年の戦績(【 】内は昨年との比較)
花巻イーハトーブ【×】→ 4分遅れ。大会前日の脚の負傷が響きました。
八戸うみねこ【DNS】→ 家庭の事情で出場せず。
五所川原メロス【○】→ 4分縮めてハーフのPB更新。
平川たけのこ【○】→ 注射打って2分縮めた。
日本海メロン【初】→ 今季初の100分超え。敢えて練習。
北海道【○】→ 暑くなかったこともあり15分縮めた。

天気とか怪我とか色んな要因もあったのかも知れませんが、今のところ3勝1敗(1休)。昨年よりは、劇的ではないにせよ今のところそれなりにタイムを伸ばしています。
今年は残すところ田沢湖、10月のアップル、十和田、岩木山ヒルクライム、11月のさいたま国際まで5大会あります。アップルはペースセッターを務めることになっているし、十和田とさいたまは初めて出場する大会ということで比較はできませんが、11月のさいたま国際までは、何とかレース感覚を繋いで行かないと…。

ということで2度目の田沢湖マラソン・フルコースは、虎視眈々と自己ベストを狙っていきます。
もちろん走り終えた後も、しっかりレポートしたいと思います。
まずはともあれ走るぞサブ3.5!頼むから雨降らないで!

自分を鼓舞するための、言葉

NHKで放映されている「プロフェッショナル 仕事の流儀」が好きでよく観ています。そこに登場した方々の珠玉の言葉を1冊にまとめた本が、これまで4冊発刊されています。そのうち、最新刊を除く3冊を先週図書館から借りて読んでいます。この中(といっても3冊ではなく2冊)からプロフェッショナルの言葉をいくつかピックアップ、自分への励ましの言葉として整理しました。(自分への励まし、というところがミソです。)

読みながら、頭の中ではすっかりあの音楽と、ジングルと、そしてナレーションが響いていました。
目次に書かれている言葉を拾うだけでも、充分読み応えがあります。
巻頭には、「気になった言葉から読み進めてください」みたいなことが書かれてありました。が、順を追って読まずにはいられませんでした。

どの言葉も、ものすごくズシンと、胸に、心に、そしてお腹に響くものばかりでした。言葉を越えた…いや、言霊といってもいいかも知れないです。そしてその中から、ジャンルも世代も異なる二人の方がお話ししていた言葉を、一つのセンテンスとして自分用にチョイスし、まとめてみました。というか、偶然にもうまくまとまりました。
今の僕にはこれぐらいのハッパが必要。思い切りポジティヴになってやろうじゃないの、やってやろうじゃないの、と。

・人は変えられないが、自分は変えられる。人を変えたいのなら、まず、自分が変わることだ。

前述のとおりこの言葉、前者と後者それぞれ違う方がおっしゃっていた言葉なんですが、何という偶然でしょう。一見すると二律背反のように思えますが、裏を返せばそれは、自分が変わらなければ人も変わらない、ということなのだろうと思います。

・何ごとかをなし遂げるのは、強みによってである。できることは、あきらめないこと。

強くなりたいと思います。その思いの先にあるのは、何かを成し遂げたいという願いがあるからです。でも、それができるかどうかは自分にかかっています。まさに今の自分が求めている言葉。慌てず、焦らず、あきらめない。その先には、きっと成就が待っているはずです。後半の言葉だけでも、ズシンと響きました。

・しんどいなあと思うけど、勉強と努力をやめた瞬間、終わるだけ。静かに、終わるだけ。なんとかなるよ。

前の言葉からも繋がってきますが、勉強や努力をやめた瞬間、つまりあきらめた瞬間、終わるんです。そしてそれは、これまでの努力を水泡に帰することになるわけです。しんどいなあ、辛いなあと思っても、やめなければなんとかなるものなのです。そう、なんとかなる、きっと。

・人生はやるか、やらないしかない。一番大事なことは、腹をくくっていること。

やるというのも覚悟。やらないというのも覚悟。自分自身腹をくくっていると思っていても、実は全然腹をくくれていなかったことが、これまで何度も何度もありました。つまり、覚悟していないんですね。生きていくのも覚悟が必要です。

・何ができるかより、ほんとうにやりたいことは何か。苦労、困難をして得られたものにこそ価値がある。

自分の手の届く範囲でしかない「できること」だけをやっているようでは、そこから成長はありません。ほんとうにやりたいことがあるならば、苦労も困難も厭わない。あるいは、ちょっとした苦労、ちょっとした困難の積み重ねにより、劇的な化学反応が生まれ、それが価値を見出すかも知れません。
今の地位や場所に安住して楽をするんじゃなく、苦労や困難を経験することによって、人間は進化を遂げるのでしょうね。

Prince の新作「HITNRUN Phase One」と関連情報

電車に乗って青森に通勤している途中、目の前に立っていたちょっと可愛めなJKと目が合いまして、彼女がニコニコしながら何かを訴えたそうな顔をしているので、「お!ひょっとして俺もモテ期突入か?」と思って気取っていたら、股間のファスナーが全開になっていることに気づきました。
モテ期から一転氷河期突入。ホント穴があったら入りたかったです。

 

さて、生涯モテ期を驀進中、我らが愛しのプリンス御大。

昨年10月、4年ぶりに本人名義の「ART OFFICIAL AGE」(以下「AOA」と表示)とPrince & 3RDEYEGIRL名義の「PLECTRUMELECTRUM」という2作を同時発売し、その後もこまめに活動を続けていたんですが、突如「HITNRUN Phase One」なる新作を発表してしまいました。しかし、TIDALという、音楽プロデューサーのJay-Zが買収した定額制音楽配信サービスからの発表。
散々インターネットにダメ出ししていながら、結局また配信サービスを利用するだけじゃなく、よくみたら現在は入手困難な過去のnpgmc音源までアップされているし…。(KIDさん情報頂きました。ありがとうございました。)

最後の来日から既に10年以上経過しており、その間もいろんなアーティストが日本に出稼ぎに来ておりましたが、彼の場合はどうやらギャラが桁外れで招聘が難しい、というのが実情なんですかね。そこまで毛嫌いしなくてもいいのに、とか思ってしまうんですけど。

さて、そんなワケで日本ではまだ触りしか試聴しかできないはずの新作「HITNRUN Phase One」なんですが、そこはほらワタクシ、前回の来日を契機に知り合った全国のプリンス仲間に恵まれていることもありまして、あれがアレしてこうなって、ひとまず全曲通して試聴することができました。

収録曲は以下のとおり。
1.”Million $ Show”
2. “Shut This Down”
3. “Ain’t About to Stop”
4. “Like a Mack”
5. “This Could B Us”
6. “Fallinlove2night”
7. “X’s Face”
8. “Hardrocklover”
9. “Mr. Nelson”
10. “1000 X’s & O’s”
11. “June”

ジャケットを見た時点で、「これってAOAのパロディ作品かいな」と思ってしまったのですが、結論から言いますと、結局のところこれって前2作のアウトテイク集なの?みたいな感じ。1曲目は、デビュー作の配信を巡って大手レコード会社と揉めることとなったJudith Hillをフィーチャー。この他にもゲストアーティスト(それも若いオネエちゃんばかり)が参加していて、また何か企んでいるのかしら、と詮索してしまいます。既発の曲のリミックスとか、あれー?この音聴いたことあるなー…っていうツッコミどころが満載で、それはそれで楽しいと言いましょうか何と言いましょうか…ハイ。

Prince Inks Exclusive Deal With TIDAL To Release Much Anticipated New Album, HITNRUN. Release Date Set For September 7th, 2015 (PRNewsFoto/TIDAL)

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(ちなみに上がHITNRUN Phase Oneのジャケット、下がAOAのジャケット)

直近の彼の作品って今ひとつしっくり入ってこないというか、いい曲と捨て曲がハッキリ分かれているというか、そんな印象を勝手に抱いておりまして、正直申し上げると新作が急に発表されるといわれてもあまり期待は持てなかったワケです。
その予想は今のところ当たっておりまして、正味40分弱、ほぼ切れ目のない11曲が、まるでBGMのように流れていきました。まあ、これから聴き込んでいけば「いいじゃん」ってなるのかも知れませんが、「いいじゃん」ってなる前に飽きが来そうな感じ(笑)。例えていうならば、やっつけ仕事で発売した「The Vault」とか「Chaos and Disorder」みたいな印象。(しかしあちらの方が捨て曲は少ない、と思う。)

多分、EDMの流れを汲むことによって、ファンクでもロックでもない、「中性」音楽みたいな仕上がりになっているのが、しっくりこない一番の理由なのかも。(EDMを否定するつもりは毛頭ありませんので念のため。)

もっとも、そもそも何でこのタイミングで発表したの?というのが一番の疑問なんですけど、何かあるんでしたっけ?

まあ、そのうちCDでの発売も予定されているみたいなので、何だかんだ言いながらも取りあえず入手はしておきたいな、と思うところ。更に、噂では「Phase Two」が近々発表されるとの情報もありますが、Phase Twoとなりますと「Phase One」から更に漏れたセカンド・アウトテイク集みたいな感じで、一体どんな作品なんだろう、という興味があります。しかし、こちらもきっと予定通り噂の域を越えることなく立ち消えするんでしょうな。

一方国内に目を転じますと、何と「プリンス論」なる新書が発売されます。著者は「ノナ・リーヴス」のシンガーで音楽プロデューサーなども務める西寺郷太氏。プリンスのデビューから直近に至るまでを6つの章に分類し、240ページにわたって分析を行うという内容。
もう、好きな人にはたまらなくて、興味ない人には「何のこっちゃ?」という書籍になること間違いなし!
是非貴方の本棚に一冊飾ってくださいまし。17日発売。

そして、「WOWOWぷらすと」では、14日の19時30分から、その西寺さんがMCを務め、出版記念の番組を生配信。ゲストに吉岡正晴さんを迎えて、「プリンス論」にまつわる「プリンス論」が展開されるようです。
ちなみにここだけの話ですが、私のお友達もシークレットゲストで登場するらしいです。(お友達、というのは図々しくもあり、おこがましい気もするのですが…。)

WOWOWプラスト

というわけで、にわかに彼の周辺がまた騒がしくなっておりますが、これから一体どういう方向に進んでいくことやら。ファンはここしばらくまた目が離せなくなりましたな。