2012年4月23日

山下達郎Performance 2011-2012 青森公演に行ってきた

圧巻。

ちょうど1年8か月ぶりとなる山下達郎の青森公演が、4月22日(日)に青森市文化会館(現在はネーミングライツの関係で「リンクステーションホール青森」と言うらしい。)で行われた。

全64公演にも及ぶ全国ツアーの終盤、最終日となる5月12日の沖縄公演まであと9公演となり、文字通りカウントダウンが始まったところでの青森公演。僕自身2度目となる山下達郎のコンサート、嬉々としながら足を運んできた。

約2,000人を収容する会場はソールド・アウト。日曜日ということもあり、開演の5分前には既に会場の9割以上が埋まった状態。客層は、僕より結構年上の男性の数が圧倒的に多い。

18時05分を過ぎた頃、いよいよコンサートがスタート...。

内容については、終盤とはいえまだツアーの途中ということなので、何の曲を演奏したかは敢えて触れずにおこう。
紳士協定というわけではないが、これからの公演を楽しみにしている人もいると思うので、ステージ上の様子やセットリストも、ごめんなさい。

ただ、昨年発売されたアルバム「Ray of Hope」をひっさげて...ということなので、あとは想像にお任せ。

前回の公演は、階上の比較的前にある席からステージを眺めていたが、今回は階下の席。ただ、非常口の明かりのすぐそば、つまり出入口に近い場所だったため、開演後にトイレに立つ人の往来(これがまた実に多いんだ)が結構気になった。

指定席8,000円という、日本人としてはかなり高額なチケットではあるが、それを凌駕するような圧巻プレーの連続。サポートメンバーも凄腕ばかりが揃っており、それだけのお金を払ってでも観に行く価値は十分あり!なのだ。

そうそう、青森の会場を含め、昔建てられた「文化」の名の付くホールは比較的音がいいのだそうで。だから、あんなことをしたり、はたまたあんなこともしてみたりと、さすが、私ども気がついたら、完全に掌の上で躍らされている状態でございました。ハイ。

開演前にご当地限定グッズがあるとのことで、グッズ売り場に初めて足を踏み入れた。公演日と公演場所が書かれた数量限定のプレート(1,500円)。迷うことなく購入。あとになって、パンフレットや他のものにも触手を伸ばせば良かったと後悔したが、やむを得ないか...(ちなみにツアーグッズの通販は行っておりません)。
山下達郎Performance 2011-2012  ご当地グッズ
さて、冒頭から圧巻圧巻とお伝えしているが、何が圧巻って、来年いよいよ還暦を迎えるにもかかわらず、あの声量、そしてギターテクニック...。とにかく凄いのだ!
僕はギターキッズでもバンドマンでもないけれど、ステージ上で繰り広げられる個と個の掛け合いそしてぶつかり合いに、思わず目が釘付けになる。

そしてもう一つ。
実はこれが楽しみの一つでもあったのだけれど、合間のMCが、漫談でもやってるの?というぐらいに実に面白い。観客を弄りながら、メンバーを弄りながら、一人で突然笑い始めたりと、ホント楽しそうなのだ(「うどん」の話は爆笑してしまった)。

時には話が長くなりすぎてしまうのも玉に瑕だけど、それを含めての3時間30分、何度も言うけれど、ただただ圧巻だった。

終盤、アルバムのタイトルにもなっている「あの曲」を聴いていたら、何だか涙が出てきた。いたって真面目なMCが、心の琴線に触れたかな。元々涙腺が弱く、四十路を過ぎてから更に涙腺が緩んでいるのに...。目に涙を浮かべる程度ではなく、ポロポロとこぼれてきたので、ちょっと自分でもビックリしてしまった。

...おっと、それはそうと秋田も岩手も18時30分開演のようですね。お帰りの時間にはくれぐれもご留意下さい(笑)。

2012年4月18日

亡父の誕生日


今日4月18日は、4年前に亡くなった父の誕生日である。
生きていれば今年65歳になった父。
65歳になった父というのを見てみたかった、というのが今の率直な気持ちだ。

思えば父が誕生日を迎えようとも、家族が取り立てて何かお祝いをしたという記憶がまるでなく、せいぜい大好きだったキリンラガービールを多めに冷蔵庫に冷やしてみるとか、その程度のお祝いしかしなかったように思う。

しかし父亡き今、喪失してみて初めて気づくことがあったり、二度と戻らないものを執拗に求めてみたり、過去をずっと振り返ってみたり、そんなことを延々と繰り返しているような気がする。

事実、生前の頃の父と、遺影となった父を比較してみると、圧倒的に後者の方が尊重されている。

実は父が亡くなる直前、僕は父のことを相当蔑ろにしたような気がして、そのことは未だに僕の中で懺悔として残っている(そして多分僕は、一生そのことを後悔し、懺悔し続けるであろう)。

父に対する懺悔として今できることといえば、残された家族で支え合いながら、この世知辛い世の中を、何とか生きている姿を示すことぐらいだろうか。

ふと、昨年の今頃のことを思い出した。
昨年は、「今僕ができる精一杯の」こととして岩手県宮古市へ災害応援に向かい、その途中で父の誕生日を迎え、そして、改めて家族の絆というか、命の重みというか、そういったことをひしひしと感じていたんだった...。

僕と震災の被害に遭われた方々では、置かれていた環境がまるっきり異なる。
そして、震災で突然家や家族を失った方々の喪失感というのは計り知れないと思う。
でも、突然父を失った、という点においては、何となく家族を突然失ったという喪失感を共有することができるのではないか、なんてことをふと思ってみたり...。

父の仏前に、大好きだったキリンラガービールを供える。
ささやかながら乾杯。いや、献杯。

貴方の遺志は、僕の中で、静かに脈々と滾らせていきます。これも、僕が今できることの一つです。

父さん、誕生日おめでとう。

2012年4月16日

心拍数計ラン

NIKE+GPSウォッチと合わせて購入した心拍数計。
土曜日、ようやくこれを装着してジョギングしてきました。

一般的に言われている公式(最大心拍数=220-年齢)をベースに算定すると、僕の最大心拍数は179ということになります。

これを基準に目標心拍数の設定を行った上でジョグに臨むのが好ましく、有酸素運動、すなわち脂肪燃焼に大いに役立つということのようです。

目標心拍数=(最大心拍数-安静時心拍数)×運動強度+安静時心拍数

僕の安静時の心拍数は大体80ぐらいのようですので、無酸素運動になると言われている運動強度70%を越えないようにとどめるとすると、目標心拍数の上限は149ということに。

さて、実際この数値を算定したのは、実はジョギングを終えた後だったのですが、先日の実走だと平均ペースで164BPMと、かなり心拍数が高めとなっています。

つまり、このペースだと無酸素運動になってしまうため、いくら走っても体脂肪が減らない、ということに?

確かに一瞬体重は減りますが(単に水分が抜けただけなのでしょう)、例えば腹回りの浮き輪みたいな脂肪が減った実感が全くないという...。

走る分には凄く楽なペースだったのですが、どうやら脂肪を減らすという当初の目的からは、ちょっと外れてしまっていたようです。少し走り方を考えないと..。

2012年4月14日

お前らみたいなヤツは蕎麦喰う資格なし!


今朝、ハナと家の近所の川沿いを散歩していた時に、川の中に佇む一羽の大きな白い鳥と遭遇しました。
鳥の名前と言えばせいぜいニワトリか焼き鳥ぐらいしかわからないのですが、よく見るとその鳥は、川の中に放置された大きなゴミ袋の上に乗っていました。ゴミ袋からは、空き缶やペットボトルが散乱していました...。

昨日Facebook仲間のFさんが、「弘前市内のゴミが酷すぎる」と嘆いていたばかり。
観光に力を入れるのは大いに結構なことですが、雪解け後の弘前市内、道路や川などありとあらゆるところにゴミが散乱しています。
今日はクリーン大作戦も行われていましたが、それにもかかわらず、雪の中に隠れていたゴミは、これからもどんどん出てくることでしょう。

「街歩きの観光」にも力を入れるようですが、ゴミばかりが散乱している街に、観光客が「また来たい」と思いますか?

...という疑問を抱いていたところに、更に追い打ちを掛けるような出来事に遭遇してしまいました。

昼過ぎ、妻と買い物を終えて我が家に帰ってくると、例のごとく隣の蕎麦屋にやって来たと思しき青森ナンバーの「白いアウディ」が拙宅の駐車場に停まっていました。
(※ひょっとしたらこの時点である程度人物が限られてくるかも知れませんが、このまま続けます。)

まぁ、すぐ出てくることを期待して、家の前で待とう...。

ん?よく見ると、停まっている車の助手席のすぐ横に、何かがあります。何だあれ?

何とそれは、ついさっき飲み終えたと言わんばかりの、ドトールコーヒーのプラスチック製のカップ。ご丁寧に、ストローと氷がまだ入ったままでした。

何となく結末の予想はついていたので、こみ上げてくる怒りを抑えながら、白いアウディの持ち主が出てくるのを、まるで蕎麦屋の駐車場が空くのを待つ人のように、車の中でじっと待っていました。

程なく、スーツ姿のオッサンと、その後ろから若そうなオナゴ。こちらもパンツスーツでビシッと身を固め...。

さて、どうするのかと車を移動させながら様子を見ていると、オッサンがアウディに乗り込み、ハンドルを握ります。オナゴはというと、道路に出て白いアウディを誘導。

オナゴに誘導された白いアウディは、拙宅の駐車場を離れ、2軒向こうの家の前に停車しました。
と同時に、おもむろに僕は運転席から降り、そのオナゴの行動を見ていると...やっぱりね。

そのオナゴ、まるで何事もなかったかのように、白いアウディに向かい始めたのです。

「おい!これ、あんたたちのか!?」
語気を強め、例のカップを手にする僕。

するとオナゴ、まるで「あら。気付いたの?」と言わんばかりに「あ、ごめんなさーい。」と僕の手からカップを奪い取り、白いアウディに逃げるように乗り込んでいきました。

久しぶりに怒りに震える感覚。
さて、皆さんならどう思いますか?

そんなの気にしていればキリがない?どこにでもある話?オナゴの顔が見てみたい?そのオナゴとオッサンとの関係が気になる?

僕はこう思いましたよ。
いくら見栄えだけいい格好しても、取っている行動が人間として最低!もしもこんなヤツが弘前市民なら、ホントがっかり。自分が良ければそれでいいんだろうね。人間としての資質を疑うよ、ホントに。あんたらに悪気はないんだろうけど、絶対に許せないし、許さないから。

まぁ、走り去る白いアウディのナンバーも見ちゃったんですが、それは敢えて伏せておきましょう。

最後に一言。

お前らみたいな連中、二度と家の近くに来るな!バカ!!

2012年4月12日

3か月後の話をすると、笑うのは誰た。

皆さんこんばんは。ここ連日、すっかり春めいてきました。あれほど積もっていた弘前の雪も、積雪量が遂に0センチとなりました。もっとも、家の周りには未だ雪がたくさん残っていて、0センチになった、という実感はあまり持てないのですが...。

まあでも、これでいよいよ桜の開花を待つばかり。四季の移ろいはあっという間ではありますが、目をショボショボさせながら、柔らかな春の温もりを堪能したいと思います。

さて、来年の話をすると鬼が笑うらしいですが、3か月後の話をちょっとばかり。
私事になりますが、7月の夏季休暇のスケジュールが決定しました。行き先は言わずもがな、例のところです。よくもまぁ毎年飽きもせずに...と言われますが、時間に追われてあちらこちらを回る窮屈極まりない観光旅行というよりは、あくまでバカンスをメインにしていますので、そういう意味では、うってつけの場所なんですね、沖縄って。日本は時差のない国ですが、7月だと、青森と沖縄では日の出の時間が1時間30分以上違うらしいんですね(青森が早い)。朝をゆっくり迎えるスローライフを堪能できるんです!ただし日の入りは10分ぐらいしか違わないという...。
一体何度行けば気が済むのかはわかりませんが、多分この先もずっと夏に通うことになりそうな気がします。海を見ているだけで、全然気分が違うんですね。ホントに。

で、今年の7月は他の予定も入りまして、当初予定していた旅行の計画を急遽変更しました。

何の予定かと言いますと、これまた私事なのですが、実はうちの妹の結婚披露宴が行われることになりまして...ハイ。

既に1月に入籍を済ませ、新居(というか旦那さんの家)で新婚生活は始まっているのですが、籍を入れただけでお披露目の場もないまま、どうするのかなー...と見ていたのですが、周囲に急かされてようやく重い腰を上げたみたいです(笑)。

ただ、私の時もそうでしたが、「やる」と決まってからまぁ忙しいの何のって。まず、誰を呼ぶ、呼ばないで一悶着あり、何を着る、余興はどうする、進行はどうする、でまた一悶着あり、今度は座席の順番で一悶着あり...。
これを機に夫婦仲違い、なんてことにならなければいいのですが(笑)。

正直、妹が入籍したといわれても全然ピンと来なかったし、名字が変わったといってもこれまた全くもってピンと来ていないのですが、結婚披露宴、となるとまたちょっといろいろ思い起こすことになるんでしょうかね。ましてや恐らく一番喜び、一番僻むであっただろう人が既にいないということもあり、これまた感慨に耽ることになりそう。当日は箱ティッシュと大量のハンカチ持参で臨みたいと思います。
...といいつつ赤いヘルメットを被ったオッサンが、「どっきりカメラ」と書かれた看板片手に、どこからともなく現れるんじゃないかと思っているんですが...(古っ)。

ところで、実は個人的には前々から欲しいと思っていたのですが、なかなか手が伸びなかったものがあります。
それが、デジタルカメラでした。
我が家にあるカメラはフィルム式のカメラが1台と、携帯電話の性能以下のデジカメが1台。
それらを用いて撮影する被写体はいつも花か犬ばかり。最近では、性能が全く一緒の携帯電話(DoCoMoのSO905iCS。ちなみにCSはCyberShotの略。ソニーのカメラです)が専ら僕の専用カメラとなっていました。

そんな中、電機店を訪れては「これ、いいよねぇ。」と一眼レフのカメラを手にしていた私。妻が見かねた、というわけではないのでしょうけれど、妹の結婚披露宴ではせめてもうちょっといいカメラで撮影してあげようよ、ということになり、安価な一眼レフのカメラを発見、購入することになりました(多分最近のスマホより安価かも知れません)。

恐らく最初の被写体は犬、そして桜、更には家の周りの花、続いて沖縄の景色、ということになりそうな気がしないわけでもないのですが、花嫁もしっかり撮影できるよう、腕を上げたいと思います。...といいつつ、未だ現物が届いていないので、購入したという実感がまるでないんですけどね。

届くのが今から待ち遠しいです(ちなみに届くのは3か月後ではないようです)。

2012年4月 7日

Mr.Childrenのベスト盤、詳細決定!


5月10日に発売予定のミスチルのベスト盤について、公式サイトにて詳細が発表されました。
Mr.Children 2001-2005

Mr.Children 2005-2010

予定通り初回限定盤にはそれぞれ10曲、約60分に及ぶMVが収録されたDVDが付いてきます。もちろん買うならこっちでしょう。
microに収録されているMVは「優しい歌」「youthful days」「君が好き」「Any」「HERO」「掌」「くるみ」「Sign」「and I love you」「未来」、
macroに収録されているMVは「Worlds end」「箒星」「しるし」「フェイク」「彩り」「旅立ちの唄」「GIFT」「HANABI」「花の匂い」「エソラ」の各10曲。CDの音源はともにリマスターされたものが収録されているようです。

Amazonでは予約が始まっていますが、恐らくすぐに売り切れること必至。

2012年4月 6日

アサヒスーパードライ-ドライブラック-

『アサヒスーパードライ-ドライブラック-』は、発売25周年を迎える『アサヒスーパードライ』ブランドで"初"のエクステンション商品です。発売3年目から23年連続で年間販売数量1億ケースを達成している『アサヒスーパードライ』が自信をもって新発売する"スーパードライの黒ビール"です。  黒ビールユーザーのみではなく、今までに黒ビールをお飲みになったことのない方や若い世代の方にもお楽しみいただけるよう、黒麦芽由来のコクがありながら、キレ味のよい"ドライテイスト"をリッチな香りで楽しめる、爽快な味わいの黒ビールに仕上げました。  従来の当社黒ビールの味イメージとは一線を画し、日本のビールユーザーの嗜好に合わせて 『アサヒスーパードライ』ブランドならではのキレ味のよい"ドライテイスト"としています。  パッケージには、"スーパードライの黒ビール"であることをわかりやすく表現するため、上質感のある落ち着いたブラックを使用し、ロゴのレイアウトや使用方法で『アサヒスーパードライ』のイメージを踏襲しています。

首を長~くして待っていた発売日。4月3日、遂に待望の「黒いスーパードライ」【以下「黒ドライ」)をゲットし、意気揚々と帰宅。
早速プシュッとやってみました。

あ...私、普段はキリン「一番搾りスタウト」(以下「スタウト」)を飲んでまして、結構黒ビールが好きなんですね。
まぁ、ギネスとかちょっと値段が高めの黒ビールもたまに口にすることがありますが、基本的にはスタウトがベース。当然、この黒ドライが比較対象ということになるわけですが...。

【外観】asahiblack.jpg
見てのとおりスーパードライを踏襲した外観。スーパードライというブランド名を冠しているだけあって、裏切りはないはず。迷わず手が伸びたというのが正直なところです。

【色】
缶からグラスに注いでみると、スタウトと比較して若干黒み(茶色)が薄いかな、といった印象。同じアサヒから「黒生」というのも販売されていますが、それと比較しても何となくやはり少し薄い感じ。

【味】
ドライを追求した黒ビールという触れ込みどおり、スタウトほどの濃厚さがありません。苦み・甘みでいえば、黒ドライは苦み、スタウトは甘みが圧倒的に強い(ちなみにアサヒ黒生も後者)。そして、鼻から抜ける黒ビール特有のカラメルの香り、これが明らかに少ない。

【結論】
黒ビール好きな僕からすると、何となく少し物足りない感じがしないわけでもありませんが、恐らく「日本のビールユーザーの嗜好に合わせた」ということを鑑みると、普段黒ビールを口にしたことのない人たちにとっては、それほど抵抗なく口に運べるかも知れません。
そうだな...ハーフアンドハーフよりちょっと黒が強い感じ、みたいな。

これでアサヒは黒ビールの主力品種である「黒生」と「黒ドライ」の双璧体制が整ったことになります。他社の動向も気になるところです。「黒ドライ」がこのまま定番となるのか、はたまた新商品の群雄割拠の中に埋もれて過去の産物となってしまうかは未知数。ただ、「ドライ」という冠を付したということからも、主力品種の一つとして位置づけ、力入れしていることは紛れもない事実だと思います。いずれにせよ、個人的には黒ビールの選択肢が増えたことに拍手を送りたいと思います。

...そうそう、話はずれるのですが、一日の購読者が50名を下回るようなブログはもはやブログとしての機能を果たしていないので、ブログ乱立のこのご時世、閉鎖した方がいい...みたいな見聞を拝見しました。
ごもっとも...と言いたいのですが、こんな拙稿でも読んで下さっている方がいるんですよね。定期的な配信はできないわ内容はないわで申し訳ないと思いつつ、今後も地味に続けさせて頂ければと思います。引き続きよろしくお願いします。

2012年4月 2日

前例踏襲とフグの文化

4月2日は職場の新年度開始日。
朝、上司から訓示があり、その中で、前例踏襲とフグ文化についての話が提供された。

以下、備忘録。

お役所というのはとかく前例主義であり、前例重視の傾向にあるのが実情。しかし、先人が築き上げた前例を単に踏襲すれば良いというものではない。自分なりに前例を解釈、理解し、それが理に適った内容であると判断するのであれば、そのまま踏襲すればよい。要するに、その前例が効率的かどうかという判断をしていかなければならない、ということ。
フグの文化というのは、先人が前例を踏襲あるいは改善したからこそ今がある。そのことを心に留めて1年間取り組んで行こう。

フグの文化。
ふぐ料理は明治時代まで日本では禁止とされていた食べ物だったが、初代首相の伊藤博文が偶然ふぐを食したところ、その美味さに感動し、ふぐ料理が解禁されたとのこと。

今でこそフグを食する文化は一般的となっているが、ここに至るまでは、当然先人から受け継がれた礎があったはず。
伊藤博文は難なくフグを食したが、フグを食して命を落としてしまった人もいただろうし、そのことを契機に、フグが有する猛毒の研究もなされただろう。そして、どうすればフグを安全に食することができるかという技の熟達。そういった積み重ねが現在に脈々と受け継がれていることだろう。

しかし元を辿れば、禁止とされていたフグ料理を食べるというタブーを犯した、つまり前例を破ったからこそ今フグを食することができるという状態が構築されている、といってもいいのかも知れない。

だから、前例というのは、遵守していればそれでいい、というものでもないということか。前例を破ることで、大きく道が開けることだってありうる、ということだ。もっとも、ハイリスク・ハイリターンであることは否めないけど。

さて、この職場に来て3年目に突入。大学を卒業して今の職種に就いてから20年目という節目を迎える。いわばデビュー20周年の年、ということだ。...記念のイベントは特に予定していないんですが(笑)。

昔は新しい物好きで、何か新商品や新サービスが登場すると、すぐに試してみたくなる性分だったが、30歳を越えたあたりから、あまりそういう冒険もしなくなったし、40歳を越えるとどちらかといえばむしろ堅実さを追求する側に回っているような気がしなくもないが、仕事面では、如何せん前例のない仕事を自ら構築するという体験をさせて頂いており、たった1~2年前に自分で作り上げた前例を見ては恥を掻き、改善に繋げていくという日々。まだまだ修行が足りないということ、かな。

今年度も引き続き新公益法人制度の業務をメインに携わることとなるが、恐らく昨年度の比ではないぐらいいろんな相談や申請が舞い込んで来ることだろう。大量の業務に翻弄され、業務を疎かにした結果、仕事の内容が「肝試し」にならないよう、また、間違えても「毒」にアタらないよう、慎重かつ大胆に仕事を進めていきたいと思う。ああ、気の毒に...なんて言われないようにしないと。

平成24年度はある意味、勝負の年なのかもね。...あ、毎年度同じことを言っているような気が(苦笑)。