2013年6月18日

「第1回弘前城リレーマラソン」に参加してきました!

弘前公園舞台に1000人快走

弘前市の弘前公園を会場に42.195キロをたすきでつなぐ「第1回弘前城リレーマラソン」が16日、開かれた。最高気温27.2度と7月中旬並みの暑さの中、109チーム(1チーム5~10人)、約千人の選手たちが天守を背に、新緑の桜が茂る園内を駆け抜けた。【出典:2013年6月17日付けWeb東奥】

このブログでは、約1か月のご無沙汰でした。
開催決定から心待ちにしていたこの大会が、2013年6月16日(日)、ついに弘前公園内で開催されました。

僕は本体の「弘前公園RC」からではなく、敢えて別動部隊として「一平会」を結成し、エントリー。当初9名程度でのチーム編成を見込んでいたのですが、離脱者や都合の悪くなった方が続出し、結果的に6名でのエントリーとなりました。
※「一平会」というのは、平成元年3月に弘前高校を卒業した同期生の集まりです。

大会は、弘前公園内に設けられた1周約2キロのコース(「約」と表したのにはまぁ、諸々事情がありまして...笑)を21周、襷で繋ぐというものです。10名での参加の場合、一人2周+誰かが1周というパターンでOKなのですが、うちらのチームの場合、個々の走力に非常にムラがあったため、誰がどういう順番で何周するかについて、当日まで決定しないまま本番を迎えました。

しかも、1名がお昼12時前後まで会場入りすることができないということで、スタートの10時から2時間は、5名で走らなければならないということになりました。

他のチームを見ると、上位入賞を充分狙えそうな(狙っている?)強者揃いのチームや、各々が仮装姿で臨むチームなど色々。総じて見れば、仲間同士でチームを組んでそれぞれが楽しむ、といった構成が一番多かったのではないかと思います。

前日、会場の設営を微力ながら手伝わせていただき、その際に、お世話になる弘前公園RCの拠点となるテントも設営。

翌朝8時過ぎに会場入りし、受付を済ませたあと、まずは弘前公園RCのメンバーでもある長尾さんと一緒にコースを試走しました。
この日の朝まで痛めた左足ふくらはぎの痛みは引かないまま、騙し騙しでこの大会に出場しなければならないことを後悔しつつ、10分近い時間を掛けてゆっくりジョギング。ひとまず何とかなりそうかな、といった感じで試走を終えました。

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テントの前で記念撮影。一人まだ来ていません。

代表者会議のあと、9時30分からは弘前市長やマスコットキャラクターのたか丸くんも登場した開会式が行われ、津軽三味線と津軽弁によるラジオ体操第一という、これまた実に地元民の心をくすぐるような仕掛けのあと、いよいよスタート準備。

我がチームのトップは、僕と同じクラスで、現在は同じ釜の飯を食う田澤くん。うちのチームの中では最速、最強のランナーです。田澤くんは持参したリンゴの被り物を頭に装着し、「じゃ、2周ね。行ってくるわ。」と言い残してスタート地点へ向かいました。

午前10時。スターターのたか丸くんによる号砲と同時に勢いよく飛び出し、参加109チームの先頭を切ったのは、弘前公園RCの走る弾丸、勝瑞くん。これがまたホントに早い!弘前公園RCのメンバーからも歓声が上がります。

...さて、各チームが既に1周での襷つなぎを行う中、無事2周を走り終えて次走の田中くんに襷を繋いだ田澤くん、息も絶え絶えでこう呟き、倒れ込みました。

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1~2周 田澤 → 3周 田中

「2周は...無理だ。」

朝方降った雨が災いし、猛烈に湿気が上がっています。しかもそれに輪を掛けて、この日の気温はどんどん上昇。
そんな中、少しでも盛り上げようと持参の被り物までして、2周約4キロを走り抜いた田澤くんの疲労困憊っぷりを目の当たりにして、一人2周連続は無謀だということを確信しました(何を隠そう僕自身、4周連続で走ることを考えていました)。

ここで急遽作戦を変更し、一人1周で襷を繋ぐことにしました。田澤くんの疲労っぷりが半端なかったので、田中くん→竹内くん→棟方くん→僕...の順で繋ぎながら、彼の疲労回復を待つことにしました。

そうそう、ちなみに田澤くんは我がチームのエース格で、フルマラソンの自己ベストは3時間3分。
なので、ホントは一人で走っても充分だったのですが(笑)、そこはチームということで、5周走ってもらうことを見込んでいました。
また、他のメンバーには当初、次のとおり走ってもらうことを考えていたのですが、当日の天候や本人の走力、そして石澤くんが遅れて来るということも考慮して、結果的に次のとおり割り振ることにしました。

石澤 3周 → 2周
竹内 3周 → 2周
田澤 5周 → 6周 
田中 2周 → 2周
棟方 4周 → 4周
蒔苗 4周 → 5周

あとは、どの順番でどうやって繋いでいくかがキモ。石澤くんが何周目ぐらいを走っている時に到着するのかも気になるところです。
田中くんが周回を終えて次走の竹内くんに襷を繋ぎます。硬式野球部同士の連携作業(笑)。

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3周 田中 → 4周 竹内

その間も、続々とリレーゾーンでは襷が繋がり、歓声や声援があちらこちらから飛んでいます。ホントに楽しそう!

竹内くんから棟方くんへの襷リレーが終わり、いよいよ次走は僕ということで、否応なしに緊張感が高まってきました。たかが2キロ、されど2キロ。朝まで歩くのも辛いぐらい痛みが引かなかった左足のふくらはぎは、気がついたら痛みがかなりなくなっていました。ああ、アドレナリン出まくってるな、これは。

やがて、棟方くんがトラックに戻ってくる姿が見えました。

いよいよ本日の第一走が始まります(ドキドキ)!

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2012年12月27日

弘前公園RCの「望年会」

昨日、僕が所属するランニング同好会、「弘前公園RC」の忘年会が行われました。...いや、忘年会というよりも、今年を忘れることなく来年に望みを繋ぐ会、といった趣旨だったので、敢えて「望年会」と表現させて頂きます。

10月のアップルマラソンを目指し、ジョギングがてら個人練習を続けていた中で、高校同期のT田くんから「一緒に練習しない?参加してみない?」と声を掛けられたのが今年8月。

一人でのジョギングに退屈と限界を感じていた中でこの会に参加したところ、目から鱗が落ちる内容の練習方法にただただ驚愕するとともに、走行中にもかかわらずフォームを改善して頂くなど、日に日に走ることの楽しさを覚えるようになり、おかげでハーフマラソンを完走することができたという、僕としてはとても恩義を感じている会なのです。

ところで、かねがね疑問だった「RC」が一体何の略語なのか、昨日になってやっとわかりました。
僕としては
・ランニング・サークル
・ランナーズ・サークル
・レーシング・サークル
・ランニング・クラブ
・ランナーズ・クラブ
・レーシング・クラブ

のいずれかなのだろうと思っていたのですが、どうやら「ランナーズ・クラブ」ということで落ち着いたようです(ロータリークラブではないということだけは明らかに。笑)。

さて、昨晩は年齢も性別も職種もバラバラな総勢27名もの精鋭が一堂に会したワケですが、初顔合わせとなる方々も大勢いる中で、話題になるのは当然「走る話」。

僕のこれまでのレース経験は、7月のクソ暑い中に行われる「AOMORIマラソン」の10キロを1回、10月に行われる地元「弘前・白神アップルマラソン」の10キロを4回(改称する前の大会も含む)、ハーフを1回完走した程度と、実績としては全然箸にも棒にもかからないような内容なのですが、他の方々は東京、大阪、神戸、北海道(札幌)や長野、仙台、更にはサロマ湖や岩手の100キロマラソン、更に更にはホノルルやニューヨークなど、色んなレースに参加されています。

なので昨晩は、それぞれが酒を飲み交わしながら、どのレースが楽しいか、どうやって戦略を練るか、等といったことについて、時に真剣に、でも楽しく盛り上がっていたわけです...。

今後予定されている県内外のレースが紹介されたあと、出席者が今年の反省と来年の抱負を述べる、ということに。

皆さんが今年の反省を踏まえつつ、サブ4やサブ3.5など、色んな目標、抱負を述べる中、僕は「ここしかないな」と思い、自分が今思い描いているイメージを抱負として述べました。

それはひょっとしたら、「弘前公園RC」がこれから進もうとしている方向や目的とはちょっと異なるのかも知れませんが、これだけの精鋭が集まる中で弘前を盛り上げなければどうする!?みたいな自負のようなものもあって(というか、それぐらい凄い人たちが集まっているんです)、不躾ながらそのことを僕の抱負として述べさせて頂きました。

とはいえまだ雲を掴むような内容なので、ある程度形が見えてきたら、またお知らせ?宣伝?させて頂きたいと思います。

ちなみに、この日同席されていた秋田修さんからは、「視覚障害者のランナーを支える取組みをして頂きたい。是非このRCから多くの伴走者が出て、アップルマラソンを盛り上げて欲しい。」とのお話があり、その場で多くの方々が賛同する、という場面も。

秋田さんは「盲目のランナー」として、弘前市内のランナーであれば知らない人はいないぐらい有名な方なのですが、一通り皆さんの挨拶が終わると、突然秋田さんから名前を呼ばれました。

秋田さんとはこれまで数回お会いしたことはありますが、実は直接お話をさせて頂くのはこの日が初めて。
さて、何かと思い秋田さんに近づくと...。

「いやぁ、キミのアイディア、素晴らしいよ!うん、是非やってよ!ところでキミ、声もしゃべり方もお父さんにそっくりだな!ビックリしたよ!」と声を掛けて頂きました。

秋田さんと亡父とは、生前お付き合いがあったことは知っていましたが、父の声も話し方も秋田さんが覚えていて下さったことに驚き、感銘を受けるとともに、なるべく父に似ないように心がけてきた僕としては、ちょっと衝撃でもありました(笑)。まぁ、裏を返せば亡くなってから4年経った今もなお秋田さんの記憶の片隅に残っていた父は、それだけ特徴があった(アクが強かった)ということなのでしょう。

秋田さんからは、「今度一緒に走ろう。伴走してよ。」とお願いされました。そして、「お父さんの思い出でも話しながら、走ろうよ!」と、握手を求められました。

...これも父が繋いだご縁なのだと思うと、涙が出そうなぐらい嬉しかったです!実は秋田さんだけではなく、この会を通して知り合った方の中には、父の繋がりや関係で知り合いになれた方がたくさんいるのです。なので、この会には父への思いをいつも抱きつつ参加させて頂いている、ということをここで明かしましょう。

...さて、宴席では僕の持ちタイムならフルマラソンも大丈夫だ!と散々焚きつけられたところですが(笑)、来年の僕は一体どんな走りをすることができるのでしょう。

昨晩皆さんと談笑し、色んなことに思いを馳せながら、どうやら来年は今年以上に楽しく走れそうな、そんな予感がした昨晩の「望年会」。

12月後半になって真冬並みの寒さが続き、すっかり外走りには向かない季節になってしまいましたが、雪解けの時期が早くやってくることを願うばかりです!

そういえば気づいた事が一つ。昨晩は、僕やM方君を含め、誰も写真撮影をしていなかったようですね。あれだけ凄い顔ぶれが揃ったのに!(笑)

2012年11月11日

今日のランニングは「街ラン」


土曜日朝は雨降りで、いつもの朝練が中止となりました。僕は前日飲み会が入っていたので、早々に欠席の連絡を入れていたのですが、先週もまちあるきフォーラムに参加していたため、2週間前に走って以降ずっと走っていませんでした。
19日は人間ドック。元々ジョギングを始めたのが、人間ドックで指摘された「成人病予備軍」からの脱却を目指してのこと。結果、昨年の人間ドックの検査値はオールAという優等生となりました。
朝練でも結構本気になって走っていたのですが、実は根底はここにあるんですね(ホントかよ)。
しかし、ここでサボって数値が元に戻ってしまっては、これまでのトレーニングが無意味だったということに。

ということで、アリバイ作りも兼ねて(笑)、今日の午後から弘前市内を走ってきました。しかし、先週の「まちあるきフォーラム」で弘前市中心部を歩いたばかり。これはただ走るだけではつまらない、ということで、「菊と紅葉まつり」最終日を迎えた弘前公園を中心に、スマホ片手に街ランしてきました。今日は画像がたくさんありますのでご容赦を。

まずはこちら。
最勝院五重塔です。
20121111 弘前市内街ラン

かなりいい感じで紅葉しています。...が、人がいない。しかも、イチョウから落ちた銀杏が...(以下自粛)。
20121111 弘前市内街ラン

お。オジさんが写真撮影中。
「こんにちは!」
「...。」

うーん、撮影に没頭しているらしい。
最勝院から土淵川沿いを下流へ向かいます。
20121111 弘前市内街ラン

川と護岸が工事中のため、一部通行止めとなっていましたが、狭い道路をゆっくりと歩を進めていき、右折。弘南鉄道の中央弘前駅を出発して最初の踏切を越えると、ご存じこの犬が待っています。

20121111 弘前市内街ラン

この間、マフラー掛けてたけど外されてました。
「寒くない?」
「...。」

再び土淵川沿い。弘前市中心部、土手町に掛かる蓬莱橋の下をくぐります。
20121111 弘前市内街ラン

橋脚などは新しくなっているけど、かなりいい味出してますよね、この橋。
続いて、日本基督教団弘前教会です。見事に紅葉していますね。これ、桜の木です。
20121111 弘前市内街ラン

さあ、ようやく弘前公園にやってきました。
弘前市文化センター向かいのお堀にある紅葉。これを撮影している方も結構多いです。あ、私もですが...。
20121111 弘前市内街ラン

そのままお堀沿いを駆け抜け、亀甲町へ。
20121111 弘前市内街ラン

曇っているのがちょっと残念。
旧弘前市消防団西地区団第四分団消防屯所の脇から、西堀沿いに入ります。
20121111 弘前市内街ラン

桜のトンネルの横、本丸横へと通じる波祢橋から。電信柱がちょっと邪魔だったな。
20121111 弘前市内街ラン

蓮池。誰もが足を止めています。
20121111 弘前市内街ラン

20121111 弘前市内街ラン

弘前工業高校のすぐそばにある大イチョウを見て、再びUターン。
20121111 弘前市内街ラン

もう、冬支度も始まっています。
20121111 弘前市内街ラン

このコントラストはいつ見ても凄いです。
20121111 弘前市内街ラン

丑虎櫓の横から、市役所方向。
20121111 弘前市内街ラン

看板に気付き、Uターン。
20121111 弘前市内街ラン

うーん...期待したほどではなかったかな(爆)
20121111 弘前市内街ラン

弘前公園内にある唯一の石橋の横。ここが一番混雑していました。これは確かに凄いわ。
20121111 弘前市内街ラン

もうですね、赤一色ですわ。
20121111 弘前市内街ラン

本丸の真横。葉が散ってしまった桜もありますね...。
20121111 弘前市内街ラン

実は人気が少ない辰巳櫓のそば。
20121111 弘前市内街ラン

いよいよ佳境に迫ってきました。杉の大橋から、弘前城植物園方面。
20121111 弘前市内街ラン

メイン会場、弘前城植物園の前には菊であしらわれた市章の卍が。
20121111 弘前市内街ラン

ラスト。市民広場南側、追手門から弘前市民会館へ向かう通路。もうちょっと早ければ黄色い葉っぱが絨毯のように敷き詰められていたんだけどなぁ。残念。
20121111 弘前市内街ラン


...ということでこの後もう少し市内を走り、ちょうど13キロで今日のランを終了です。目の保養になりました!

2012年10月 8日

第10回 弘前・白神アップルマラソン走ってきました。

10月7日(日)の第10回弘前・白神アップルマラソン、自身初となるハーフマラソンを走ってきました。
珍しく天気もよく、素晴らしい大会でしたが、ちょっと暑かったかも知れません。

両足裏にできた水膨れが4か所、そして両大腿部の筋肉痛。練習ではほとんど発症することのなかった心地よい痛みがあちこちに現れていて、自分で言うのもおかしな話ですが、それだけこのレースに力を注いでいた、ということなのでしょう。

当日、8月から練習に参加させて頂いている弘前公園RCの方々がフルマラソンのスタート前に集合写真を撮影したいということで、8時30分に会場入り。その後、トップを切ってスタートするフルマラソンのスタートを見届け、その後9時30分スタートの10キロマラソンに参加する畏友ザワ先生を探し、合流。こちらのスタートも見届けてから、スタートの10分前である9時40分にはスタート地点の前の方に陣取っていました。

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フルマラソンスターターの瀬古利彦さん
徐々に高まる緊張感。事前にいろんな方から受けた指示は、「スタートダッシュが肝心。勢いを付けて飛び出すこと。」とのことでした。僕自身がイメージしていたのは、スタート時は猛牛のように勢いよく飛び出さない、ということだったので、この指示はちょっと意外でした。「目標:1時間40分以内」のプラカードの前に、まるで自信があるんです、と言わんばかりに並ぶ僕。ホントに走れるのか?

スタート3分前。
頭に描いていた僕のイメージは、約21キロなので、折り返しを○○分ではなく、7キロを30分、というイメージでした。後半バテるのは目に見えているけれど、キロ4分20秒から少しずつペースを下げても、1時間35分ぐらいでゴールできるのではないか、という感じでした。

まあいい、まずは突っ込んで行ってみよう。

スタート1分前。
照りつける太陽の光が何となく暑いような、そんな感じでした。まぁ、これも走り始めればきっと気にならないだろう...。

よーい、スタート。
号砲と同時に、一斉に選手が勢いよく駆け出します。
指示通りその選手の中に紛れながら、幸先良くスタート...。
いつもはブレーキ気味に走る最初の下り坂は、ブレーキ解除。
ただ、この時ふと思ったことがありました。

...あれ?最初の1キロってこんなに長かったっけ?何か、体が少し重いような気が...。

1キロを過ぎた時にふと時計に目をやると、何と3分56秒!練習ではとてもこんなスピードで走ったこと、ありません。
これはまずい、と思いながらも足を止めることができず、結局5キロ付近まではキロ4分20秒前後のペースで走っていたようです。

6キロ地点から道が狭くなり、集落の中を駆け抜けます。少しペースが落ちたかな?と思いましたが、7キロ地点を通過した時には30分11秒でしたから、まずまず予定通りの足運びだった、ということに。

ところがここから急に足が重くなります。思えば、朝方や夕方走っていたので、日中のこの暑さというのを計算に入れていませんでした。
8キロの給水ポイントで水を手にします。が、素人ランナーに給水が上手くできるはずもなく、紙コップに入った水を口に入れようとした途端、コップからガバッと水がシャツにかかってしまいました。一瞬むせ込みながらも、何とか一口だけ水を口にすることはできましたが、4キロ、8キロ、12キロ、16キロの給水は、いずれも上手く口に水を運ぶことができませんでした(このことは、その後の打ち上げで上手く給水をする方法を聞いたので、次回はきっと役立つはずです)。

9キロ地点に差し掛かろうとした時、向こうから見える白バイ。何と、トップの人は既に折り返し、2キロ以上の差がついていました。
何というスピードなんだ...。唖然としながら走っていると、後続のランナーが次々とやってきます。
そして僕はというと、このあたりからどんどんペースが下がりはじめ、後からやってくるランナーに続々と抜かれ始めるようになりました。

何でこんなところ走っているんだろう、俺は...。
萎え始める気持ち。ペースメーカーも見つけられず、前を走るランナーとの間をどんどん開けられ、その後も僕の横をランナーが涼しい顔で追い抜いていきます。

折り返し。
後続のランナーに同じTシャツのメンバーを探します。
見つけた途端、「お疲れっす!」「ガンバガンバ!」と声を掛けるものの、実のところそれも結構イッパイイッパイな感じになりつつありました。

14キロ通過。やっと3分の2。1時間02分02秒。この時点で1時間35分なんて考えられなくなっていました。1時間40分も怪しいのでは?
このあたりを走っている時点では既に4分40秒台前半のペースまでスピードが落ちていました。

もういい。時間を気にするのやめた。

投げやりな気分になり始めた時、18キロを通過。残り3キロか...。二人併走しながら、僕の横を走り抜けていきます。
いいのだろうかこのままで。こんな走りで、自分自身に満足できるのか?

...考えてみると、スタートした時からずーっと自問自答を繰り返していました。
何でハーフなんて走ろうって思ったんだろう...。
何で1時間40分で走りたいなんて言ったんだろう。
それにしても足が重いなぁ。何か体も重いなぁ。
でも、このまま抜かれ続けて、いいのか?

ふと何かスイッチが繋がったように、僕の横を抜けていった二人をピタリとマーク。すると、一度落ちたはずの走力がまた復活。
やっと1人、ずっと前を走っていた人を追い抜きましたが、その走力も、20キロ手前まででした。

しかしその時、係員が持っていた無線機からの声が聞こえました。
「トップ、岩木川の橋を通過。」

げげ!?50分前に出発したフルマラソンの選手が、背後まで迫ってる!!
これはまずい、抜かれる!

そう思ったら、再び足に力が戻ってきました。
最後の橋の上り坂に差し掛かると、僕に向かって手を振る家族連れ。
「のんべがんばれー!」と叫ぶその子は、10キロを走り終えたザワ先生のご子息たち。奥さんも一緒に手を振っています。

その応援に応える気力、そして目もくれる余裕すらなくなった僕は、ザワ一家に軽く手を挙げ、颯爽とはほど遠い足取りで、坂を登り切りました。

最後の曲がり角を左折すると、ゴールまで200m弱。やっとこの時、時計に目をやりました。1時間35分。
お!?1時間40分はクリアじゃないか!!

ゴール手前は、もはや気力しか残っていませんでした。息も絶え絶えで何とかゴール。練習、こんなにきつくなかったのに!

記録は1時間36分12秒、種目別では84位、ハーフ男女総合で102位でした。
DSC_0057.jpg
完走証。今年はカラフルです。というか、これに費用を掛けるぐらいならですね、他の...

もう、暫く走るのはいい!思わずそう思ってしまった21.0975mの長旅でした。

その後フルマラソンのトップがゴールしたのは、僕がゴールしたちょうど3分後。危うく一緒にゴールするところでした(苦笑)。

今回のレース参加に際し、応援して下さった方々に心から御礼申し上げます。
そして、弘前公園RCの皆様にも、最大級の賛辞と感謝を送りたいと思います。
本当にありがとうございました。


...で、来年はフルマラソン?いや、自分がフルマラソンを走る姿が想像できないので、勘弁して下さい(笑)。



2012年10月 5日

いよいよあと2日!


一年に1度のビッグイベント、「弘前白神アップルマラソン」の開催が10月7日(日)に迫ってきました。
この大会は、県内唯一のフルマラソンが行われるということ、スタート・ゴール地点が弘前市の中心部にあるという利便性から、県内外から大勢の方が参加されます。

さて私、今年は高校同期だったT田先生(お医者さん)のお誘いを受け、「青森県庁」と「弘前公園R.C.」の二枚看板(?)を背負って参加します。

アップルマラソンはこれまで3度、10キロの部に出場しましたが、既にお知らせしているとおり、今年はハーフに初挑戦。
実のところ、20キロを超える距離は練習でも4回しか走ったことがありません。

昨年の大会、10キロの部でようやく40歳以上としてエントリー(それまでは39歳以下だったので、18歳の現役高校生らと同じ扱いをされていた)、結果は43分47秒(自己ベスト)、部門別順位では27位、総合でも87位と、(自分としては)かなり優秀な成績を収めたつもりなので、正直10キロはもういいかな、という気持ちが芽生えはじめていました。

ただ、自分がハーフ(21.0975キロ)を走るというイメージが全く沸かなかったため、エントリーをどうするか躊躇っていたのですが、12キロ、15キロ...と徐々に練習で走行距離を伸ばしていくうちに、これはハーフも走れちゃうのかな、と思い始めるようになりました。

...しかし、自己流の練習方法だったために、5月からのトレーニングは、毎回距離に変化はつけてみるものの、スピードがほぼ一緒。いわば頭打ちの状態に陥りつつあったときに、既にフルマラソンを何度も経験している前述のT田さんから「一緒に走らない?」とのお誘いがありました。

思い切ってハーフへのエントリーを終えた8月上旬。
土曜の朝5時に弘前市役所の前に集合し、弘前公園R.C.の朝練に参加。このことがどうやら、それまで頭打ちだった僕の走りを劇的に変えてくれたみたいです。

いきなりのペースアップ走で自分の練習方法の落とし穴に気づき、毎週土曜日の早起きが始まりました。
10キロであればコンスタントに4分台後半のペースで走れるようになり、自分で「7キロの壁」と呼んでいた後半の息切れも改善。走っている途中でフォームの指導をして頂いたこともありました。ペースアップ走にも徐々に慣れ、これならハーフも足を止めずに走れるかも知れない...という、ちょっとした自信が芽生えてきました。そういう意味でも、T田さんはじめ弘前公園R.C.の方々には心から感謝です。

さて、これまでとは違って倍以上の距離を走るということで、大会前1週間の過ごし方も例年とは全然異なっています。こんなストイックになる必要ないかな?と思いつつ、不慣れな距離を大会で走るという不安はぬぐえません。ということで、カーボローディングは行っていないものの、こんなことやってます...。まぁ、格好だけに過ぎないような気もするのですが(苦笑)。

(1)アルコール抜き
これまでは、大会の前日のみアルコールを抜いていましたが、火曜日からアルコール類の摂取を止めています。少しだけ身体が軽くなったような気が?

(2)BCAA摂取
アルコールの代わりに火曜日からBCAAを毎晩摂取しています。ちょうど味の素KKでアミノバイタルの試供品が安価で販売されていたのでそれを購入しました。ちょうど日曜日でなくなる算段です。

(3)経口補水液にまで手を出した...
なんでも、マラソンに最適な飲み物なんだとか...。ちなみに弘前の駅ビル内にある某ドラッグストアでは、ペットボトルに入ったこの液体が箱積みされていました。アップルマラソンを見越して在庫を増やしたのかな?(笑)
この液体そのものの不味さは、インフルエンザの時に経験済み。ということで、ゼリータイプのものを当日まで摂取する予定です。

(4)アウフバウ
平日の日中はデスクワークのみで身体を動かす機会がほとんどありません。股関節を少しでも柔らかくしておく、という趣旨からも、かなり軽めではありますが、就寝前にアウフバウを実践中。

(5)カフェイン抜き...はムリでした。
アルコールに続き、火曜日からカフェイン抜きを行っていましたが、木曜日に禁断症状が。結局我慢できず、一杯だけ...と口にしてしまいました。でも、飲んだら何かホッとしました。我慢ばかりしてもダメですね!

でも、ここまで根詰めているということは、それだけ気負っているということなのかな(苦笑)。

明日朝は弘前公園R.C.の大会前最後の補習が行われます(5キロ軽め)。
走りながらいつも思うのですが、結局のところマラソンは、自問自答の競技だと思っています。でも、せっかくなのでみんなと楽しんで大会に参加したいと思います。なので、今回は耳栓(イヤフォン)も外します。

さて、目標タイム。現時点では1時間40分切り、欲を言えば1時間35分台ですが、キロ4分30分で走らないと難しいということに。さすがにこれはムリかな...。

さあ、大会まであと約36時間となりました。
ということで、倒れない程度に頑張ります。