2012年10月15日

山形で、新そばを食らう。

10月10日、1泊2日で山形市へ出張。
7日のマラソンの影響で、足裏の「幻の湖(水ぶくれ)」と、大腿部にじんわりと痛みが残ったままの出張だった。
今回の目的は、東日本ブロックの都道県担当者協議会への出席。正直、この類の会議であれば、メーリングリストなりでできるのではないか、わざわざ遠方まで出向く必要はないのではないかと考えてしまう。
その疑念を晴らすべく、「本協議会は来年度から休止」することが決定。
よかった。これで県外出張が一つ減った...。

新公益法人制度の施行から4年近く。いよいよこの冬は、正念場を迎える。

さて、山形を訪れたのは4度目。仕事絡みでは3度目だ(ちなみにもう1度は、ボーイスカウトでの遠征で蔵王を訪れた)。

12年前に仕事関連で山形市を訪れた際、蕎麦の美味さにえらく感動した。山形県内、確か山形新幹線の沿線は「そば街道」と名付けられており、美味しい蕎麦を振る舞う店がたくさんあるという。

前述の通り山形市は今回で3度目なのだが、昨年の出張の際、約12年ぶりにこの店を訪れた。そして今年も、たった一人で訪れた。

「庄司屋 幸町本店」
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山形でも一番の老舗蕎麦屋である。
昨年訪れたのは11月のこと。ちょうど新そばの時期だった。
収穫の時期を考えると、今年は新そばにはまだ早いかな、と思い暖簾をくぐると、そこには嬉しい張り紙が。
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訪れた時間が夜だったということもあって、店内はかなり空いていた。贅沢にも僕は、いろりを取り囲むような大きな席に一人腰掛け、まずは瓶ビール(中)を一本注文。一緒に板わさを頼もうか悩んだが、やめた。

しかし、頼んでもいない漬け物盛り合わせ(315円)が突き出しとして出された時、板わさも一緒に注文すれば良かったと、激しく後悔した。
なぜなら僕は、蕪漬けや沢庵といった漬け物が、とにかく苦手だからだ。

結局、蕪漬けや沢庵には手を出さず、白菜の塩漬けと田舎味噌をチビチビ食べながら、ビールで流し込む。

...さあ、中瓶が空になった。
もう一本!と行きたいところだが、長居は無用である。

蕎麦湯割り(焼酎を蕎麦湯で割ったもの)と一緒に、いよいよ蕎麦を注文。
「あいもり板」(1,720円)は、板の上に「さらしなそば」と「といちそば」が一緒に盛られた1枚。当然、ざる2枚分のボリュームがある。
聞くだけ無意味だということはわかっていながらも、ついつい聞いてしまう。
「新そば...なんですよね?」
「はい!全て新そばです!」
喜色満面で応える女将。よかった!

先に運ばれてきた蕎麦湯割りをチビリチビリと嗜む。
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ほどなく、板に乗ったそばが運ばれてきた。約1年ぶりの再会である。
運ばれてきたそばを見て、思わずニヤリ。
真っ白な「さらしなそば」が右側に、海苔の乗った「といちそば」が、左側に。
甘辛のつけだれ、小皿に載ったトッピングは小口切りされた葱、わさび、ナメコに大根おろし。

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まずは両方のそばを、何もつけない状態で食べてみる。
「さらしなそば」は、そばそのものにあまり味がしないのは織り込み済み。こちらはのどごしを楽しもうと思う。
一方、「といちそば」を口に運んだとき、口の中全体にそばの香りが広がるあの幸福感といったら!

思わず頬が緩むのがわかる。端から見ると気味悪かろうが何だろうが、美味いものは美味いのだ。

トッピングはその都度少しずつ蕎麦と一緒に食らう。バリエーションが広がるからだ。

その間蕎麦湯割りをチビチビ飲みつつ、時折何もつけないで蕎麦だけを食らう。時には歯ごたえを楽しみ、時には喉ごしを楽しみ...。

嗚呼、こんな至福の時間を与えてくださってありがとう。ハーフマラソンを完走した、自分自身へのご褒美だよ。

ひたすらニヤニヤしながら蕎麦を啜る僕の姿は、端から見ると本当に奇妙だったことだろう。

でも構わないのだ。ここは山形なんだから。
最後のそば一本まで食い尽くし、蕎麦湯で割ったつけだれを流し込む。蕎麦湯も全部飲み干してしまいたい衝動に駆られたが、無茶はやめよう...。

勘定を終え、外に出る頃には、僕以外一組の客しかいなかった。僕の啜るそばを見て、迷わず「板そば」を注文していたのは、わかっていたよ。でも、喰うなら「相もり」にしなよ、と思わず助言したくなった。

充分すぎる満腹感とほろ酔い気分に満たされながら、店を後にした。
今度はいつ来ることができるのかな...。





2012年4月 6日

アサヒスーパードライ-ドライブラック-

『アサヒスーパードライ-ドライブラック-』は、発売25周年を迎える『アサヒスーパードライ』ブランドで"初"のエクステンション商品です。発売3年目から23年連続で年間販売数量1億ケースを達成している『アサヒスーパードライ』が自信をもって新発売する"スーパードライの黒ビール"です。  黒ビールユーザーのみではなく、今までに黒ビールをお飲みになったことのない方や若い世代の方にもお楽しみいただけるよう、黒麦芽由来のコクがありながら、キレ味のよい"ドライテイスト"をリッチな香りで楽しめる、爽快な味わいの黒ビールに仕上げました。  従来の当社黒ビールの味イメージとは一線を画し、日本のビールユーザーの嗜好に合わせて 『アサヒスーパードライ』ブランドならではのキレ味のよい"ドライテイスト"としています。  パッケージには、"スーパードライの黒ビール"であることをわかりやすく表現するため、上質感のある落ち着いたブラックを使用し、ロゴのレイアウトや使用方法で『アサヒスーパードライ』のイメージを踏襲しています。

首を長~くして待っていた発売日。4月3日、遂に待望の「黒いスーパードライ」【以下「黒ドライ」)をゲットし、意気揚々と帰宅。
早速プシュッとやってみました。

あ...私、普段はキリン「一番搾りスタウト」(以下「スタウト」)を飲んでまして、結構黒ビールが好きなんですね。
まぁ、ギネスとかちょっと値段が高めの黒ビールもたまに口にすることがありますが、基本的にはスタウトがベース。当然、この黒ドライが比較対象ということになるわけですが...。

【外観】asahiblack.jpg
見てのとおりスーパードライを踏襲した外観。スーパードライというブランド名を冠しているだけあって、裏切りはないはず。迷わず手が伸びたというのが正直なところです。

【色】
缶からグラスに注いでみると、スタウトと比較して若干黒み(茶色)が薄いかな、といった印象。同じアサヒから「黒生」というのも販売されていますが、それと比較しても何となくやはり少し薄い感じ。

【味】
ドライを追求した黒ビールという触れ込みどおり、スタウトほどの濃厚さがありません。苦み・甘みでいえば、黒ドライは苦み、スタウトは甘みが圧倒的に強い(ちなみにアサヒ黒生も後者)。そして、鼻から抜ける黒ビール特有のカラメルの香り、これが明らかに少ない。

【結論】
黒ビール好きな僕からすると、何となく少し物足りない感じがしないわけでもありませんが、恐らく「日本のビールユーザーの嗜好に合わせた」ということを鑑みると、普段黒ビールを口にしたことのない人たちにとっては、それほど抵抗なく口に運べるかも知れません。
そうだな...ハーフアンドハーフよりちょっと黒が強い感じ、みたいな。

これでアサヒは黒ビールの主力品種である「黒生」と「黒ドライ」の双璧体制が整ったことになります。他社の動向も気になるところです。「黒ドライ」がこのまま定番となるのか、はたまた新商品の群雄割拠の中に埋もれて過去の産物となってしまうかは未知数。ただ、「ドライ」という冠を付したということからも、主力品種の一つとして位置づけ、力入れしていることは紛れもない事実だと思います。いずれにせよ、個人的には黒ビールの選択肢が増えたことに拍手を送りたいと思います。

...そうそう、話はずれるのですが、一日の購読者が50名を下回るようなブログはもはやブログとしての機能を果たしていないので、ブログ乱立のこのご時世、閉鎖した方がいい...みたいな見聞を拝見しました。
ごもっとも...と言いたいのですが、こんな拙稿でも読んで下さっている方がいるんですよね。定期的な配信はできないわ内容はないわで申し訳ないと思いつつ、今後も地味に続けさせて頂ければと思います。引き続きよろしくお願いします。

2012年3月10日

ガンダム世代ではありますが...。


職場の同僚から飲みに誘われ、一次会を終えてもう一軒、ということになり、連れて行かれたのがこのお店。
はい、ガンダムファン御用達のバー、「G-Dining bar ZEON」(青森市古川1丁目)です。


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僕は41歳なので、いわゆるガンダム世代の中心みたいなものなんですが...。
実は僕、ガンダムってよく知らないんですよね(苦笑)。

店に通じる階段を上ると、カウンター席にはズラリと男子が...。そして、何をしているのかといえば、一同画面に流れるDVDに釘付け。
奥のテーブル席に通され座ると、テーブルの上に置かれていたのは、ん?
G-Dining bar ZEON(青森市古川1丁目)

呼び出し用のボタンです。ドムでしたっけ?他のキャラクターのものもありました。まぁ、無理矢理感は否めませんが(笑)。
ふと背後を見ると、同じキャラがズラリと...。すいません、マジで名前知らないんです。
G-Dining bar ZEON(青森市古川1丁目)

メニューをちょっとだけ。
G-Dining bar ZEON(青森市古川1丁目)

僕は別種類の黒ビール(アサヒ・ヱビス・ギネス)が3本セットになった何とかいうのを頼んだんですが、もうその頃には結構酔っぱらっていて、ワケわからなくなってました。
「蒔苗さん、なにバシャバシャ写真撮ってるんですか!ブロガーみたいじゃないですか!」

いやだってさ、こういうのって興味あっても何となく入りづらいって思っている人もいるかも知れないじゃない?そういう人たちのために潜入レポですよ。

続けます(笑)。
店内はこんな感じで結構薄暗いです。
G-Dining bar ZEON(青森市古川1丁目)

よく見ると、お面を上手く使っているんですね。
G-Dining bar ZEON(青森市古川1丁目)

ピンボケですいません。
トイレに入ったら、全国各地に同じような店があるらしく、日本地図が貼られていました。凄いですね、各地にあるんですね。
G-Dining bar ZEON(青森市古川1丁目)

食べ物(つまみ)はそれなりに美味しかったです。
前述の通り僕はガンダムってよくわからないしあまり興味もなかったのですが、一緒に行った人たちはそれなりに楽しんでいたようです。

〒030-0862 青森県青森市古川1-18-10
TEL 017-752-1269
FAX 017-752-1269

営業時間
月~木・日・祝 17:00~24:00(L.O.23:15)
金・土 17:00~01:00(L.O.24:15)
定休日 不定休

2012年2月26日

【今年14杯目(多分)】南津軽郡藤崎町・おやま食堂


弘前市の隣にある南津軽郡藤崎町。国道7号と国道339号と分岐する町であり、いわば西北五地区と弘前市を結ぶ要所、と言ってもいいのかも知れません。県内でもかなり早い段階でイオン(旧ジャスコ)が出店し、中心商店街の衰退も懸念されたところではありましたが、国道339号の旧道沿いには今も数多くの店が建ち並んでいます。

そんな中、いわば老舗と言ってもいいぐらい昔からある食堂が、今日訪れた食堂。

青森銀行藤崎支店の向かい、国道339号と県道131号との交差点に位置する「おやま食堂」です。
少なくとも僕が大学生の頃、つまり20年以上前には既に存在していたので、一体いつからあるのかはわからないのですが、とにかく昔から一度入ってみたいと思い続けていた食堂でした。


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今日たまたまそちら方面に行く用事があり、昼だったということで、遂に潜入することになりました。
まずもってこの食堂、駐車場がありません。ということで、いかんと思いつつ、お向かいにある青森銀行の駐車場を拝借しちゃいました(ごめんなさい)。

近所の方の出前が多いらしく、おか持ちがたくさん置かれてあります。ちょうど僕らが訪れた時にも、注文の電話が掛かってきました。。

「あー、まだやってねんだよな...。」

聞き耳を立てていたら、注文を受けたおじさんが苦笑しながら「冷やし中華やってねが、だど。」
さすがにまだ早いだろ。

ということで中華そば(550円)とカツ丼(700円)を注文。
出てきた中華そばが、こちら。はいドーン。

藤崎町・おやま食堂

好みはあると思うのですが、大好きな縮れ麺です。しかも、スープから溢れんばかりにてんこ盛り。結構豪快です。
スープは、煮干しというよりも鰹が結構効いています。実は鰹節の残骸も浮かんでいます(笑)。
味はちょっと濃いめかな。でも、スルスルと胃袋に収まって行きます。
個人的にはこの麺が結構ツボ。弘前市大町にある「千石食堂」の麺とほぼ同じかな。...あ、千石食堂はまた改めて。

ちなみにカツ丼はちょっとご飯が少なかった。まあでも、美味しかったです。ごちそうさまでした。

青森県南津軽郡藤崎町藤崎村元75
0172-75-2087

2012年2月19日

【今年12杯目(多分)】黒石市・やきそば専門店秋元食堂



青森県黒石市。
青森県内でもどちらかといえばネガティヴな話題を振りまいていた黒石市。突如ポジティブな立場から脚光を浴びるようになったのが、B級グルメとしても名を馳せた「つゆやきそば」でした。
今でこそ「やきそば」といえば街おこしの代名詞のようにこぞって扱われるようになり、B-1グランプリにおいても必ずといっていいほどどこかの街のやきそばが入賞するようになり、正直ちょっと食傷気味かな、という気もしないわけでもないのですが、そんな中でも異彩を放ち続けていたのが「つゆやきそば」ではないでしょうか。
ただのやきそばならまだしも、それをそばの出汁に入れちゃうっていうんですから、確かに奇妙といえば奇妙。でも、一口食べてみると、これがまた意外とイケるんですね。邪道だ、という人もいますが、個人的には「アリ」だと思っていますし、数多ある店舗でそれぞれ味が微妙に異なるというのもまた素晴らしい。

さて、今日はその「つゆやきそば」を久しぶりに食べてきました。
黒石警察署の近くにある「秋元食堂」です。

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実は妻が先日この店を訪れ、美味しかったというので、ならばどんなものなのか食べてやろうじゃないかと、何故か上から目線で足を運んだわけです。

ハイ、まず店の正面ドーン。
黒石市・やきそば専門店 秋元食堂
小綺麗という言葉からはほど遠い、田舎の一食堂って感じです。

黒石市・やきそば専門店 秋元食堂
土日だけ何故かみそ汁をサービスしてくれるんだそうです。今日は日曜日。注文時に「みそ汁サービスしますけどつけますか?」って聞かれ、迷わず「ハイ」と答えてしまいました。

メニュー。
黒石市・やきそば専門店 秋元食堂
ハッキリ言います。「専門店」ですので、やきそばしかないんです。間違えてもラーメンとかカレーとか注文しないように。
ちなみに僕は隣にあるコンビニからおにぎり買って持ち込みしましたよ。何も言われなかったです。
しかし凄いメニューです。やきそばが100円刻みで5種類!今日は550円のやきそばを注文してみましたが、結構なボリュームでした。
それがこれです、はい、ドーン。

黒石市・やきそば専門店 秋元食堂
もちもちの太麺に、キャベツと豚肉というシンプルなやきそばです。紅ショウガはお好みで自分で取ってくるシステムのようです。

そしてもう一つがつゆやきそば(並)。
黒石市・やきそば専門店 秋元食堂
どうですかこのトッピング!先ほどのやきそばをそばの出汁にぶち込み、ネギにモヤシにナルト、そして天かすが乗っかってます。うまそうじゃないですか?これに僕が食べられない(嫌いな)お新香が付いて500円ですよ!

ソースの味が濃すぎてせっかくのスープの味が消されてしまうことがあるんですが、今まで食した7杯のつゆやきそばの中で一番バランスが良かった!これ、ホントに美味いですよ!

黒石駅からは少し離れた場所にあるので、特にこの季節は歩いて行くのが少々難儀かも知れませんが、行ってみる価値アリです。
ただし、しつこいですがやきそばしかありませんのでご注意を!

...ところで、メニューにあったやきそばだけのオードブル3種類、何でしょうね。
聞いてみました。
「いやぁ、やきそばだげ乗ってるオードブルだのさ。」

...そのまんま(笑)。ちなみに僕たちが食している最中に、1,650円の予約1件入っていましたよ!


やきそば専門店 秋元食堂
青森県黒石市青山84-2
電話:0172-52-7315
営業時間:10時~14時(時間外でも電話注文受け付けます)
定休日:水曜日