2009年10月11日

【リベンジ?】絢香「Dream Summer Live in 地球村」【玉砕?】

感想。
寒すぎた。いろんな意味で。

8/22に開催されるはずが、絢香の急病により延期となってしまった「Dream Summer Live in つがる地球村~みんな空の下~」。
10/10の延期公演が発表され、おそらくキャンセル分のチケットが販売となっていたが、前日までチケット販売の予告がCMで流れていたことを考えると、どうやら完売、というわけにはいかなかったようだ。まぁ、前回のこともあるし、また同じことになったら...という危惧の念を抱いていた人もいたのかもしれない。
開場時間が30分早まったし、前回の反省も踏まえ、グダグダなことにはならないだろう。心配事を挙げるとするならば、ベスト盤の発売に合わせて、絢香のメディアへの露出がやたらと増えていたことだ。まさか疲労が溜まって、また今回も...なんてことにならなければいいが...。
開演の30分前、15時30分頃に会場に着くと、既にすべてのブロックの入場が終わっていた。見ると、芝生に色の違うテープが張られていて、どうやら開演前は全席自由の座席の少しでも前に座るために、このテープに沿って皆さんが並んでいたようだ。
僕らの座席はAブロック。概ね9割が埋まっていて、空いているのは後方の席ばかりだった。それでも、前回のような窮屈感はそれほどみられなかった。

かなり後ろの方に陣取ってみる。ステージは相変わらず半分しか見えない。少なくとも、ドラムがどこにあるのかは、見えない。西日が当たって暖かいが、あと1時間もすると日が暮れかけ、大分寒くなるだろう。しかも、会場に向かう途中はにわか雨もちらついていたことが、さらに熱を奪ってしまっていたのかも知れない。そのことを知ってか知らずか、かなり厚手の防寒着に身を包む人も見受けられた。いや実際、岩木山麓の秋を舐めたら、えらい目に遭うのだよ。
16時。自然とわき起こり始めた拍手に迎えられるように、バンドメンバーが姿を見せる。しかしスクリーンも何もない会場、オペラグラスも持ち合わせていない僕らは、メンバーの顔をうかがい知ることすらできない。
銀河鉄道999の車掌のような衣装に身を包んだ小柄な女性が出てきた。誰だ、あれ?

会場がウワーっという歓声に包まれる。何とその女性は、絢香だった!!

ステージはいきなり「三日月」から始まった。続いて「おかえり」。自然と拍手が沸く。しかし、Aブロックの後方だと、音がひど過ぎた。風が吹いているわけではないのに、音が流れてしまう感じがあって、いまひとつ盛り上がれない。
一番大事にしている曲です、と始まった「I believe」が終わると、MCが始まった。
これがまた、長かった!!
青森が初めてということで、いろいろ教えて欲しいとスタッフにメモ用紙とペンを急遽用意させ、観客に聞き取り調査。リンゴが有名だということは知っているが、それ以外に有名なものを教えてほしい、とのこと。

「スタミナ源たれ」(会場:あーあー、あるある...!僕:うん、アリだね。)
「味噌カレー牛乳ラーメン」(会場:えー?それはどうかなぁ...?僕:そりゃねえべ。)
「久慈良餅」(会場:あー、それもあるねぇ。僕:うーん?微妙。)

絢香「源たれ、買っていこう!」

「津軽では、じぶんのことを「ワ」といいます!」(会場:あーあー、そうね!僕:うん、そうね。)
「津軽では、あなたのことを「ナ」といいます!」(会場:あー、それもあるねぇ!僕:うん、そうね。)
「津軽では、子供のことを「ワラハンド」と言います!」(会場:あー、そうねぇ...。僕:「ワラハンド」って、複数形じゃね?「ワラシ」でいいべな?)

そのあと、どうしても絢香に何か伝えたがりの(はっきり言って出しゃばりな)連中が口をはさんできて、
「犬!わさお!」(会場:え...?それって何かちょっと...。僕:何言ってるの?)

絢香「え?津軽では犬のこと「わさお」っていうの?」
会場「(一斉に)違う違う!」

ほらー...。おネエちゃんたち、はしゃいでないで流れ読めよな...。全然違う解釈じゃねえかよー...。
という何だかステージ正面の人たちばかりが盛り上がったMCが15分ぐらい。日は既に大分西に傾いていて、この辺りからかなり寒くなってきた。

ようやく長いMCが終わり、本編に戻る。
「手をつなごう」「夢を味方に」

ここで、前回ステージを一人で任され、何とか体裁を保ってくれた初音が呼び込まれる。
この日一番の拍手だったんじゃ?

ところが絢香と初音のMCも、思わずブルっとくるようなグダグダな内容。お互いを立てたいのか何なのかわからないけど、これがまたホントに何だかなぁ、といった感じ。初音のMCも初々しいんだけど、手紙をもらってありがとうございました、っていうのはステージ裏でもよかったですね。イオンで買ってもらったケーキの話はまぁ、クスリと笑えたけど、オジサン達の席だと、MCがちゃんと聞こえてこなかったんだよなぁ。それにしても何かぎこちない内容だったなぁ。

で、初音は前回とは違ってわずか2曲のみの披露でステージの袖に下がってしまった。
「アカイ糸」「恋に出逢った夏」
ちなみにコーラスは、絢香が務めてた。これがまた意外と(というか(相当)盛り上がった。青森の人は優しいね。

で、後半戦、ガンガンまだまだ行きます!と言い放った絢香。時計を見ると17時ちょうど。さらに寒くなってきた。
「Real voice」のあと、知っている人は一緒に歌ってください!と紹介して始まった「WINDING ROAD」
絢香に煽られ、会場全体が「ラララ...♪」と歌ってる。空は雲が大分なくなり、ホントに空が広がってきた。

ガンガン行くはずの後半戦は、何と次の曲が最後です!と。へ?もう終わり?まぁ、寒いし体調もあるだろうし帰りの飛行機に間に合わなくなるから(笑)、仕方ないのかな。

本編ラストは、「みんな空の下」をピアノバージョンで。当然これで終わるはずもなく、アンコールの声が掛かる。ここで妻、寒さに耐えきれずギブアップ。
「ごめん、私先に車で待ってるわ。」

みんな空の下、ではなく、寒空の下だもんね。
妻はそそくさと身支度を始め、席を立ってしまった。
直後に絢香が再度登場。初音も呼び込み、二人で絢香の「Jewelry day」を披露し、公演終了。時刻は17時30分。

まぁ、致し方ないか、とは思ったけど、とにかく寒いし、音は最悪だったな。MCなんてホント聞こえなかったんだから。野外って、どこ行ってもこんなに音が酷いのかな。
Dream Summerと言うには余りに遅すぎる延期公演だったしなぁ。まぁ、8月のお粗末な会場整理が改善されていたことは目をつぶるけど、あの会場でのコンサートに期待を寄せるのは、もうやめよう。

絢香さん、できれば今度は「みんな屋根の下」でお願いします。