2010年3月16日

スチャダラパー20周年

スチャダラパーが知らぬ間に結成20周年を迎え、記念盤とも言うべきアイテムが登場。
スチャダラパーといっても、ひょっとしたら今の若い人たちにはあまり馴染みのない人たちなのかも知れないが、まず真っ先に思い浮かぶのが小沢健二とのコラボによる「あの曲」。
スチャダラパーの名前を世に知らしめ、オザケンを大ヒットに導いた布石と言っても過言ではない。
でも、「あの曲」が売れる前から小泉今日子をはじめ、いろんなアーティストがスチャダラパーをさりげなくプッシュしていたこともあり、僕の中ではとても気になるアーティストの一つだったのだが、日本語のラップに手を出す勇気が出ず、結果的に「あの曲」も収録されている「ポテンヒッツ」が発売されたあたりから聞き始めるようになった。
この「ポテンヒッツ」という名のアルバム(いうまでもなくベスト盤)を聴いてまず最初に驚いたのは、谷啓とのコラボレーションによる「あんた誰?」。何故に谷啓なのか、理由もよくわからぬまま、お世辞にも軽妙とは言い難い谷啓のラップとスチャダラパーとの掛け合いに、ちょっと興奮してしまった。
そんな感じで僕は、スチャダラパーの音楽にちょっと足を踏み入れることとなったワケで。

ただ、当時のラップやヒップポップと言えば、どちらかと言えばアングラというか反社会的というか、ちょっと斜に構えた人たちの音楽という印象があったのだけれど、スチャダラパーがその空気を変えてしまった、といってもいいかもしれない(いい意味でも悪い意味でも)。
その後、急に日本語のラップが社会現象のように巻き起こり(昔からのラップファンにしてみれば、どんどんJポップ化していくラップは目も当てられないことだったことだろう)、その後のヒップポップ隆盛に繋がり、今日に至っている、と勝手に思っているんだが...(誰かフォローして)。

新社会人になって数年経った頃、同じ職場の同期の連中と飲みに行く機会があった時には、どういうわけか決まってこのスチャダラパーを唄わされたものだった。まあ、あの頃は何となくラップ・ヒップポップの類が脚光を浴びていたこともあった(ちょうど「DA・YO・NE」とかが流行っていた頃)。
ラップ音楽と言えば、せいぜいRun-D.M.C.ぐらいしか聞いたことのない僕、まして日本語でラップなんて...とあまり肯定的な見方をしていなかった僕が、彼らの音楽を、何の抵抗もなく親しみを持って聞くことができたのは、日常にごくありふれた光景、いや、ありそうでなさそうな光景をモチーフにしているからだと思う。音楽を聴いていてその光景が目に浮かぶというか想像できるというか、そういう音楽に出会うことってそんなにないような気がするのだけれど、スチャダラパーに限って言えば、結構そんなことが多かったような気がする。なので僕にとってスチャダラパーは、極論すれば、いわば「妄想」のツールみたいなものだ(笑)。
そういう流行の一つとして僕がスチャダラパーを聞いているということが意外だったのか、何故か「あの曲」以外の曲を一人で唄わされたものだった。「ドゥビドゥ What? 」や「From 喜怒哀楽」は十八番みたいなものだった。

ちなみに、個人的に一番気に入っている曲は「5th WHEEL 2 the COACH」というナンバー。
この曲の中に、こんなフレーズがある。

猫だーい好き 犬も好き イルカも好き あと人も好き
俺も 猫だーい好き かわいいから あと牛も好きー おいしいから

最近イルカやマグロ漁、捕鯨を巡って世界と日本が何となくぎくしゃくしているが、あまりにも人間的で日本人らしいストレートな表現ということで。

さて、2月に発売されたオールタイム・ベストには、この「5th WHEEL 2 ...」が収録されていないのが非常に残念なのだけれど、前述の「あんた誰?」やあの曲こと「今夜はブギーバック」の他、最新アルバムにも収録されていた木村カエラとのコラボレーションによる「Hey!Hey!Alright」や、TOKYO No.1 SOUL SETとのコラボナンバーなど、全33曲を収録。
ブックレットには本人達による楽曲紹介もあり、いろんな裏話が綴られている。
まぁ、このタイミングでベスト盤というのも何となく微妙な気がしなくもないのだけれど、そこは目をつぶろう。

ただしかし、しつこいようだがこれぐらいの楽曲では、彼らを知るにまだ足りない。
というわけで、08年12月に発売されたコラボレーションナンバーを集めた2枚組コンピCD「Can You Collaborate?」。って、一見見聞きしたことのあるようなタイトル。
スカパラ参加による、ポンキッキーズでおなじみだったナンバーから始まるが、何と言ってもこのアルバムの聞き所はグループ魂の「勃発!バンド内抗争~グループ魂にスチャダラパーまで~」だろう。
御存知の方は御存知だと思うが、ハッキリ言ってこの楽曲は反則。
ちなみに僕、最初にこの曲を聴いた時に、人目も憚らず電車の中で吹き出しました(笑)。

もちろんこの曲以外にも聞き所は満載。ゲストも多彩だし、何が入っているかわからないおもちゃ箱みたいな感じ。
で、このCD、単にコラボ楽曲を集めただけのCDということであればそれで終わってしまうのだが、何と、コンピCDとは内容の全く異なる、スチャダラパーの過去の22曲にも及ぶPVを集めたDVDを同梱。
これだけでも「買い」なのだ。

で、この2つを聞いてみて、更に深いところを探ってみたい方には、オリジナルアルバムを聴くことをお薦めします。
といいつつ、取りあえずソニーとEMIから出たベスト盤を並べる僕。やはり聴き始めにはこれも捨てがたい。


2010年3月 2日

今日の名盤

尾崎豊『17歳の地図』『回帰線』

僕が本格的に音楽を聴くようになったのは、中学2年生の頃からだ。当時、同級生に一人だけ洋楽好きなヤツがいて、僕は彼からいろんな影響を受けることになった。そのこともあって、洋楽邦楽問わず、貪るように音楽を聴くようになった。

とはいえ耳にするのはメジャーな音楽ばかりであり、マドンナにマイケル・ジャクソン、スティービー・ワンダーにa-ha、ワム!にヒューイ・ルイス&ザ・ニュース等々...。「パープル・レイン」が大ヒットしていたにも関わらず、見た目の気持ち悪さも相まって、プリンスだけは全く聴く気にならなかったが...。

一方の邦楽はといえば、取りあえずチャートに出てくるような音楽は、一通り友人からカセットやレコードを借り、自宅でダビングして聴くようになっていた。

その中で、今でも忘れられない出来事がある。
中学3年の秋のこと。僕の机の中には、友人に貸していた一本のカセットテープがひっそりと隠されていた。90分テープのそのカセットテープのタイトルには「尾崎豊/17歳の地図・回帰線」と書かれていた。
ところがその日の放課後、ホームルームの最中に事件は起きた。担任教師が突然持ち物検査を始めると言い出したのだ。哀れカセットテープは、どこかに隠す直前に担任に発見されてしまった。

「何だこれは?何で受験前の大事な時期にこんなものがお前の机に入っているんだ?」
机の中からカセットテープを取り上げられた途端、頭の中が真っ白になった。タイトルを見るなり、顔色がどんどん紅潮していく担任教師。

「お前、ちょっと廊下に出ろ!」
何が起きたのかわからず、ざわめき立つ教室内。

僕を廊下に連れ出した担任教師は、静かに、しかし明らかに怒りの籠もった口調で切り出した。
「これは誰のものだ。」

紛れもなく、僕のものだった。
「僕のものです。」

「お前...。本当にお前のものなのか。」
担任の声は、落胆にも近い声色に変わった。

「はい。」
キッパリと答える僕。
「いいか。これは、お前が聴くような音楽ではないんだ。わかるか?受験が終わるまで預かっておく!教室に入れ。」
何故教師が怒りに満ちあふれているのか、その理由が僕にはわからなかった。

中学校時代、それなりに成績上位にいた僕は、担任を始め学年の先生から「優等生扱い」されていた。実際自分が優等生だったのかどうかはわからない。ただ、先生からの受けは良く、親の顔も潰したくないという思いから、その「受け」や「期待」に応えようとしていたのは紛れもない事実だ。

当時僕は、別に尾崎豊の音楽に深い思い入れがあるわけでもなく、憧れを抱いていたわけでもなかった。ただ単に「声が格好いい」「耳になじむ音楽だ」とだけ思って聴いていただけのことだった。
例えば「卒業」に出てくるように、夜の校舎の窓ガラスを壊して回ろうなんて微塵も思わなかったし、「15の夜」に出てくるように、行く先もわからぬままバイクを盗んで走り出すようなこともなかった。

いわば「興味本位」で聴いていた音楽。ただ、担任教師の逆鱗に軽く触れたらしい。
ただ、僕には解せなかった。「お前が聴くような音楽ではない...?」

その2日後、再び担任から職員室に呼ばれた僕は、理由も聞かされぬままカセットテープを返却して貰った。その日、返却されたカセットテープを延々と聴きながら、担任の発した言葉の意味を探した。
「お前が聴くような音楽ではない...。」

どうしても、腑に落ちなかった。そして、勝手に一つの結論に達した。
「お前に言われる筋合いもない。」

結局僕は何事もなく無事に中学を卒業し、志望していた地元の高校に入学。
その後の遍歴については、知っている人も多いので割愛(笑)。

明後日、青森県内は県立高校の受験を迎える。僕の親戚にも今年受験生がいるのだが、これまで蓄積した力を全て出し切ることが出来るよう願うだけだ。
受験生諸君、頑張れ!

さて、尾崎豊が亡くなって、もうすぐ18年目の春がやってくる。
彼の命日を迎える頃、弘前の桜がほころび始める。
僕は一体、どんな春を迎えるのだろう。

2010年2月17日

久し振りにT.T.D

無性にTerence Trent D'arby(T.T.D)が聴きたくなった。


それも、昔のではなく今のT.T.Dだ。



嗚呼、懐かしいっす(涙)。

しかし、T.T.Dはもういない。いないといえば語弊があるが、改名してSananda Maitreyaになってしまったので、T.T.Dという名前では存在しない、ということだ。
話がややこしくなってしまうのでこれぐらいにしておくが、久し振りにSananda Maitreyaのサイトを訪れてみると、昨年6月に新しいアルバムが発売されていたことを知った。

思えばSananda Maitreyaのアルバムは、改名後の2001年に「Wild Card」というアルバムが一枚出たのを最後に、国内盤は発売されなくなった。商業的にも散々だったことは、明らかだったけれど、アーティストからは結構評価が高かったらしい。
総じて見ても、デビューアルバムは万人受けしてバカ売れしたものの、2作目はデビュー作とのギャップからか評価が二分し、結果的に彼の知名度を下げることになってしまったが、アーティストからは好評かを得たという(出典:Wikipedia)。
そう考えると彼は、玄人受けするアーティストなのだろう。

ただ、AmazonやHMVをはじめ、音楽を扱う大手でもSananda Maitreya名義のアルバムは一切取扱していない。
彼の公式サイトを訪れると、無料のMP3音源が10曲ほどあり、それを聴くのも一つの手だろう。また、サイトでは数多くの音源がオンラインで販売されているので、それを購入するのが手っ取り早い。

しかし何か物足りなさを覚え、ここは一念発起とばかり新しいアルバムと前のアルバムをCDで購入してみることにした。
手続きはそれほど面倒ではなかった。しかし、2つのアルバムで日本円にして6,000円を越えるというのは、海外からの送料込みとはいえ決して安い買い物ではなかったが、購入手続きから約10日で送られてきた2つのアルバムを一聴し、購入は間違いじゃなかったと確信した。

時にワイルドで、時に優しいしゃがれた声は相変わらず。
前述の通りT.T.Dとしてのキャリアは、デビューが鮮烈だった分その後は鳴かず飛ばずでパッとしなかったけれど、改名後は何か逆に自分の音楽を好き勝手楽しんでいるような感じ。

国際便で送られてきたパッケージは、DVDサイズのケースにそれぞれCDが封入されていた。
ちなみに『ANGELS & VAMPIRES』はCDが封入されているだけだったが、『NIGOR MORTIS』にはおまけにもならないようなブックレットが同梱されていた。相変わらず全ての楽曲の作詞作曲演奏を自分自身で手がけているらしい。裏面には、歌詞やクレジット(使用機器)については、公式サイトを見てくれって書いてある。

ANGELS & VAMPIRES - 2CD LIMITED EDITION

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同タイトルのvol.1とvol.2を同梱パッケージしたもので、2枚組CDとしては2007年に発売(音源は既にサイトで販売されていた)。
「これはローリング・ストーンズの...(もぞもぞ)」といきなり歌い出す2曲目「Angie」でちょっと度肝を抜かれた感じ。40曲も収録されているので、捨て曲みたいなのもないわけではないが、聴き応えは十分。



NIGOR MORTIS

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23曲収録。元々は4つのチャプターに分けてオンライン販売した内容を一つにまとめたもの。いろんな楽器を多用しているのだが、いわゆる機械的な音というか今流行の音は全く聞こえてこない。相変わらず信念を貫き通しているのか、それとも彼自身が新しい音に興味がないだけなのか。
Sananda Maitreyaに改名しようとも、何が変わったというわけではなく、全く違和感なく聴くことができる。




残念ながら昨日から始めた名盤にはまだ届かないが、聞き込むうちに名盤入りする可能性もあるかな?なお、YouTubeでは、maitreyasananda名義で公式チャンネルも展開中。T.T.D時代の懐かしいPVから最新のライブ映像も展開してます。彼の名前にピクンと反応した皆さん、要チェックです!

2010年2月15日

【新】 今日の名盤(不定期更新)

Q's Jook Joint/Quincy Jones

今までいろんなCDを購入してきた中で、この作品については生涯でも3本の指に入る名盤ではないかと思っている。
クインシー・ジョーンズが、当時の旬ともいうべきアーティストやら新人やらいろんな人を集めて作った作品。息継ぎする間も与えずこれでもか!これでもか!と、まるで玉手箱をひっくり返したようにアーティストが登場する。その数総勢100人を越すとか越さないとか。スティーヴィー・ワンダーにレイ・チャールズ、マイルス・デイヴィスにU2のボノ、LLクールJにブライアン・マクナイトにチャカ・カーン、ベイビーフェイスにフィル・コリンズにハービー・ハンコック...と、参加アーティストを羅列するだけでこのアルバムの「凄み」が伝わってくる。
この作品と『Back On The Block』の双璧は、ホントに凄い。

僕にとってクインシー・ジョーンズといえばそれまでは、マイケル・ジャクソンのプロデュースや「We Are The World」を手がけた人という領域を出なかったのだけれど、この作品を初めて聞いた時は本当にビックリして感動して、凄い人なんだということを改めて知らされた。

もっともマイケルの場合は、クインシーの手から離れた頃から何やらおかしな方向に進み始めたという評価をする人もいるみたいだけれど、かといっていつまでもクインシーの傘下というか息のかかったアーティストであったとするならば、亡くなったとかそういうことは別として、今日のような高い評価は受けていなかったかも知れない、と思う。

クインシーについては「愛のコリーダ」を推す人も多いけれど、僕ならば間違いなくこちらを推す。

クインシー・ジョーンズという冠さえあれば、歴史や時代、肌の色なんて関係なく誰だって呼べるし、「We Are The World」も簡単にできちゃうんだぜ、なんてことを強烈に印象づけた一枚。

15年経った今も斬新な作品だということが、いつ聴いても凄いな!という感想しか出てこない。
そんなクインシーも、もう75歳を越えたんだ...。


2010年1月12日

『THIS IS IT』 microSD & USBメモリー版が登場

マイケルファンなら既に御存知のことと思いますが、昨年空前の大ヒットを記録し、今月にはDVDの販売を控えるマイケル・ジャクソンの映画『THIS IS IT』に、microSDとUSBフラッシュメモリーのバージョンが登場しました。
microSDは容量が1GBで、ワンセグ録画対応の携帯電話での再生を前提としている他、USBフラッシュメモリーはPCでの再生を前提にしているようです。
ただ、DVDに収録されている特典映像はなく、本編のみの収録となっているそうです。ちなみに、携帯電話の動作確認機種は、以下のサイトに掲載されています。

http://www.hscjpn.co.jp/mobile/help/taiou_qr.html

ジャケットはレコードサイズを採用している他、展示台も付属しているそうです。AmazonやHMVでは、現在定価の20%オフで予約受付中。

ちなみに僕の携帯電話(SO905iCS)は対応不可。
うーん、PSPで再生できないかな、これ。

2009年12月 9日

久し振りにジョージ・マイケル

今日はもう一つ。
音楽以外のことばかりで世間を賑わすジョージ・マイケルが、ちょっとだけ動き始めました。
まずは何と、Wham!からソロを通じて、キャリア初のライブDVDです。
昨年の25周年記念アルバム『Twenty Five』発表後に行われた25 LIVE から、イギリス・ロンドン公演の模様を収録したDVDが発売されました。ソロとしてではなく、Wham!のデビューから25周年ということもあり、Wham!の楽曲も演奏しているそうです。アンドリューの飛び入りは...ないか。
Amazonではリージョン1となっているため、国内の再生機器では再生不可ということになりますが、実際にはリージョンフリー。Blu-ray盤も発売されています。

もう一つは、オフィシャルサイトで無料配信されていた「December Song」のCD化。George Michaelといえば、山下達郎の「クリスマス・イヴ」と並び、未だにクリスマスの定番となっている「Last Christmas」のイメージが払拭できませんが、敢えてWham!の「Last Christmas」から25年経った今日に、このソロナンバーをCD化する意図があるのかも知れません。この他、「Jingle」という新録曲と、「Edith & The King Pin」「Praying For Time」のライブ・バージョンを収録。ちなみに「Jingle」は現在制作中のニューアルバムからのナンバー!?らしいです。

うーん...気になる。


2009年11月17日

『THIS IS IT』を観てきた

There's A Place In Your Heart
And I Know That It Is Love

...から始まるMichael Jacksonの、1991年に発表された『Dangerous』に収録されていた「Heal The World」。直訳すると、「世界を癒そう」。
「We Are The World」にも通じる世界愛を唄うこの曲は、92年にシングルカットされた際に、地球に絆創膏を貼った絵がジャケットとして使われていた。実はこのシングルを迷わず購入したんだけど、何とこれも引っ越しの際に紛失してしまうという大失態を犯してしまった。

まあ個人的なそんなエピソードはともかく、この楽曲のすばらしさは言うまでもないのだが、期間延長で現在も公開中の『THIS IS IT』を観てから、「Heal The World」への思いはますます強くなった。

先週金曜日に観た『THIS IS IT』。僕にとって、○年ぶりに映画館に足を運び、観た映画。
2度ならず3度以上映画館に足を運ぶというリピーターがいるというのも、頷けるような内容だった。
『THIS IS IT』は、単にマイケルの亡くなる直前のドキュメント、ライブリハーサルの模様を収録しただけの記録映画ではない。ちゃんとした社会へのメッセージが込められている。ちなみにTwitterのハッシュドタグ(#thisisit)では各国の人たちの感想を垣間見ることができるが、「つまらなかった、面白くなかった」というコメント、評価に出くわしたことは、ない。

マイケルの一糸乱れぬ動きと緻密なステージメイク。伝わりにくいマイケルからの指示にも、バンドメンバーやダンサーは、的確に応えていく。
気がつくと僕は、マイケルの動きを追うために、ひたすらスクリーンを凝視していた。ポップコーンを買わなかったのは、そんなものに払うお金がもったいないからじゃなくて、スクリーンに集中するためだ。
しかしながら、スクリーンで繰り広げられたステージは、あっという間だった。
やがてエンディングを迎え、エンドロールが流れる。誰も席を立つ人はいない。その後も続く映像に、みんな釘付けになっている。
全ての映像が流れ、会場が明るくなった途端、会場からは拍手ではなくため息が漏れた。

スクリーンのマイケルは全盛期と変わらぬ動きで歌い、そして踊っていた。でももう、そのマイケルの姿を生で観ることはできない。あのマイケルが、あの、マイケルがもうこの世にいないなんて...。

誰もがそんな衝撃と、失望感に駆られているような雰囲気だった。いや、少なくとも僕はその一人だった。

マイケルがこのコンサートを通じて伝えたかったことの一つが、森林伐採をはじめとする環境破壊の進行を何としても止めようというものだった。
恐らく誰も口にしないけれど、あの映画を観た人はきっと、ちょっとした環境破壊への取組を始めているに違いない。ほんの小さなことでも、何か始めれば、やがて大きなうねりを生み出すかも知れない。

Heal The World。15年以上も作られたこれらの曲が、今もなおこの楽曲が歌い続けられていること、歌詞に共感できる部分がたくさんあることを、人間は今一度猛省すべきなのかも知れない。

折角なので「Man In The Mirror」を聴きながら、自分自身を見つめ直してみようか。

しかしこの映画については、ある方もおっしゃっていたけれど、座ったままで観るのは非常に辛い!
願わくはオールスタンディング可能な会場で上映して欲しい。
マイケルがこの世にいないことは寂しいけれど、絶対盛り上がると思うな。

ああ、金曜日また観に行こうかな...。

2009年11月11日

GN'R関連の紙ジャケが、ヤバい!

11月11日、元GN'Rのスラッシュによるソロシングルが発売された。来年初頭に予定しているソロアルバムの先行シングルなのだが、フューチャリングしているボーカルは何とB'zの稲葉浩志。更にカップリングはGN'Rの代表曲である「Paradise City」を、ファーギーとサイプレス・ヒルを迎えて作り上げたという、アルバムへの期待度をどんどん膨張させる作品になっている。

同時期にはダフ・マッケイガン率いるローデッドの新作も発表されるということなのだが、何と12月に来日を予定しているアクセル・バンド、じゃなくてGN'Rの過去の作品並びに元メンバーのソロアルバムも、紙ジャケ仕様・SHM-CDで発売するという。

GN'Rの作品についてはこれまでもリニューアルを繰り返していたが、SHM-CD化は初。
そして今回その作品群の一つに、ダフ・マッケイガンのソロアルバムである「Believe in Me」が登場。
この作品には、カップリングナンバー2曲がボーナストラックとして収録されている。

その1曲が、シングル「Believe in Me」に収録されていた「バンビ」。プリンスファンの方であれば御存知の方も多いかも知れないが、言わずもがなこの「バンビ」という楽曲はプリンスの作品で、本作はそのカバーである。このアルバムが発売された当時、特に興味を示さなかったのだが、シングルのカップリングにこの曲が収録されていることを知り、シングルだけでも、と血眼になって探し当てたまではよかったのだが、何と引っ越しの最中にこのCDを紛失、僕にとっては文字通り「お蔵入り」の楽曲となっていた。

まぁ、ここまで騒ぎ立てるほどの楽曲かと言われれば、正直かなり疑問符が大きくなってしまうし、この楽曲のために2,800円を投資する効果があるのかと言われればちょっと怪しいところもあるが、一聴してみる価値が全くないという訳ではないと思う。

この他、イジー・ストラドリンのアルバムにはライブ音源を含む8曲もボーナストラックが収録されていたり(恐らくこのライブ音源は、日本限定で発売されたミニアルバムと同じ音源と思われる)、スラッシュのバンド(Slash's Snakepit)のデビューアルバムも紙ジャケ化されている一方で、選から漏れたソロアルバムも数作品あり、正直そのあたりが中途半端というか痛し痒しの感もある(Slash's Snakepitの作品については、来春までに発表される予定のソロアルバム関連で登場する可能性もあり、かな?)。

しかしこの時期に発売するあたり、ボーナス商戦丸見えの魂胆なのだが、まんまと引っかかってしまいそう。しかし調子に乗って全てに投資をすると、3万円を超える金額になってしまうようだ。取りあえずここは、ダフ・マッケイガンとイジー・ストラドリンのアルバムだけでもポチッとしておきましょうか。

2009年11月 1日

佐野元春・完全生産限定BOXセット発売決定...

元春の90年代作品デジタルリマスターが発売決定!
2009年も最終コーナーを周り、徐々に2010年の足音が聞こえ始めてきた。2010年は元春のデビュー30周年であり、このMoto's Web Serverの開設15周年にもあたる。そのアニバーサリーイヤーを記念し、MWS /ソニー・ミュージックダイレクトの共同企画として、多くのファンが心待ちにしていた"1990年代 佐野元春オリジナルアルバムのデジタルリマスター化"がついに実現! '90年代の6作品が1BOXに収められた完全生産限定版として、MWSストアから販売されることとなった。

気になる発売日や購入方法、ボックスの詳細な内容などは、11月6日(金)にMWSにて発表。その後も情報を随時発信していきます。この11月は、最新ニュース、MWS News Letter、MWS公式Twitterを要チェック!

■特設ページ:90年代アルバム リマスターボックス予告ページ
【Go URL】---> http://www.moto.co.jp/remaster/90s/

■MWS News Letter(MWSメンバーに随時配信中)
【Go URL】---> http://www.moto.co.jp/registration/user/counter.html

■MWS公式Twitter(最新ニュースをつぶやきます)
【Go URL】---> http://twitter.com/MotoWebServer

うーん...。そう来たか...。

ぶっちゃけ、これはないよなぁ、というのが本音です。
というかこれはホントに元春の意向なんだろうか?80'sの作品「SOMEDAY」「Visitors」「Cafe Bohemia」「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」がSpecial Editionで登場した流れをくんで、てっきりその延長のまま90年代の作品も発表されるんだろうな、と期待を寄せていたら、いきなり6作品をコンパイルしたBOXセットって...。

「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」のアニバーサリー限定記念盤が売れ残っているから路線変更ですか?だとしたら中途半端な感じがプンプン。確かに80's以降、セールス的には今一つだったのかもしれないけど、何で急に90年代だけBOXセットにするのか...。それやるなら、デビュー盤から全部の作品をBOX化して下さいよ。
90年代も名盤が多いだけに、この方針は非常に残念です。何か、レコード会社のやっつけ仕事的なにおいがするんですが。どうせだったら、これまでのアニバーサリー盤の流れをそのまま踏襲して、未発表の楽曲とか、DVDとかをコンパイルした限定記念盤でよかったじゃないですか?なんでひとまとめにしちゃったかな?

まぁ、11月6日の続報を待ちますか。

...でも買っちゃうんだろうな(苦笑)。