2004年8月31日

【試食】mobi モビハバネロの種

台風は思ったほど強力ではなく、あっという間に青森県をかすめて行きました。午前中は、しばし台風情報とにらめっこです。取りあえず被害は少なそうですが、吹き返しの風があるので油断は禁物です。ふと見ると、猛スピードで流れる雲の合間から青空もちらほらと。明日は暑くなりそうだな。
台風情報を見ながら、こんなもの喰ってました。
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サッカーの中田英寿がチーフ・ブランディング・オフィサー(ブランド刷新主任といったところか?しかし、何で東ハトなのかが、未だに疑問...)に就任したあたりから、斬新なイメージを生み出す「東ハト」。看板商品であるキャラメルコーンのパッケージ一新など、結構頑張ってます。

そんな東ハトから登場し、激辛ブームを巻き起こした「暴君ハバネロ」。その続編として7月頃に登場したのが、「モビハバネロの種」。東京への出張時に、あちこちの駅の改札にステッカーが貼られているのを目撃、コンビニに立ち寄って購入しようと思ったのですが、結局発見できず断念。ところが先日、近所のスーパーのレジの脇にぶら下がっているのを発見、迷わず手にしました。



この「モビ」シリーズ、かつての東ハトではあり得なかった商品ですが、このあたりにも「中田効果」が表れているのでしょうか。いわばポケットサイズのスナック菓子で、男女がイチゴやエビ、パイナップルなどを頭に載せた絵が、何だか不思議で斬新です(しかも、一人一人名前が付いているらしい)。しかも、結構人気もあるらしいです。で、そのシリーズから登場した「モビハバネロの種」、黒いパッケージに赤い目をした男性が、頭に大量の赤唐辛子を載せています。それだけ辛い、というイメージなのでしょう。

ハバネロの種というくらいですので、簡単に言えば柿の種にハバネロを加えたものですが、その他に七味唐辛子に隠し味のカレーを加えているそうです。柿の種より辛い種ということなのでしょう。ただ、あちらこちらの評判を見ると、「美味い」という評価は多いのですが、辛さに関しては「あんまり辛くない」という声も見かけられます。
それでは、早速食べてみましょう。

なるほど美味い、というのが納得できる味。でも、子供には刺激が強いかも知れませんね。辛さは...それなりに辛いです。舌や唇が若干ヒリヒリします。というかこれだと、辛さが苦手な人は火を噴く可能性もあるでしょう。要注意です。カレーを隠し味に、ということなのですが、そんなにカレーの味はしないかなぁ。カレーより辛さが先行しているような気もするんだが...。
うーん、何か辛くないって見聞きしたけど、結構辛いと思うんだけどなぁ...。
まぁ、このあたりは人それぞれの味覚によるものなので、辛さの感じ方も違うんでしょうね。


(と、ここでおもむろにお茶をすする)


....!!!!?




辛い!

失敗した!これ、やっぱり辛いです!!汗が噴き出てきました。シャレにならんぞこれぇ(と、タオルで顔から吹き出た汗を拭う)。カレーを食った後に熱いスープを飲んで汗が噴き出るのと同じ原理だ。唐辛子系と熱い飲み物との組み合わせ、ある意味「反則技」でした。
これ、お茶菓子で口にする時はホント要注意です。あくまでお茶菓子だというのであれば、タオルを用意した方がいいと思います。正直、しばらく汗がひきませんでした。

このモビハバネロの種、まさに旨辛いという表現がピッタリです。好みの味だ。暴君ハバネロよりクセになりそう。ピーナッツなどの豆類と、ビールとの組み合わせが理想的と見た。
他の種類もそのうち試してみようと思います。

旨い度 ★★★★☆
辛い度 ★★★★☆
反復度 ★★★★★

※注意。あくまで私見ですので、他の方のいろんな声を見てみたいという方は、『ハバネロの種』で検索してみて下さい。

2004年8月30日

またしても台風ですか...。

オリンピックが終わりました。室伏選手のことも含め、ここで改めて、と行きたいところですが、それどころではありません。またまた台風上陸です。今夏の傾向として、陸地が猛暑であったように海水温も高いため、台風の勢力が落ちないで北上するんだとか。この間の台風15号は、強い勢力を保ったまま青森県を直撃したものの、台風の目にスッポリと入ったため、思ったほどの被害ではありませんでした(それでも8億超ですが...)。
今回の台風16号は、15号を遙かに凌ぐ勢力です。大雨と暴風をもたらしながら九州地方を縦断(被災された方には謹んでお見舞い申し上げます)、その後スピードを上げながら日本海を北上するということで、明日の昼頃には青森県に最も接近するようです。
通常、陸地に上がる台風は勢力が弱まるものですが、予想を見ると、勢力はあまり落ちていないと言ってもいいでしょう。しかも、下手をするとまたしても青森県直撃の可能性もあるみたいです。これ、シャレにならんぞ...。
しかし今年は、日本列島が猛暑に苦しんだわけですが、台風の発生頻度も異常ともいえそうなペースです。現在日本を襲っている台風16号の後を追うように、18号も近づいています。釣りをしていても(といってもここ3週間ほどご無沙汰してますが)、海水温の変化からか「この時期この魚は釣れないだろう...」という獲物が釣れたこともありました。異常気象だ地球温暖化だと騒がれて久しいわけですが、まんざら嘘っぱちではないようです。このままだと、この時期日本に近づく低気圧=台風という図式ができかねません。一体どうなっているんでしょう。
以下私事ですが、個人的には、来月中旬が一番心配です...。
私ども夫婦、ホントに台風やら梅雨やら、国内旅行となるといろんな雨絡みのトラブルに巻き込まれるわけですが、今年も懲りずに沖縄地方への渡航を試みます。しかしこれは、敢えて狙っているわけでも何でもなく、台風見学に行きたいというわけでもありません(沖縄の台風は経験済みですから...)。時期を選べばいい、という話もありましたが、こればかりは実際蓋を開けてみないとどうなるかはわからないのです。ちなみにこれまでの沖縄方面への渡航、1度目は到着したその日に梅雨入り帰路の飛行機で燦々と輝く太陽を恨めしげに眺め、2度目は台風直撃で到着した日から最終日までホテルに軟禁、3度目(昨年)は初の久米島が再び台風直撃で渡航そのものを断念、と漫画にでも書いたような散々な結果に終わっていますが、4度目となる今回、果たしてどうなるかは全く不明です。ただ、こうなると意地といいましょうか、行けるまで行ってやる、という気にもなっており、「飽くなき挑戦」ということになりそうです。よって、今から渡航中止になることは考えません(といいつつ妻は、渡航中止後どこにいくか真面目に考えています)。でも、この挑戦も今回限りにしたい。
というわけで私ども、9月15日から久米島に行ってきますっ。いや、行きたいんですっ!!!!!!!
どうか皆さん、我々が無事に南の海で戯れることができることを念じて下さい。

何だか話があっちこっちに飛んでいますが、台風16号、ホント要注意です。

2004年8月28日

結局vaioは...

明日から長期入院ということになりました。遂にはドライバも認識してくれない状態に、もっと早く決断すればよかったとちょっと後悔しています。ハードディスク交換の可能性もあるのですが、どっちにしろこれまで入っていたデータやソフトは全て消去されることに。痛い出費になりそうです。でも、もっと痛いのは、やはりハードディスクに入っていたデータが消えてしまうということでしょうか...(涙)。

2004年8月27日

口にした訛りを文字にする

最近訛りが強くなったとみんなから指摘され、いかに綺麗で滑舌のよい津軽弁を発するかに気を遣っているnonveyです。といいつつ、実は相当ショックなんです...。
私が青森に降り立ち、毎朝職場へ向かう道は、市場がすぐそばにあり、道端で早朝から野菜などを売るお婆ちゃんの姿が見受けられます。今朝はそんなお婆ちゃんの、手書きの値札をみて面食らいました。
「地ものスソの葉100円」「地もの白ブンド150円」...。何のことだかおわかりいただけますでしょうか。

答:スソの葉→シソの葉、白ブンド→白ブドウ。

ちょっと強烈でした。でも、決して間違いではない。彼ら彼女たちの日常会話で、ごくごく当たり前に登場する言葉なのですから。以前も、田舎の無人販売コーナーに「取れたてペーマンあります」や「土付きジャガエモ」というのを見たことがあります。「ナシ」と書かれた籠の上に「茄子」が置かれていたことも...。「梨(ナシ)」と「茄子(ナシ)」、こちらでは微妙にアクセントが異なるので、これもあながち間違い、とはいえない。
ただ、誤解して頂きたくないのは、青森県民全員がこういう訛りの強い言葉を使っているわけではない、ということ。これだけは断言します。

といいながら、実は私の言葉も「さしすせそ」ではなく「さすすせそ」、「あいうえお」ではなく「あえいいお」になっているのかも知れません。そう考えると、もの凄く陰鬱な気分になります...。

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2004年8月26日

球技で金メダルを取れないのはなぜだ。

もういい加減オリンピックの話も飽きたかも知れませんが、お付き合いを。
金メダルを至上命題としてアテネ五輪に臨んだ長嶋JAPAN。結局銅メダルに終わりました。監督代行の中畑ヘッドコーチは、「全て私の責任。責任を取りたい。」と言ったようですが、所詮各球団からメンバーを選出して作られたプロ選抜チーム、帰国すれば解散となるだけに、一体どんな形で責任を取るのかワケわからん、といった気もしなくもないですが...。あるコラムでも読んだのですが、コーチも選手もマスメディアも、「長嶋JAPAN」に固執しすぎていた、という気もします。「長嶋」の看板だけで金メダルを取れるほど甘くはないっていうことでしょう。少なくとも、予選リーグは1位だった。キューバにも歴史的勝利を収めた。でも終わってみると「銅」だった。「銅」でよかったね、という風潮が蔓延っているのが非常に気にくわないのは、彼らが「プロ」だから。野球でメシを喰っているわけですよ。いわば、商売道具なわけですよ。確かに他の国でもマイナーリーグの選手はいました。でも、全員プロで固めたのは日本チームだけではなかったでしたっけ?そんなわけで、僕は帰国した彼らが何と発言するか、ちょっと注目したいと思います。「最後に銅が取れてよかった」なんて言ってる選手もいるようですが、言語道断。ペナントレースでAクラス目指すのとは事情が違うんだよ!「勝てなければ球界から身を引く」...それくらいの気負いを持って臨んでもよかったんじゃないか、という気がしてなりません。
もっとも、球技に関しては、ことごとく期待を裏切ったというか、何か大したことないなぁ、という印象を抱いたのは僕だけではないはず。今回の野球然り、女子ソフト然りで、金メダルを取りに行くという気負いが強すぎたのかも知れません。ただ、その理由を考えてみると、これは一目瞭然。野球で言えばキューバ、ソフトで言えば米国と、強いチームに勝つことばかりを考え、自分たちも追われている立場にあるということを忘れていたんではないかと思われます。野球もソフトも同じ国(豪州)と2度対戦し、2度とも敗れました。要するに、上ばかりを見ていたので足下を掬われた、というのが適切な表現ではないかと思われます。実のところ、相手チームから研究され尽くした感も否めない。まぁ、もっと視野を広めて戦術を考える、勝てるチームには必ず勝つ戦術を、これからの課題となるでしょうね。もっとも、他の球技に関してもパッとしなかった。
男女のサッカー。女子は及第点かも知れないけど、男子はいくら強豪揃いのブロックとはいえ、ボロッボロ。相当惨めでした。
メダルが取れる可能性なんてほとんどないに等しいのに、テレビだけがはしゃぎすぎた女子バレー。ある日たまたま試合を見ていたら、「どうも実力が発揮されませんね」という解説がありましたが、実はアテネ五輪での戦いこそが本当の実力であって、逆に日本で行われた最終予選は、単なる勢いとフロックで勝っただけではないか、そんな気さえしてきます。それだけ萎縮していたし、覇気がなかった。
バスケ、ホッケーは...まぁ、今回参加することに意義があるということで。ホッケーなんて、得点が入っただけで大騒ぎでしたしね。
こんなところで何を言ってもしょうがないワケですが、フィジカルや筋肉トレーニングも大いに結構ですが、肝心な「玉」をもっといじりなさい、と言ってあげたい。
いよいよ佳境を迎える五輪、水泳然り柔道然りレスリング然りで、身体一つでメダル獲得、というのが多いです。反面、道具(器具)を使う競技は、確かにそれなりの成績は残してはいますが、期待に沿ったものではないと思うのです。
開催日数も残りわずかとなり、焦点は、日本があといくつメダルをメダルを取るか、ということに向けられているようですが、僕個人としては、どんな意外な選手がメダルを取るか、というところに注目してみたいと思います。

2004年8月24日

らーめん考(その4)

何か、試合後のインタビュー(特に伊調姉妹)が妙に感動的だった女子レスリングの話題にも触れたいところですが、敢えてこの話題をぶつけてみようか、と。
今日は、相当私見が織り込まれています。異論反論大歓迎。というわけで今日のテーマは「麺」。

麺に関して言えば、この味にはこの麺、といったいわば定番(定義)が存在するような気がします。最も典型的なのは、博多長浜ラーメンに見る、「とんこつ=激細直麺」。いわば、そうめんにも近いあの細さ、しかも、芯の残った「アルデンテ」の状態がとんこつに合う、というもの。でも、私個人的には、あの麺はそんなに好きではありません。普通の太さの麺で十分だと思っています。ただ、あの麺を普通の醤油ラーメンで食することができるかと考えると、うーん...。では、味噌ラーメンでは?と考えると、...。つまり、あの麺だからこそ「とんこつ」に合う、といってもいいでしょう。「とんこつ」ほどではないにせよ、味噌ラーメンには太麺、というのも定番でしょうか。札幌の味噌ラーメンは、軒並み太麺です。だから、味噌ラーメンを注文して細麺が出てきたときは、「あ、何か邪道だなぁ」なんて思ってしまう人もいるのではないでしょうか。

どの辺まで流通しているのかは不明なのですが、私が個人的に好きなのは、ちりちりした細麺。ウェーブというよりは、むしろ何度も折り曲げられたとも言えそうなこの細麺は、サカナ系のスープと合うと私個人的に思っております。これ、どうやらうちらの地域以外ではあまり見かけないらしいですが、真偽の程は定かでありません。ちなみに私が好んで行く食堂では、深いどんぶりに、このちりちり細麺が隠れるくらいスープがたっぷり入ったラーメンを食することができます。いかにも「中華そば」って感じが、私は大好きです。東京近郊では、この麺を利用して「津軽ラーメン」として店を構えているところがある、という話を以前聞いたことがあるのですが、その後どうなったんだろう。
スープと一緒で麺も好み。ウェーブのかかった太麺が好きな人もいれば、真っ直ぐな細麺が好きな人もいるだろうし、私みたいにちりちりした細麺が好きな人もいるわけで。

ところで、先月東京に出張した際、初めて「刀削麺」を食べる機会がありました。激辛系のスープに飛び込んだ、太さバラバラの短い麺。うちの妹は「何かきしめん食べてるみたいで、あまり得意じゃない(ちなみにうちの妹はきしめんの食感が苦手らしい)」、ということでしたが、個人的には及第点。きしめんというのは的を射た感想だと思うのですが、それ以外にも何となく厚めの餃子の皮っぽい感じもして、好き嫌いが分かれると思います。

一方で最近は、いろんなものを練り込んだ「変わり麺」を見かけるようにもなりました。
スーパーの店頭で見かけたのは、わかめを練り込んだ緑色の麺。これは、ざる中華用に販売されていました。味は普通の麺と変わらず、でした。
実際「ラーメン屋」で食べたのは、ごまを練り込んだ麺でした。強烈だったのは、これが担々麺だったこと。麺もごま、スープベースもごま。確かに健康にはいいのかも知れませんが、しばらく胸やけしていました。これじゃ、健康以前の問題じゃないかと...(苦笑)。

更に最近見かけたのが、「烏龍茶麺」。「烏龍麺」ではなく、「烏龍茶麺」です。どうやら県内の製麺所が作り出したものらしく、試験的に市内の中華料理店数店舗に出荷しているようです。先般、食する機会にも恵まれました。烏龍茶の成分が麺に織り込まれているとのことで、当然麺は黒っぽい茶褐色で、見た感じは糸こんにゃくのよう。冷やし中華のような感じで食べたのですが、烏龍茶の風味はほとんどなく、食感としては、ラーメンというより何か柔らかい冷麺みたいな感じ。見てみるとほとんどの店では「冷麺風」や「冷やし中華」としてこの麺を扱っているようです。見た目のインパクトが強いため、いわゆるラーメン用の麺、というイメージからはちょっとかけ離れているような気もします。
元来、そういう取扱いを想定して作り出した麺なのかも知れませんが、白濁としたとんこつスープに加えると、結構見栄えがよさそうな気もします。イメージとしてはちょうど、白い皿にイカスミのパスタが乗っかっているといった感じ。どこかの店に売り込んでみようかな(笑)。

いろいろ今日も好き勝手なことを綴ってみましたが、総じてみると、スープが麺を選ぶのか、麺がスープを選ぶのかで、味は全く変わる、といったところでしょうか。何だかとても締まりのない終わり方ですが、今日はこの辺で...。

2004年8月23日

深紅の旗は津軽海峡を越えた...

最近、オリンピックを中心にスポーツの話題ばかりですが、お許しあれ。これでも、いろいろ考えてます。
さて、駒大苫小牧の優勝で幕を閉じた夏の全国高校野球選手権。まさに歴史に残る大会となりました。当県から勝ち進んだ高校(=卓球・福原愛の在籍校)は開会式直後の第一試合で、名門・天理(奈良)と延長戦までもつれた挙げ句敗れたため、この時点で興味は半分以下に薄れてしまいました。その後、野球部員は愛ちゃんの応援をする姿がテレビに映し出されていましたが...。ま、正直どこが優勝してもいいかな、と。

恐らく、駒大苫小牧の優勝を予想していた人って皆無じゃないですかね?今だからこそ優勝すると思っていた、とは言えても、本人たちだって優勝できるなんて考えていなかったんじゃないかと思います。大体、4度目の甲子園出場とはいえ、これまで未勝利だったわけですから。
ただ、伏線はありました。日大三、横浜と、並みいる強豪を次々と倒し勝ち上がって来た時点で、こりゃひょっとして...と胸騒ぎを覚えた人はいたはず。いや、僕は何となくそういう胸騒ぎがしていました。
昨日の決勝も、見応えある熱戦でした。史上初の連覇を狙う済美(愛媛)。劣勢が伝えられる中、2回終了時で1-5。ああ、やっぱりこんなもんだよね。こりゃ大差がつくなぁと思って見ていました。ところが、駒大苫小牧はあれよあれよの間に追いつき、4回には逆転、5回にまた追いつかれ、6回には済美が本塁打で突き放したと思いきや、その裏にはお返しとばかりに本塁打で追いつき...と、経過を振り返っているだけで目が離せなかった試合だった、というのがおわかりいただけるんではないかと思います。
結果的には、7回に突き放した駒大苫小牧がそのまま逃げ切り、悲願の優勝旗を手にしました。

よく言われるのですが、北海道、東北勢はこれまで甲子園での優勝経験がありませんでした。今回も、ダルビッシュ投手擁する東北(宮城)が優勝候補の一角とされ、いよいよ「白河越え」(福島県白河市、ここにあった関所を越えて北へ進むこと)か?と囁かれましたが、試合というより天気に敗れ、結局白河越えならず。

で、今回の駒大苫小牧の優勝で白河越え、といきたいところですが、残念ながら空路で津軽海峡を越えると思われるため、本当の意味での白河越えは未だ果たされず、といった気がします。
このチームの誇るべきところは、越県による野球留学がさかんな今日にあって、ベンチ入りした選手は全員道内出身だということ。北日本のチームは、冬になると雪に閉ざされてまともな練習ができなかったため、これまでも「出ることに意義がある」という風に見受けられていましたが、昨今の東北勢の活躍は、関西圏や関東圏からの野球留学によってもたらされたものといっても過言ではありません。そんな中で、生粋の道産子がもたらした優勝は、本当に素晴らしいことだと思います。
今回の優勝をフロックと見る節もあります。でも、北日本のチームは確実に地力をつけている、そんな気がしました。ちなみに、優勝経験がないのは東北6県、北陸4県、山陰2県と、山梨、滋賀、長崎、宮崎の16県だそうです。余計なお世話だ。

2004年8月20日

台風の目

久しぶりに朝の通勤電車で席に座りました。普段は、青森到着時の乗降口の混雑がイヤで、空いている席があっても座ることはなく、乗降ドアのすぐそばに立っているのですが、今日は立っていることに耐えられませんでした。電車が動き出すとともに睡魔に襲われ、結局青森駅に着く直前まで爆睡していました。
この睡魔の原因は、オリンピックではなく台風15号。弘前では2時頃から雨風が強くなり始め、気圧の急激な変化からか、耳が痛くなり、3時から5時頃にかけて突風が吹き荒れました。吹きざらしの我が家の屋根が突風でバタンバタンと煽られる音で何度も目が覚め、ようやく眠りにつきそうだ、という4時頃には、今度は局地的とも言える大雨に見舞われ、屋根や窓を叩きつける音でまた目が覚め、結局うとうとしながら6時に起床...。
嗚呼。93年の台風19号の記憶が蘇ってきます。

電車到着後の8時頃の青森市中心部、猛スピードで駆け抜けていく雲の切れ間から、青空が顔を覗かせていました...。日差しが眩しかった。で、ふと思った。これって、台風の目の中なのか?んなわけないか...。
ちなみにこの時点で、台風の中心は青森市の東北東約40キロにあったそうな。9時現在の時点で、台風の中心は青森市の北東70キロにあるという話だったので、どうやら僕が出勤していた時間帯、ちょうど台風の目から抜けるかそれくらいの中を歩いていたようです。どうも進路を見てみると、青森市が台風の目の中にあったというのも、まんざらウソではない様子。まさに直撃だったようで。
天気予報や概況をちゃんと見ないで出勤したため、私はこの時点で、てっきり台風は過ぎ去ったものだと思っていたのですが、その後再び風雨が強くなり、先ほどまで弱雨混じりの突風が吹き荒れていました。現在は、小雨が降っているものの空が徐々に明るくなっており、風もほぼなくなりましたが。台風は中心から南東側が要注意、と理科の授業で習ったような記憶があるのですが、今回は北東側が強かったような、そんな気がします。ちなみに、台風16号、17号が相次いで発生したようですが、勢力を強めながら、今回に近いルートを辿る可能性あり。こちらも要注意と思われます。
余談ですがうちの妹は幼少の頃、台風が近づく空にぽっかりと空いた雲の切れ間を指さし「ほら、あそこに台風の目あるじゃん!見えるべ? 見えねぇの?目、ほら、あそこ!!!」と私に騙され、それを信じ切ったことを、一生忘れないそうです...。

2004年8月18日

200勝投手・工藤公康に最大級の賛辞を

凄いですねぇ巨人・工藤公康。41歳にして200勝達成ですよ。40代での200勝到達は史上初、もちろん最年長記録更新だそうです。もう、昨日はその決定的瞬間を見たくて見たくて、女子ソフト敗戦と同時に、有無も言わさず巨人戦へチャンネルチェンジ。
一時ヤクルトに突き放されかけたものの、工藤自身プロ入り初となる本塁打で逆転するという、まさに昨日は「公康デー」。
巨人といえば、最近は渡辺オーナーの強引とも取れる一リーグ制推進や、明大・一場に対する不祥事(もっとも、あれは氷山の一角だと思いますが)、ファン離れによる視聴率の低迷など、暗い話題ばかりが続いていました。そんな中での工藤公康の200勝達成は、巨人にとって本当に明るい話題だったと思いますし、一見老獪とも思える昨日の彼のピッチングは、観ている一人として震え上がりそうなくらい見事だったと思います。
西武時代は「遊び人」として鳴らしてた工藤のことですので、野球選手としては短命だろうと思っていましたが、ダイエーに移籍して以降も着実に勝ち星を重ねたのは、夫人や家族の支えがあったからなんだとか。
思えば、私が初めて巨人戦を観戦したとき、マウンドに立っていたのは工藤でした。その時、彼は敗戦投手となり、ああ工藤もぼちぼち潮時かなぁ、と思っていましたが、あれから早4年の年月が経ち、昨日のマウンドでようやく200勝達成。
しかも凄いのは、完投で200勝達成というお膳立て。9回、池谷ピッチングコーチがマウンドに駆け寄りましたが、彼は一向に臆する気配も見せず、ベンチも完投を指示。この時ばかりは、堀内監督に拍手を送りたくなりました。
ヒーローインタビューはもちろん工藤。若干目を潤ませながら、「優勝します。絶対優勝します!」と言い切りました。現実はなかなか厳しいものがありそうですが、個人プレーではなく、チームプレーに徹しようという工藤の姿勢に、彼ならまた何かやってくれそうな、そんな予感さえ漂う昨日の巨人戦でした。200勝達成を、自分のバットで、それもプロ入り初の本塁打で決めるというあたりが、何だかとても工藤らしい。
オリンピックの影に隠れて達成された偉業に、心から拍手を。
おめでとうオッサン。まだまだ行けるぞ。

THE SUN / 佐野元春

B0002ADG4ATHE SUN (初回生産限定盤)
佐野元春 and The HOBO KING BAND

by G-Tools
1. 月夜を往け
2. 最後の1ピース
3. 恵みの雨
4. 希望
5. 地図のない旅
6. 観覧車の夜
7. 恋しいわが家
8. 君の魂 大事な魂
9. 明日を生きよう
10. レイナ
11. 遠い声
12. DIG
13. 国のための準備
14. 太陽

(初回限定盤は、レコーディング風景が収められたDVDとの2枚組)

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2004年8月17日

メダルラッシュ

3日もブランクが空いてしまいました。一昨日は、夕刻から高校時代のメンツ数名が集まり飲み会。何だか最後はいろいろあった(友人に絡まれて悪酔いした)みたいなんですが、その刻のあたりの記憶が抜けているという記憶が残っていました。当然極度の二日酔い。とはいえ実は昨日は年次休暇を取っており、そんな二日酔いと夕刻まで格闘していました。以前から不調を訴えていたバイオは結局、重い頭をもたげながら遂にパーティション変更を断行、貴重かつ重要ファイル全てと泣く泣く「さようなら」しました。まさに断腸の思い。本当に悔しい。バックアップ取らなかったんですか?と聞かれそうですが、バックアップする前にエラー続発。バックアップもできない状態だったんです...。まさに泣きっ面に蜂。
ただ、これで生き返ったのかどうかは、実のところ謎なのです。早く立ち上げてみないと...。

さて、今日も「期待していないアテネ」の話題を。
凄いですね。もう、期待していないなんて言ってられません。前言撤回です。
細木数子にして「金は無理」と言わしめた谷亮子。そんな中での連覇は大したモンだと思います。もうこれで谷夫妻は、新婚ながら恐らく今年のベストカップル決定でしょう。決勝を終え、本当に気持ちよさそうな顔で「超気持ちいい」と言い放った北島。「超」格好いいヤツだなぁ、と思えました。ちなみに、「超」というのはこういう時にこそ使うべきで、何でもかんでも超ちょーチョ〜言うんじゃねえよ今どきの若いモン、と矛先を変えてみたり。もう一人の柔道金メダリスト、野村の3連覇なんてこの先間違いなく歴史に名を刻むワケで、さらにさらに体操団体なんて、ちょっと期待はされていたけど、実のところ「やっぱり無理なんじゃないかなぁ」って思わせておいて金を取ってしまうんだから、やっぱり凄いわけですよ。

でね、メダルが全てじゃないけど、この先やっぱりどれだけメダル獲得するかってことに焦点が向けられると思うんですが、以下、個人的希望から。

○柔道 この際、残り全階級で取って欲しい。
○女子レスリング こちらも全員。アニマルの雄叫びが見たい。
○水泳 北島には、もう一仕事。他の選手も頑張って。
○シンクロ こちらも団体でメダルが期待できるのでは?
○体操 個人でもメダル獲得で、体操ニッポン完全復活を。
○陸上 室伏妹は厳しいかも知れないけど、兄は何とかなるかな。末續にもファイナリストとしてちょっと期待したい。マラソンは、正直期待していません。
○野球 もちろん頂点を極めて。長嶋監督のためにも是非。
○ソフト うーん、こちらは正直ちょっと厳しいかなぁ。
○バレー こちらもいよいよ暗雲が...5月の勢いが感じられないぞ。
○ホッケー 参加することに意義がある、のかな?
○バスケ 昨日の試合を制したのは見事。期待していないけど頑張って。

他には、忘れた頃に射撃なんかでヒョイッとメダル獲得したりするので、そんな意外性(失礼)にも期待しています。あ、あと15歳の割にはやたらと幼稚ぶりを露呈してしまった卓球の愛ちゃんは...どうなんでしょう。運動会の時に飾ってあった国旗が全ての国旗だと思っていた、と笑いながらも真顔で話す愛ちゃんには、将来への不安すら感じてしまいましたが...。

2004年8月13日

福井新潟災害を忘れないように

この時期になると、必ずと言っていいほど終戦記念日の靖国神社参拝の是非がテレビやマスコミで取り沙汰されます。ぶっちゃけた話、僕みたいなヤツに言わせれば【どっちでもいいくだらないこと】であって、そんなのは勝手にやっていればいい、と思ってしまうのです。

でね、話は全然変わるんですが、ここにきて新潟と福井の大雨被害、テレビやマスコミでは全く取り沙汰されなくなりましたよね。完璧に復興したんでしょうか。いや、そんなことはないはず。まだまだ被害に苦しんでいる人がいるはずです。
阪神大震災の時もそうでした。僕の周りで言えば、日本海中部沖地震の時や台風19号被害の時もそうでした。マスコミは、落ち着いたと思えば一斉に身を引き、報道しなくなる。これが現実ではないでしょうか。つまり、一過性のモノとして同じVTRを何度も流すだけで、実際被災された方々はまだ苦しんでいるはずなのに、その欠片すら誌上やブラウン管を通じて見ることがなくなりました。あんな災害は100年に一度あるかないか、ではないでしょうか。いや、それとも地球温暖化の影響で、この先他の地域でも、同様の災害が発生する可能性は秘めているのかも知れません。ちなみに、国土交通省が河川改修や遊水池整備を行っている基準は、100年に一度あるかないかの災害に耐えうるため、というもの。ダムの放水量は適正だったのか。河川改修は終わっていたのか。避難命令の指示は適切だったのか。被害の拡大を食い止めることはできなかったのか。マスコミは、あの災害は人災ではないのか?という疑問を持って深く追求、検証しようとしない。

何を言いたいか。過去に何度も繰り返されている論争を毎年毎年ズルズルと放映するのも自由ですが、もっと人間味のある、現実的な報道をして欲しいな、ということです。もちろん、こんなところでそんなことをグダグダ言っても無駄だってことは知ってます。義捐金の受付は終わったのですか?あの泥の山はどうなったのですか?みんな忘れかけてるでしょう、きっと。でも、これを読んで「ああ、そういえば...」と思い出してくれればいいんです。
偶然発見したこちらのブログ。これが現状です。

世の中は夏期休暇ですが...

何か、ブログという意味もわからぬままこのWebを立ち上げて数ヶ月が経ちました。未だに使いこなしておらず、ブログの意味もやっぱりよくわかっていない、さらにアップデートの際に過去記事が飛ぶというアクシデントに見舞われたこともありましたが、今日でエントリー数が200となりました。これからも、のらりくらりと綴って行きたいと思います。もっとも、近日中にアップデートを計画しているので、また過去記事がリセットされたら「やり直し」ですが...。

さて、アテネオリンピック。
あんまり興味ないといいながら、やっぱりサッカーの結果が非常に気になっていました。朝一番のニュースを観てガックリ。なーんだ...もしかしたら、と思ってたんですけど、負けちゃったんですね山本JAPAN。3点取ったのに、4点も取られちゃまずいでしょ。しかも、リアルタイムで観た訳じゃないのに、ざっとゴールシーンのVTRを観ただけなのに、失点はミス絡みが非常に多いというのがわかりました。今回の反省を次戦に繋げて下さい。残り全部勝って下さい。ちょっとだけ熱くなってきたかも(笑)。

私こと、今日も通常通り出勤です。夏期休暇は、来月のお楽しみに取っておいてます。いざ出勤してみると、職場の雰囲気は通常とは遠くかけ離れた状態。というのも、課内の約8割近くの方が、今日は休暇を取っているわけですから。
もっとも、拙宅は寺院街の一角にあるため、今日は大混雑必至で、外出するのもやっとという状況。そういう意味では、家を出て、雑然とした場所を離れ、静かな職場でのんびりゆっくり仕事ができるという今日のこの雰囲気、僕は結構好きです。
でも、帰ったら一人で墓参り...。

2004年8月12日

改名

今日はもう一つ。
細木数子に改名を勧められた「おさる」が、改名を決意、昨日記者会見が行われたそうな。
これまでも、バカルディがさまぁ〜ず、海砂利水魚がくりぃむしちゅーに改名、ブレイクした例はありますが、今回は果たして...。
改名と言えば真っ先に思いつくのが阪神の藪投手。「けいいち」を、恵一→恵市→恵壱→恵壷と改名していったのは結構有名な話ですな。最後は「めぐみつぼ」みたいになってますが...。ただ、こちらの場合改名の効果はあんまり出ていない様子。
で、元おさること大森君に問いたい。いくらなんでも「モンキッキー」はいかがなものかと思うんですが...。お笑い系の前例を見る限りでは、せめて「もんきっきぃ〜」にして欲しかったな。というか、単品でモンキッキーという名前は、他のタレントが絡みにくいぞ絶対。せめてコンビ組んでモンキッキーズでしょうが。まぁ、どっちでもいいけど。

その記者会見。

「おさるは捨てます。人間の名前じゃない」

と言い放ったようですが、現実問題としてモンキッキーという人間の名前を探すのもなかなか難しいと思うのですが、どうなんでしょう...。

It's About Time / Morris Day

1. The Bird [Live]
2. Jungle Love [Live]
3. Gigolos Get Lonely Too [Live]
4. Cool [Live]
5. Ice Cream Castles [Live]
6. Get It Up/777 [Live]
7. Girl [Live]
8. Fishnet [Live]
9. Ain't a Damn Thing Changed
10. In My Ride
11. Two Drink Minimum
12. Last Night

続きを読む "It's About Time / Morris Day"

2004年8月11日

オリンピックが始まります...

アテネオリンピックが今晩から始まるらしいですね。何かピンと来ないというか、はぁ、そうですか...といった感じ。なぜでしょう、あんまり興味が沸かないのです。事実、周囲でもオリンピックの話題になった事は、ほとんどありません。むしろ、4年後中国で行われるオリンピックの行方が気になります。
アテネとの時差の関係もあって、リアルタイムで観る機会がもの凄く少なそうだってことも、興味の沸かない理由の一つでしょう。正直、睡眠時間を削ってまで応援しようという気がしない。

数少ない興味を強いて挙げるとするならば...

○馬肉で治療した谷亮子
実は仮病だったのではないか、と一人で疑惑を盛り上げてみる。報道陣をシャットアウトするあたりに、並々ならぬ気合いを感じてしまう。
○長嶋JAPANの七光り、中畑ヘッドコーチ
勝っても負けても来季のプロ野球監督候補決定。
○金も剃毛?北島康介
水泳の北島康介が、水の抵抗を少なくするために全身の毛を剃って試合に臨むと言ってるんですが、となるとスキンヘッドの北島康介が登場するのか?とにわかに期待してみたり。ついでにアチラの毛はどうするんでしょう...(爆)

ところで、そもそもアテネって、オリンピックのできるような状態になったんですか?競技場が未完成だとか、あちこちで爆破騒ぎだとかいろんな話題で持ちきりでしたが...。

過度に期待を寄せた時ほど、その成果が挙げられなかった時のダメージは大きいものです。
シドニー以上の金メダル獲得に対する待望論が日増しに大きくなっているようですが、あまり大きな期待をしない方が賢明ではないかと。

でも、やっぱりがんばれニッポン。

2004年8月 9日

第2回遠征結果

8月6日から7日にかけて、太平洋→陸奥湾と【釣り遠征】に出かけて参りました。根魚掃除の旅。参戦者は「FC釣王(←これ、知らぬ間に僕もメンバーになっていました)」の3名と私。遠征先は、下北半島の付け根に位置する上北郡六ヶ所村。六ヶ所村を訪ねたのも初めて、太平洋で釣りをするのも初めてと、初物づくしの今回の遠征。大体こういうときはうまくいきません。そうそう、六ヶ所村といえば、核燃料再処理施設や関連施設のある村で、県内唯一の不交付団体(国からの交付税交付を受けない自治体。財政力指数がなんと1.9!)。遠くには、巨大風車が不気味に立ち並んでいます。ちょっと異様な光景です。
閑話休題。
初日にアタックしたのは、むつ小川原港の沖堤。高さが約7mもあるという巨大堤防、漁船で渡してもらったのですが、堤防に上がってみると、片側2車線の道路でも余るくらいの幅がありました。さすが太平洋...規模が違います。いや、これも再処理燃料が海上輸送される影響なのかも知れません。うねりもハンパではなく、潮が堤防にぶつかって渦巻く光景を目の当たりにしたときは、純粋に「怖い」と思いました。午後3時過ぎからスタート、仕掛けはブラーにアオイソメだったのですが、小物のマゾイが数匹、アイナメとメバルを足して2で割ったような魚が1匹釣れる程度。午後8時まで粘ってみましたが、最終的な釣果としては、お持ち帰りできそうなのはドンコが1匹のみと芳しいものではなく、ほろ苦い太平洋デビューとなってしまいました。ちなみに、同行者の友人S氏、メタルジグ(いわゆるルアー)で20センチ大の鯖をバンバンと釣り上げ、その鯖を追ってきた全長1m近くのイナダ(ブリの出世前)に仕掛けを力一杯持って行かれるというアクシデント(?)に遭遇、さらには見たことのない30センチオーバーの黒メバルを釣り上げるというシーンも目撃しました。
その晩宿泊したのは、六ヶ所村にある「ホテル市原クラブ」。正面看板はクラブの「ク」の字が剥がれ落ち、「ホテル市原 ラブ」になっていました(ラブホテルかよ!)。「ホテル」と言うには程遠い設備、風呂トイレは共同、なぜかコインランドリーも設置されています。
部屋に入ってみると、タオル歯ブラシもない、殺風景な8畳の畳敷きでした。想像はしていたのですが、部屋に置かれていた「案内」を読んで納得。

「ここは、働く人のための旅館です(ホテルじゃねえのかよ!)。午後10時以降は、廊下での話し声、テレビの音量、電話の声に気をつけましょう。」なるほど...長期滞在の作業員向けのホテル、いや旅館だったというわけですね。と、気が付いたのは午前1時過ぎ。おっと、明日に備えて寝なければ...。

7日朝。夕べ食べた、「ニンニク焼き」の影響で目が覚めました。睡眠時間5時間。風呂に向かうと、大浴場は大浴場なのですが、浴室が一つしかありません。聞くと、どうやら女性のお客さんはお断りしているらしいのです。今どき珍しい旅館です。
朝食は、それなりに食えました。いや、腹に詰め込んだ感じ。これで4,425円。破格です。でもここのオバちゃん、電卓を叩いているにもかかわらず、結局4人全員の会計を間違えました(^^;;;;

この日は、主戦場でもある陸奥湾に戻ります。平内町清水川にある清水川漁港沖堤。沖堤といっても、陸からは約200mしか離れておらず、その気になればゴムボートで渡れる距離にあります。青森市では、ねぶたの会場運行と花火の打ち上げが行われるため、開始時と終了時の混雑を回避して弘前に向かわなければならず、19時に納竿することに決めました。
渡してくれるのは「北島渡船」。これで4度目となりますが、ここで私が狙うは一つ。「タケノコメバル」という魚です。オーナーに聞くと、ここ最近はパッとしない日が続いているとのこと。特に投げ竿によるカレイは全く期待薄とのことで、投げでの大物を狙っていた二人はガックリしていました。
既に堤防東側に渡っている先客がいるので、西側に陣取ります。聞くとその客、陸奥湾のタイを狙って1キロもイソメを購入し、勇んでやって来たのですが、船の故障で出港できず、やむなくここで釣りをしているんだとか。かわいそう、というより惨め...。
西からの風が強く、仕掛けが流されていきます。さらに日差しが強く、暑い。ジリジリと肌が焼けて行くのがわかります。
10〜20センチのアイナメがちょこちょこ釣れ、そこそこ「遊ぶ」という感じでしたが、昼前後になると、ピタリとアタリがなくなりました。嗚呼、辛抱タイムに突入。さらに、ちょうど軽めの昼食を済ませたばかりなので、睡魔が襲ってきます。

...ハッと気が付きました。竿を持ったまま、防波堤の上で横になっていました。約20分くらい眠っていたのかも知れません。友人S氏は、40分も竿を握りしめたまま眠っていました。両腕が真っ赤になっていました。

15時頃、東側のお客さんが撤収しました。これでこの堤防は、我々の独占状態に。いい加減西側の小物釣りに飽きたS氏とT氏が、東側に行ってみる、と向かいました。とはいえ距離にして約400m以上はあるであろう堤防。往復するのは相当億劫です。
ところが約10分後...東側から、何かを持ってくるT氏の姿が。何とその手には、30センチ超のタケノコメバルが...。目が点とはまさにこのこと。それを見た瞬間、西側で粘るのがバカバカしくなりました。ポイントを聞き、竿を握りしめ、西端から東端へ小走りです。
「絶対釣ってやる...」
東側では、友人S氏が粘っていました。が、パッとしない様子。「アタリはあるんだけどさぁ...」とぼやいています。再びT氏がやってきました。「その辺の穴を狙えばいいよ。」 その言葉を信じ、ブラーを投げ入れた直後でした。ガツンというアタリ。フッと竿を煽った瞬間、糸が横に走っていきました。「来たっ!」その時点で、なぜかタケノコメバルであることを確信した私。上がってきたのは、29センチのデップリとした魚体でした。

(写真)刺身になる前のタケノコメバル。
これを釣りたかったのだ!!もう、これだけでもう満足です。悔いはありません。結局その後は、お迎えのやってくる19時直前に、T氏が仕掛けを切られたというポイントと同じような場所で、ガツン!というアタリとともに大きく竿が撓ったのですが、結局持ちこたえられることができずに仕掛けを切ることになりました。そういや、前回もここで同じような事があったような気が...。

納竿後、陸に上がり魚の選別作業。各々釣り上げた「これだけはキープ」の魚と、「適当に分けよう」という魚を袋に詰め入れ、クーラーに押し込んで弘前に戻りました。途中遠目に花火を見ながら。
翌朝。日焼け止めクリームの塗り損ねた腕時計の周りが真っ赤に腫れ上がっていました。クリームを塗らなければ...考えただけでゾッとする二日間の釣行でした。

2004年8月 5日

アテネ五輪 メダル製造を報道陣に公開

完成したアテネ五輪のメダル。(左から)銅、金、銀。報道陣からメダルを噛む姿を求められる選手の要望に応え、(左から)ビター、ミルク、ホワイトのチョコレートを封入。中央には森永製菓のエンゼルマークを型押し。

去年のリベンジ?

実は、今密かにたくらんでいることがあります。取り立てて密かに、というわけではないのですが、9月に夏期休暇を取って、「あそこ」に行こうかと。「あそこ」といえば、去年出発直前に台風の直撃を受け、泣く泣く羽田の空港カウンターでキャンセルした、あの曰く付きの「あそこ」です。
今年は、台風の動きが変です。だから案外、9月は大丈夫だったりするんではないかという勝手な推測。しかし、同じことを考えている人がいるのか、軒並み断られています。今狙っているのは、羽田発3泊4日で3万円台という破格プラン。あとは、先方の回答待ちですが...。さぁ、またネタを作ってしまいました。9月中旬、台風が来ないことをみんなで祈りましょう。

そうそう、私事ではありますが、明日お休みを頂きます。お休みをいただき、核燃料再処理施設のおかげで交付税不交付団体となっている六ヶ所村に足を運びます。別に搬入反対の運動をしに行くとかではなく、単なる釣行です(笑)。
まぁ、これまでの釣行は成果がいつもパッとしないし、しかも明日は台風崩れのせいで雨が降るらしい...期待しないで楽しんできます。土曜日戻ってきます。

2004年8月 4日

アテネ五輪に備え治安対策強化、迎撃ミサイル配備(ロイター)


7月27日、アテネ五輪に備え治安対策が強化され、迎撃ミサイルも配備された。写真は27日、配備された最新型のパトリオットミサイルPAC3。五輪終了後は、最新型のところてん製造機として第二の人生を歩むことが決定している。

反日感情とジーコ・ジャパン

ここ最近、何かにつけてサッカーの試合が続いていたのでちょっと辟易していたのですが、アジア・カップの準々決勝、準決勝はホントに興奮しました。準々決勝。会場のある中国・重慶が、日中戦争の際に日本の激しい爆撃を受けた地という歴史的背景から、日本にとっては「アウェーの中のアウェー」と言われておりましたが、舞台を済南に移しても、状況は一緒でした。そんな逆境にあっても、歴史に残るような試合を二試合も続けてしまうんですから、ジーコ・ジャパンもいよいよ軌道に乗ってきたと考えていいのでしょうか。
昨日のバーレーン戦は後半から観ていたのですが、一人足りないということを解説者が言わなければ、しばらく気づかなかったかも知れません。それにしても、10人対11人という人数的不利はもちろん、あの劣悪ピッチ、そして異様な雰囲気の中、よく勝ったなぁという気もします。今大会、個人的に特に応援しているGK川口の3失点は、疲労もあっただろうし、DF陣に若干の穴があった(相手へのマークが薄かった)ような気もします。そんな中で4点取り返した(それも10人になってから)のは、大したものだと思います。途中交代出場の中田浩、後半早々同点に追いつくヘディングシュートは明らかに空気を変えたし、万事休すと思われた後半終了間際の中澤、負ければ戦犯扱いされそうだったけど、よくぞ決めた!といった感じ。そして誰よりも、玉田。昨日は安定感が抜群でした。ジーコ監督の采配も見事。加地から西へのスイッチは、まさにこのタイミングで、という感じでした。前述のとおり、前半終了間際に投入した中田浩も、期待以上の活躍をしてくれましたしね。
それにしても、判官びいきもさることながら、「反日感情」というだけで、よくもまぁ中国人サポーターはあそこまで激しくヤジやら何やら飛ばすモノだ、という気もします。私はまだそのシーンを目にしていないのですが、いくらなんでも国歌斉唱の時にヤジるのはいかがなものか、と思います。というか彼らは、純粋にサッカーを応援しに会場に足を運ぶのではなく、日本選手にヤジを飛ばすだけのために会場に足を運んでいるのでしょうね。
ただですね...私、ああいうシーンを観ていても、最近あまり不快な感情が沸き起こらないんですね。もちろん中国人サポーターがあそこまで感情的になるのは、歴史的な背景があってのことでしょうけれど、何かあればああいう風に過去の出来事を引っ張り出して、いわばそういった背景とは何の関係もない人たち(今回はサッカー選手)に感情をぶつけようとするシーンに、何か一抹の空しさいうか、哀れみにも似た感情が何か沸き上がってくるのです。
といいつつも、中国人サポーターよ、一体いつまで過去を引っ張るつもりなのか、と問いつめたい。世代が変わっても、歴史が変わっても、あなた達は一生そうやって苦い過去を背負って生き、そして怨念を抱いたまま死んでいくのか。いつまでもズルズル過去を引きずらず、今を生きなさい、と言ってやりたいのですが、これぞ「感情的」の典型なのかも知れないですね。
ただ、民族としての気質とか地理的状況とかいろんな要素があって、簡単に説明することは難しいとは思うのですが、特に一部アジア諸国の持つ反日感情というのは、ちょっと尋常ではないような気がします。まぁ、そういう意味では、日本サポーターやイレブンの振る舞いが実に紳士っぽく、他方、中国サポーターによるブーイング等の行為が、実に幼稚に見えた昨日の試合でもありました。あ、別に他国を蔑視しているつもりはありませんので念のため。

あのような状況下にあっても、冷静に試合運びができるようになったジーコ・ジャパン。[絶対に負けられない云々]は某TV局のキャッチフレーズのようになっていますが、始まるまでは[勝って当然]といった雰囲気があったのも事実でしょう。ただ、スポーツというのは蓋を開けてみないとわからないものです。ある解説者が「中田英も小野も高原もいない。いわば、飛車角抜きでの戦い」と述べていましたが、そういう[ハンデキャップ]を背負ってここまで勝ち上がってきたのです。裏を返せば、それだけ精神的に強くなっただろうし、短期決戦のお陰でチームが結束し、選手とスタッフの信頼感を生み出しているのかも知れません。決勝戦は、日本対中国になるようですが、更に厳しい戦いが予想されます。疲労もピークに達していることでしょう。でも、ここまで来たら目指すは頂点。アウェーの洗礼をバネに、是非頑張って欲しいものです。

2004年8月 3日

精神鑑定

昼休み、生協に注文した「冷やし醤油ラーメン」なるものを食べています。実に微妙です。チープな味です。変なものを注文してしまったと後悔しきりです。
と、ラーメンの話をするように臭わせておきながら、今日も違う話題です。

最近、養老孟司氏の本をよく読んでいます(といっても、3冊読んだだけですが)。もちろん最初は「バカの壁」に始まり、続編とも言える「死の壁」を読み終え、今読んでいるのは「真っ赤なウソ」。
実は、「バカの壁」がバカ売れし、次いで「死の壁」が出たときには、「あぁ、こりゃ永六輔と同じパターン(「大往生」に始まり、その後続編が途切れなく発刊された例)かなぁ」と思ったのですが、さすが養老博士、そう易々と出版社のトラップにはまることはなかったようです。
で、これら著書の中で、凶悪事件における犯罪者心理と言うんでしょうか、例えばオウム真理教、麻原被告に帰依する人たちの思想や、宮崎勤のような凶悪犯人の心理にちょっとだけ触れている場面があります。
昨日も、加古川市でとんでもない惨殺事件が起きてしまいました。片や長崎の女子児童殺害事件。加害者児童の事件後の発言を巡り、「責任能力」を問う声が上がっています。
最近は、加害者の若年化や事件の凶悪化により、加害者の「精神鑑定」を行う機会が増えているように思われます。養老博士に言わせると、これも宮崎事件をきっかけに増えたとのこと。大阪の小学校乱入事件然り、神戸の児童殺傷事件然り、いずれも「精神鑑定」が行われました。恐らく、今回の事件に関しても、まだ犯人は逮捕に至っていないわけですが、回復を待ち逮捕、起訴されると、弁護側は精神鑑定を求めることでしょう。しかしよく考えてみると、「人を殺す」という時点で【まとも】な人間とは思えないわけですが、見方を変えると、殺そうと思って死に至らしめているという点においては、極めて冷静沈着な精神状態で殺人が行われたのではないか、という気がするのです。では、いったいなぜ鑑定をするのか。弁護側が精神鑑定を求める目論見としては、精神障害(犯行時には心神耗弱だった、とかいうヤツ)を理由に減刑あるいは無罪まで持って行きたいということ。ただ、先も述べたとおり、人を殺すくらいの「分別」があるわけですから、むやみやたらと「精神鑑定だ」と事を進めようとするのは、いかがなものかと思うわけです。むしろ、短絡的に何でもかんでも精神鑑定だと持って行こうとする弁護士やその他周囲の人たちの精神状態こそ、実は一番不安定なのかな、なんて思ったりして。
と、偉そうに書いてみました。
あんた、人殺ししたことあるのかよ、と問われそうですが、そんなことがあるわけない。
じゃぁ、犯人の心理、精神状態なんてわかるわけないだろう、と突っ込まれそうですが、その通り。わかりっこありません。
しかもこの問題、とてもデリケートな問題だから、ホントはここで私見を述べるべきではないのかも知れません。でも、私の書いたのを読んで「あ、そういわれればそうかも...」と思う人が一人でもいれば、僕は今日この話題を持ってきた意味があるわけです。もちろん「そう思わないよ」という人でも、心のどこかに疑問符を抱いて頂ければ、それだけでこの話題を持ってきたという意味があるのです。
つい先日、青森市内でも殺人事件がありました。犯人はどうやら夫のようでした。でもその夫は事件後姿をくらまし、山中で自殺体で発見されました。夫は一体、どんな精神状態で妻を殺害し、そして自分を死に至らしめたのでしょう...。

と、書き終えたところに、一枚の紙が。

「ねぶた期間中は極力時間外勤務をしないこと」(理由:ねぶたまつりを中継しているケーブルテレビの映像に時間外勤務の模様が映り、視聴者から「いかがなものか」と苦情が届いたので)

凄いですね。こんな理由で時間外を制限されては、終わる仕事も終わらないことでしょう。何か、呆れてモノが言えないというか、開いた口が塞がりません。本末転倒も甚だしい。こんな文書回す方が「いかがなものか」ですな(もっとも、僕はいつでも極力定時退庁なので関係ありませんが)。

2004年8月 2日

真夏日

ここ連日、青森でも真夏日が続いております。弘前と青森は、距離にして約40キロほど離れているのですが、暑さが格段に違うといっても過言ではないでしょう。青森の方が、幾分気温が低く、風も若干吹いています。海が近くにあるからでしょうか。もっとも、我が職場は例外ですが...(朝8時の時点で課内の温度が33度まで上昇している、そんな感じです)。実はここ最近、週末の更新を怠っています。パソコンの不調を理由にしてもいいのですが、もっと明白な理由は、「暑くてパソコンに触りたくないから」。季節に応じて温かくなったり冷たくなったりするOSを搭載したパソコン、ビル・ゲイツとMacの共同作業で開発してもらいたいものです。絶対にあり得ない組み合わせですが。
そんなわけで先週末、家ではほとんどパソコンを立ち上げなかったのですが、ちょこちょこと野暮用(?)があったのも事実。例えば土曜日は、35度を超す炎天下、友人宅に大人子供合わせて約15人ほどが集まって焼き肉パーティーが行われたり、昨日は昨日で両方(私と家内)の母の誕生日だったので、プレゼントの買い出しに出かけたりと、それなりに用事がありました。

でも、やっぱり一番の理由はこの暑さです。去年なんて、冷夏で真夏日になった日がなかったのに、今年はこの有様。
あんまり物事を考えたくないというか、億劫だというか。若干バテ気味かも知れません。ちなみに昨日の弘前ねぷた開幕に引き続き、今日は青森ねぶたが開幕。職場の周りが運行コースになっており、その混雑は何と言っていいやら。特に開始前の混雑ぶりはホントに厄介なので、今週はとことん定時退庁に努めたいと思います。