2009年3月31日

職場内引っ越し

明日からの新体制に備え、職場内で座席を移動した。
末席が指定席となっていた僕にとって、末席ではない席は何とも居心地が悪い。
ということで、明日から席が一つ上に移動。そして隣には、若い人がやってくる。

どうやら、自称「永遠の親交会幹事」も今日で終わりのようだ。
嗚呼、サッパドした...。

しかし、今日はこれから歓送迎会。司会はこの私が務めさせていただきます。
嗚呼、タンゲテギだ...。

2009年3月25日

侍JAPANおめでとう【遅っ!】

結果はわかっていたのですが、昨晩放映された決勝戦の模様をみて、手に汗握ってしまいました。
再放送の視聴率でも26.5%って、凄いっ!!

東京ラウンド終了後、生意気にも僕は「アジアの野球レベルが上がってきているのでは」と批評しましたが、日韓で決勝のステージを戦ったことを考えても、それはまんざら間違いでもなかったのかな、という気がしています。
MVPは松坂投手とのことでしたが、松坂投手が「岩隈投手に申し訳ない」と言っているように、正直誰がMVPでも不思議ではなかったし、裏を返せば、全大会を通じてコンスタントに良かった、という選手がいなかった、というのが実際のところではないでしょうか。個人的には、日本の感動を増幅させることとなってしまった(笑)ダルヴィッシュ投手に裏MVP、大会を通じて随所でいぶし銀のような渋い働きを見せた内川選手に陰のMVPを差し上げたいところです。

その一方で、明らかにこの狂騒に乗じる格好で記者会見した紀香の元ダンナ(笑)と、小沢一郎はちょっといただけない、かな。手段が姑息というか何というか(小沢一郎はタイミングが悪かっただけに、仕方がないのだろうけど)。

さて、東京ラウンドの原監督の采配に疑問を呈した私。
勝てば官軍といいましょうか終わりよければすべてよしといいましょうか、結果的にはいかにも巨人の好きそうな「勝利の方程式」に固執することのなかった選手起用が、功を奏したといってもいいでしょう。

ただ、五輪の時は正直何となくコーチングスタッフと選手の間に見えない壁があったのかな、という気もしていたのですが、今回の大会を見ると、大会が進むごとにコーチングスタッフと選手との結束がどんどん強まっていっているように見えました。象徴的だったのは、祝勝会(シャンパンファイト)で、ブルペンキャッチャーを務めた小川良男氏が、松坂、岩隈に続き胴上げされていたこと。
みんなから「良男!良男!」と呼ばれ、照れくさそうに胴上げされる姿は、本大会に携わった人たちの結集の象徴といってもいいでしょう。

僕は、正直今大会で日本が連覇できるとは思っていませんでしたし、準決勝進出も怪しいと思っていました。なぜならば、結局今大会を通じて5度も対戦することになった韓国の強さに畏怖していたわけで、やはり五輪金メダルの実力は相当のものなのだということを改めて思い知らされました。
とりわけ昨日の9回裏2アウトから同点に追いついた韓国チームの粘りは、恐らく日本チームにはないものであり、選手層の若さを考えても、次回の大会では優勝候補の筆頭にのし上がってくることでしょう。

というか、アメリカによるアメリカのための大会と揶揄されたWBCの決勝の場に、結局未だ立つことのできない母国アメリカが、次回大会を開催するまでどのような仕掛けを用意してくるのかがちょっと見物です。

しかし、イチローは相変わらずおいしいところを持っていきますね(笑)。
決勝戦に照準を合わせて大会に臨んでたのか?と勘ぐりたくなるぐらいの活躍。ただ、普段あまり感情を表に出さない男が、あれほど嬉々とした表情を浮かべたのは、本当に前大会制覇以来ではないかというぐらいの喜びよう。それだけ我々にはわからない苦労を重ねてきただろうし、結果を出さなければならないというプレッシャーを自分自身に与えていたのでしょう。

五輪とWBCの決定的な違いは、五輪は敗れてもほかの種目があるから...と諦めがつくかもしれませんが、WBCは単独開催ですから、そうはいきません。
頂点に立てるのは1チームのみなので、敗れたときのショックというのは、相当なものでしょう。

こういうご時世に、明るい話題を振りまいてくれた侍JAPAN万歳!!

ただ、日本人は熱しやすく冷めやすい人種なので、この余波がどのぐらいまで続くか...。(笑)

2009年3月22日

新旧一番搾り


先頃、キリンの一番搾りが新しくなりました。これがまた、加熱処理していたキリンラガーが、非加熱処理(生)になったと同じぐらいの衝撃な内容。
車で言うところのフルモデルチェンジ、といった感じでしょうか。
まず外観。一番搾り缶の特徴であった、上下の金の帯が消え、代わりに「麦芽100%」の文字が躍っています。

 
原材料から米やコーン・スターチが消え、そして何よりも、アルコール度数が5.5%から5%へ。
どうです?これだけでも相当変わった感じがしませんか?

さて、肝心の風味ですが、個人的には新しい一番搾りの方が口に合いそうです。香りにはさほど変わりはありません。ただ、飲み口は衝撃を覚えるほど変化があります。新旧飲み比べして頂くとお分かり頂けると思います。
古い一番搾りはどちらかと言えば丸みのある優しい口当たりだったのが、新しい一番搾りはエッジの効いたトゲのある口当たりに変わっています。下手をすればこれは、一番搾りであって一番搾りでない、それぐらいの劇的な変化です。

金帯の入った一番搾りは在庫限りで、なくなり次第順次新しい一番搾りに変わっていくそうです。もし両方並んでいたら、是非購入して飲み比べてみて下さい。これは、同じ名を名乗っていいのか?と思ってしまうかも知れませんよ(笑)。
そして、この新・一番搾りの登場により煽りを食ったのがキリン・ザ・ゴールド。確かに売り上げが低迷していたようなのですが、一番搾りと実質統合されて、ザ・ゴールドの銘柄がなくなるそうな...。ファイン・ピルスナーがなくなったのも痛かったけど、ザ・ゴールドがなくなるのも悲しいな...。
またいつか形を変えて登場することを期待したいと思います。

2009年3月19日

開花予想発表(第1回)

青森地方気象台は18日、今季1回目の桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した。弘前公園は平年より2日早く、昨年より6日遅い4月22日。また八戸は同21日、青森と深浦は同24日、むつは同26日で、それぞれ平年より2-3日早い。

昨年は春の訪れが早かったのと、暖かい日が続いたこともあって、とんでもなく早い時期に桜が開花し、GWを迎える頃には既に散り始めていた、という記憶があります。日本有数の桜の名所といわれる弘前公園を訪れた人たちは、致し方なく葉桜を堪能されていたようですが...。
今年の開花予想では、ちょうどGWを迎える頃に見頃を迎えそうな感じです。ただ、今後の天候次第では、2~3日早まることも考えられることでしょう。

弘前さくらまつりには、ここ数年一度も行っていません。
たぶん今年も、行かずに終わることでしょう。

ちなみに私個人としては、早朝の散歩がてら見る堀端の桜が、一番綺麗なのではないかと思っています。
何故なら、弘前公園に大勢の客が押しかける時間帯になると、砂埃が舞い、花霞と勘違いしてしまうからです。

公園までは歩いても15分程。
さくらまつりに足を運ぶことがなくても、多分早朝愛犬との散歩がてら弘前公園の堀端の桜を眺めることでしょう。

もう、春なのですね...。

2009年3月17日

これは失礼だ!と思った瞬間

ついこの間、仙台からお客様が来訪し、上司共々名刺交換をする機会があった。
僕の立場からすれば先方は相当目上の立場にある方で、名刺交換することすら憚られたのだが、「一担当」という立場上、いわば社交辞令的な名刺交換もやむを得ない雰囲気だった。

きわめて儀式的な名刺交換の後、座る場所がなかったこともあり、僕だけ少し離れた場所に座り、先方の説明をメモしていた。お願い、という割にはこちらを見くびったような説明が約30分も延々と続いた後、説明者は「名刺をご覧いただくとわかるのですが、私には二つの肩書きがありまして...」とおもむろに切り出した。

とその時、僕は信じられないことに気がついてしまった。
二つの肩書きがあるといったその人からもらった名刺は、何と別人の名刺。それもなぜか、その人の部下の名刺だったのだ。
その人が、なぜ僕にその名刺を渡したのかはわからない。単なる間違いだと思うが、部下の名刺をなぜ持っていたのかは謎。普通、直属の部下と名刺交換なんてしないよね?
まさか「この名刺、違いますよ」と切り返すわけにもいかず、その場は黙りを決め込んでいたが、その時点で僕の意識はその人の話から完全に削がれた。

確かに今後、未来永劫に渡っても直接連絡を取り合うことはないにせよ、いくら何でもこれは失礼だろ(笑)。

終わってから、上司も「お願いといいながら、一体何しに来たんだ?」と苦笑いしていたが、それだけ中身のある話ではなかったということなのだろう。

といいつつその人たちがいなくなってからこっそり自分の名刺入れをみてみたら、一番下に他人の名刺が紛れ込んでいた。皆さんも気をつけましょう(笑)。

2009年3月16日

異動内示

4月から人事交流で、地下にある食堂の厨房に入ることになりました。
担当はまだわかりませんが、どうやら麺・丼物のセクションに入るようです。
それがイヤなので、仕事辞めます。

...と、いうのは冗談です。
今日人事異動が発表されることを知っている各方面から、電話で「変わるんですか?」という問い合わせが相次いだため、こういう風に答えたところ、うろたえる人続出。すいません、冗談がちょっときつかったようで。

言い始めればキリがないのでやめておきます。

というわけで残留決定。
ただ、心境はもの凄く複雑なのだ。

だって、この年齢になって歓送迎会の次第とか進行とか席図とか考えなきゃならないって...どうなのよ(苦笑)。

2009年3月13日

青森リンゴ 大量廃棄の危機

青森リンゴ 大量廃棄の危機 霜被害で加工処理追いつかず(毎日新聞)

霜とひょうによる過去最悪の被害を受けた08年産青森リンゴ。見た目の悪さなどから膨大な量が加工用に回され、処理しきれずに廃棄される危機に陥っている。県内分の約4割を生産する弘前市では加工業者が仕入れを制限。2月末現在、農家の在庫は約33万箱(1箱20キロ)に膨れ上がった。さらに世界的な不況が出荷調整の追い打ちをかけ、生産者は「常温保存のリンゴは1~2週間で腐り始める。捨てざるを得ない」と悲鳴を上げている。

被害は昨年4~9月にあった。暖冬で早く開花したことで霜にさらされ、9月は直径約5~7ミリのひょうが降り、収穫間際のリンゴが傷付けられた。県のまとめでは、被害面積約1万600ヘクタール、損失額は約103億円に上った。

大量の売れ残りを見込んだ関係団体は昨夏、味は変わらないとPRし、傷つきリンゴのジュースを開発。しかし、傷のないリンゴも需要が落ち込み、値段が前年の約8割にダウン。価格下落を防ぐため、生食リンゴの出荷を制限せざるを得なくなり、市場に回らない分がさらに加工用に回された。

契約農協からのリンゴすべてを受け入れ、ジュースなどにしている弘前市の県農村工業農協連合会では、ジュース用リンゴの在庫が夏に平年の約2.4倍になる見込み。1日の処理量を1.5倍に上げても、すべてをさばくには例年より約2カ月長くかかるという。100箱の在庫を抱える農家の男性(52)は「1箱の買値が50円とも聞く。完全な値崩れで捨てるしかない」と嘆く。県りんご協会(弘前市)の福士春男会長は「体力のない農家はもたない」と破綻(はたん)の連鎖を危惧(きぐ)している。


天候にも恵まれ、非常にメリハリの効いた美味しいリンゴに仕上がるはずだったに、霜と雹の被害により、価格が一気に下落してしまった青森リンゴ。

実際、傷物とはいえ本当に今年のリンゴは美味しいのですが、いくら今年のリンゴは美味いんだと吹聴してみても、いざ自分がスーパーで買い物するときに、傷物を好んで選ぶかといえば、残念ながらそうじゃないというが現実。
だったら、少しでも農家の苦労を分かち合おうと、普段は購入することのない(いろんなところを通じて貰うことの方が多いため)リンゴやリンゴジュースを購入してみましたが、どうやらそういうレベルの話ではないようです。

リンゴ栽培は、ある意味「賭け」です。開花、受粉そして着果、収穫まで、天候に大きく左右されるのが現実です。過去にも収穫間近のリンゴが台風被害により落果、農家が大打撃を受けたということが何度もありました。しかし、ここ数年言われ続けている異常気象の影響が農家をもろに直撃、これまでに類をみない霜害と2度に渡るひょう害は、りんご農家を絶望の淵に追い込みました。しかし、本当の絶望はその後待っていたわけで、報じられているとおり目も当てられないぐらいの価格下落となってしまいました。

今年になり、やや持ち直しの傾向にあるようですが、まだ低調にあるといいます。農家の気苦労は絶えないようです。

An apple a day keeps the doctor away.(1日1個のリンゴで医者いらず)

皆さん、是非青森りんごを助けてください。

2009年3月12日

断片報道

昨日ネタにした奈良美智氏逮捕の件については、後に本人がブログでフォローアップしていて、反省の弁を述べつつも、一部事実誤認があるなどと指摘をしていた。

ただ、その後のフォローアップに触れた追跡記事についても非常に断片的な内容となっており、詳しい内容を知らずに読んでしまうと、ものすごく奈良氏が傲慢な人間に見えてしまうのも、ちょっと不本意であった。
本人もその後の記事やブログ等を相当見たようなので、ひょっとしたらこのブログも見ちゃったかな?それはないか(笑)。

というわけで、奈良氏のフォローアップはこちらをご覧ください。ここで真実が語られています。

常々思うことだが、断片的な報道は誤解を招く種にもなるということを、報じる側もそれを汲み取る側も十分留意しなければならないと思う。

そんな中、ものすごく興味ある記事を発見した。

11府県、公務員割高 民間給与は平均以下なのに…(産経新聞)

徳島、大分、茨城など11府県で公務員の給与が地元の民間企業の従業員の給与に比べ割高なことが、内閣府の調査で分かった。各都道府県の公務員と民間の給与を、それぞれの全国平均と比べたところ、民間が全国平均を下回っているにもかかわらず、公務員は全国平均を上回っていた。地方公務員の給与は、地元の民間と国家公務員の給与を参考に決めることになっている。11府県は、民間が中央との地域間格差があるにもかかわらず、公務員は格差がないどころか、優遇されていることになる。

(中略)

財務省などの資料によると、18年4月時点の全国の国家公務員・民間給与を「100」とした場合、都道府県と政令市の地方公務員は「111・5」と大きく上回っている。これを民間並みに引き下げると、消費税1%分に相当する2兆3000億円が節約できるという。

明治大学政治経済学部の星野泉教授は「地域の活性化で民間給与を引き上げるとともに、自治体のムダを精査して減らすことが重要だ」と話している。

(ニュースソースはこちらをご覧ください)

統計モノを扱っている記事。地域間格差の是正が叫ばれている中で、各地域の公務員と民間給与を比較したところでどうなるのか、という疑問が残る。そもそもこの記事だけだと、双方のサンプル数をはじめ、判断材料の一つと考えられる平均年齢がわからないからだ。一番の疑問は、もし仮に公務員の平均年齢が50歳で、民間企業の平均年齢が40歳だったとしたら、それだけでもこの調査結果は比較すべき案件ではなくなってしまうということだ。
まぁ、この記事の真意は、国家公務員バッシングが大分収まってきた中で、新たな火種として地方公務員バッシングの叩き台としたいだけなのかも知れないが。

実際、この記事では徳島県の給与格差が公務員が1.10倍で民間企業が0.85倍だと主張していたが、徳島県のラスパイレス指数を見ると、19年4月1日現在で100.1と、国家公務員の水準とほぼ変わらない。(ちなみに全国平均でみると、地方公務員の給与水準は国家公務員を下回っている。)

(参考)地方公務員の給与

まぁ、記事は平成18年4月1日現在の数値を検証した結果なので、それこそ比較検証すること自体がナンセンスだが...。

そして、僕がこの記事に最大の疑問を感じたのは、最後の星野教授の談話である。星野教授は、「単純に地方公務員の給与を民間並みに引き下げても、互いに引き下げを促す悪循環に陥る。地方交付税などで地方経済を活性化させて...」という前置きのもとで、「民間企業を引き上げるとともに」という発言をしているのに、この記事だと「とにかく民間企業の給料は上げろ、自治体はムダを減らせ。」と言っているようにも読みとれてしまうのだ(記事では、公務員給与と民間給与のスパイラルが端折られてしまっている)。

少なくともこの記事だけでは、公務員がとんでもなく高給取りだといった印象を与えているが、実際はそれほどでもないと思うんだけどな...。

以前、新聞を読むときは字面を追うのではなく行間を読め、と言われたことがあったが、書き手側が「行間を読みとってもらう」という姿勢を持ってもいいのではないか。

ただ、読み手の側にも注意は必要。とりわけネット上に掲載される記事は、新聞記事を要約し、さらに断片的に報じているものも多い。疑問に思ったことは調べるべき。鵜呑みにすると痛い目に遭うこともあるかも知れないので、気をつけましょう。

新型iPod shuffle 登場

iPod shuffleがさらに小型化、そしてパワーアップです。形状は再び第1世代に似たスティック状となりましたが、容量は4GB!!
嗚呼、512MBの第1世代が懐かしいぜ...。しかも発売当初の価格は10,980円。新型は8,800円だって。うーん、こちらはどんどん価格破壊が進んでいますな...。
さらに何と重さはわずか10gって、落としても気づかないんじゃないですか?
再生時間は約10時間。第1,2世代が12時間だったことを考えると、こちらは若干パワーダウン?

驚きの機能はVoice Overで、コントローラーのボタンを押すと、曲名やアーティスト名を教えてくれるほか、プレイリストも読み上げてくれるんだそうな。うーん...時と場合によってはうざったい!!(笑)

>>製品の詳細

2009年3月10日

WBC東京ラウンド終了

 

昨日、WBC東京ラウンドが終了しました。

昨晩の今頃は一喜一憂しながらテレビにかぶりついていた人も多いことと思います。結果は皆様ご存じの通り、韓国が1位、日本が2位で第2ステージに進出しました。第2ステージの初戦は恐らくキューバが対戦相手となると思われますが、そんなに悲観はしなくてもいいような気がします(むしろオーストラリアの方が怖そうな気が...)。

とその前に、遅ればせながらではありますが、この東京ラウンドをなんちゃって評論家っぽく振り返ってみると、2強2弱という構図に代わりはないのかも知れませんが、日本の戦いが決して楽勝ではなかったことを考えると、アジア各国の野球レベルがそれなりに向上してきている、と評価してもいいのかもしれません。

さて、その原ジャパン。大会前から湿りがちと言われ続けてきた打線が爆発したのは、結局韓国戦のみであり、昨日も含めて非常に苦々しいといいましょうか、ストレスの溜まる試合展開が多かった、というのが正直なところでしょうか。決定力不足だったことは否めないですし、打線の繋がりを感じる試合はコールドゲームとなった韓国戦のみで、格下とみていた中国や台湾に対しても圧倒的な強さを誇示した、というわけではありませんでした。

その中にあって特に昨日の原監督の采配には、首を傾げざるを得ないシーンがいくつかありました。
日本代表監督としてではなく、巨人監督としての温情が見え隠れしてしまうような、そんな采配だったような気がします。9回表、ワンポイントの中継ぎとして登板した山口は、テレビを通しても緊張感見え見えの独り相撲。結局ワンストライクしか取れず、四球を出して敢えなく降板。本人は今にも泣きそうな顔をしてベンチに下がりましたが、あの場面は最初から藤川でよかったのではないのでしょうか。

もう一つは、7回裏と8回裏の攻撃。
7回裏、内川に代わり、今大会調子の上がらない小笠原を代打に送りました。なぜ小笠原だったのでしょう。結局三振に倒れ、チャンスメイクすらできなかったわけですが、あの場面で小笠原を出す必要があったのかという疑問が残りました。そして8回裏、今大会全く機能しなかった岩村が三振しワンアウト、続くイチローがヒットで出塁した後の、中島へのバントの指示。確かにヒット散発の中で一点を追う展開だっただけにこの選択肢もありなのかもしれませんが、調子のよかった中島の一振りに託してもよかったのではないか、という気もします。

まぁでも、この試合の肝は4回裏の攻撃で、ワンアウト3塁から一点をもぎ取れなかった拙攻が、勝敗を決定づけたといってもよかったのかもしれません。打席に立った昨年のセ・リーグ本塁打王の村田は、明らかに一発狙いで力が入り過ぎ、外野にすら打球を飛ばすことができなかったという状態。野球は一人でやるものじゃないんだよ?というか、この大会を通じて日本の残塁数はいったいどれぐらいなのでしょう。それぐらい歯痒い攻撃がずっと続いていたと言わざるを得ません。

前回の日本戦で屈辱的な大敗を喫した韓国チームは、このゲームで完全に立て直しを図ってきました。投手陣には安定感が生まれ、打撃の面においても日本を圧倒する雰囲気があったように思います。

一方、岩隈投手が一点を許しはしたものの、投手陣は試合が進むにつれ安定度を高めてきましたし、守備の連携も安心して見ていられました。しかし野球はいくら守備が鉄壁でも点数を取らなければ勝つことはできません。攻撃は点ではなく線で、守備は線ではなく面で戦うのが、野球なのではないでしょうか。果たしてホームラン量産で大勝することに慣れてしまった原監督に、その思惑は伝わるのかどうか...。

さて、おそらく次回の対戦相手となるキューバ戦では悲観することはない、と冒頭述べましたが、言うのは簡単です。要するに点数を取られない野球をする、安定度を増す投手陣が、相手に的を絞らせないような投球をすれば、自ずとチャンスは舞い込んでくるはず。
そのチャンスをものにしてこそ、連覇の道が開けるというものではないでしょうか。

第2ステージでは今回浮き彫りとなった課題を、各選手そしてチームがどう修正してくるかが鍵となりそうです。こうなったら空中戦を得意とするキューバに大勝は必要ありません。投手陣が更に安定すれば、きっと零封もできるはず。あとは、バッターが一つずつ進塁するような、もっと緻密な野球をしてもらえれば...。

とはいえもちろん願いはWBC連覇。期待感を持って応援したいと思います。

奈良美智、NYで逮捕

美術家の奈良美智さんNYで逮捕、拘置 深夜に地下鉄駅で落書き
2009.3.10 09:46

にらみつけるような視線の少女の絵で知られる著名な美術家、奈良美智さんが先月末、米ニューヨーク市の地下鉄の駅で落書きしたとして逮捕されていたことが9日、分かった。

ニューヨーク市警によると、奈良さんは2月27日午前3時すぎ、ユニオン・スクエア駅で落書きしたとして駅近くの路上で逮捕された。逮捕の際に抵抗し、4つの容疑で訴追された。

逮捕を最初に報じた米芸術系誌「アート・イン・アメリカ」(電子版)によると、拘置は二日間で、逮捕はニューヨークの美術館で約1カ月間の奈良さんの作品展が始まる前日だった。

同誌は奈良さんの話として、拘置中の食事が「ピーナツバターのサンドイッチと牛乳」だったと紹介。違法行為は「二度としない」としながら、「(拘置されなければ)会えないような人に囲まれ、映画の中にいるような体験だった」と語ったという。(共同)

おいおい、高校の先輩が何やってるんだか...。
というか、なんか字面だけを追うと、全然反省していないように思うんですけど。「拘置されたんだけど、俺ってちょっと格好よくね?」みたいな風にも見える...。決して褒められたことではないし、美化すべき話でもありません。これなら、世界遺産に名前刻むようなヤツと一緒じゃないですか。以前ありましたよね?どっかの女子大生がイタリア・フィレンツェで大聖堂に自分の名前を書き記して大問題になったことが。あれと大して変わりないでしょう。芸術家だから寛容される、というものではないと思います。やったことは悪いことなんだし、ちゃんと非を認めて反省の意思表示をしてくださいね。

2009年3月 9日

シルクヱビス

気がついたらヱビスビールもどんどん増殖していき、定番だったゴールドの他、黒、グリーン、赤(の琥珀は期間限定なので店頭から姿を消しつつある)と色を並べ、今度は白いヱビスビールが期間限定で登場した。
小泉今日子があぐらをかきながら美味そうに飲む、「シルクヱビス」である。
ヱビスといえば何かいいことがあったときに自分へのご褒美として購入することが多いのだが、昨日買い物の際に店頭に並んでいるのを発見、別にいいことがあったわけでもないのに、新しいビールということで早速一本購入し試飲してみた(あ、断酒はもはや名ばかりの状態に...)。

アルコール度数は5.5%。小麦麦芽を原材料として使っているのが特徴らしい。
プルタブを空け、ゆっくりと中身をグラスに注いでみる。
ギネスビールのようなきめ細やかな泡を期待していたのだが、さほどたいした泡ではなかった。
それよりも一番衝撃を受けたのは、口に入れた時だった。ホップの香りが口に広がった後に飲み込んでみると、に喉に引っかかる「あの感覚」が全くないのだ。
ビール党としては、あの引っかかりがあってこそビール!という思いがあっただけに、まろやかな喉ごしといえば聞こえはいいだろうが、何だか気の抜けたビールを飲んでいるような錯覚に陥った。
味は悪くはないのだが...。うーん、何か微妙(苦笑)。

裏を返せばこのビールは、あの喉ごしというか引っかかりが苦手な人にはうってつけなのかもしれないが、「これ、ビールです」と言われると「え?これが?」という思いに駆られるかも知れない。

うーん、そもそもこのビールは女性がターゲットなのかもね。
缶の色はビールっぽさを感じさせない白だし、CMキャラクターは小泉今日子だし。

個人的には、あともう口にしなくてもいいビールとなってしまった...。

2009年3月 6日

早いもので半年

昨年9月に父が急逝してから、早いもので明日で半年を迎えます。

今でも「あの日」のことや、それ以降のいろんな場面がフラッシュバックのように蘇ってきたり、突如言いようのない哀しみに打ちひしがれたり...。

我が家では、一家の大黒柱を現実に失ってしまった今、残された細い木が身を寄せ合ってその代わりを務めるしかない、というのが現状です。母も妻もそして妹も、気丈に振る舞ってはいますが、私同様に深い悲しみの中にいることに変わりはありません。誰も口にはしませんが、それぞれが未だに心に負った傷を隠しながら、日々を過ごしているというのが正直なところでしょう。

仕事を終えて帰宅後、父の遺影の前にビールを供え、無言の語らいをすることが日課となりました。
生前、お互い積極的に話をすることはありませんでしたが、私が公僕の端くれとなり、父が市議を務めるようになってからは、情報提供やお互いの意見をぶつけ合うということもよくありました。

父の居なくなった今は、こちらが一方的にその日の報告をし、困った時には父にアドバイスを求めます。しかし、当然父からは何の言葉も返ってはきません。ただ、同じ写真なのに日々表情を変えているように見える父の遺影そのものが、僕に何かを伝えているのだと勝手に思いこんでいます。

悲しみは決して癒えませんが、一つ言えることは、父が居なくなってからちょっとだけ忍耐強くなったような気がします。

他人からすれば決して褒められるものではないかも知れません。しかし、父の生き様は、本当に素晴らしかった。父の生前は決して口にすることはありませんでしたが、父は私にとって本当に誇りでした。今でもこのことだけは、胸を張って言うことができます。父よ、本当にありがとう。

父に伝えたいことは山ほどあります。
その中でも特に伝えたかったことが一つ。

願わくは、父が最期に振り絞ったその力を、生きる力に変えてほしかった。

2009年3月 5日

定額給付金の支給始まる

給付金どう使う?青森・西目屋と北海道・西興部で支給始まる
(3月5日12時9分配信 読売新聞)

政府が景気対策の目玉と位置づける総額約2兆円の定額給付金の支給が5日、全国自治体のトップを切って青森県西目屋(にしめや)村と北海道西興部(にしおこっぺ)村で始まった。

西目屋村では、正午から役場窓口で支給スタート。一番乗りして午前9時半から待っていた農業山下好恵さん(78)は、夫(84)と2人分の4万円が入ったのし袋を受け取ると、「お刺し身などを買って豪華な食事をしたい。大事に少しずつ使います」と話した。同村では、対象者の約8割にあたる400世帯が4日までに申請を済ませた。関和典村長(42)は、「多くの人が喜んでいる姿が見られてとてもうれしい。年度末でお金の必要な時期なので、消費拡大につながると思う」と、1人ずつのし袋を手渡した。

一方、西興部村では5日朝から、定額給付金の申し込みのため、村民が相次いで村役場を訪れた。同村では、約660世帯のうち、すでに申請を終えた247世帯に対し、正午過ぎに給付金を振り込んだ。


西目屋村は父の生まれ故郷でもあり、自分にとって愛着のある地域の一つでもあります。
全国に先駆け、その西目屋村で定額給付金の支給が始まりました。村長も「日本で最初の支給を目指す」と息巻いていただけに、有言実行でさぞかし鼻高々のことでしょう。(笑)

定額給付金については、ハッキリ言って賛否両論あると思います。

ですが、支給される以上は、それを有効活用すべきであると考えます。
私も当初は定額給付金という考え方そのものに疑問を持っていたところですが、今は私に支給される定額給付金を母に預託し、何らかの形にしてもらうことを母に伝えています。

実は仕事の関係で、現在定額給付金の支給に合わせたいろんな取り組みを検討しており、その中で(全国の取り組みに先駆け)上司にある提案をしたところ、全国各地の同業者やマスコミからは、我も我もで問い合わせが殺到、事実上今の本業は「定額給付金対策」になっているような状態です。

まぁ、恐らく皆さんの地域でも定額給付金の支給に合わせていろんな取り組みがあることでしょう。
以前似たようなもので「地域振興券」というものがありましたが、一つ大きく違うことは、今回は「現ナマ」が渡されるということでしょうか。

実際のところ貯金しようが何をしようが勝手なわけですが、いろいろ知恵を絞っていく中で、誰もが考えつきそうな商品券発行という事業を各地で実施する動きが広がっています(この中で、僕が提案したちょっとしたことが、全国各地に飛び火しつつありますが、皆さんには間接的に作用するものなので、何なのかは言いません)。

ハッキリ言って、本当に消費に回してほしいと思うなら、現金を支給するよりも「定額給付券」を発行した方が良かったような気もするわけですが、実際のところ少しでも支給されるのであれば生活の足しにしたいと思うのが本音なのではないでしょうか。

地元で商品券が発行されるのでしたら、しかもそれがプレミアム付きの商品券であれば、利用しない手はないと思います。だって、使用期間が限られているとはいえ、1~2割分さらにお得な買い物ができるわけですから。というか、地元で商品券が発行されるようでしたら、是非購入してください。そして、それを地元での消費に充ててください。

くれぐれも定額給付金は貯金に回さないように。消費することが、やがて経済効果を生み出すことになるかもしれません。