民主党党首選に思う
折角の週末なんだから何か楽しくなるような話題を提供したいと思ったんだけど、何かもの凄くつまらない記事になってしまった。先に謝っておきます。ごめん。
民主党の党首選に小沢一郎氏が出馬する意向を固め、菅首相との激しいつばぜり合いを始めている。菅vs小沢の「権力闘争」だそうな...。
おいおい、ちょっと待ってくれよ。国内に目を向けると、景気への不安、金融情勢の流動化、対米、対アジア政策など、今すぐにでもやらなければならない問題は山積しているのに、何が党首選なの?と敢えて苦言を呈したい。ロクに金融政策にも取り組めないくせに何が党首選だ!本当に日本はおめでたい国になったものだ。
それにしても、民主党自体が依然として小沢氏中心に回っているという事実(そもそも、小沢派、反小沢派という言い方をするが、菅派、反菅派とは言わない)。これから脱却できない限りは、国民が期待していたような政権運営を民主党が担うことは無理だろう。裏を返せば約3か月前、政治と金を巡る疑惑が小沢氏に突きつけられた時に、幹事長職を辞する程度で矛先を収め、誰一人として引導を渡すことができなかったということが、民主党にとって手痛い誤算だった、といってもよいだろう。
かといって「脱小沢」を掲げて登場した菅一族を見ると、権力を得た途端、暴君よろしく他人の言うことに耳を傾けることなく、自分の信念(いや、思いつき)だけでここまでやって来た、というのが実情ではないだろうか。権力の使い方を知らない人間に権力を持たせると、恐ろしいことになるということを、十分叩き込まれたこの3か月。
まあそれはともかく、今回、政治と金を巡る問題から陰に引っ込んだはずの小沢氏が、僅か3か月というインターバルをもって党首選に出てきたのは、勝算あっての事と思われるし、煮え湯を飲まされ続けてきたフラストレーションが一気に爆発したんだと考えられる。
ただ、どうなんだろう。
仮に小沢氏が党首選で勝利するとなると、それはすなわち、再び首相が交代するということになるわけで。
鳩山政権は、「長い目で見て欲しい」といいながら、僅か一年足らずで首相の座を負われた。正しくは、自爆しただけの話だが。
鳩山氏から首相の座を奪い取った菅氏も、短命政権で終えるのだろうか。
仮に小沢氏に党首交代となると、僅か1年で3人の首相交代である。自民党の短命政権を鋭く批判し続けた民主党の影はいずこへ。与党になった途端この有様。もはや与党慣れしていないとか、そういうレベルじゃない。もしものことになるようなら、自民党よりも酷いぞ。
しかし、仮に小沢氏が党首の座に上り詰めたとしても、自身の身の潔白を全く説明していない(というか、次から次へとネタがありすぎなんですけど)以上、長期政権は期待できないし、むしろ政局は流動化する可能性も孕んでいる(つまり衆議院の解散もありうるということ)。
一方、菅氏が党首の座を守り抜いたとしても、民主党はもはや一枚岩ではなく、結果次第では分裂も現実味を帯びてきそうな雰囲気だ。
いずれにしても、この党首選の後、政界再編も含め、政局が混迷に陥る予感。これでは景気回復だ何だと期待するだけ無駄なのかも。
しかし何が腹立たしいって、この期に及んで敵失を手をこまねいている野党の面々。すっかり民主党の主導権を握られ、まるで存在感がない。どこの党とは言わないが、「ドラマを見るより面白い」と、すっかり有権者と同じ視線で傍観者気取りの党首もいたようで...。あーあ、駄目だこりゃ。そして、この党首選を含め民主党のゴタゴタを面白可笑しく伝えるマスコミ連中。とりわけ新聞や週刊誌はこぞってこのネタに貪り付いている。もっと他に紙面を割く記事がないのか?
そんな状況を醒めた目で見ている国民。自民党だとダメだ、民主党なら何かやってくれそうだ。そんな期待感をもって投票し、今になって後悔している人は少なくないはずだ。自民党を完膚なきまで叩きつぶし、圧勝したあの衆院選の勢いはどこへやら。
何が問題かというと、こういう内輪もめで政治のブレが生じ、国民に不利益が生じていることが一番の問題じゃないのかな。
何かと言えばすぐ解散だ選挙だって話になるけど、その選挙の金って、元を辿れば一体誰が出してるんでしたっけ?
この際だから言わせて貰うけど、税金のバラマキやるぐらいなら、不利益が生じないように均等に減税してくれよ。高速道路だって、使う人はちゃんと使うんだから、無料化の検証なんていらないんだって。
ホント、いつからこの日本はこんな嫌気のさす国になったんだろう。
民主党の党首選に小沢一郎氏が出馬する意向を固め、菅首相との激しいつばぜり合いを始めている。菅vs小沢の「権力闘争」だそうな...。
おいおい、ちょっと待ってくれよ。国内に目を向けると、景気への不安、金融情勢の流動化、対米、対アジア政策など、今すぐにでもやらなければならない問題は山積しているのに、何が党首選なの?と敢えて苦言を呈したい。ロクに金融政策にも取り組めないくせに何が党首選だ!本当に日本はおめでたい国になったものだ。
それにしても、民主党自体が依然として小沢氏中心に回っているという事実(そもそも、小沢派、反小沢派という言い方をするが、菅派、反菅派とは言わない)。これから脱却できない限りは、国民が期待していたような政権運営を民主党が担うことは無理だろう。裏を返せば約3か月前、政治と金を巡る疑惑が小沢氏に突きつけられた時に、幹事長職を辞する程度で矛先を収め、誰一人として引導を渡すことができなかったということが、民主党にとって手痛い誤算だった、といってもよいだろう。
かといって「脱小沢」を掲げて登場した菅一族を見ると、権力を得た途端、暴君よろしく他人の言うことに耳を傾けることなく、自分の信念(いや、思いつき)だけでここまでやって来た、というのが実情ではないだろうか。権力の使い方を知らない人間に権力を持たせると、恐ろしいことになるということを、十分叩き込まれたこの3か月。
まあそれはともかく、今回、政治と金を巡る問題から陰に引っ込んだはずの小沢氏が、僅か3か月というインターバルをもって党首選に出てきたのは、勝算あっての事と思われるし、煮え湯を飲まされ続けてきたフラストレーションが一気に爆発したんだと考えられる。
ただ、どうなんだろう。
仮に小沢氏が党首選で勝利するとなると、それはすなわち、再び首相が交代するということになるわけで。
鳩山政権は、「長い目で見て欲しい」といいながら、僅か一年足らずで首相の座を負われた。正しくは、自爆しただけの話だが。
鳩山氏から首相の座を奪い取った菅氏も、短命政権で終えるのだろうか。
仮に小沢氏に党首交代となると、僅か1年で3人の首相交代である。自民党の短命政権を鋭く批判し続けた民主党の影はいずこへ。与党になった途端この有様。もはや与党慣れしていないとか、そういうレベルじゃない。もしものことになるようなら、自民党よりも酷いぞ。
しかし、仮に小沢氏が党首の座に上り詰めたとしても、自身の身の潔白を全く説明していない(というか、次から次へとネタがありすぎなんですけど)以上、長期政権は期待できないし、むしろ政局は流動化する可能性も孕んでいる(つまり衆議院の解散もありうるということ)。
一方、菅氏が党首の座を守り抜いたとしても、民主党はもはや一枚岩ではなく、結果次第では分裂も現実味を帯びてきそうな雰囲気だ。
いずれにしても、この党首選の後、政界再編も含め、政局が混迷に陥る予感。これでは景気回復だ何だと期待するだけ無駄なのかも。
しかし何が腹立たしいって、この期に及んで敵失を手をこまねいている野党の面々。すっかり民主党の主導権を握られ、まるで存在感がない。どこの党とは言わないが、「ドラマを見るより面白い」と、すっかり有権者と同じ視線で傍観者気取りの党首もいたようで...。あーあ、駄目だこりゃ。そして、この党首選を含め民主党のゴタゴタを面白可笑しく伝えるマスコミ連中。とりわけ新聞や週刊誌はこぞってこのネタに貪り付いている。もっと他に紙面を割く記事がないのか?
そんな状況を醒めた目で見ている国民。自民党だとダメだ、民主党なら何かやってくれそうだ。そんな期待感をもって投票し、今になって後悔している人は少なくないはずだ。自民党を完膚なきまで叩きつぶし、圧勝したあの衆院選の勢いはどこへやら。
何が問題かというと、こういう内輪もめで政治のブレが生じ、国民に不利益が生じていることが一番の問題じゃないのかな。
何かと言えばすぐ解散だ選挙だって話になるけど、その選挙の金って、元を辿れば一体誰が出してるんでしたっけ?
この際だから言わせて貰うけど、税金のバラマキやるぐらいなら、不利益が生じないように均等に減税してくれよ。高速道路だって、使う人はちゃんと使うんだから、無料化の検証なんていらないんだって。
ホント、いつからこの日本はこんな嫌気のさす国になったんだろう。