2013年7月22日

今年の沖縄旅行顛末記

毎年恒例となったこの時期の旅行。 夏期休暇を早めに取得し、本格的な夏休みシーズンで混雑する前に夏を満喫してしまおう、という魂胆。 これで何度目になるのかは忘れてしまったが、今年の夏も沖縄に行くということは、弘前に桜前線がやってくる遥か前に決まっていた。 以前は9月になってから訪れることが多かったんだけど、台風の遭遇率が高いということで、数年前から7月の早い時期、それも平日に出発するのが常態化しつつある。 さて、今年はというと、かつて「嵐を呼ぶ夫婦」と呼ばれていた頃に再び戻ったらしく、天気予報はなぜか僕らの出発する辺りから天候が不安定となり、しかもかなり強い勢力の台風7号が先島諸島に接近するとの予想。もし北寄りに進路を進んだ場合、沖縄本島も暴風域に入るという予報になっていた。 7月10日、曇り空の青森空港。 朝イチの羽田行は予想通りとても空いていて、かなり空席が目立つ。出発時刻の数分前には扉が閉められ、定刻通り出発。弘前付近の空を上昇しながら、一路羽田へ。 9時25分に羽田空港に着陸、乗り継ぎの手続きを済ませ、沖縄那覇便の搭乗口へ。 相変わらずここだけは、どこか浮かれた人たちがあちらこちらから集結しているらしい。もちろんその中の一人として、浮かれ気分で搭乗。11時05分、珍しく定刻通り出発。席は満席とはなっておらず、しかし水曜日ということもあってか、浮かれた人たちよりもビジネス客の姿が目につく。 機長のアナウンスでは定刻より5分早く到着、とのことだったが、どうやら混雑する時間帯だったようで、沖縄上空を1度旋回したあと、結局5分遅れで那覇空港に到着。 空港の外に降り立つと、相変わらず暑い空気が全身をモワッと包む。 ああ、今年もまた来られたことに感謝。 予約していたレンタカーを借り、いざ! ...ここで沖縄あるあるを幾つか。
・沖縄自動車道を走る車は、軽自動車か「わ」ナンバーの車(レンタカー)が圧倒的に多い。
・地元の車は、高速道路でもお構いなしに窓を全開。
・那覇市内で多く見かけるのは、バイク。それもスクーターだけでなく中型が多い。
・そしてこのバイク、恐ろしいぐらいスルスルと車の合間を縫って走っていく。正直、怖い。
・FMラジオの周波数が、まるで安定しない。
さて、この日から3泊お世話になるリザンシーパーク谷茶ベイ。実は初めて宿泊するホテルなのだ。 ロイヤルプランということで、10階の専用フロントでチェックインを済ませ、部屋へ。窓の向こうに広がる東シナ海は、夕陽でオレンジ色に照らされていた。 20130710-0713 OKINAWA この日の夕食は、ホテルの向かいにある居酒屋琉球亭を予約していたので、時間に合わせて来訪。 オリオンビールで喉を潤し、サービスの海ぶどうに舌鼓を打ち、初日の日程終了。 20130710-0713 OKINAWA

続きを読む "今年の沖縄旅行顛末記"

2013年7月 8日

日展青森展を観賞してきた。

青森県での開催は6年ぶり3回目となる日展移動展が、弘前市の青森県武道館で7月7日まで開催された。 初めて本県で日展が開催されたのが10年前で、これまで開催された二度の移動展は、僭越ながらうちの父が相当尽力したのだが、その父も5年前に他界。しばらくの間日展の移動展を本県で観賞できる機会がなかったのだが、県内で最大のシェアを誇る東奥日報社が主催となって、ようやく開催の運びとなった。 ここで父がどれだけ尽力したかを語っても父が帰ってくるワケもないので、この事については一人で落涙するにとどめることとして、今回も日本画、洋画、彫刻に工芸、そして書がところ狭しと並んでいた。 最終日ということで観賞に訪れたお客さんも大勢いたのだが、何せこの日は非常に暑く、作品の管理上の問題から、館内の冷房は必要最小限にとどめられており、非常に暑さを感じた。 しかし、展示された作品はどれも本当に素晴らしく、特選作品が並んだブースはどこも混雑していた。 多分、時間が許すことならば、3時間でも4時間でも平気で観賞していられると断言できる、それぐらい素晴らしかった。 僕の観賞方法は、まず遠目で全体の構図を眺め(特に額縁も含めて一つの作品なので、全体像を掴む)、それから近くに寄ってディテールを眺める、という感じ。 ところで皆さん、洋画と日本画の違いってご存知ですか?画風が洋風だから洋画、和風だから日本画、なんて思っていないですよね。(笑)。 これ、簡単に言えば使う絵具が違うんでだそうだ(洋画は油絵具など、日本画は水墨、岩絵具なんていうのが使われているのだそうです)。 ただ、僕みたいな素人さんがその明確な違いを観賞しただけで理解できるかと言えば難しいお話で、実際会場ではその違いを見極めることはできなかった。 日本画の中では、生前、父が物凄く懇意にしていた大阪府の 村居正之先生の作品「洸」、これがちょうど内閣総理大臣賞の隣に展示されていたのだけれど、誰もが思わず足を止めてしまう、そんな深い紺碧の色が相変わらず素晴らしかった。 彫刻は、妻とも話をしていたのだけど、多分、一つ一つの作品がバラバラに展示されていれば、きっとその素晴らしさに感動するのだろうけれど、まとまって展示されると、何かマネキンが並べられたような、そんな感じ。 そして最大の難所、書のブースは、やっぱり何が書いてあるのか読めなかった(爆) ということでだいぶ端折りながら約1時間半に渡って作品を観賞。 いや、ホントに何時間居ても飽きないし、何度見てもまた新しい発見があるんだよね。 そんなことで、父の想いを胸に秘めながら、じっくり観賞。 またお目にかかれる日を楽しみにしています。