2013年11月20日

国際標準化機構、「恥ずかしさ」の国際規格策定に本格着手

【11月20日20時00分配信】 (一部地域では記事が重複します。) 国際標準化機構(ISO)は、スイスのジュネーブにある本部で定例の委員会を開催し、「恥ずかしさ」の国際的な標準となる国際規格の策定に向けた検討を始めることを決定した。 ISOではこれまでも、フィルムの感度や環境マネジメントなど、さまざまな国際標準を定めてきた。 一方で、人間の感性や感触に踏み込んだ国際標準は、痛みの標準単位となる「ハナゲ(hanage)」、その場が凍り付くような発言の後の静けさの標準単位「カエレ(kaere)」、快楽の標準単位「アハン(ahan)」などが国際基準として適当か議論されたが、いずれも策定までには至らず、今回も最終的な合意形成までに及ぶかは不透明だ。 「恥ずかしさ」の単位については14年前にも一度、策定に向けた検討が行われている。 当時は、見知らぬ人の前でおイナリさんを露出してしまったときの恥ずかしさを「1ポロイナリ」とする国際規格を検討、補助単位としてブルマー着用時にパンツがはみ出してしまったときの「ハミパン」の策定も検討されたが、委員の間から「単位が大きすぎる」との声が上がったほか、異論を唱えた国連女性の地位委員会から「ハミチチ」が対案として提出され、更なる対抗基準として、当時世間のお父さんの間で密かに人気を博していた「ドキッ!女性たらけの水泳大会」でのお約束シーン「ポロチクビ」を推す声が上がるなど議論は迷走、結局「イナリ」と「チチ」の溝が埋まらぬまま委員会は紛糾、規格の策定が見送られた経緯がある。 ISOの関係者は「インターネットの普及や情報化社会の急激な発展により、社会情勢は日々大きく変化している。時代に合った国際社会からの要請に応えるのが、我々の責務だ」と、再度検討が決まった新たな国際規格の策定に自信を見せる。 また、委員の一人は「近日中に幾つかの基準案が委員会に示されることになるだろう」と、既に具体的な検討に着手するという見通しを示す。今後は「恥ずかしさ」の基準をどこに置くかが焦点となるが、当紙が独自に入手した情報によると、水着のインナーと誤って母親の下着を持参した時、鍵をかけ忘れた和式トイレのドアを開けられた時、公衆の面前でクシャミをした際に一緒に放屁してしまった時、それぞれの「恥ずかしさ」の度合いについて分析を行うことが検討されている模様。しかし、この他にも複数の規格案が候補として取りざたされており、委員会での調整は難航を極めそうだ。 定例記者会見で羽田官房長官は、閉め忘れた自分の社会の窓に気づかぬまま「恥を忘れつつある全世界の人間にとって、羞恥心を今一度見直す良いきっかけとなる」と、前面の恥ずかしい姿を気にすることもなく全面的な支持を表明。委員会の動向を見守る姿勢を強調しながらも、国際規格の早期策定に期待感をにじませた。

2013年11月13日

冬将軍、トラブルを謝罪 「降雪機の老朽化が原因」

【11月13日12時00分配信】 11月11日から続いた強い冬型の気圧配置の影響で、季節外れの寒波に襲われた北日本。青森市では12日午後9時現在で積雪が38センチに達し、この季節としては32年ぶりとなる大雪に見舞われた。 11月11日の天気図 13日午後からは寒気が抜け、冬型は次第に緩む見込みとなっているが、市街地では慢性的な渋滞の発生や交通機関が乱れるなど、市民生活に大きな影響を与えている。予期せぬ雪かきに追われた住民の間からは「いくら何でも早すぎる」といった不満の声や「これでは今年の冬を乗り切る自信がない」といった悲鳴の声が上がるなど、冬将軍への批判が相次いだ。 これを受けて急遽ロシアから冬将軍が来日、同日午前11時から羽田空港において、強い冬型の気圧配置に関する緊急記者会見を開いた。 会見場に姿を現した将軍は冒頭、今回の強い冬型の気圧配置により各地の市民生活に大きな支障を与えたことを陳謝した。また、今回の季節外れの寒波が降雪機の不具合によってもたらされたものであるが、降雪機の老朽化がそもそもの原因であることを明らかにした。 一方で、降雪機の運転から修理までを将軍一人で行うなど、降雪機のずさんな管理の実態も明らかになった。 将軍によると、11月初旬に今季の降雪機の設定を行った際、前年の降雪量を入力するプログラムに不具合が発生し、今月の降雪量の水準が、今年1月の降雪量を基準とする設定から切り替わらなくなっていたという。しかし将軍は、1月と11月の誤りに気づかず試運転を開始し、冬型の気圧配置が強まったことに気づいたのは11日の夕方になってからだったという。 現在はプログラムの不具合を応急処置したため、徐々に冬型の気圧配置は弱まっているが、除雪機は既に32年にわたって世界各地に降雪をもたらしており、耐用年数を大幅に経過していることから、「いつ故障してもおかしくない」状態だったという。 会見で将軍は、みぞれのような大粒の涙を流しながら「32年前に購入した降雪機も既に耐用年数を大幅に経過しているが、なかなか新たな降雪機を購入できないのが実情」と釈明。「今回の突然の寒波で、北日本の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを改めてお詫びしたい」と陳謝した。 また、「32年前の強い冬型はどのように発生したのか」という記者からの質問に対しては「当時はまだ機械の操作に不慣れだったため、冬型のプログラムの設定を誤った」と、人為的ミスがあったことを正式に認めた。 しかしその一方で「地球温暖化によって猛暑にばかり注目が集まるようになり、冬将軍としての意地を見せつけたかった」などと強気の発言も。自らの辞任については「毎年、冬らしい冬を送り続けるのが私の使命。今後各国の関係機関とも相談しながら、降雪機の更新も念頭に、適切な冬の管理と運営に努めたい」と早期辞任を否定するとともに、今年も例年どおりの冬がやってくることを暗に示した格好となった。 記者からは、今冬の雪の見通しや今後の去就などに関する質問が相次いだが、将軍は突如荒れ始め、「寒い!その質問、寒すぎる!」などと暴言を繰り返したため、急遽会見は打ち切りとなった。 その後も将軍は大荒れ、突然本紙記者に「お前、三大将軍を知っているか?」と逆質問、記者が戸惑いを隠せずにいると「いいか、俺様と北の将軍様、そして将軍KYワカマツだ!ガッテム!」と意味不明なことを言い放ち、カメラのレンズも凍り付くような氷点下42度以下の冷酷な笑みを浮かべながら、偏西風に乗って会見場を後にした。 この会見について気象庁に問い合わせたところ、「将軍が緊急会見を行うことは一切聞いていなかった。担当者が不在のためコメントできない」と困惑顔だった。 また、国土交通省の関係者は「日本のみならず世界全体に大きな影響を及ぼす重要な地位であり、それだけの重責も担っている。降雪機のトラブルのみを理由にするのはいかがなものか」と将軍の会見に冷ややかな反応。降雪機の更新については「それだけの予算を確保するメドすらも立っていないし、そもそも日本だけに雪を降らせているわけではないのに。どこの将軍も傍若無人な振る舞いは今に始まったことではない」と呆れた様子だった。 -このニュースはフィクションです。