2016年5月14日

【ネタバレあり】岡村靖幸 2016SPRING TOUR 幸福 青森公演 #岡村靖幸

2016年5月13日金曜日。僕にとって2年ぶりとなる岡村ちゃんのコンサート。 4月から始まった春の全国サーキットツアー、東北地方での公演は、青森と15日日曜日の仙台のみ。青森県内のみならず、全国各地から「ベイベ」と呼ばれるコアなファンが集まるのは容易に想像がついたものの、いかんせん大型連休明けの金曜日。直前までテレビでCMが流れていたほか、当日券の発売もあるということで、これは客の入りはあまり期待できないな、と思っていたのですが...。何を思ったのか開場15分前にリンクモア平安閣市民ホール(青森市民ホール)に到着、かなり前の方で開場を待っていました。狙いは、限定販売されていた「幸福袋」だったのですが、開場と同時にグッズ売り場に向かった時点で「SOLD OUT」となっていました。(もう一つ狙っていたピンバッジもSOLD OUT。残念!) 仕方がないので(?)、他のグッズをいくつか購入。 レシートにはピーチマークとツアータイトルが。(18時開場で18時02分頃には購入し終えていたので、どれだけ前に並んでいたのかはご想像にお任せします。) DSC_0433 僕の座席はG列、てっきり前から7列目だとばかり思っていたら、ステージを広く取っていないようで、A列の前にSA~SDの4列が設けられており、通路を挟んだ11列目。前回より後方になってしまいました。まあでも、真ん中寄りなので贅沢は言いません。 会場をパッと見渡すと、8~9割は女性。年齢層は、僕と同じ40代半ばが多いように見受けられました。恐らく中学~高校時代からハマった人ですよね。わかります、ええ、わかりますとも。 で、懸念していた客の入りは、7割程度といったところでしょうか。 また、男女問わず「AOMORI BABY」のTシャツを身に纏った方をたくさん見ましたが、僕はそういうのはあまり好きじゃない(グッズで服を買ったことはほとんどない。だって、着る機会がない。そして、そもそもAOMORI BABYのTシャツを販売したツアーは観ていない。)ので、敢えて紫のネクタイで。なんで紫か?そりゃ聞くまでもないでしょう。 ステージは薄い緞帳(カーテン)で閉じられており、真ん中にドラムセットの真上には、ピーチマークがうっすらと浮かび上がっています。2年前に見たステージ構成と、あまり変わらない感じ。 あ、会場内は当然のことながら録音撮影禁止なので、開演前の撮影はしませんでした。それは当然のマナーってもんじゃないのかな?ベイベ。 18時30分、開演時間きっかりに場内の照明が暗くなり、雨音と雷の音が鳴り始めました。 【注!以下ネタバレあり】 ↓↓↓↓↓↓↓ ↓↓↓↓↓ ↓↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓ ゆっくりとステージの幕が開き、いよいよ開演。1曲目は当然、11年半ぶりに発売されたアルバム「幸福」の1曲目、「できるだけ純情でいたい」。ミディアムテンポの曲でスタートしたということで、会場はいきなりのデンスチャンスロマンスタイムというよりは、何か様子見で始まったような感じ。 以下セットリスト(のような気がするのですが、曲順が錯綜しています。指摘していただければ順番入れ替えます。)
できるだけ純情でいたい Can't Hide Love (Earth, Wind & Fireのカバー) 新時代思想 どぉなっちゃってんだよ カルアミルク Punch↑ 祈りの季節 ぶーしゃかLOOP 揺れるお年頃 ラブメッセージ 彼氏になって優しくなって いじわる イケナイコトカイ 愛はおしゃれじゃない ビバナミダ あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう だいすき 【アンコール 1】 (E)na ヘアー ステップUP↑ SUPER GIRL 【アンコール 2】 (ピアノ弾き語り) Sometimes It Snows In April (Princeのカバー!!キタ――(゚∀゚)――!!) だいすき 青森ベイベー --- Lion Heart Out of Blue
18時30分から始まって、途中2人のダンサーの客演やらバンドメンバーの演奏やら(恒例の)長めのMCやらもあって、個人的には正直ちょっと間延びする感がありましたが、終演は21時25分頃でしたから、約3時間にわたるパフォーマンスとなりました。 今回はツアータイトルが「幸福」ということで、それを意識した選曲だったのでしょう。アルバム「幸福」からは全曲演奏しましたが(「ぶーしゃか」はまたアレンジが施されていたので、もはや何が何だか、といった感じ)、アルバム「DATE」や「靖幸」からの楽曲が多かったのが個人的にはちょっと嬉しかった、けどやっぱり昨年のセトリを見てしまうと、「キィーッ!」って感じなんですけど。 2曲目に演奏した「Can't Hide Love」はEW&Fのカバー。あれー、この曲何だったっけなあ、とずっと考えていたのですが、ググったらちゃんと出てきました。 そしてそしてっ!! 2度目のアンコール、ピアノの弾き語りコーナーでは、いきなり1曲目にPrinceの「Sometimes It Snows In April」を演奏!周囲の人は「この曲、何?」みたいな感じでポカーンとステージを眺めていましたが、私、座席に座ったまま独りで落涙(というか咽び泣き)していました。この曲をPrinceのライブステージで聴きたいという夢は幻となりましたが、はからずもそれを岡村ちゃんが叶えてくれたといった感じ。 たぶんPrinceの急逝は、岡村ちゃんにも相当なショックを与えたんじゃないかと思いますが、こういう形でトリビュートしてくれただけでも、僕自身「ああ、今日ホントはメッチャ忙しかったんだけど、仕事を切り上げてまで足を運んで良かったな」と思ったわけです。 岡村ちゃんとPrinceの相関性については先日もちょっと触れたところですが、今回のステージでも何となくそれを彷彿させるようなシーンがいくつか見受けられました。紫のスーツに身を纏っていたのもその一つだし、今回のセットリストに組まれた「Punch↑」は、Princeの「Housequake」をモチーフにしたような楽曲の構成だし、あのマイクを使ったダンスだって...。 アレンジが多く施された曲も多く、「どぉなっちゃってんだよ」はあのアップテンポが定番になったんですね。「(E)na」も一瞬、何の曲が始まったのかわからなかった。逆に「ステップUP↑」の緩いテンポはあまり好みじゃなかったなあ。 ついでに言えば、観客の盛り上がり方が前回観た時と違うような気がしたんですが...。ハッキリ言って、観客の一体感が全然なかった。ミディアムテンポの曲から始まり、次の曲がいきなり英語のカバー曲だったということへの戸惑いが見られたのは確かです。でも、どうせファンクラブ以外の人なんか隣同士、しょせん一期一会なんだからさ、ちょっと恥を曝け出してもいいんじゃない?って思っちゃうんですけど。(逆にファンクラブの結束力というか仲間意識の高さ、裏を返せば、僕みたいな一般ピーポーよりコアなファンであることの自己主張に閉口してしまったのも事実。) 周囲からは、え、こんな曲知らないよ?みたいな戸惑いを感じてしまったのも事実。さすがに新譜を聴かずしてやってきたという強者はいないと思いますが、今度からは最低限の予習はしましょう。この調子じゃ、次回のツアーから青森外されますよホントに。 恐らくこれが、この日一番の違和感。 とはいえ、「行くよ!青森」と言って何度も見せてくれた50歳とは思えぬダンスとか(でも、何となく前回よりキレを感じなかったのは気のせい?)、うまいのか下手なのか相変わらずわかんないんだけど引き込まれてしまう歌唱力とか、客の煽りとか、なんかまた観たくなっちゃうんですよねえ。 でも、願わくば次回、土日祝日でのライブ開催を希望します!そうすれば近県の皆さんも来やすいですから、ねぇ! 最後に、今回の入手アイテム。 DSC_0429スマホリング ¥1,200 DSC_0427パイルブローチ(見た目以上にチープ感満載w) ¥1,000 DSC_0426リストバンド(想像よりデカかった...) ¥1,000 DSC_0424幸福ハンカチ(レシートには「幸せハンカチ」と...) ¥1,000

2015年10月14日

【ネタバレあり】佐野元春&ザ・コヨーテ・バンド 2015サマー・ツアー@青森クォーター

弘前・白神アップルマラソンから2日後の10月6日。サマー・ツアーというには季節外れというか、完全にオータム・ツアーだよね、といった感じのクラブサーキット。約1年ぶりとなる佐野元春 & ザ・コヨーテ・バンドのライブが青森市内で行われた。 フルマラソン完走直後とはいえ、脚の疲労も特になく、体調も悪くない。何やらペースセッターを務めた自分自身へのご褒美みたいな感じだ。 DSC_0001_4 開演30分前、開場時間に合わせて会場の青森クォーターに足を運ぶと、既に長蛇の列。 とはいえ入場は整理券の番号順となるため、別に慌てていく必要もないのだ。入り口の横ではグッズが販売されているが、どういうわけか足を向けようとする人は皆無。いや、多分終演後に購入しよう、という人が多いのだろう。だって、オールスタンディングでグッズを手にしていたら、ちょっと邪魔だし。 ...しかし寒い。もはやサマーを語る季節ではないな。 やがて18時30分から順次会場入りがはじまる。前回は僅かだったAの番号(ファンクラブなどの優先枠?)の人が、今回は結構いる感じ。 僕の整理番号はBの55番。促されるままに会場に入ると、既に5列ほどの人の塊ができていた。前列の人の背があまり高くない、左寄りに場所を確保。 今回は7月に発表されたアルバム「Blood Moon」を引っさげてのツアー、当然このアルバムからの演奏曲が増えることだろう。 実は今回のツアーは3部形式になっていて、パート1が東京・大阪ビルボードでの3か月連続公演。そしてパート2が今回のクラブサーキットである「2015サマー・ツアー」となっていて、今後パート3のホールツアーへと続く、という流れになっているらしい。 8月から始まったサマー・ツアーは、今回の青森を含めて3公演を残すのみ。平日の夜ということで、昨年行われた時より若干観客が少ない感じだが、それでも開演前には会場がいっぱいになった。ざっと見たところでは、同年代よりちょっと上の年齢層の方々が多いようだ。恐らく80年代から90年代前半にかけて彼の背中を追い続けた人達だろう。後ろに並んだ男性陣は、久しぶりのライブ(というかクォーター自体が初めて)らしく、かなり興奮している感じ。しかし、その興奮が若干のアルコールのせいであることも、程なく知ることとなった。...というのも、どれだけ興奮しているのかわからないんだけど、正直言ってまあ、うるさいうるさい。いざライブが始まると最初からずーっと後ろで唄いっぱなしで(それも歌詞を間違えて)、悪いんだけどさ、俺、あんたの歌声聞きたくてお金払っているんじゃないんだ、ということでついに我慢ならなくなって思わずキッと一瞥したら、ちょっと静かになったという。 まあでも、そんな感じで楽しいライブがスタートしたわけですよ、午後7時過ぎに。 演奏曲は予想通り新しいアルバムからの曲が中心となり、終わってみると結局、アルバムから演奏されなかった曲は1曲だけ。あとは定番のナンバー、久しぶりのナンバー織り交ぜての約2時間、アンコール含めて19曲を演奏。 このバンドとツアーにやってくるのは今回が3度目。青森では3度とも同じ「ハコ」でのライブということで、最初はどこかお互いまだ遠慮がちというか、メンバーが元春に凄く気を遣っている感が見えていたんだけど、2度目のライブではそれが微塵も感じられなくなり、3度目の今回は、更に円熟というかパワーアップした感じ。このバンドと一緒にあとどれぐらい演奏するのかはわからないが、もしも今回のアルバムがコヨーテ・バンド名義の3部作最終章ということになれば、今回のライブがこのメンバーでの最後になってしまうかも知れないなあ、なんてことをふと思い浮かべながら、しっかりとメンバーの演奏を楽しませてもらった。 佐野元春 & THE COYOTE BAND名義の楽曲は、新しいアルバム以外ではあまり演奏されなかったけれど、恐らく今後定番にしていくつもりなんだろうな、という前作の楽曲もいくつか披露。結構好きな選曲だった。 本人曰く「10月なのにサマー・ツアー。ツアータイトルを間違えたね。」といって笑いを誘ったり、盛り上がる観客を見ながら嬉しそうに「青森、凄いね!」と笑顔を浮かべたりと、終始ご機嫌。 実際、オーディエンスは僕も含め年齢を感じさせない盛り上がりで、2時間があっという間だった。 後日、他の公演でのセットリストを見てみると、終盤は毎回構成が変わっているみたいな感じ。 まあ、このツアーも残すところ1公演のようだけれど、青森でのセットリストは以下のとおりでありました。 【以下ネタバレ】 ↓↓↓↓↓↓↓ ↓↓↓↓↓↓ ↓↓↓↓↓ ↓↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓ ↓ DSC_0005_1 「誰かが君のドアを叩いている」までの演奏曲は、大体どの公演も一緒らしい(ただし、「国のための準備」が演奏されたり、「月と専制君主」が演奏されたり)。異様に盛り上がる様子を見て演奏曲を変更したのかどうかは定かではないけれど、「今日のセットリストには入れる予定はなかったんだけど...」と前置きしたうえで演奏された本編最後の「サムデイ」の他、「悲しきレイディオ」は前回の公演でも演奏した定番曲。一方、他の公演では演奏されていた「Young Bloods」が演奏されなかったり、場所によっては「Blood Moon」のボーナストラックであった「あつさのせい」が演奏されたところもあったようで。 しかし、ライブハウスというキャパの中でこれだけ演奏してくれるだけでもありがたい話で、実際もう、目の前に本人がいるんだから興奮しないわけがないのだ。 ということで、「あの曲が聴きたかった、演奏して欲しかった。」という気持ちは誰にでも絶対にあると思うけれど、これが今のベストパフォーマンスということで、彼らの演奏を生で、それも至近距離で観ることができたことが、ただただ幸福至極でございました、ハイ。 アルバム「Blood Moon」を聴いたときに、かなりライブを意識したアルバムなのかな、と思ったけれど、今回収録曲をかなり演奏してくれたということからも、その印象が決して間違いではなかったことを証明してもらえたような気分。しかしまあ、わざわざこのサーキットツアーに青森を組み込んでくれたということは、ここ最近の青森の反応を結構気に入って貰えているということかな?パート3のホールツアーは無理だとしても、それ以降のライブに淡い期待を寄せようっと。

2015年9月24日

浜田省吾 ON THE ROAD 2015 "Journey of a Songwriter"青森公演に行ってきたよ。

久しぶりに妻とデートしてきました。リンクステーションホール青森(青森市文化会館)で行われた浜田省吾のコンサート。 ツアー序盤ということで、極力演奏曲は明かさない(いわゆる「ネタバレなし」)ということで御容赦ください。ただし、ステージの構成などについては一部を掲載していますので、気になる人はここでバイバイした方がいいです。(でも、検索して引っかかった人は情報が欲しいからやって来たんですよね。いらっしゃいませ。笑) edited_1442997343573 --- 貫禄と安定。 僕自身、浜田省吾のコンサートはこれが3度目。青森での公演は何と8年半ぶりになるのだそうで、黒髪がすっかりシルバーフォックスのようなロマンスグレーに変わっていました。(ぱっと見、サングラスを掛けた鳥越俊太郎かと思ってしまったぐらい。) 今回、オークションでのチケット転売を避けてのことなのでしょう、事前に入場チケットが発券されなくて、代わりにデジタルチケットなるQRコードを用意しなければなりませんでした。そして、入場の際の混雑がハンパないです。ビックリするぐらい外に行列ができていました。この先のツアーでどうなるのかはわからないけど、寒さ対策をどうぞお忘れなく。 それからですね...いざ受付という段になってからあたふたとスマートフォンの画面を弄ってQRコードを探すのではなく、ちゃんと身分証明書(写真付き)と一緒に事前に用意してちょうだいな。これ、他の人にも迷惑となるので結構要注意。(ちなみに必要となる身分証明はご覧のとおり。学生さん、テストの答案用紙でもいいってよ!!) DSC_2407 うちらは17時20分頃から並んで17時45分頃に会場に入ることができましたが、その時点でもまだ100名を軽く超える人達が後方で列をなしていました。で、ここでQRコードと身分証明書の照合(ただし身分証明と本人の照合確認はかなり適当だったような気がする)が行われ、ようやく座席番号が記載されたチケットを渡されます。会場ホールではコンサートグッズの販売が行われていましたが、妻から「衝動買いしない!」と咎められてスルー。しかし、こんな調子で開演に間に合うのか?これ... ...と思ったら、ステージは18時ちょっと過ぎに開演、21時に終演。凄いわ。 ええと、以下ちょっとだけネタばらしです(演奏曲はなるべく記載していません)。 ・ステージは2部構成。ちなみに、第一部の内容は今のところどの会場も同じようですが、第二部はどの公演も微妙に違うようです。これから安定していくのかな? ・そして、第一部と第二部の間で15分の休憩時間を挟みます。この間、スクリーンにはピアノのインストとともに画像が流れます。トイレの混雑っぷりがハンパないようです。 ・本人含めて11名+マニピュレーター1名の12名がステージ上にいます。メンバーはもちろんお馴染みの方々の他、今回は女性コーラス(アンド・シンガーソングライターとか言っていたような)が2名います。 ・ツアータイトルとなっている新しいアルバムの曲は、ラジオで予告があったらしく全曲演奏します(デラックス盤じゃなくて通常盤ね)。 ・古い曲は、まあまあ妥当なチョイスだったのかな。ほうほう、それ演るか、みたいな。 ・ただし、定番曲と思われていたドラマの主題歌は演奏しません。それはそれでいいと思います。 ・その他にも、会場の皆さんが絶叫するあの曲、あれは演りますが、あれは演りません。というか、ええっ?演らないのかよ!って曲が多い感じ。そういう意味では、正直ちょっと物足りなさも残りました。なので、過度に拳を振り上げるような懐メロを期待していくと、期待外れに終わる可能性もあります ・まあこれは、ホールツアーからアリーナツアーに移行する過程で解消されていくのかも知れませんが。ただ...何せトータル3時間だからなあ。 ・MCでは、岩手県から青森県に車で移動してきたこと、途中、岩木山を写真に収めたことなどをお話ししていました。その画像は、ツアーブログにも掲載されています。 ツアーブログ「岩手から青森への移動日」 ・ここからは個人的な苦言。今に始まったことではないけど、何でもかんでも手拍子するのはちょっと勘弁して欲しいです。特にスローテンポの曲で手拍子している姿をしているのを見ると、揉み手で手拍子していてとっても恥ずかしい。観客の手拍子を聴くためにコンサートに来たわけじゃないので...。 ・それから、せっかくのMCの腰を折るような声援、あれもやめて欲しいです。興奮する気持ちはわかりますが、あなた一人のためのコンサートじゃないんだから。 ・アンコールの際、「ショーゴ!ショーゴ!」という声が会場内に響き渡ったのですが、音が反響しまくりで、私の耳にはなぜか「チョーノ!チョーノ!」としか聞こえませんでした。 ショーゴ!ショーゴ!ショーノ!...ショーノ!...チョーノ!チョーノ! ・ちなみにそのアンコールは何と3回! その都度僕の耳には「チョーノ!チョーノ!」なワケですよ...。 ...マジ勘弁してwww。 しかし御年60を超えてもなお、声量に力があるし歌がうまいですね。踊りはどうかしら?と思うところはありましたが。客層は50代前後の男性女性が多いんですかね、連休最後ということもあり、夫婦連れだって来ている方々も多かったようです。歌詞を噛みしめて聴いていると、どことなく昭和チックなフレーズが多いんですね。ラブレターとか(今はメールの時代じゃない?)、ダンスとか、月の明かりとか、波打ち際とか。今の歌い手さん、こんな歌詞の歌を唄わないじゃないですか。そういう意味では皆さん、若かりし頃の自分を思い出すというか、そういうノスタルジックな気分に浸りに来ているんですかね。まあ、他人のことをとやかく言える立場じゃないですが。 終演後、外に出てからの風が実に気持ち良かったです。 次が8年半後なら、52歳か...どんな年の取り方をしているんだろう...サングラスとジーンズの似合うロマンスグレーを観ながら、そんなことを思ったシルバーウィーク最終日でした。

2015年8月10日

【注!ネタバレあり】大澤誉志幸渡り鳥ツアー 「染色月ツアー」 8/8 弘前市 Robbin's Nest

昨年に引き続き、今年もやってきました大澤親分! 会場は今回も弘前市大町のRobbin's Nest。 DSC_2189 前回独りでこのライブを観て凄く楽しかったので、今回誰かを誘おうと思い声かけしたところ、寂しいぐらいに食いつきなし。 ...あ、そうか。そういうことか。 ということで、妻を引き連れての参戦となりました。開演は19時30分ということなので、18時50分頃に会場に行くと、まだ人影はまばら。全席自由、しかも一番前が今回も空いておりまして、最前列の左端を陣取り、COEDOからのギネス片手に開演を待っておりました。 DSC_2188 何かケーブルのトラブルがあるのか、女性スタッフの方が目の前で一生懸命何か弄っています。もう、開演時間過ぎてるのにね。大丈夫なのかね。 DSC_2187 (ステージはこれぐらい間近な場所なワケですよ。) ...と思っていたら、40分過ぎ、背後から拍手と小さな歓声が沸き起こり、大澤親分が麦わら帽子にサングラスという出で立ちでステージに登場。 「どうもどうも大澤でございます。ということでまた弘前にやってきました!」とステージがスタート。 【閲覧注意!ネタバレあり!!】 ↓↓↓↓↓↓↓ ↓↓↓↓↓↓ ↓↓↓↓↓ ↓↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓ ↓ ↓ ↓   冒頭は親分本人がギター演奏しながら熱演。途中からツインタワー(後述の2名)が加わるという構成。最小限以下のバンド構成で、打ち込み系の楽曲はPCの音源を流すという前回と同じパターン。この日の演奏曲(セットリスト)はずっと下にあります。ただし、間違えている可能性もあり。そこは許せ。 他のアーティストに提供した楽曲をセルフカバーするということはこれまでも(そして今回も)ありましたが、今回は他人の曲をカバーしてお披露目。「京都慕情」は70年にベンチャーズが発表し、渚ゆうこがカバーした曲。「私の好きなもの」は67年に発表した佐良直美のカバー。何でも親分曰く「最初に聞いたボサノヴァ。」だそうで。「京都慕情」はそのうち親分の作品として発表するらしいですが、「私の好きなもの」も一緒に収録されることでしょう。 「真夏の夜のタンゴ」は、本木雅弘への提供曲。「彼はアイドルグループで「スシ何とか」なんて唄っていたけど、アイドルっぽさのかけらもないイメージ(親分曰く「ゲイ」)を出してやろうと、この楽曲を提供したんですが、全然売れませんでした。」って。ちなみにこの日は、「タンゴ」の部分を「ブルース」に変えて唄っていました。 このツアーで北海道に渡る時(北海道から始まり、徐々に南下しています。)に、フェリーを使って茨城県の大洗から移動したらしいんですが(何かこの辺が「渡り鳥」っぽくていいと思います)、例のフェリー火災が発生したのが下船した翌日だったそうで、もし下船が一日ずれていたら「こんな何十万もするギターなどの機材なんかもみんななくなって、このツアーもどうなっていたことやら」ということだったらしいです。 北海道から青森に渡り(この際もフェリーを使って渡った模様)、青森のねぶた祭を堪能し、その後青森秋田両県のテレビやら何やらに出演したり相当なハードスケジュールだったようですが、疲れを微塵も感じさせないパワフルなライブでございました。 饒舌なMCも相変わらずで、今回一番笑ったのが吉川晃司にまつわるお話。 彼の30周年記念ライブが日本武道館で行われ、それを観覧した親分。終わったあとパーティーがあるということでそちらの会場にも足を運んだところ、アルコールがない...。早くビールとか出せよ、と思っていたところに本人が登場し、挨拶。綺麗どころのお姉様方がカゴを片手に会場内に現れ、お、乾杯用のシャンパンとかかな?と期待して待っていたら、配られたのが「チョコモナカジャンボ」だったというオチ。ホントかよ! で、今回親分の両脇を固めたのがツアーマネージャーも務めるベースのINOJO氏と、管楽器でゲスト参加した藤井”ヤクハチ”康一氏の2名。私達、ヤクハチ氏の真ん前で観ていたんですが、ステージの上におもむろに置かれた紙がこの日のセットリストでして、次に何を演奏するのかが丸見え(笑)。 ただ、アンコール最後となった「ガラス越しに消えた夏」は( )の中に書かれていて、時間や会場のノリによっては演らない、という可能性を示唆しているわけでして。本編ラストの「ゲッチュバッキャ!ゲッチュバッキャ!」が終わり、アンコールの間、妻と二人で「いやあ、是非演奏して欲しいね」と話していましたが、会場の盛り上がりに圧倒されたか気分が乗ったのか、無事に演奏されて幕を閉じました。ちなみにヤクハチ氏、「どうするの?まだやるの?やるの?」みたいな感じで二人にアイコンタクトを送っていたのがちょっと面白かったです。終演は、ちょうど開演から2時間経った21時40分頃だったかな。 しかし御年58歳だそうですが、あのエネルギーは凄いわ。「来年弘前にまた来ます!どうぞよろしく!」とおっしゃっておりました。次回は「一人きりアヴェニュー」とか「Real Action」とかマーチンに提供した「JUST FEELIN GROOVE」とか聴きたいな。
8/8大澤誉志幸渡り鳥ツアー4 「染色月ツアー」 @Robbin's Nest(弘前) セットリスト ビリーの災難 その気××× ウィークエンドは夏の匂い(「宵闇にまかせて~ kiss and kiss ~」をちょっとだけ挟めて) infinity 京都慕情(渚ゆうこカバー) 私の好きなもの(佐良直美カバー) 真夏の夜のタンゴ(本木雅弘) おまえにチェックイン(沢田研二) ゴーゴーヘブン No No サーキュレーション(吉川晃司) 寝返りGET YOU BACK 1/2の神話(中森明菜) そして僕は途方に暮れる ガラス越しに消えた夏(鈴木雅之)
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2014年10月20日

2014.10.19 佐野元春 2014秋ツアー 青森公演

【久しぶりにネタバレなしのライブ評をしようと思います。】 デビュー35周年を来年に控え、佐野元春の秋のツアーでの青森公演が発表されたのは、暑い夏を迎える直前のことだった。4年ぶりとなる青森公演。会場は、前回と同じく青森市のライブハウス「クォーター」。オールスタンディングで200人を越えると、結構ギュウギュウ詰めとなるハコだ。 前回同様、畏友ザワ氏とともに会場を訪れると、既に入り口の前には開演を待つ行列ができていた。 整理番号が振られているので、慌てる必要はない。歩道に伸びた列がB-151番以降。50番毎に区切られている。僕らの番号がB-5とB-6であることを考えると、かなりいいポジションを確保できるのではないかと期待が高まった。 元春 ちょうど17時から入場が始まった。Aから始まる方々は、ファンクラブの方々なのだろうか。Aの50番まで行かないうちに、Bの入場が始まった。 B-5,6ということで、あっという間に会場に入ることができたが、ステージ左側に背の高い方々が並んでいるのを見て、これは好都合とばかり中央からやや右寄りに陣取った。数えてみると前から4列目。手の届きそうなところにステージがある。 所狭しとばかりに機材が詰め込まれたステージ。あっという間に観客が会場を埋め尽くしているのが、賑やかな背後の声を聞いていてもわかる。 ステージ左側に目をやると、袖の辺りにギターがズラリと並べられていて、スタッフの方はチューニングに余念がない。徐々に高まる緊張感...。 ちなみに、今回事前に得ている情報は3つだけ。 一つは、今のバンド(ザ・コヨーテ・バンド)と制作した2枚のアルバムが中心になること、もう一つは、新曲を演奏すること。そしてもう一つは、来年アルバムを発表することをアナウンスすること。 あとは、事前のライブ情報収集などを一切行わず、先入観なくしてライブを楽しもうと決めていた。 17時30分。いよいよ開演時間となったが、まだ始まる気配はない。前回はアンコールを含めて1時間30分という非常に短い時間でも、充分満足することができたのだが、今回は果たして...。 17時35分、客電が消え、ステージがライトで照らされる。一気に観客のボルテージが上がり、いよいよライブの幕が切って下ろされた!そして、バンドのメンバーそして佐野元春が登場! 客層の平均年齢からすると、僕より上の年代が多いような感じだったし、実際薄毛の人や僕みたいな白髪の人もたくさんいた。お世辞にも黄色いとは言えないちょっと濁った黄色い声が、あちこちからステージに向けて発せられる。 1曲目はいきなり意外なナンバーからスタート!元春もメンバーも、かなりノリノリで演奏している。そして、ステージの上のメンバーも観客も、みんなニコニコしている! 何よりも、前回はあまり感じられなかったリラックスした雰囲気が、観客にもきっと伝わっていたことだろう。 2曲目はこれまた驚きの曲が! 観客は既に大合唱!(もちろん私もですが...。) もう、いきなりアクセル全開フルスロットルの状態に、これはこの先一体どうなるんだ!!と、既に興奮のるつぼに突入! で、このあとのセットリストも、秘密。 そのあとは、直近2枚のアルバム、つまりザ・コヨーテ・バンドとともに作り上げたアルバムの中からの楽曲が続いた。 あ、そうそう。私事ながら実はこの日、午前10時前から約22キロのランニングを敢行しまして、それも久しぶりに音楽を聴きながらランニングしていたんですけどね、もちろんずっと佐野元春の曲、それも、この2枚のアルバムの曲を中心に聴きながら走っていたわけですよ。 道中、岩木山を眺めながら、稲刈りの終わった田んぼを眺めながら、赤く色づいたりんごを眺めながら、雲の浮かぶ青空を眺めながら、ああ、これもライブで聴きたいなあ、これも聴きたいなあ...と思っていた曲、みんな演奏してくれたんですよ! もう、これだけでも十分感動に値するわけで。 しかし、観客のレスポンスもさることながら、ホントにリラックスした雰囲気の中でのライブだったので、MCもとびきり楽しかった! その中で語られたのが、来年迎えるデビュー35周年の話。そして、アルバム制作の話。さらに、また青森に来たい(そしてできれば青森市以外の街でもやりたい、という話!まぁ、描いているのは弘前のことじゃないんでしょうけど...)、という話。(でも、前回も同じようなことを話して結局4年待たされたので、これだけは期待していませんが。) その流れで新曲(それも2曲)を演奏してくれた元春&ザ・コヨーテ・バンド。 正直、元春とはジェネレーションギャップがあってもおかしくないというか、かなり若いメンバーでバンドが構成されているんだけど、前回観た時はどこかぎこちないというか、元春という存在自体に萎縮恐縮しているという雰囲気もあったのに、今回はそういうことを微塵も感じなかった。 元春自身が「最高のバンド」というのも頷けるぐらい、すっかり安定したバンドに成長したなあ、と。 まあ、あの感動は、あの場にいた人でしか味わうことのできないものだということで、あまり色々書くのはやめておこう。 で、アンコールを含めて正味2時間弱、楽しかったステージも19時30分には終演を迎えてしまったワケ。 これは勝手な想像だけど、この日のうちに東京に戻らなきゃならん、ということで、きっと最終の飛行機の時間に合わせたのかな、とか思ったり。 でも、それでもいいんです。本人もメンバーも観客も、ホントに幸せそうな顔してた。終わった後もみんな本当にニコニコしてるの。ああ、こういうのを「至福の時」って言うんだろうな、って思ってしまった。 来年再び青森にやってくることは正直あまり期待していませんが、新しいアルバムは、かなり期待しても良さそうですな! ホントに素晴らしいライブでした! The Coyote Band Vo. & G.:佐野元春 Dr.:小松シケ?ル G.:深沼元昭 G.:藤田顕 B.:高桑圭 Key.:渡辺シュンスケ

2014年9月 3日

2014.09.02 大澤誉志幸『渡り鳥ツアー/夏の陣 -其の壱-』

大澤誉志幸が弘前市大町にあるRobbin's Nestにやってくる、というのを知ったのは、半月ほど前、Facebookである方がリンクをシェアしたことがきっかけだった。 あの大澤誉志幸が、弘前にやってくる!!家から自転車で10分の、Robbin's Nestにやってくる! oosawa 実のところ彼のライブを観たのは、2003年に大阪で行われた「LIVE EPIC 25」(エピックレコードジャパンの創立25周年を記念したイベントで、レーベルに所属していた歴代アーティストが出演した。)が最初で最後。(しかもその時も4曲ぐらいしかやらなかった。) ちょうど80年代中頃から後半にかけての多感な時期に彼の音楽を聴き、そしてここ数年再び彼の音楽を通勤のお供にしている僕としては、これはもう、絶対に外せないライブだと思った。 いてもたってもいられなくなり、会場であるRobbin's Nestに即電話を入れて、チケットを確保した。 9月2日。 仕事の方は1時間だけ休みを頂き、帰路に就く。一旦自宅に戻り、Robbin's Nestには18時30分過ぎに到着した。 DSC_0778 玄関の前で名前を告げ、4500円(チケット代4000円と1ドリンク代500円)を支払い、中へと進む。 DSC_0779 店を訪れるのは今回が初めてなのだが、一度だけ中を覗いたとき、そんなに広くないという印象があったため、どこか別の会場でもあるのだろうか、と思ったのだが...。 中に入ると、テーブルが取り払われ、背もたれのない丸椅子が、30個ぐらい置かれていただろうか。ステージの上にはギターが2本とベースが1本、そしてマイクが置かれている。「そんなに広くない」と思ったまさにこの場所が、ライブ会場だった。 受付の際に「前の方から詰めてお座りくださいね」と言われたことを思い出した。 まだ会場にやってきた人の数はまばらで、正面ど真ん中の最前列が空いている。 さすがにそこに座る勇気はなく(というか、そこに座るとステージ全体が見えないかな、と。ついでに言えば、最近老眼気味だし。笑)、最前列の椅子は後で来るであろう他の方に譲ることにして、2列目の真正面の席を確保した(...が、結局その席に人が座ることはなかったので、僕の席は事実上の最前列、ということになった)。 手の届きそうなところに置かれた譜面台。 ドリンクのチケットをレーベンブロイに交換し、独りで喉を潤す。周りを見渡したところ、今のところ知り合いの方は誰も来ていないようだ。 19時を過ぎた頃には、徐々に人が増えてきた。男女比は半々ぐらいだが、年齢層はバラバラといった感じ。レーベンブロイを飲み干していた僕は、知り合いを一人見つけ、2杯目のギネスに突入。 2014_09_02_19_19_01 (奥に見える椅子と譜面台、そしてベースが、ステージとの距離感を物語っています。) 開演時間の19時30分前には、他の知り合いの方のお顔ももちらほらと見えるようになり、僕の前にある特等席を除いては、ほぼ椅子が埋まっていた...。 ↓↓↓↓↓【注意】以下ネタバレあり!! ↓↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓

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2013年12月16日

山下達郎Performance2013青森公演に行ってきました。

12月14日(土)。黒石市内で行っていた新春1月19日に開催される「津軽クエスト」の予行演習(プレクエスト)を途中で抜け出し、一度自宅のある弘前市に戻り、今度は青森市へ車を走らせた。 この日は数年に一度といわれるぐらいの大寒波が北海道を襲い、津軽地方も吹雪模様だった。 自宅を出たのが遅くなり、一路青森へ急ぐも路面は完全に凍結。しかも、風が強い。 前を走るコンテナを積んだトラックが、凍結した路面にタイヤを取られ、右へ左へと後輪を大きく揺さぶる。もしも対向車が突っ込んでいたら、もしもそのまま180度回転していたら...。 あまりに衝撃的な光景に、思わずアクセルを緩め、広めに車間距離を取る。僕の後ろを走っていた車は、更に僕からも距離を置いていた。 ...とまあ、こんな天候だったため、この日は青森市内に一泊することにしていたのだが、ホテルに到着したのは17時35分。 約1年8か月ぶりとなる山下達郎の青森公演の開演時間までは、あと25分しかなかった。 チェックインを済ませ、ホテルを出る。既に時計は18時まであと5分。 やむなくタクシーを拾い、会場のリンクステーションホール青森(青森市文化会館)を目指した(妻曰く「この寒い中でこんな距離を歩かされていたら、絶対不機嫌になった」とのこと)。 DSC_0787 会場に到着したのは18時05分。既に開演時間から5分を過ぎていたため、スタッフに誘導されて階上席へ案内される。 階上席の前から5列目、中央からやや右寄りの席に座ったちょうどその時、客電がゆっくり消え、ステージ上にメンバーが姿を現した。 サポートメンバーの顔ぶれは前回とほぼ一緒。 客席はもちろんほぼ満席。年齢層は相変わらず僕らより年上の方々の姿が目立つ。 ご本人から業務連絡、ということで「ツアーはあと5本ですが、ネタバレには相応のご配慮を」との言葉があったので、セットリストは割愛。 ...が、今回のステージの特徴を端的に。 ・今年夏に、最初の発売から20周年、30周年を記念した2枚のアニバーサリー盤が発売されたこともあり、この中からの曲が多く演奏された。中には、30年ぶりに演奏する、という曲もあった。 ・そういう意味では、これまで観た3度の中でもかなりマニアックというか、オールドファンが喜びそうな内容だった。 ・後半のステージは大体いつもと同じ流れというか、クラッカーが鳴らされ、クリスマスが近いということであの曲が演奏され、畳みかけるように...といった感じ。 ・還暦とは思えぬ圧倒的なパフォーマンスをステージ上で繰り広げる姿は、前回の1年8か月前、更にはその前(3年4か月前)と、何も変わっていなかった。声量が全く落ちていないのがとにかく凄い。 ・相変わらず凄腕なメンバーとの掛け合いを楽しんだり、MCで客の笑いを取ったりと、本当に楽しそうだった。 ・青森の会場は特に気に入っているらしく、「このホールは東北でも(郡山と並んで)一番音がいい」と絶賛していた。 ・今回、青森では初となる2日間公演。しかも週末土曜日ということで、雪の降る中、東北各県のみならず北海道からも大勢のお客さんが足を運んでくださったようだ。 ・アンコールの後の赤いシャツ、還暦を意識した?(笑) ・前回僕が涙した「あの曲」で、先日亡くなったドラマー青山純氏を追悼。また泣けた。ボロボロ涙が出た。というか、「あの曲」に「あの曲」を挟むのは反則です(何のこっちゃ?ですいません)。 ・アンコールを含め、客電が再び灯ったのは21時30分過ぎ。前回同様、3時間30分に及ぶ長丁場だった。 ・映画の主題歌にもなった新曲は、バンドの練習が間に合わず、ピアノの弾き語りのみ。それも「テレビサイズ」で。 ・ちなみにこの曲、最初ギターの弾き語りをやったんだけど、大コケしたのだそう。 ・カバー曲も数曲。個人的には、アレキサンダー・オニールの楽曲がツボ。 ・あと、突然「ボーナストラック」と呟いて始まった曲も、かなりツボ。 ・何と、この日の演奏がライブレコーディングされていることを、終演間近になって発表! ・終演後に行列ができたのは、グッズ売り場ではなかった。直筆のサインを求めて、CDを買い求める人、多数(しかも、竹内まりや直筆のサインもあると聞き、殺到した模様)。 ...とまあ、これぐらいにとどめておきますか。挙げるとキリがないし、これだけでもかなりのネタバレになっているような気がするので...。 DSC_0797 (ピンバッジを購入しました。かなり精巧な作りです。) しかし、この人のステージパフォーマンスは、ホント何度観ても飽きない。本人曰く「70を超えてなお歌い続けた三波春夫が目標」とおっしゃっていたけれど、プロンプターもない、音程も変わっていない、声量も落ちていない...モンスターですね、ホント(笑)。

2013年9月24日

「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」サザンオールスターズ宮城公演に行ってきました。

無期限活動休止から5年ぶりに復活したサザン。横浜の日産スタジアムで「サザンオールスターズ」の屋号を預かって以来、僕にとって2度目となる、サザン。 日産スタジアムを皮切りに始まった全国5ヶ所の野外スタジアムでの公演の最終日ということもあり、チケットはさぞ争奪戦になるのだろうと思っていたら、意外なほどあっさりと入手することができた。 ただし、これまでと全く異なっていたのが、購入したチケットは、席の番号が記されたチケットではなく「座席引換券」だったこと、そして入場の際には、身分証明書の提示が必要なことだった。おそらく高騰するオークション販売を警戒してのことなのだろう。まあ、それでも出品されていたチケットはあったけれど(ご丁寧に身分証明書付で)。 聞いた話では、初日の横浜スタジアムでは、入場の際の身分確認に混乱を来たし、開演が50分押したとか...。 何より最終公演の宮城スタジアムは、アクセスの悪さで有名な場所。気合を入れていかないと...と、いつになく綿密な計画を立てた。 会場までの交通手段はいくつかある。自家用車で会場の駐車場まで行く方法、各所から出発するシャトルバスを利用する方法、そして、JR利府駅からタクシーを利用する、という方法。 これまで隣接するセキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ21)で、ほかのアーティスト(桑田佳祐個人を含む)の公演を何度か見たことがあるが、ほとんどは、仙台駅東口から出発するシャトルバスを利用した。 ところが今回、仙台駅東口から出発するシャトルバスのチケットが早々に売り切れたため、やむなく地下鉄の泉中央駅から出発するシャトルバスを利用することにした。 実は仙台駅東口発のシャトルバスチケット、あるにはあったのだけど、乗車時間が定められていて、16時から17時までの乗車分しか販売されていなかったのだ。この日の開演時間は17時。しかも、WOWOWで生中継されることを考えても、そんなに時間が押して始まるとは考えにくい。一方で、仙台駅東口を16時台に出発するバスに乗ったとしても、17時までに確実に到着する確信はなかった。むしろ、17時過ぎに到着するほうが確信が持てた。 ということで今回は、多少面倒ではあるけれども、仙台駅から地下鉄で泉中央駅に向かい、そこから約30分で到着するというシャトルバスを利用することにした。 思った以上に早く仙台市内のホテルに到着した妻と僕は、事前にチェックインを済ませ、移動を開始。まだ早いとは思ったが、こういう時の行動は早いに越したことはないと、珍しく妻も早めの行動に賛同してくれた。 仙台駅から15分ほどで泉中央駅に到着。仙台駅前東口は既にバスを待つ長蛇の列ができていたが、こちらはそれほど人影が多いわけではない。ただ、バスの出発場所がわからない。とりあえず明らかにサザンのコンサートに向かうと思しき格好をした人の後ろをついていく。歩道橋を上り、てくてく進んでいくと、同じ方向に向かってたくさんの人が歩いていることに気づく。遠くにはベガルタ仙台のホームスタジアムであるユアテックスタジアムが見える。そしてその眼下には...。 無数の人が列をなしている姿。何だよ、東口で見た光景と変わらないじゃないか...。 とはいえ僕らの持っているチケットは15時台に乗車可能なバスのチケット。時計はまだ14時10分。あの列に並ぶには、あまりにも早すぎる。 近くをぶらつきながら少しだけ時間を潰し、14時30分過ぎにスタジアムへ向かうと...。 先ほど見かけた列はさらに人が増えており、折り返した5重の列が出来上がっていた。 一方、「当日のチケットの販売はない」と聞いていたはずだったが、「立席のみ」の当日券が500円増しで販売されていて、こちらも長蛇の列が出来上がっていた。 前の人が不安そうに聞く。「すいません、14時台のチケットなんですが、もうすぐ15時で間に合わないんですけど。」「ああ、大丈夫です。混雑しておりますので、時間が過ぎても問題ありません。」 後ろで聞いていた僕は思った。この時間は単なる目安に過ぎず、別に15時台のチケットを持って13時台のバスに乗車しても、きっと何も言われないんだろうな、と。 見たところ、圧倒的にチケットを事前購入した列に並ぶ人の数が多く、当日券である立席の列はそれほどではないのだが、進むスピードを見ると、当日券を手にしたほうが進みが速い。最初気のせいかと思ったが、それは気のせいではなく、紛れもない事実だった。 ふと見ると、たくさんの人を乗せたバスの横には、「仙台市営バス」と書かれている。何と泉中央駅からのシャトルバスは、いわゆる路線バスの車両を使っているのだ。列に並んでからちょうど1時間でようやく乗車できたが、座席の数は25名程度。これに対し、立席の乗客は40名近く乗り込んでくる。なるほどこれでは立席の列の進みが速いわけだと納得。 予定では30分程度で会場に到着とのことであったが、会場に近づくにつれ、数少ない前売の駐車券を購入した一般車両や、あてもなく駐車場(空き地)を探す一般車両が増えてきて、入り口手前は大混雑。それでも、45分ほどで無事に会場近くのバス乗降場に到着した。 僕らのチケットには、ゲートが「W」であることが記されている。席は抽選とは言いながら、ある程度の位置は決まっていることになる。ちなみに、スタジアムのゲートは他に「E」と「N」がある。そちらに向かう人の数が圧倒的に多い。しかも「W」ゲートはバスの乗り場から一番遠方にある。先般のサッカー日本代表の国際試合の際に、試合終了後のバス乗り場がシャレにならないほど混雑し、仙台駅東口に24時近くになってようやく到着した人がいたことを聞いており、これはさらに作戦を練らなければならない、と妻と話しながら会場入り口に向かった。 10分ぐらい歩いて、他の会場では50分ぐらい待たされたと聞いていた身分チェックのための入場ゲートの付近にようやく到着。 多少の列はできているが、思ったほどではない。むしろ、会場外に設けられた飲食ブースやトイレに並ぶ列のほうがすごい。既にスタジアム内からは、何が起きているのかわからないが、歓声が聞こえてくる。 入場引換券と身分証明書を手に、列に並ぶ。2分もせずに、係員のチェックがあった。しかし、身分証明書と入場引換券をちゃんと持っていることを確認したぐらいで、例えば身分証明書の写真と同一人物なのかという確認は、ハッキリ言ってほとんど行われなかったといっていいだろう。 パソコンに入場引換券のバーコードを読み込ませ、座席番号が手渡される。 ...最初から期待はしていなかったが、想定通り、ステージから最奥部のスタンド席だった。 DSC_0577 やっとのことで座席に着くと、時計のようなリストバンドが座席にガムテープで貼り付けられている。どうやらコンサートの最中に使うものらしい。程なく、テストを行うので、リストバンドのスイッチを入れて欲しいというアナウンスが流れる。スイッチをオンにしておくと、突然光を放ち始めた。赤、白、緑、黄色、青。会場からは一斉に「おお!」という歓声が上がる。 DSC_0575 時計を見ると、開演15分前。しかし、見たところグラウンド(アリーナ)席もスタンド席も、まだ空席が目立つ。こりゃしばらく始まらないな...と腹をくくる。 灼熱とはかけ離れた寒さ。時折吹く秋風が、半袖では耐えられないぐらい冷たい。その間も会場内では、グラウンド席もスタンド席もウェーブが沸き起こっている。 定刻の17時。会場はかなり人で埋まったが、まだ空席が見える。焦ってグラウンド内を走っている人たちが何だか蟻のように見える。 17時10分。だいぶ会場の席が埋まった。会場内は注意喚起のアナウンスが流れる。いよいよ開演が近づいた。自然と手拍子が沸き起こる。 そして、17時15分、いよいよメンバーが姿を現し、会場が大歓声に包まれた。 ...あとは、WOWOWで放映されたとおりなので、内容は割愛(笑)。屋号は、無事にお返ししました。 初日となった横浜・日産スタジアムの公演では、1曲目に「海」を演奏したらしいが、2日目以降は「Ya Ya (あの時代を忘れない)」に変わったらしい。アンコール1曲目の「青葉城恋唄」は、もちろん宮城のみでの演奏。 サザンのコンサートは基本的に、大カラオケ大会だと考えて臨んだほうがいい。大概の人は、桑田佳祐の歌に合わせて口ずさんでいる。ちなみに僕の隣の人は、最初からずーっと大声で歌い続けていた。正直僕は、あんたの歌を聞きに来たんじゃないんだ、と辟易していたけれど。 だんだん周囲が闇に包まれていく。空に立ち込めた灰色の雲が、光と音を跳ね返しているようだ。 みんなが知っている曲、オールドファンを唸らせる曲、新旧織り交ぜながら演奏は続く。相変わらずMCは、会場の爆笑を誘う。 「涙の海で抱かれたい ~SEA OF LOVE~」の演奏が終わると、スクリーンには被災地の画像が現れた。陸前高田の一本松。「もう一度あなたに逢いたい」の文字。次の曲が何なのかをすぐに悟った。 画面が消え、一瞬真っ暗闇になったその次の瞬間、会場内にいた観客が腕につけていたリストバンドが、一斉に緑色の光を放った。歓声と感嘆の声が入り混じる中、新曲「蛍」の演奏が始まった。 ...ふと、5年前のことを思い出す。横浜の日産スタジアムで観た「最初で最後の」サザンオールスターズ。帰宅すると父が、「どんだったば。(どうだった?)」と珍しく感想を求めてきた。「...ああ、ながながオモフェがったよ。(面白かったよ)」 ...父親と息子にはありがちな、気のない会話。 それから約2週間後、父は何も言わず、この世に別れを告げた...。 ...感傷に浸る中、隣の客の歌声が相変わらずうるさい。これ見よがしに左耳を覆い、ステージに向ける。あなたの歌は聞きたくないんだというアピールをすると、それに気づいたのか、歌声がぴたりと止んだ。 緑色に光るリストバンドとステージを眺めながら、あの日のこと、5年前のことを思い出していた。思わず僕は、腕のリストバンドを見つめながら、涙を流していた。誰にも悟られまいと思ったが、隣の人にも、妻にもその姿を見られた。隣の人は完全に閉口していた。妻も、涙を流していた。 ...サザンオールスターズは復活したが、父が復活することは、もうない。 忸怩たる思いで過ごしたあの頃のことが僕の胸を締め付けてくる。しかし、会場内を埋め尽くした緑色の光を見つめながら、心が少しずつ洗われていくのがわかる。 来てよかった。この会場に来られて、本当によかった。 後にも先にも涙を流したのはこの時だけだった。この後は畳み掛けるような「ハイライト」が続く。こうなれば、閉口した隣の人にもお構いなしで歌えや踊れの大騒ぎ。 アンコールが終わり、花火が打ち上げられる。しかし、スタンドの屋根が邪魔をして、まるで花火が見えない。 煙と火薬の臭いに咽びながら、いち早くスタジアムの外に出ようと、妻の手を握る。 会場出口に向かう人波を掻き分け、一番遠い「W」のゲートからバスの出発場所を目指す。珍しく妻が走る。おそらく500人以上の人たちをごぼう抜きしたのではないだろうか。 それでも、「N」や「E」のゲートから出てきた人たちより早く着けるはずもなく、既にバス乗り場には長蛇の列が出来上がっていた。これぞまさに「W」の悲劇。 思った以上に列はスムーズに流れ、15分程度で例のバスに乗車することができた。座席に座ると、相変わらず立席客は容赦なく詰め込まれる。 泉中央駅までの帰りは、懸念していたほどの渋滞には巻き込まれなかった。むしろ、往路よりはるかに順調だった。きっと地下鉄は大混雑だろう...と思ったが、どうやら泉中央駅周辺に車を停めた人や、この界隈からの観客も多かったらしく、思った以上に地下鉄は空いていた。 15分後、地下鉄仙台駅に到着。バスが会場を出てからちょうど1時間が経過していた。東口に向かう連絡通路の向こうからは、会場で見かけたTシャツやタオルを身に着けた人たちが歩いてくる。どうやら東口にも続々とバスが到着しているらしい。連絡通路を抜けてから、軽く夕食を摂る。軽く...といっても要するにビールを飲みたいがために、軽くなっただけだけれど。 店を出たのが23時頃。依然として東口には、シャトルバスが続々と到着し、疲労の表情を浮かべた観客がひっきりなしに降りてくる。そう考えると、泉中央駅からのシャトルバスは、(多少高くついたが)結果として正しい選択だったのかも知れない。 ...この日の模様はちゃんと録画していたので、帰宅後、断片的にではあるが、その模様を鑑賞。結局、同じ場面で涙ぐんでしまった。 この曲、ちょっとヤバいです。しばらく涙腺を刺激されそうです。
サザン、宮城で復活ツアー完走 35万人動員 (ORICON STYLE 2013年09月23日 04時00分配信) 今夏5年ぶりに復活したサザンオールスターズが22日、宮城スタジアムで野外スタジアムツアー最終公演を行い、全国5ヶ所9公演を完走した。ボーカル桑田佳祐にとって宮城公演は、東日本大震災から半年後の2011年9月、闘病後初となる復帰ステージを行ってから3年連続。アンコールでは同所にちなんで「青葉城恋唄」のカバーを披露するなど、全33曲の圧巻のパフォーマンスで5万人を熱狂させた。 一昨年9月の「宮城ライブ」、昨年9月の桑田ソロツアー初日同様、今回はサザンとして、宮城のファンを縁日の雰囲気で「おもてなし」。サザンとともに全国を回ってきた無数の提灯が宮城に戻って会場を灯し、東北各地から集まった35もの出店が並び、大賑わいをみせた。 ライブは名曲「Ya Ya(あの時代を忘れない)」(82年)からスタートし、アンコール最後の「希望の轍」(90年)まで33曲もの新旧ヒット曲を惜しみなく披露。本編終盤で新曲「蛍」(8月発売)の演奏が始まると、先月31日に桑田の故郷、神奈川・茅ヶ崎で行われた公演同様、観客の一人ひとりに配布された遠隔操作で光る「胸熱リストバンド」が一斉に点灯し、幻想的な雰囲気に包まれた。 本編終了後には「このライブツアーのファイナルを祝して『胸熱リストバンド』で一緒に人文字を作りましょう!」との案内がスクリーンに流れた。観客が腕をあげ「サザン」「(ハートマーク)」「東北」の文字と記号がきれいに浮かび上がると、5万人から感嘆の声があがった。 8月10日の横浜・日産スタジアム公演を皮切りにスタートした本ツアーは、全国5ヶ所9公演でトータル35万人を動員。サザンの復活に沸いた“熱い”夏が終わった。 WOWOWでは、本ツアーを凝縮した特番を11月23日午後7時半から放送する。 ■サザンオールスターズ SUPER SUMMER LIVE 2013 『灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!』セットリスト 01.Ya Ya (あの時代を忘れない) 02.My Foreplay Music 03.勝手にシンドバッド 04.YOU 05.愛する女性とのすれ違い 06.涙のキッス 07.夏をあきらめて 08.タバコ・ロードにセクシーばあちゃん 09.Moon Light Lover 10.さよならベイビー 11.愛の言霊 ~Spiritual Message~ 12.人生の散歩道 13.栄光の男 14.ラチエン通りのシスター 15.NEVER FALL IN LOVE AGAIN 16.神の島遥か国 17.慕情 18.太陽は罪な奴 19.Bye Bye My Love(U are the one) 20.真夏の果実 21.LOVE AFFAIR ~秘密のデート~ 22.涙の海で抱かれたい ~SEA OF LOVE~ 23.蛍 24.ピースとハイライト 25.マチルダBABY 26.ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY) 27.みんなのうた 28.マンピーのG★SPOT 【アンコール】 29.青葉城恋唄 30.ロックンロール・スーパーマン ~Rock’n Roll Superman~ 31.HOTEL PACIFIC 32.いとしのエリー 33.希望の轍

2013年4月29日

20130427 岡村靖幸ツアー「むこうみずでいじらしくて」 青森公演に行ってきた。

岡村靖幸のライブツアー「むこうみずでいじらしくて」の最終公演となる青森公演に行ってきました。

考えてみると、コンサートやライブはいつも妻と一緒だったので、一人でライブに足を運んだことって今までなかったかも。
会場は青森駅からほど近い、青森市民ホール。この日は雨が降っていて、凄く寒かったんですが、いざ本番が始まると、そんなことを忘れさせられるぐらい、凄い熱気でした。もう、久しぶりにテンションがかなり上がりました。
といいますのも、実は私、ファン歴25年にして、初岡村ちゃんだったわけで...。

それにしても岡村ちゃん...まあ、色々ありましたわなあ。ファンのみんなを幾度となく裏切ってきたわけですが、今回の公演は、いい意味でそういった過去の過ちを微塵も感じさせなかったなあ。

ちなみに、会場入りすると僕の席は前から8列目のほぼ右端だったんですが、前列に座っていた妹の旦那兄弟をはじめ、見渡すと知っている人がたくさん!ああ、一人でも全く問題ないな、と。

18時の開演時間になると、1階の席は9割方埋まっていたのかな?(僕の隣、ホントの端っこは空席でしたが。)
2階も結構(半分ぐらい?)埋まっていたようでした。客層は圧倒的に女性が多いのかな?と思ったら意外とそうでもなく、結構男性率も高かったです(僕みたいに一人参戦された方もいましたよ、男性も女性も)。

もうツアーは終わっちゃったので、セットリストから。確かこんな感じでしたが、誤りがあったら指摘して下さい。


??? 01? ぶーしゃか LOOP
??? 02? カルアミルク
??? 03? 5! モンキー
??? 04? どぉなっちゃってんだよ
??? 05? 愛の才能
??? 06? 家庭教師
??? 07? Instrumental(ダンサーが出てきて踊ってた)
??? 08? 生徒会長
??? 09? ビスケットLove
??? 10? イケナイコトカイ
??? 11? 新曲(涙、涙~って歌ってた)
??? 12? ア・チ・チ・チ
??? 13? Vegetable
??? 14? 聖書(バイブル)
??? 15? あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
??? 16? だいすき
  (前半終了)
??? 17? SMELL
??? 18? うちあわせ
??? 19? マシュマロハネムーン~セックス
??? 20? ステップUP↑
??? 21? モン・シロ
??? 22? Super Girl
  (アンコール)
??? 23? 弾き語り(ピアノで青森ベイベー)
??? 24? 友人のふり
??? 25? 弾き語り(アコギで山下達郎とマーヴィン・ゲイの楽曲をミックス)
??? 26? Out of Blue


僕にとってはもう、どんな楽曲が来てもど真ん中のストライクで満塁ホームランだったんですが、今回初めて体験したライブがこれじゃあ、かなりヤバいですね。暫く岡村ちゃんモード突入。

ちなみに5曲目の「愛の才能」は川本真琴に、17曲目の「SMELL」はBUCK-TICKの櫻井敦司に提供した曲で、いずれも2007年に発売された「Me-imi」のプレミアム・エディションにコンパイルされた、岡村ちゃんの他アーティストへの提供曲集に収録されていました。

実は事前にこの「SMELL」を演るらしい、という噂をどこからともなく嗅ぎつけていたのですが、個人的にはこれがもう、超・ストライク。岡村ちゃん、よくぞ演ってくれました!って感じでした(会場の半分ぐらいのお客さんは「え?これ何の曲?」みたいな顔をしていたようですが)。

そしてそして「新曲やりまーす」と始まった新曲。これがまた、いい曲でした!!もうですね、これは早く発売して頂きたい。ホントに。ついでに言うならば、実は4曲目の「どぉなっちゃってんだよ」のアレンジがメチャメチャ格好良かったんですが、さすがにセルフカバーは、もういいですよね。ね?

正味2時間30分の公演でしたが、最終公演だからといって特に仕掛けはなし。シンプルなセットで、照明も何かちょっとショボかったような気がしないわけでもなく、カメラマンが持っていたカメラが小さなカメラだったのもちょっと気になるところでした。
ということで、ステージそのものはミニマムな感じではありましたが、岡村ちゃんの存在感は風貌も含めてマキシマムでした。

しかしホントに面白かったなぁ。また機会があったら、是非足を運ぼうと思います。
ということで岡村ちゃん、僕は仏じゃないけど、仏の顔も三度まで、な。今のままの岡村ちゃんで構わないから、頑張れ。

2012年5月12日

TOKYO SKA PARADICE ORCHESTRA 2012 TOUR【Walkin'】弘前公演


念願達成。

一度は観てみたいと思っていた東京スカパラダイスオーケストラの公演。まさか弘前でその公演を観る機会に恵まれるとは思いもしなかった。

東京スカパラダイスオーケストラ、2012年の公演はホールとライブハウスが入り乱れたツアー。ホールとライブハウスは全く内容の異なる構成らしい。
そんな東京スカパラダイスオーケストラのツアー「2012 TOUR【Walkin'】」の弘前公演に足を運んできた。

スカパラのことを知ったのはメジャー・デビューした1990年。黄色いスーツに身を包んだホーンセクションが所狭しとステージ上を走り回る姿をテレビで観て、衝撃を受けた。

その後の活躍は今更僕が説明するまでもないけれど、これまでの歩みは、決して順風満帆というわけではなかった。
メンバーの脱退が相次いだ後、ボーカルを担当していたクリーンヘッド・ギムラ氏が1995年、脳腫瘍のため突然この世を去り(僕がそのことを知ったのは、日本経済新聞のお悔やみ欄で、余りの衝撃に言葉を失ったことを覚えている)、更に1996年にはサックスなどを担当していた冷牟田竜之氏がタイで交通事故に遭い重傷を負うというトラブル、そして1999年にはドラムを担当していた青木達也氏が不慮の事故で急逝と、思わぬ形でメンバーを失うということが続いた。正直、バンドそのものが何かに取り憑かれているんじゃないか、と思ってしまうぐらい。

しかし2001年、彼らの転機とも言えるであろう、外部ボーカルを迎えた「歌モノ3部作」と呼ばれる作品が発表されるようになり、バンドのメンバーもほぼ固定化された。

バンドの講釈はこれぐらいにして、メジャーデビューから22年、初めての弘前公演である。
一体どんなステージになるのか、期待と不安に胸膨らませながら会場の弘前市民会館に向かうと、同じ方向に歩いている人たちに目を奪われた。客層が全くバラバラなのだ。半袖にカンカン帽といういささか季節外れの若者がいるかと思えば、明らかに市役所帰りと思しきスーツにネクタイのお偉方風の方、さらにはお父さんお母さんと手をつなぐ小学生に、白髪の初老と、ホントにバラバラ。
果たして彼らがこのステージに理解を示すことができるのだろう、テレビでしか観たことはないが、あのノリについて行くことができるのだろうかと思っていたが、いざ幕が上がると、そんなことは全くの杞憂であることが明らかに。

会場に入ると、左側にはツアーグッズを販売するブースが、その向かいにはCDを販売するブースが。どちらも、それほど混雑しているというほどではなかったが、僕も一応列に並び、購入しておいた方が良いと事前に情報を入手していた黄色い旗とストラップなどを購入した。

開演の時刻が近づくと、定数1,300人の会場は約9割が埋まっていた。果たしてスカパラをどれぐらいご存じの方がこの会場に集まったのかはわからないけれど、弘前市民会館という家から約10分程度の場所にあるこの会場で、1,000人以上の人たちと一緒にスカパラの登場を待っている自分がいるというのが何だか不思議だった。

↓↓↓↓↓↓↓以下多少ネタバレあり↓↓↓↓↓↓

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