2010年1月29日

折り返し地点

人生を「マラソン」に例える人がいる。
そして、決まってその「マラソン」には、「折り返し地点」が存在している。
「人生の折り返し地点」、なんて言葉もよく耳にする。

でもよく考えてみると、人生に折り返し地点なんてあるわけがない。何故なら折り返しということは、元の道をまた戻ることになるからだ。

ということは、また高校生~中学生~小学生と遡り、最後のゴールは生まれた時?お母さんの子宮の入り口?まさか。
そんな人生の例えは、何となくイヤだと思う。

もしもこの世に別れを告げる時がゴールだとするならば、僕はそのゴールテープは切りたくないと思うし、ゴールの手前で途中棄権して、次のレースに備えたいぐらいだ。

「あいつ、ゴールの目前で途中棄権したんだよな。ははは。」
単に「戸籍謄本」という記録に残るのではなく、いつまでもみんなの記憶に残るような、そんな人生を歩んでみたいものだと思う(そういう意味においては、父の生き様は凄いと最近思うようになった)。

今日、39歳の誕生日を迎えた。いよいよ不惑へのカウントダウンがスタートした。人生のスタートは39年前に始まっているが、本当の意味で人生を謳歌するスタートは、実はまだ切っていないのかも知れない。

僕には人生のゴールがどこにあるのかわからない。
いや、わかるはずがもない。
記録を競うようなマラソンよりも、日々暗中模索しながらゆっくりと、ダラダラかも知れないが、一歩一歩しっかりと踏みしめていくのが、性に合っているような気がする。

僕の人生のスタートとゴールは、全く違うところにあるはずだ。だから、僕の人生には折り返し地点なんてないのだ。

いい年扱いたオッサンの誕生日にあたり、いろいろメッセージを頂きありがとうございます。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
気張らない程度に、頑張ります。

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