2010年2月 3日

その後のチョコ

さて。散々皆様にご心配をお掛けしているチョコの件。ここ最近の様子は、悪い中にも極めて良好、といっていいかもしれない。危機的状況からは、幾分抜け出したような気配だ。

ついこの間まで、日に日に弱っていく姿を目の当たりにしていたので、Xデーは近いと覚悟を決めていたつもりだったが、昨日出張から帰宅し、チョコを見てその考えを撤回。

足は動かないし寝返りも打てない、勿論歩くことも走ることも出来なくなってしまったチョコだったが、こんなに元気になるの?というぐらい元気だった。イヤ、元気だったというのではなく、表情に落ち着きを取り戻していたのだ。

「余命一週間」の宣告から既に12日目を迎え、どうやら自分の身体がどういう状況なのかをチョコ自身も理解しつつあるらしく、震えや無駄吠えなどが減った。代わりに、1週間一度も見ることのなかった「あくび」をするようになった。考えてみると「余命一週間です」と直接いわれたわけではないので、実際のところはどうなのかわからない。ただ、獣医師からいわれたことは、「良くなることを考えずに、悪くならないことを考えるように」ということだった。

首から下はほとんど自由が利かず、現在は前脚すら立たないような状態(感覚はある模様)で、ごろごろ寝てばかりいるらしい(こればかりは仕方ないですけどね)。
しかし、表情は至って普通。しかも、一時的に急激的ではあったが、体重も減ったので、かなりスリムになったようにも見受けられる。

いわゆる「シモの世話」は我々がしなければならない。
尿はカテーテルを挿入しているので勝手に排出される。一時期は真っ赤だった尿も、昨日出張から帰宅すると更に透明度を増しており、腎不全などの心配は今のところなさそうな感じだ。
僕の出張中に、妻と母がチョコのおしりを洗い流してあげたようで、その時は便に血が混じっていたらしいが。

食欲も至って旺盛。
ハナとモモが食事を始めると、チョコも声にならない声を上げて「エサを喰わせろ」と猛アピールしてくる。我々が食卓についた時も同様。
薬の服用も、錠剤をすり鉢で潰し、エサに混ぜて食べさせたところ、何の違和感もなくパクパクと食べるようになった。
ハナとモモも空気を察知したのか、執拗にエサや散歩をねだることがなくなった。時折チョコのそばに顔を近づけてクンクンと匂いを嗅ぐことがあるが、何か悪さをするということもなくなった。

夜中にクンクンと鳴く数も、ぐんと減った。おかげで、比較的睡眠時間を確保できるようになった。強いていえば2時頃に喉が渇いたのか鳴き始めるぐらいで、あとはほとんど眠りについているような状態だ。

正直言って、僕たちもかなり気が滅入っていたけれど、こうなってしまった以上は、なるようにしかならないんだし、あとは時流に任せるしかない、といった雰囲気になっている。ただ、決して悲観的ではなく、むしろ楽観的。それがチョコにも伝わったのかも知れない。

ということで、チョコも我々も他の犬たちも、大分落ち着きを取り戻してきました。お騒がせして申し訳ございません。

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