2010年2月17日

久し振りにT.T.D

無性にTerence Trent D'arby(T.T.D)が聴きたくなった。


それも、昔のではなく今のT.T.Dだ。



嗚呼、懐かしいっす(涙)。

しかし、T.T.Dはもういない。いないといえば語弊があるが、改名してSananda Maitreyaになってしまったので、T.T.Dという名前では存在しない、ということだ。
話がややこしくなってしまうのでこれぐらいにしておくが、久し振りにSananda Maitreyaのサイトを訪れてみると、昨年6月に新しいアルバムが発売されていたことを知った。

思えばSananda Maitreyaのアルバムは、改名後の2001年に「Wild Card」というアルバムが一枚出たのを最後に、国内盤は発売されなくなった。商業的にも散々だったことは、明らかだったけれど、アーティストからは結構評価が高かったらしい。
総じて見ても、デビューアルバムは万人受けしてバカ売れしたものの、2作目はデビュー作とのギャップからか評価が二分し、結果的に彼の知名度を下げることになってしまったが、アーティストからは好評かを得たという(出典:Wikipedia)。
そう考えると彼は、玄人受けするアーティストなのだろう。

ただ、AmazonやHMVをはじめ、音楽を扱う大手でもSananda Maitreya名義のアルバムは一切取扱していない。
彼の公式サイトを訪れると、無料のMP3音源が10曲ほどあり、それを聴くのも一つの手だろう。また、サイトでは数多くの音源がオンラインで販売されているので、それを購入するのが手っ取り早い。

しかし何か物足りなさを覚え、ここは一念発起とばかり新しいアルバムと前のアルバムをCDで購入してみることにした。
手続きはそれほど面倒ではなかった。しかし、2つのアルバムで日本円にして6,000円を越えるというのは、海外からの送料込みとはいえ決して安い買い物ではなかったが、購入手続きから約10日で送られてきた2つのアルバムを一聴し、購入は間違いじゃなかったと確信した。

時にワイルドで、時に優しいしゃがれた声は相変わらず。
前述の通りT.T.Dとしてのキャリアは、デビューが鮮烈だった分その後は鳴かず飛ばずでパッとしなかったけれど、改名後は何か逆に自分の音楽を好き勝手楽しんでいるような感じ。

国際便で送られてきたパッケージは、DVDサイズのケースにそれぞれCDが封入されていた。
ちなみに『ANGELS & VAMPIRES』はCDが封入されているだけだったが、『NIGOR MORTIS』にはおまけにもならないようなブックレットが同梱されていた。相変わらず全ての楽曲の作詞作曲演奏を自分自身で手がけているらしい。裏面には、歌詞やクレジット(使用機器)については、公式サイトを見てくれって書いてある。

ANGELS & VAMPIRES - 2CD LIMITED EDITION

AV_CD_front_400.jpg

同タイトルのvol.1とvol.2を同梱パッケージしたもので、2枚組CDとしては2007年に発売(音源は既にサイトで販売されていた)。
「これはローリング・ストーンズの...(もぞもぞ)」といきなり歌い出す2曲目「Angie」でちょっと度肝を抜かれた感じ。40曲も収録されているので、捨て曲みたいなのもないわけではないが、聴き応えは十分。



NIGOR MORTIS

SANANDA_ MAITREYA_NIGOR_MORTIS_CD_400px.jpg

23曲収録。元々は4つのチャプターに分けてオンライン販売した内容を一つにまとめたもの。いろんな楽器を多用しているのだが、いわゆる機械的な音というか今流行の音は全く聞こえてこない。相変わらず信念を貫き通しているのか、それとも彼自身が新しい音に興味がないだけなのか。
Sananda Maitreyaに改名しようとも、何が変わったというわけではなく、全く違和感なく聴くことができる。




残念ながら昨日から始めた名盤にはまだ届かないが、聞き込むうちに名盤入りする可能性もあるかな?なお、YouTubeでは、maitreyasananda名義で公式チャンネルも展開中。T.T.D時代の懐かしいPVから最新のライブ映像も展開してます。彼の名前にピクンと反応した皆さん、要チェックです!

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