2010年3月17日

立つ鳥跡を濁さず

11日の時点で内々には聞いていたのだけれど、僕にとって7度目となる異動が決まった。正式発表は明日午前。通算18年目の春を迎えるに当たり、また新しい部署への異動となり、今回の移動で所属部が4度変わったことになる。

これが僕にとっていいことなのか悪いことなのかはわからないが、ようやく今の所属部に根を張ろうとしていたところだったのに、また別なところに移植されるような気がして、正直言ってあまり気分は穏やかではない。しかも、ここ10年は所属部を転々とさせられていて、何となくたらい回しされているような感じだ。
ただし今回は、異動の他に昇任というおまけがついた。まあ、これについては去年から言われていたことだったし、既定路線だったとはいえ、何だか身の引き締まる思い。

僕には、未だに後悔というか心残りというか、絶対足向けできない(行きたくない)部署があって、そこから異動する時の引継だけは、本当にボロボロだった。もっとも、心身ともに一番疲弊しきっていた時期だったこともあって、満足な引継書を作ることもできず、「立つ鳥跡を濁さず」どころか、汚点ばかりを残す結果となった。
あの時はフォローしてくれなかった上司への恨み辛みばかりを募らせたものだったが、元を正せば悪いのは僕であり、当時後を引き継いでもらった担当者には本当に申し訳ないことをしたと、しばらくたってから後悔しきりだった。

あの時以来、引継の重要性を思い知らされ、かなり濃密な引継書を作るようになった。しかし、引き継ぐ相手が内容を理解できないようでは元も子もない。結局引継がうまくいかない理由の一つは、引き継ぐ側が知らず知らずのうちに「これぐらい知っているだろう」という先入観を持って書類を引き継ぐからだと思う。それができればいいのだが、多種多様な業務を抱えるうちの職場の場合、そんなにうまくはいかない。
例えば、全くの新人に引き継ぐとなると、「いろは」の「い」から引き継がなければならない。文字通り手取り足取りの引継が必要になる。とりわけ僕の勤めている職場の場合、僕のように全く畑違いの業務に異動になるなんていうのは日常茶飯事のことなので、着任する側のことを十分に配慮しなければならない。
ちなみに、そういった配慮をしたにも関わらず、引き継ぎした相手が、引継内容を理解できず(しようとせず)に休みがちとなり、ついには前の職場から2週間にわたって緊急招集された、なんてこともあったっけなぁ...。
もう10年以上も前の話か。嗚呼、懐かしい(笑)。

ということで、昨年てっきり異動になるものだと思い込んで(というのも今の仕事を3年続けた人はそれまで皆無だった)作った引継書をベースに、改めて引継書を作成中。

立つ鳥跡を濁さずとは言うけれど、残念ながら僕は鳥ではないので、いろんなものを積み残し、やりかけのままで持ち場を変わることになりそうだ。

一番理想的なのはこの引継書の内容を理解してくれて、新しい職場に一度も連絡が来ない、ということだけれど、なかなかうまくはいかないんだな。今回も4階から1階に移動するだけなので、何度も足を運ぶことになるんだろうなぁ...。しかし、次の職場は今以上に県外出張のなさそうな職場なので、全国各地におられる知り合いの皆さん、是非青森にいらしてください(笑)。

というわけで、来年2月の東京マラソンに向け、4月から足腰の鍛錬に努めます(ウソです)。

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