2016年6月 5日

【盛会御礼】青森●日の丸扇子隊Presents プリンス追悼会を開催しました。 #Prince #RIPPrince

時々思うことがあります。 同じ日本の中で、青森っていったい、どういうイメージを持たれているんだろう、って。 どちらかと言えばネガティヴな印象の方が強いんですかね。 寒い。遠い。田舎。日本語が通じない。実は円が使えない。そもそも何もない。人間が暗い。テレビがない。ラジオもない。お巡りさんが毎日グールグルしている。 ...うん、半分は当たりかな。完全に外れもいくつかあるけどね。 そりゃ都会となんか比較にならないのかも知れないけれど、でも、青森じゃなければ味わえないものだって、たくさんあるんだぜ。 4月21日に衝撃のニュースが世界中を駆け回ってから、日本国内でも追悼に向けた様々な動きがありました。過去の映画の映画館での再上映、プリンス・パーティー(通称「プリパ」)と呼ばれるイベントの開催をはじめとするファンの集いが最たる例。 でも、それだけのために青森から足を運ぶというのは、実は結構大変なのであります。それは、時間的にも金銭的にも。...だったら青森でやればいいべ。うちらには土台があるべ。 なぜ仙台でもなく札幌でもなく、青森なんだろう、と訝しがる声が聞こえてきても不思議ではありません。 所詮は青森、たかが青森で何ができるっていうんだ? 数の中には、そういう見方をされていた人だっていたかも知れません。 MCを置かなければならない?DJがいなければならない?ダンススペースがなければならない? いやいや、そんなことはないでしょう。その気になれば、誰かの家にファンが集まって彼について語らう。僕はこれでも十分「イベント」として成立していると思うんです。 彼が亡くなってすぐに、プリンスの誕生日の直近の休前日である6月4日の土曜日にこの企画をやろうと思いつきました。僕たちにとってプリンス最後のライブとなった仙台で一緒だった佐藤さんと舘山さんに声を掛けたところ、水面下で話がトントン拍子で進んでいきました。 「プリパとはこうでなければならない」という定義は、所詮あってないようなもの。だから思ったんです。 うちらはうちらがやれる内容、楽しめる範囲でやろう、と。それが「AOMORI Style」なんだ、と。そしてどうせならば、他ではなかなかマネのできない内容にしてやろう、と。 三人寄れば文殊の知恵ですよ。...自分で言うな、ってな。 僕はFacebookにイベントページを立ち上げ、絶対に来ることができないであろう全国のファン(それぞれの発信のツールを持ち、かつプリンスファンの間でも有名な方々)も含めて招待。あれから10年以上の月日が経ち、実は青森県内に熱いファンが潜在的にいることを、僕は知っていました。だから、そういう方々にも是非来ていただこう、と。 佐藤さんはイベント全体の企画と構成に着手。何やら色々仕掛けを考えたようです。 この日会場を貸してくださることになった、青森市安方にある「大衆酒場コンフィ」の店主でもある舘山さんは、当日提供する料理メニューの検討に着手。 僕は、小出しに情報を発信しながら、見ず知らずの人が単独でやってきても楽しめるような雰囲気をどう作り上げればいいかを考えつつ、国内外から追悼本などの入手に着手。 この間、TUNAさんやDr.FことTakkiさんには本当にお世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。 さて、こうしてそれぞれがそれぞれの思惑で作業を進めていった結果、何とか開催日を迎えたわけですが、前述のとおりDJもMCもいないイベントは、果たしてどうなったのでしょう。 では、これが青森なんだよ、というのをご覧いただきましょう。 DSC_0479(壁一面プリンス) DSC_0480(追悼本など。一部は販売。) DPP_0005(トイレのディスプレイ) DPP_0009(ワイングラスと、アフロ) まず、参加者は13名で全員青森県人。女性3名男性10名という構成でしたが、個人的には女性3名の行動力とバイタリティに圧倒されました。造詣が深すぎます。オレの知らないプリンスをたくさん知っておられた。ちなみに青森県にはもっとディープなファンがいます。でも、なかなかこういう場には出てこないので、こちらから押しかけてやろうと思っていますが。 19時過ぎに佐藤さんが開宴を告げ、僕から今回の経緯と青森●日の丸扇子隊の馴れ初めとこれまでの歩みを簡単に説明した後、村岡さんの発声により、不謹慎ながら声高らかに「献杯!」とグラスを天に掲げ、宴が始まりました。 基本的にはお手製の超(?)大型スクリーン(といっても白い模造紙を張り合わせたもの)に、佐藤さん編集のDVDを投影し、それを観ながら飲んで食べて談笑する、という感じ。無心で汗だくになってダンスすることもなく、まさに彼に対する思いをそれぞれが語らうという場になりました。 そして、これぞ「AOMORI Style」。 舘山さん考案の料理はなんと、全てプリンスの曲名が付いています!ほかの地域の皆さんには申し訳ないけれど、これはなかなか真似ができるものじゃないと思います。ちなみにこの日の会場としてジャックした「大衆酒場コンフィ」は女性客も多い人気店で、なんとこの日の貸切りのせいで、約25名の予約を断ったそうな...本当に申し訳なかったです! ちなみにこれからその料理をご紹介しますが、そのほとんどがメニューにない料理ばかりだということで、まさにワン・アンド・オンリー! それでは、舘山さん渾身の料理を、ご本人の解説とともに紹介します。 【CREAM】 白レバーのクリームペースト&クリームチーズとアンチョビのディップ。 DPP_0011 【KISS】 紫色のセロリのピクルス。紫キャベツの色素をワインビネガーで抜いてセロリを漬け込みました。 DPP_0008 【7】 7種類の有機野菜とイタリア産プロシュートのサラダ。 DPP_0014 【Endorphinemachine】 覚醒系ガーリックシュリンプ。滋養強壮に良い沖縄の紫芋のお塩を使いました。 DPP_0007 【Mountains】 むつ湾ベビーホタテの瞬間スモーク パープルスティック(紫人参)のマリネと パープルスプラウト添え。 DPP_0016 【Batdance】 骨付きチキンのコンフィ&紫マスタードソース。小悪魔風のソースをカシスマスタードでアレンジ。 DPP_0010 【Raspberry Beret】 洋風モツ煮込み。5種類のトリッパ(モツ)をラズベリーとデミグラスソースで柔らかく煮込みました。 DPP_0061 【Paisley Park】 ガーリックトーストをペイズリー柄に見立てました。 DPP_0062 【Purple Rain】 ドライ紫蘇パウダー、紫玉ねぎ、紫キャベツと紫色に染めた昆布を使った和風パスタ DPP_0063 今回はエントリー料が5,000円と、他の地域にはないぐらい高めの価格設定だったのですが、なぜ高かったのか、これらの料理の質でお分かりいただけたのではないかと思います。むしろ安いぐらいでしょう? 19時にスタートし、結局23時近くまで騒いでいたんですかね、なぜか普通であればどこかの家で観るような結婚式の余興DVD(でも、これがみんな大爆笑だった)を観た後、最後はTUNAさんから提供されたDVDを観ながら、この日の宴に幕を下ろしました。(...といってもその後、2次会の会場となったソウルバーに10名も押しかけ、午前2時頃まで飲んで語っての大騒ぎでしたが。) DPP_0075 僕らはイベンターではないし、所詮は素人集団。だからこそ、どちらかと言えば参加した皆さんが和気あいあいと楽しめる環境、場の雰囲気を作り出し、僕らも一緒に楽しみたいと考えていました。お手製のポスターを持参したり、書籍やCD、DVDを持ち寄ったり。最初から手探りの中で始めた今回の企画でしたが、終わってみると参加した皆さんが楽しんでくださったようで、それだけでも十分なんじゃないかな、と思いました。 「青森で何ができるんだ?」と思われた方も、きっと一部にはおられたと思いますが、どうでしたか?いい意味で期待を裏切られたでしょう(笑)。まあ、青森はいつもこんな感じです。きっとこれからも、この姿勢は変えない、変わらないと思いますし、こんな感じでやるんだと思います。しつこいけどもう一回言います。これが青森なんです。It's AOMORI Style なんです。 次回はいつになるのかわかりませんが、興味がございましたら、是非一度遊びにいらしてくださいね。お待ちしてまーす! DPP_0105

コメントする