2010年9月27日

初めての果実酒

以前からずっと興味を持ち続けていたのだが、ついに今年、生まれて初めて果実酒を仕込んだ。それも二種類。

一つは王道とも言うべき梅。もう一つは、仏壇で熟しまくっていたパイナップル(笑)。

まず梅酒。ホントであれば青梅は南高梅なんかを使った黒糖梅酒に仕上げたかったのだが、いざ果実酒を作るという踏ん切りがなかなか付かず、気がついたら南高梅のシーズンはとっくに過ぎていた...。

ということで、こちらは青森県産の青梅(それもかなり黄みがかった青梅)で仕込み。氷砂糖の他、多少蜂蜜を加えた。飲み頃は10月以降になる見込みだが、いっそのこと今年の暮れまで放置しておくことも考えている(こちらについては後日改めてレポートします)。

もう一方のパイナップル。こちらは既にかなり熟した状態で、糖度も高そうな感じだったので、氷砂糖と蜂蜜は控えめにした。
内部発酵(=瓶の爆発)を防ぐために幾度となく「空気抜き」を繰り返していたのだが、一か月ぐらい経った頃から甘い香りが漂いはじめ、こちらは既に飲み頃状態に突入した模様。実際、父の三回忌の時に家に泊まった伯母と従姉が興味津々で、「頼むから一口飲ませてくれ」とせがまれたので致し方なく開封したところ、なかなか好評を博し、どうやら上々の出来に仕上がっているようだった。ただ、その後もしばらく放置していたのだが、暑さも影響してか、多少ではあるが独特の発酵臭が漂うようになってきた。

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一見すると何かの標本みたいにも見える。
ということで先週土曜日、この瓶を遂に開封、一口だけ試飲してみた。


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こうやってみると透き通って見えるが、黄金色、といえば聞こえはいいが、全体がパイナップルの黄みがかった色になっていて、大分香りも酒に移ったようだ。
ただ、実際味が移っていたのは上澄みだけだったようで、下の方はまだアルコール臭の方が強かった。あと、結構パインの果肉がポロポロ崩れはじめていて、そろそろ果肉を取り出した方が良さそうな雰囲気だった。
ちなみに、ソーダ割りが一番合いそうな感じですな。

パイン酒のソーダ割り

ピント合わせが酷いですな。グラスにピントが合っているので、色が伝わりにくいという...。というわけで、家にあった炭酸水(KIRINのNUDA)で割ってみた。
うーん、我ながらなかなか美味いっす。パインの香りも芳醇だし、もう少し寝かせれば、もっと美味くなりそうな予感。ただ、やはり甘みが少々強く、ロックにすると更に甘みが口に残って、肴を選ぶのが難しそう。食前酒のような楽しみ方がいいのかな。
ちなみに母と妻は、僕がこっそり試飲したことを知らない(笑)。

青森はもうすぐリンゴの収穫が本格化するので、今度はリンゴ酒を作ってみたいと考えている。あとはミカンとグレープフルーツ...あ、レモンもいいね!

2010年9月21日

弘前市・中華そばあらや

久しぶりにお初の店開拓。
弘前市高田、国道102号沿いにあるモスバーガーの裏手にある「中華そば あらや」に行ってきた。

この店を知るきっかけになったのは、何だか身内だけで作られたような安臭いCM。少年が「ダメだ、これやっぱり無理...」と丼を置いてしまうという、一見すると店そのものを否定しているような内容なのだが、下手に「美味い!」ばかりを強調して実際不味かった時の衝撃や、中華そばの好みが人それぞれ千差万別であることを考えると、それ相当の自信があってのCMなのだろう。

土曜日の午後1時頃に店を訪れてみると、対面型でありながら仕切られているカウンター席はほぼ一杯で、一つだけあるテーブル席も埋まっていたが、3つある小上がりは誰も人がいなかった。おもむろに席に座ろうとすると、「すいません、食券でお願いしまーす」。

入り口すぐのところにあった券売機を見落としていた(汗)。というか何となく「た○はし中華」とシステムが似ている?

しかしメニューを見ると、看板メニューでもある「こいくち中華」の他にも「つけ麺」や「支那そば」など、それなりの選択肢がある。

妻と僕が注文したのは「こいくち中華そば(700円)」。大盛りは100円増し。平日は希望者にライスが無料で提供されるらしい(土日祝日は100円)。

しばらくして運ばれてきた丼を見て、目が点になった。見た目が「たか○し中華」とそっくりなのだ。となると、当然「たか○し中華」との比較対象、ということになる。

スープを一口運んでみる。豚骨と魚介の合わせスープ。
...うん。これ、なかなかいけるかも。
魚介系がベースなので酸味がきついのかと思ったら、思ったほど酸味は強くない。「たかは○中華」をもう少し上品にしたような感じ。麺は中太麺で、思った以上にもっちりしている。トッピングはネギ、メンマ、チャーシューの王道だが、チャーシューはほどよい味に仕上がっている。

弘前市・中華そばあらや

ただ、強いていうならば、男性諸氏が食するには、やや量が少ないかな...といった感じ。しかし大盛りにすると800円。500円前後という価格設定に慣れてしまっているからか、一杯の中華としてはかなり割高感を覚えるのは、僕だけだろうか。

となると、平日の無料ライスとのセットが理想的なのかも。

住所:弘前市高田3-4-5
営業時間:11:00~22:00

 
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2010年9月20日

敬老の日

今日は敬老の日でしたが、昨日は久しぶりに祖母の顔を見に北秋田まで行ってきました。

僕は祖父母と同居したことのない、いわば外孫です。しかし、父方の祖父母、母の祖父は既に亡くなっており、北秋田にいる祖母は、僕にとって唯一の祖母ということになります。
病気らしい病気もしていなかった祖母でしたが、2年前に腸閉塞を起こしてしまいました。手術ということも考えましたが、既に90歳を超えていたということもあり、手術に踏み切ることができず、結局そのまま投薬治療をすることに。
我が家にとっては父が亡くなった直後ということもあり、母の憔悴した姿は見るのも耐えられませんでしたし、家族はもちろん親族もそれ相応の覚悟をしました。

しかし、奇跡と言いましょうか自らの生命力と言いましょうか、祖母は退院、その後もデイサービスと自宅の行き来を続けていました。ただ、寄る年波には勝てず、かなり痴呆っぽい症状も垣間見えるようになりました。一番酷かったのが、食に対する飽くなき欲。ついさっきご飯を食べたはずなのに、真顔で「今朝から何も食べていない」と言ってみたり、食卓の上にある物に無造作に手を伸ばしてみたり...。

まぁ、欲があるだけまだいいだろうと思っていましたが、さすがに同居する家族の負担は相当だったようです。我々は多く口を挟むことはせず、同居する家族に祖母の処遇を任せていたところ、特別養護老人ホームに空きができたということで、入居することが決まりました。

母と妹は一度施設を訪問し、祖母と面会してきています。その際祖母は、「よく来てくれた...」と涙を流して喜んでくれたそうです。今回、敬老の日の前日ではありましたが、母の希望もあり、母と妻とともに祖母の顔を見に行くことにしました。

祖母のいる施設がある場所は、秋田県北秋田市阿仁。マタギの地としても知られる山間の地域です。
弘前から車で約2時間超、途中寄り道をしながら施設に到着したのは昼過ぎでした。

施設の受付に聞くと、祖母はちょうどお昼ご飯を済ませたところだとのこと。
施設の中に進むと、ホールには約30名のお年寄りが食事を取っていました。
その中で、車椅子にちょこんと座りながらも、幾分背筋を伸ばした祖母は容易に見つけることができました。
ただ、以前よりもさらに一回り小さくなったような感じでした。

「あれぇ、お前たち、来てくれたのか...。」
涙をこぼしながら喜ぶ祖母。
「祖母ちゃん、俺のことわかる?」
「ええと、お前は××の...」
「祖母ちゃん、違うよ。俺だよ(苦笑)。」

こんな感じのやりとりから始まった祖母との対面。どうやら祖母は、僕と妻の顔を忘れてしまったようです(涙)。

「婆ちゃん、ご飯食ったの?」
「いやぁ...朝から何にも食ってないんだよ。順番に食ってるんだけど、まだ順番来ない...。」
相変わらず食への欲は衰えていないようです。

「婆ちゃん、羊羹持ってきた。食べる?」
「うん。」
スプーンと皿を施設からお借りして、小さく切り分けた羊羹を一口たどたどしくパクリ。
母が「婆ちゃん、スプーン持てるでしょ。」というと、自分でスプーンを持ち、羊羹を食べる祖母。

「いやぁ...これ美味しいな。何か羊羹みたいな味だ...。」

祖母なりの一流のギャグでしょうか?思わず苦笑いするしかありませんでした。

いろいろ話しかけてみると、耳だけはちゃんと聞こえるようで、すぐに反応が返ってきます。
時間にして1時間も滞在していませんでしたが、最後の気遣いだけはまだ忘れていないようです。
「じゃあ婆ちゃん、帰るよ。またね。」
「うん。気をつけて。」
「婆ちゃんも元気でね。また来るから。」
「うん。うん。」

涙の一つでも流しているのかと思ったら、祖母は「のど自慢」が気になり始めていたようです。あはは...。

祖母が奇跡的に回復し、歩けるようになることなど望んでいません。でも、5年でも10年でも長生きして欲しい。また訪問するきっかけをいつまでも。

そう願いながら施設を後にしました。

婆ちゃんと僕と

婆ちゃん、いつまでも元気でな。

2010年9月17日

10月3日、10K走ります。

約半月後の10月3日(日)は、弘前市でアップルマラソンが開催されます。今回、10年ぶりに10キロにエントリーしてみました。

10年前と言えば、高橋尚子がシドニー五輪で金メダルを取った年。この時、五輪後初参加の市民マラソンがアップルマラソンということで、マスコミ各社が大挙して押し寄せました。その模様はワイドショー等で放映されていましたが、この時会場にやってきた高橋尚子と小出監督をかなりの至近距離で見ました(見ただけですけど)。

あの時、三十路の記念だと称して、10キロなんて走ったこともないのに、無謀にも10キロマラソンに友人4名と挑戦し、9キロ付近で息絶え絶えになりながらも、約47分で走ったことが、僕に勇気と自信を与えました(大げさですが)。
ちなみに何で9キロ地点で息絶え絶えになったかというと、従兄の子供たちに「のんちゃん、がんばれ~!」と声援を送られた途端、張り詰めていた緊張の糸が切れて力が抜けてしまったから(笑)。

しかし、その後燃え尽き症候群よろしくすっかり走る気が失せ、為体な数年間を過ごしていました。

そのしわ寄せからか、健康診断で中性脂肪やらいろいろ指摘されたことをきっかけに、2年ほど前から再びちょこちょこと走り始め、気がついたら走る格好だけ速そうなランナーっぽくなってしまいました。

ただ、コンスタントに走っているおかげで、体重は65キロを挟んで行ったり来たりするようになりました(一応2キロ減)。

この間の三回忌の際も、久しぶりに顔を合わせた人たちに「随分痩せたな」と言われ、ニヤニヤ。いや僕の場合、顔から最初にぜい肉が落ちるものですから...。ちなみに目標体重は63キロなのですが、あまり痩せると急に老けたように見える、という指摘を受けたので、今は現状でとどめています。

問題はこの後、走る機会がグッと落ちる冬場をどう凌ぐかですが、それは気にしない。

今年7月、10年振りに大会エントリーしたAOMORIマラソンは、非常に湿度の高い劣悪な環境ながら、自己最高タイムを記録。
あの時は10キロ走りきる自信がありましたので、一応50分切ることを目標と公言していましたが、実は45分を切ることを虎視眈々と狙っていました。しかし残念ながら4秒及ばず。

これでまた火が付いた、と言いたいところですが、今回は地元開催(それも大会会場までは自宅から徒歩で15分程度)でもありますし、応援を背に楽しみながら走りたいと思います。





...でも50分は切りたいです。

2010年9月13日

ボタン設置してみました

この週末にかけて、MTのバージョンアップ(5.02→5.03)と合わせ、ブログに三つのボタンを設置してみました。

まず1つ目がmixiチェックのボタン。僕自身、この「mixiチェック」が一体どんな意味合いをもっているのかよく理解していませんし、何のためのものなのか正直言ってわかりません。ただ何となく「使えるようになりました」とのことでしたので、置いてみました。使い勝手が悪そうであればすぐに外すつもりです。というか最近のmixiは勝手に配置が換えられたり、知らないうちにいろんな機能が増えすぎて、逆に使い勝手を悪くしているような気がするんですが...。

2つ目はRetweetボタン。拙稿をTwitter上でRetweet(RT)して頂くためのボタンです。
まぁ、Twitterには記事を投稿すると概要が自動転送されるようになっていますし、 そちらからRTして頂くことも出来るのですが、これも気の向くままに何となく置いてみました。
ちなみに余談ではありますが、今まで拙稿がRTされたことは一度もありません(笑)

最後が、Facebookの「イイネ!」ボタン。mixiも然り、その他も然りでこの「イイネ!」ボタンをあちらこちらで見かけるようになりました。僕自身、あまり不用意にこのボタンを押すことは抵抗があるのですが、これも折角なので、ということで置いてみました。しかし、誰でもこのボタンを押すことが出来るというわけではなく、Facebookユーザーしか利用出来ないという不便性が...。押してみたい方は、Facebookに登録してみましょう。ちなみに私、Facebookもよく使いこなせていません(苦笑)。

しかし何が一番困ったって、これらのボタンは一つ一つの記事で機能しなければならないのに、全部同じ記事に依存してしまうというトラブル。設定方法に間違いはないはずだし、何でこんなことになってしまったんだろう...。5.02から5.03にバージョンアップしたからだろうか...。いろいろ頭を悩ませておりましたが、テンプレートの設定に余計なチェックが入っていたことに気づき、これを外したら、無事動作するようになりました。

MTユーザーの皆さん、テンプレートモジュールを利用してこれら機能を使う際は、サーバーサイドインクルードのチェックに要注意です。特に、既存のテンプレートを複写して使う場合は気をつけましょう。

2010年9月10日

近所の強盗事件

弘前市桔梗野の郵便局で強盗 (東奥日報)

 9日午後4時50分ごろ、弘前市桔梗野2丁目の弘前桔梗野町郵便局に男が押し入り、男性局長らを包丁のような刃物で脅して現金約110万円を奪い、自転車で逃走した。弘前署は強盗事件として男の行方を追っている。事件当時、局内に利用客はおらず、局員にもけがはなかった。

 同署によると、逃走した男は60歳ぐらいで、身長約170センチの中肉。半袖の白いシャツに、青いジーンズをはき、白髪交じりの短髪につば付きの帽子をかぶっていた。顔には白いマスクをしていた。
第一報を知ったのはTwitterの投稿。目が点になりましたよ、ええ。事件現場はうちから歩いて15分足らず、微妙な距離ではありますが同じ学区にある郵便局。ちなみに家の近所にはもう一軒郵便局があって、ぶっちゃけた話、そっちに強盗が入らなくて良かった、というのが内心思ったところです(というのも、そちらの郵便局は親戚が局長なのです)。

もっとも、今回強盗が押し入った郵便局は通りからちょっと小路に入ったところにあり、普段はあまり人の往来がない場所にあります。さらに犯人が逃げた方向は弘前大学をはじめ住宅の密集する地域で、裏道もたくさんあります。さらには数年前までは郵便局からわずか数百メートルのところに派出所があったのですが、それも廃止され、今は一般の民家に。そういったことをいろいろ考えると恐らく犯人は、周辺の地理や事情に詳しい人なんだろう、と勝手に推測。

ちなみに昨晩は仕事で残業していたのですが、第一報を知った途端、気もそぞろで仕事が手に付かなくなり、結局途中で仕事を放りだして帰宅しました。その時点では犯人像がわからず、自宅に独り母を留守番させておくことが恐ろしくて恐ろしくて...。
で、20時過ぎに慌てて家に帰ると、母は来客とビール飲んでゲラゲラ談笑中。嗚呼、杞憂だったぜ。

しかしあの郵便局、僕も何度か行ったことがあって、その時はカウンターにカラーボールを堂々と置いていたはずなんだけど、今回強盗に押し入られても役に立たなかったみたいですね。

駅に到着した時も警察官が物々しく張り付いていましたが、事件現場方面、つまり家の近所に近づいても警察官の姿を見かけることは結局ありませんでした。

これも勝手な推測ですが、事件起こした直後に駅に向かうか?みたいな(笑)。大体弘前市でも18万都市ですよ。そんな警察が張り込みそうな場所に、犯人がのこのこと現れるとも思えず...。

それにしてもこんな近所で、しかもあの小さな郵便局に強盗が押し入るなんて、何だか物騒な社会です。
いずれにしても刃物を持ち込んでの事件ですので、早く解決して欲しいものです。

2010年9月 7日

父の命日

今日、9月7日は父の命日である。あっという間の2年間のだったような、ついこの間のことだったような、何とも言えぬ感覚、そして間隔だった。

日曜日に三回忌法要を終えた後の会食の席上で、施主として一言挨拶を述べさせて貰った。

本当はもっと言わなければならないことがたくさんあったのだが、来て頂いた方々を待たせていたということもあり、手短に済ませた。なので、本当に言いたかったことの半分も言えなかったような気がする。

光陰矢のごとしとはいうものの、未だ心に空いた穴が塞がることはなく、父の影(陰)ばかりを追いかけていること。しかし、三回忌という節目を機に、父が導こうとしている一筋の光明を見いだすとともに、心に空いた穴を少しずつでも埋めて行かなければならないこと。

ただ、今日一番の主役なのに、その主役が不在ということには、やはりどうしても違和感を覚えてしまうこと。

残された我々家族は大きな幹を失い、細い枝葉ばかりが残ってしまったが、これからも各々が細いながらも支え合いながら、前を向いて進んでいくこと。
そのためにも、これまで同様、いや、これまで以上のご厚情やご指導を皆さんから賜らねばならないこと、などなど...。

本当はもう一つ言いたいことがあったのだが、あまりにも生々しく、かつシュールな話なので、そっと胸の内にとどめておこう。

2年前、突然父が亡くなってから怒濤のごとく続いた日々はあまりにもハード過ぎて、一部記憶が欠落している部分もあるのだが、一生忘れることはないだろし、一生忘れられないだろう。
そして、いつか心に空いた穴が埋まる日が来るのかと言われれば、それは父に対してのいろんな思いが埋まるということであり、一生あり得ないことだと思っている。

せめて命日ぐらいは一日ゆっくり父への思いを馳せても誰も文句は言わないだろうが、生前の父が行ってきた数々の行動を思えば、父に対する哀悼の思いを仕事で紛らわすということもアリかも知れない(もっとも今日は、あまり仕事が手に付かなかったというのが正直なところではあるが)。

根が生真面目だった分、酒の勢いに任せて数々の失言暴言を繰り返し、信頼も損ねた父。

しかしながら残された僕たちは、その父が築き上げた人脈によって支えられているというのも事実だ。

父の生き方は、誰が何と言おうと胸を張って誇れるものだし、我々家族誰しもがそういう思いを抱いている(はずだ)。

最近また、やたらと父の遺志を継ぎたがっている人、いや、既に継いでいるという人も弘前市内に大勢いるようだが、本当の意味で父の遺志を継ぐことが出来るのは、我々家族でしかない。

そのことだけは、もう一度この場を借りてハッキリと言わせて頂こう。

2010年9月 3日

S係長との思い出

今から約10年前のこと、本店を追い出され西津軽郡鰺ヶ沢町で2年間勤務したことがある。正直、赴任当初は「何で僕が...」と、かなりふてくされていたのだが、上司や同僚に恵まれた事も幸いし、非常に充実した2年間を送ることができた。

何よりもこのあと、僕は無理を言って弘前大学大学院への派遣研修公募に申し出、上司や同僚の方々の後押しもあって、次の2年間を「大学院生」として過ごすことになるという、ある意味仕事においても人生においても、いろんな岐路に立った時期であった。大学院での2年間は、正直言って胸を張れる程の実績を残したワケでもないし、何となく消化不良気味に終わってしまったことがちょっと心残りではあったが、この時に得た知識と人脈は、多少なりとも今の僕の中で息づいている。

さて、鰺ヶ沢町の話に戻るのだが、この時の上司は僕にとって本当に「拾う神」ばかりと言っても過言ではないぐらい、いろんな面でサポートして頂いた。

とりわけ直属の上司であったS係長は、いろいろとご面倒を掛け、そして迷惑を掛けられた一方、最後まで大学院への派遣を後押しして下さった方だ。

そのS係長が、57歳という若さで亡くなった。

早大卒のS係長は、その知己と見聞を生かし、冷静沈着な判断をされる方だった。「あれ」さえなければ、恐らくそれ相応の要職に就けるぐらいの方だった、かも知れない。

S係長の足を引っ張り続けた「あれ」とは、自身の酒癖の悪さだった。といっても鰺ヶ沢に異動してから始まったことではなく、八戸で勤務していた時も、職場こそ異なってはいたが一緒に仕事をする機会が幾度となくあり、その日その日で機嫌が良かったり最高に不機嫌だったりと、非常にムラのある方だという印象を強く抱いた。そしてその後、それが「酒」によるものだということを知ることになる。

当時はまだ東北新幹線が盛岡までしか開通しておらず、青森・盛岡間は特急「はつかり」が走っていた時代だ。聞いたところによると、青森市から八戸へ通勤していたS係長は、二日酔いで幾度となく寝過ごすこととなり、気がついたら八戸を過ぎ、三戸、二戸、一戸、時には終点盛岡で目が覚めるということもよくあったらしい(もちろん休み扱い)。

人間、そんなに簡単に変わるものではない。鰺ヶ沢に異動になった時も酒癖の悪さは変わらず、しかも鰺ヶ沢町内に部屋を借りていたS係長は、ほぼ一日おきに深酒するという癖を掴んだ。月曜日に機嫌が悪ければ、水曜、金曜日も機嫌が悪い。火曜日に機嫌が悪ければ、木曜日も機嫌が悪い。しかも、顔を真っ赤にして(要するにまだ酔っ払っている)やってくるため、まるで赤鬼のような姿。それも、タクシーに乗って。いっそ出勤して貰わない方がよいのだが、出勤したが最後、電話や周囲に当たり散らし、憎まれ口を叩くこともしばしば。口なら誰にも負けないとばかりにあちらこちらで理不尽も含め挑発的な態度で相手を指弾し、泣かされた人がいたことも知っている。こういう日は当たらず障らずが一番ということで、電話を取り次ぐ以外は会話しないこともしばしば。

そんな姿に見かねた他の上司がS係長の勤務態度を咎めた事もあったが、プライドが高かったこともあってか聞く耳を持つはずもなく、S係長のいない場で「悪いな...」と謝られた、なんてこともあった。

笑ったのは、職場の裏に自動車学校があり、真顔で「免許、取ろうかな...。」と言った時だった。あんな毎日酒臭を漂わせている人が免許を取れるはずもなく、結局企画倒れに終わったようだが、その後も免許を持たぬまま、各地を転々としていたらしい。

職場の忘年会の時は「いいからうちに泊まっていけ。」と散々連れ回され、夜中2時頃にようやく係長宅に到着すると、奥様がご丁寧に三つ指をついて待っていた、ということがあった。自宅に上がっても飲まされ続け、結局僕は3時にはギブアップしたのだが、その後独酌で朝方まで飲み続けていたことを、僕は知っている。

次の職場、つまり大学院派遣が決定した時は、誰よりも喜んでくれたS係長。
「一度出る以上、この部には戻って来ちゃダメだ。」
相変わらず顔を真っ赤にし、座った目で説教された日が懐かしい。

どうやらその後、その奥様とも離婚されたらしく、最近はお母様と二人で暮らしていたようだ。

まあ、恐らく酒か煙草で身体を壊したのだろうけれど、僕にとっては数少ない反面教師のような存在だった。
プライドが高い反面、毎日を酒に頼らなければならないぐらい弱い一面も持ち合わせていたのだろうか。

明日、お通夜が営まれるという。最後のお別れをしてこようと思う。

合掌

2010年9月 2日

9月突入

青森県内、週の初めは各地で記録的な大雨に見舞われました。かと思えば昨日の八戸市は88年ぶりの猛暑日記録だそうで、異常気象と言われるのも仕方ないかも知れません。今回の大雨被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

さて、今日9月2日は「宝くじの日」だそうです。買わなきゃ当たらぬ宝くじ。勝手も当たらぬ宝くじ。やはり一発逆転なんてこの世にはそう簡単には転がっていないのでしょうか。

ある方も申しておりましたが「忙しい」という字は「心を亡くす」と書きます。これが多忙となりますと、「多くの心を亡くす」ということになります。多忙にかまけて、周囲への気配り配慮に欠けていること、ありませんか?
というわけで私、お盆明けから結構忙しい状況に陥っておりまして、ゆっくりブログのネタを考える余裕もないような、そんな心の狭い状態に陥っております。あ、心が狭いと言っても狭心症じゃないですよ。ということで、今週のtwitterネタでお茶を濁します。では、また。

8月30日

おはようごす。今日は午後から審議会のため、午前は最後の準備に追われそうです。しかし今日も予想最高気温が33度って...明後日から9月なのに。
posted at 08:35:00

審議会、予定の時間を超過して無事に終了。僕の担当案件は拍子抜けするぐらいあっさり答申決定。ということで今晩はこれから帰宅後、独酌で祝杯です。
posted at 18:45:17

今夏は熱中症で亡くなった人が数百名いるらしいが、冬場に凍死した人が数百名という事は聞いた事がない。なんて事を考えると、日本人は寒さに耐え得る体質ってことなのだろうか。
posted at 22:49:58


8月31日

おはようごす。奥羽線は大雨の影響で弘前から秋田方面に向かう電車が足止め食らってます。ホーム反対側には新潟行の特急いなほが現時点で40分ほど停車中。
posted at 07:11:42

たまに降ってくれる雨はありがたいけれど、土砂災害警戒情報が発令されるぐらい一気に降られても困りますね。
posted at 12:38:46

無印良品のドライジンジャーエールを飲んでみた。味は悪くない。ただ炭酸が弱すぎて、気の抜けた感じがとにかく残念。
posted at 18:42:08


9月1日

おはようごす。今日から9月。ということは、クールビズも今月で終わりですか...。
posted at 07:11:11

音楽の嗜好もラーメンの嗜好も人それぞれ。自分が「いい!」と思ったものを他人にごり押ししても、それが受け入れられるとは限らない。プリンスが好きな僕が言うんだから、多分間違いない(笑)。
posted at 10:52:53

おぉ...青森市内の気温が33度超えてる。こうなると9月の残暑というレベルじゃないですな。秋がどんどん短くなっていく。
posted at 12:27:11

今日からアルバイトに来た娘に「○○さんですよね?」といきなり声を掛けられた。身に覚えがなくうろたえていたら「私××の娘です!」。何と十数年前に隣に座っていた方の娘さんだった!色んな意味で衝撃。
posted at 18:00:17

その方は既に退職されて5年ほど経つが、ご母堂とご主人を相次いで亡くされたらしい。うちの父が亡くなった際、わざわざ職場に香典を届けて下さったのに、僕はと言えば...。自分の不義理が情けない。
posted at 18:06:19

子ども手当一つ取ってみても、「今は良かれ」の政策かもしれないが、今の親がジジイババアになり、今の子どもが大人になった頃に、何倍何十倍にもなってツケが跳ね返ってくる可能性があることに気づいていない人が多いらしい。
posted at 21:22:24

小沢一郎が党首、つまり首相になった場合、少しでも政権を長くする方法。それは自民党と手を組んで大連立政権を構築すること。民主党はいずれ分裂するだろうし、となるとこれしか考えられないような気がする。第三極が泣きを見るパターン。
posted at 22:18:41

菅政権が継続する場合、小沢派の多くが離党、第三極との連携を模索するか、自ら第三極となるか。いずれにせよ菅政権も第三極との連携に本腰を入れるような気がする。
posted at 22:22:04

何よりの懸念材料は、いずれが党首になったとしても財源なきマニフェストの実現に向けた暴走。予算の無駄を省く、という双方の言い分は詭弁にしか聞こえない。まさにバブル予算、バブル国会。エア議員の席巻も近そうだ。
posted at 22:28:43