2004年11月27日

知事―地方から日本が変わる

久しぶりに書評を。筆者は、橋本大二郎「前」高知県知事。彼が知事に就任してから3期目半ばの2001年に出版されたもの。何だかとてもタイムリーというか、高知県の知事出直し選挙が行われている真っ最中(というか、明日投票日)なのでというわけではないが、偶然かつて同僚だった方から借用したこの本を読み終えた。

公務員の一人として参考になるところがある一方、結局は橋本知事自身の回顧録といった内容。
ただ、この内容だとハッキリ言って、一般向けとは言えないかな。参考にはなるけれど、実践出来るわけでもないし。ま、「大ちゃん」ファンの方は読んでみる価値あると思いますけど。
ところで今回の知事選挙、「改革派知事」の一人として鳴り物入りで誕生した橋本知事も、気がつくと今回の選挙で5期目を目指すことに。しかも、13年も前に行われた、最初の選挙の際の疑惑が発端での出直し選挙ということもあり、多選に対する批判、そして疑惑に対する居直りとも取られ、非常に厳しい選挙戦を強いられているようだ。まぁ、対抗馬の松尾氏も、元高知市長でありながら旧自治省出身という肩書きが、逆に国とのパイプを強くする=国の言いなりになるという不安を招いているのも事実のようで、盛り上がりには欠けている模様。
ま、他県のことなのでとやかく口出しするつもりはありませんが...。
ご存じの通り、実兄はこちらも疑惑の真っ直中の橋本龍太郎氏。そして、龍太郎氏は自民党の国会議員。でも今回の選挙戦では自民党は、大二郎氏ではなく松尾氏を応援。ねじれてますなぁ。ウン。これ、後で遺恨が残るぞ...それとも、龍太郎氏の権威がそれだけ堕ちたってことかな。

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