2005年3月 7日

メモリースティックPROの落とし穴

CLIE撤退の報を聞き、先般、いてもたってもいられずに、CLIEの現行最終機種となるPEG-TH55を購入しました。しかし、実はその以前に購入していた、もう一つのソニーアイテムがありました。それは、『メモリースティックPRO Duo(256MB)』です。

CLIEの購入を決断する前に、携帯電話の機種変更を先に考えていた私は、DoCoMoのPremini-IIに的を絞っていました。あとは、機種変更の価格が少しでも下がるタイミングを見計らい、事前に周辺機器などを揃えておこう、と考えていたのです。そこで購入したのが、『メモリースティックPRO Duo』でした。Premini-IIには音楽再生機能も付いているということで、だったらMDの代わりに携帯電話一台持っていれば、電話と音楽再生プレーヤーで使い回しが効きそうだなぁということで、ちょうど値も下がっていたこともあって、メモリースティックPROを迷うことなく購入したのです。

ところが、購入してから気が付きました。

メモリースティック PROのマジックゲート機能を使ったアプリケーションソフト(「SonicStage」など音楽を記録するソフトウエアなど)は現在開発中です。現時点ではメモリースティック PROには音楽を録音できませんのでご注意ください。

というではありませんか。

premini-IIのパンフにも

音楽のデータを保存する場合は「メモリースティック PRO Duo」は使用できません。

という記述が。
すっかり見逃していました。これでは、宝の持ち腐れではないですか...。
結局私は、当面premini-IIの購入を見送ることにしました(購入する気はバリバリあります)。

恐らくソニーはこの大容量メモリースティックに、画像や映像を保存するということを念頭に開発しており、音楽再生ということは二の次程度にしか考えていなかったのでしょう。しかし、iPod shuffleの登場で、軌道修正を余儀なくされているはずです。というか、仮に大容量メモリースティックで音楽再生ができるとなれば、使いようによってはiPod shuffle 以上に使い勝手の良いアイテムになると思うのですが...。

というか最近のソニーの機種をみていると、あれもこれもという欲張りなものが多く(特に撮影機能と音楽再生機能)、しかもどれも中途半端といった有様。これではユーザーに混乱を来すだけ。この辺りは、ある程度特化した機種の輩出に軌道修正した方がよさそうな気がします。

さて、そんなわけで私の『メモリースティックPro Duo』は、現時点ではデジカメで画像を保存するしか使い道がないのか、と嘆いていたのですが、そんな中、救いの手というか、光を見出してくれたのが、TH55でした。

TH55は、MP3の再生が可能となっていることから、これならメモリースティックPROでも再生可能なのではないか、といろいろ調査のうえ試行錯誤。
結果、無事にメモリースティックPRO Duoでの音楽再生が可能となりました。256MBに、3枚組のアルバム(Princeの「One Nite Alone...Live!」)が無事収まりました。

このことは、既にCLIEユーザーでは当たり前に知られていることのようですが、私が忘れない為、以下その方法を記します。
iTunesからMP3に変換する方法が、無駄な出費の必要もないし、一番手っ取り早いでしょうか。CLIEで聴く音楽を、iTunesで作成するとは、何だかちょっと複雑です。

1.iTunesを立ち上げる。
2.CDをMP3に変換。
3.変換したMP3のIDタグを1.1に変更。
4.メモリースティックに、以下の階層のフォルダを作成(既に作成されている場合あり)。
Palm>Programs>MSAUDIO
5.作成したフォルダにMP3をぶち込む。
6.再生してみる。
7.再生成功!アーティスト名、タイトルも表示されました!

ビットレートは160に設定しました。128だと、聴いた時に若干音質が落ちるような落ちないような...。まぁ、128(iTunesでは「標準音質」ということに)にすれば、更に多くの楽曲を収録することができるわけですが。

そうそう、ソニーの経営陣が刷新だそうです。いよいよ衰退の途を歩み始めたのでしょうか...。いや、むしろここからの盛り返しに期待したいと思います。CLIEも復活しないかなぁ(笑)。

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