2005年8月11日

小田和正 TOUR 2005 ”大好きな君に” 青森市文化会館(05.08.09)

!!ネタばれだらけ要注意!!

ハイ。では、改めてということで、忘れないうちに一昨日のコンサートの模様を記しておきます。

個人的に一度観てみたいと思っていた、念願の小田和正コンサート。

18時50分頃に会場入りすると、真っ赤な大入り袋ならぬ大入り札が渡される(昨日の記事参照)。聞くところでは、約500名がキャンセル待ちだったとか...?グッズやCD販売の場所には人が殺到している。そんな年齢層は、昨日のとおり。
大入り札が出るくらいだ。寸分の余地もないくらい、会場はビッシリ。ここまで空席を見つけることの難しいコンサートも、久しぶりだ。

僕らの座席は、何と2階席最後方から6列目(苦笑)。センター寄りだということと、前列が通路だということがせめてもの救いだった。久しぶりに持ち出した双眼鏡で舞台を覗いてみるが、ステージが遠すぎて、あまり意味をなさなかった。

!!ネタばれだらけ要注意!!


ステージ上には中央にスクリーンが配置されている。その左右に二段になったバックステージ(オンステージ)シートが用意され、上段に10名、下段に9名(8名?)の選ばれしお客さん(ちなみに18時から抽選を行ったんだとか)が既に座っている。そう、あのテレビ番組で観たような光景だ。袖のステージには小さなモニターがそれぞれ配置されている。驚いたのは、ステージ中央から会場に向かって約7mほどの通路が延び、その先に小さなサブステージが用意されていたこと。青森のコンサートでこういったステージを見るのは、これが初めてだ。

開場が10分ほど遅れたこともあり、開演時間も若干押し気味。7時10分過ぎにようやく会場が暗くなり、スクリーンにはオープニングの映像が映し出される。よく見ると、テレビカメラのようなものを抱えるスタッフが数名。ビデオ撮影でもするんだろうか?

オープニング映像が終わる頃に、メンバーが登場。そして、最後に小田氏が現れると、会場は割れんばかりの拍手。
スクリーンに小田氏の顔が映し出される。そうか!テレビカメラとモニターは、「生中継」するためにあったのか!これも、青森のコンサートでは初体験。

久しぶりの青森を楽しんでいるのか、嬉々とした小田氏の顔が映し出される。最初のうちは高音部が若干苦しそうだな、と思ったが、曲が進むにつれて円熟味を増してくる。ボソボソッというMCと、歌う声のギャップが何とも小憎らしい(笑)。観客との握手やハイタッチに、何度も応じている(一瞬、秩序を乱すオバチャン軍団にヒヤリとする場面もあったが)。

最新アルバムの冒頭を飾る「まっ白」が終わる頃に、スルスルッとミラーボールが落ちてくる。すると、「ラブストーリーは突然に」に突然切り替わる。いいのか?こんな早くに盛り上げすぎて?(ここで、仕事で遅れた妻が到着)

サブステージでは、オフコース時代の懐かしいナンバーからスタート。
「さぁ、次の曲は、折角ですから皆さんにも楽しんで、唄って貰いましょう。あ、別に唄わなくてもいいんですよ(笑)」。そう切り出すと、「あの素晴らしい愛をもう一度」が演奏される。所詮唄うのは年配の方々だけ...と思っていたらそうでもなく、スクリーンに映し出された歌詞に合わせて大勢の人たちが唄っている...。不思議な光景だ。テレビでも観ているみたいだ。

正直に言うと、僕は小田和正(オフコース)があまり好きではなかった。それは、(全てではないにせよ)歌詞が何となくネガティブで、どうしても「陰」のイメージが付きまとっていたからだ。それがどうだろう。最新アルバムからの曲はもちろん、オフコース時代の楽曲、そしてヒット曲の数々を、今こうやって一緒に口ずさんでいる自分がいる。ふと周りを見て、そんな自分に何とも言えない「照れ」を覚えつつ、今日はとことん楽しむぞ!と腹をくくった。

小田氏、再びステージへ。
「テレビ番組。しかもレギュラー。いろいろ勉強になりました」と、ピアノに座って「風のようにうたが流れていた」を演奏し始める。あれ?何か変だと思いきや「伴奏間違えた」と苦笑い。場内が笑いに包まれる。

そして、御当地紀行。
職場から目と鼻の先で撮影されていたことに驚きつつ、その内容にただただ爆笑。というか小田さん、絶対青森を小馬鹿にしてるでしょ(笑)。

終盤に入り、いよいよ来るぞ来るぞ...と待っていた「言葉にできない」。妻とともに、ピアノに向かう小田氏の姿その一点だけをじっと凝視する。サビに入った途端、全身に痺れが走るような感覚。

「ヤ、ヤバイ。このままでは俺は泣いてしまう...」

涙が出そうなのをこらえ、とにかくガッと目を見開いて小田氏を見つめ続ける。そして演奏が終わった。水を打ったような静けさの会場。白髪の男性が、スクッと立ち上がってスタンディングオベーション。その瞬間、方々から立ち上がる人が拍手を送る。その姿を見て、胸に熱くこみ上げるモノを覚えた。

アンコール。再び会場の多くの人が立ち上がる。スクリーンには、歌詞も映し出されている。「キラキラ」では再びミラーボールが下がり、最高潮に。そしてラストナンバーは、ツアータイトルにもなっている「大好きな君に」。いい曲だ...。

これで終わり...と思ったが、場内が明るくならない。え...?すると再びステージが明るくなり、メンバーと小田氏が登場。割れんばかりの歓声と拍手。そして、「Yes-No」「キラキラ」が演奏される。再び盛り上がる会場。「何故同じ曲を再び...?」という疑念が沸いたが、これもきっと「小田流」なのだろう。そして忘れていました、アルバムのラストナンバー「そして今も」。これにて終演。そしてエンディングアニメが流れ、「きっと また 会えるね」という文字が現れて、画面が消えた瞬間、場内からは拍手。

しかーし!「そして今も」が終わった瞬間に、電車に間に合わないからか、お腹が空いたからかはわからないけれど、多くの人が席を立ってしまったんだなぁ。みんな、酷いよなぁ。映画もエンディングまで見てナンボ。そんな観る機会のないエンディング、最後まで観ないと楽しんだ意味がないよ...と、妻と愚痴をこぼす。

結局19時10分過ぎに始まったコンサートは、22時近くに終演するという長丁場。正直、所詮青森だし、ホールでのコンサートだから、とタカをくくっていたが、手抜き一切無しの大熱演だった。

チケットを入手出来たことだけでも奇跡的だったのに、こんなに感動するなんて。何だか温かい気分に包まれたまま、妻と帰路に就いた。小田さんありがとう。本当に感動したし、今もあの時のことを思い出すと、ちょっと熱くなります。

オープニングアニメ

まっ白
ラブストーリーは突然に
the flag
忘れてた思い出のように
たそがれ
さよなら

 (せり出しのサブステージに移動)
眠れぬ夜
夏の終り
あの素晴らしい愛をもう一度
恋は大騒ぎ
between the word & the heart

(再びメインステージ)
風のようにうたが流れていた
たしかなこと

御当地紀行青森編
概要:小田氏が青森空港に降り立ち、八甲田山に移動、ロープウェーにて山頂駅に向かう。小田氏「何にも見えません!」。そこで関西人と思しきオバチャンに囲まれ「ホントに小田さん?」などと声掛けされる。小田氏は小声で「うるさいです(苦笑)」。するとおばちゃん「ハイ、チーズ」と勝手に写真を撮り出す。
今度はうちの職場のすぐそばにあるメインストリートに赴き、「青森は全国でも相当交通事情が悪いです。当局に訴えた方がいいのではないでしょうか」と、一向に進む気配のない車が映し出される。その後、百貨店「さくら野」の看板にケチをつける。中に入ったと思いきや一瞬で出てきて、「えー...説明できません!」。マクドに移動し、そこで一息。
数年前に八戸で同様の御当地紀行を行った模様が流される。中心商店街。大音量で流される地元有線放送に、「八戸、うるさい!」。蕪島へ出向き、糞よけの傘を差しながらウミネコと戯れる(?)。そしてここでも予想通り「ウミネコ、うるさい!」。種差海岸。「さすがにここは静かです」。その後中心部でギター一本で曲を弾き語り。観客0人(爆)。
再び青森。青い海公園にて佇む小田氏。「どうでしたか、青森御当地紀行。想像していた以上に、青森は田舎でした。そしてライブは、終盤に向かいます!」。場内爆笑のまま、幕を閉じる。

Re
正義は勝つ
Yes-No
キラキラ
YES-YES-YES
明日
僕ら
言葉にできない

(アンコール)
夏の日
またたく星に願いを
君住む街へ
大好きな君に

(アンコール)
Yes-No
キラキラ
そして今も

エンディングアニメ

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コメント(2)

読んでるだけなのに
「言葉にできない」の部分で泣きそうになったちゃきです
ぐわ。

いいなーいいなー!
今度きたら 蟻くらいの大きさで見える小田さんでいいのでライブいくぞー!!!!

と、鼻息荒くしました。

青森は8年振りだそうです。いつになるかわからないけど、また来るって言ってました。

ちなみに青森だと、最後方からでも蝿程度の大きさで見ることができます。表情を窺うのは厳しいですけどね。

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