2005年12月26日

ロシアンカラーの目を持つ男


(↑キタナイ目ですいません...)

...遡ること小学校時代のお話。

悪ガキ「のんべ(←小学校時代からのあだ名です)の目ん玉の中サ、「こけし」いるぞ!」
のんべ「こ、こけしって...」
悪ガキ「わーい、わーい、目ん玉こけしー!ギャハハハハ(逃)」
のんべ「.....(泣)」

こんな調子でよくいじめられていたものだ。「目玉オヤジ」ではなく、「目ん玉こけし」とバカにされていたのである。

実は、眼球の中にある黒い影のようなものが「ホクロ」だということを知ったのは、中学生の頃だったと記憶している。視力だけには自信があった僕(ちなみに2年前まで裸眼で左右2.0)は、この黒い影が視力に影響を及ぼさないか、思い切って眼科検診で来ていた眼科医に聞いてみたのだ。

すると医者は一言。
「ほぉ?!珍しいねぇ。眼球にホクロだ。これは自慢してもいいぞ!」
僕にとってそれまでトラウマとなっていた黒い影は、一転して人に誇れるものとなった。
そして、このホクロを一層際だたせるのが「目の色」である。

以前から目の色素が人と比べて薄い(?)ことは、僕にとって「気にしていること」の一つであった。
そして、この目の色のせいで、一部の人間から「取っつきにくいヤツ」とか「生意気なヤツ」と思われていたのも事実。

別に色素が薄いからといって、別に急激に視力が低下したとか、障害が生じたとかそんなことはない。でも、こんな目の色で生まれてきたことを、ちょっぴり憎んだこともあった。

年齢とともにそんなことも気にしなくなっていたのだけれど、ここ数年、「○○さん、目の色が薄いんですね!」と頻繁に言われるようになった。

そして、先日の忘年会。
ちょっぴりほろ酔い加減のオヤジに席上でマジマジと顔を覗き込まれ(というよりジッと見つめられ)、いきなり切り出されたのだ。

「親戚にロシア人、いない?」

へ...?ろ、ろしあじんですか...?

これにはさすがに面食らった。
あまりに唐突で、言葉も出なかった。

「いや、変な意味じゃないよ。目の色が綺麗だなぁって思ってさぁ。」

酔っぱらったオッサンにそんなこと言われてもなぁ...。

ろしあじん...。ロシア人...。露西亜人...。
その言葉が何度も頭の中に蘇り、口の中で反芻される。
酔いもほどほどに醒めた帰りの電車の中で、ちょっぴり凹んだ。

もちろんロシア人の親戚なんて、いなかった。いや、ひょっとしたら僕には隠しているのかも知れない。バキボキスキーとか、スタコラスカヤとかいう親戚がいるのかも知れない。

すいません、僕の目の色ってそんなに日本人離れしているんでしょうか?

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コメント(2)

う?ん、妹じゃん子も、実によく言われます。
真顔でハーフ?と聞かれたこともあるし、
「アイヌの血が混じっているんだろう。」と断言されたことも・・。
ロシアorアイヌ、どっちがいいか、って感じですが。兄まで薄いとは知らなかったです。

やっぱり家族って、こういう部分って気づきにくいと思うのね。両親の目の色が薄いというわけでもないし...ということは、隔世遺伝かなぁ。

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