2007年1月29日

あわや大惨事...

今日で36歳になりました。年男だと言っても特に感慨深いものがあるわけでもなく、漫然とした日々をこれからも送っていくのでしょう。
ま、力を入れすぎない程度に頑張りますわ。

ところで、36歳になったとは言いますが、実は、危うく昨日で人生を終えるところでした。

土曜日から断続的に降り続けた湿り気のある重い雪。日曜日の朝になると、庭一面は真っ白に埋め尽くされていましたが、除雪車が我が家の前に置いていった道路からの「置き土産」は大量の水分を含んでおり、小さく砕きながら雪片付けを終えました。
家に入り朝食を取って、後片付けをしていた時のこと。突然母が、化け物にでも遭ったような大きな声で叫んだのです。

「うわぁぁぁぁ!!!火事!火事!水!!早く水ぅ!!!」

えっ!?

ふと振り返ると、磨りガラスの向こうにある仏間から、明らかに火とわかるオレンジ色の光が朦々と上がっていたのです!!
一瞬頭の中がパニックとなりましたが、ちょうど台所にいたので、ボールに水を汲んで仏間へと飛び込みました。

石油ストーブの上から火を上げる何か。その高さは1m程あったでしょうか。
母は近くにあった座布団を火の元に被せていましたが、火の勢いが強いため座布団に引火しそうになっていました。
接近することは容易でしたので、そばまで行って発火源に水を注ぐと、炎の勢いは小さくなりました。
気が付くと仏間には、朦々と煙が立ちこめていました。

出火元は何と菓子箱。そして出火原因は、完全なる一家全員の不注意。

いくら滅多に使わないストーブだからといってその上に菓子箱を置くなんて言語道断だし、それに気づいていながら菓子箱を寄せなかったのも悪い。それに全く気づかずにストーブに火を付けたのもまずい。
とにかくそんな、一家全員の注意力散漫が連鎖して招いた出来事でした。

不幸中の幸いと言えばそれまで。
小さな菓子箱と中に入っていたセロファン包装されたお菓子、そして座布団をちょっと焦がした程度で済みましたが、あと数分発見が遅れていれば、我が家は間違いなく火の海に包まれていたことでしょう(セロファンへの引火が火の勢いを強くしたらしい)。

第一発見者の母は放心状態で、鼓動の高鳴りを必死に抑えてようと努めていました。僕もしばらく両腕の震えが止まりませんでした。

仏間にはしばらく焦げ臭い匂いが漂っていましたが、一日中窓を開けていましたので、大分気にならなくなりましたが...。

実は以前にも似たような出来事があり、気をつけなければと思っていましたが、その教訓は全く生かされていませんでした。

火の取扱いには気をつけなければ、ということを常に話していたにもかかわらず、全くと言っていいほど意識から欠如していました。

とにかく。
最小限の発火で食い止めたのでこういうことが言えますが、本当に火の取扱いには気をつけなければなりません。
そして、万が一の際、人間はパニック状態に陥り、自分が何をしたらいいのかという冷静さを著しく損ねるおそれがあります。実際母は、無我夢中で座布団を乗せたと言いますし、僕が手にしたボールも、家の中で一番小さなものでした。

どうか皆さんもこのことを「対岸の火事」と思わず、日頃から気を配って頂ければと思います。

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コメント(8)

危なかったねぇ?!
何よりも家に人がいるときで良かったよ
年とともに判断力も衰えてくるし
特にパニックになると
何してんだかわかんなくなるしね
ともかく、十分気を付けてね!!!

本当に本当に大事に至らずに済んでよかったです。
襖や障子に燃え移り、天井まで火が届いたら手遅れでしたね。
考えただけで恐ろしいです(/_;)

うちは、暖房器具の心配はないですが…
IHでのタイマーを使った煮物はいいけれど、
IH対応でない鍋を使ってガスで煮る場合、
私も【ついうっかり】がないようにしたいと思います。

Happy Birthday!nonveyさん。
私は、ケトルをガスにかけて、
忘れてしまった事が2回あります。
大事にいたらなかったんですが、背筋が寒くなりました。
2度あることは、3度ある。笛付きケトル、検討します...
無事でよかったですね!
大変な誕生日イブでしたね・・・

お誕生日なんですね?。
おめでとうございます。

でも大事に至らなくて良かったです。
火って怖いですね。

あっ!ほんと!
【火事!】の文字が目に飛び込んで来て、気がつきませんでした。

お誕生日おめでとうございます!

>>妹子姐

ホンットに危なかった。偶然が重なった発火だったけど、偶然が重なって被害はほとんどなかったんだよね。
「ああなっていたら、これがあったら...」色々考えたら、背筋に悪寒が走りました。
気をつけます。ええ。十二分に気をつけます。

>>ラヴさん

ホント、誕生日どころではない事件でした。
寒い雪国という土地柄火を使う機会が多い分、注意力が散漫になっていたことは否定できません。
今思い出しても、ホントにゾッとします。
神棚、仏壇のある部屋でしたので、これはきっと何かの「示し」なのかも知れませんね。

>>mashさん

ありがとうございます。
こればかりは各人の注意第一ですね。
二度あることは三度ある。ハイ。肝に銘じたいと思います。

>>こうさん

ありがとうございます。
本当に大事に至らなくて良かったです。ようやく平静を取り戻しつつありますが、ふとした拍子に意識がボーッとしていることがあるので、気をつけたいと思います。

お誕生日おめでとうございます!
でも、とんでもないことにならなくてよかったですね。

うちのかみさんも消火器訓練に行きましたが、あれだけの火を見たら訓練と分かっていても動きが止まったと言っておりましたので、我が家だったらどうなることやら・・。

おおすぎさんありがとうございます。

人間、いざというときは思考回路が混乱し、半錯乱状態に陥ることを身をもって経験しました。これも試練...。

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