2008年9月14日

初七日

突然やってきた父との別れ。
現職市議の衝撃的な死は、マスコミにとって格好のスキャンダルとなり、その対応に非常に苦慮した。
何故?どうして?みんなが問いかける。しかし、真実は父の胸の中に秘められたまま。だから、「本人に直接聞いて下さい」と切り返すしかなかった。

僕は喪主として父を送り出すことになった訳だが、何が何だかわからぬまま一連の儀式を終え、初七日を迎えた昨日、納骨を済ませた。
火葬場に集まった人、約200名。お通夜に参列した人、約850名。うち、会場に入りきらなかった人、約100名。お葬式に参列した人、約200名。
これらの数字が、父がいかに偉大な人物であり、そしていかに人に慕われていたかを表すものだと思った。

僕たちは、最後まで家族を守るために万策を尽くし、そしてこの世を去った父を誇りに思う。喪主挨拶でも、僕はこのことを申し述べさせて貰った。

あれほど嫌気がさしていたはずなのに、今は少しでも父の側にいたくて、遺影の前からなかなか離れることができない。

父を送り出したのに、未だそのことを現実として受け入れられないのも事実。ふと父を思い出しては、落涙する時間を過ごしている。

今はただ、時間だけが僕たち家族にとって心を癒す薬となっている。
でも、そっとして欲しい反面、誰かに優しい言葉を掛けて欲しいのも事実だ。しばらく傷は癒えそうにない。

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父の訃報に接し、このブログをご覧頂いている多くの方々から御弔意、御弔電等を賜りました。本来であれば直接御礼を申し上げるところでありますが、取り急ぎこの場をお借りして深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

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コメント(2)

ほんとに何と言ってあげたらいいのか?いろいろ考えてみたものの全く分からないです。。。
無理に立ち直ろうとせず、頑張ろうとせず、悲しい時は素直に泣き、文句を言いたくなったら素直に言い、(そうなるまでにも時間がかかるかもしれないけど)感情に蓋をせず、ゆっくりと時間に癒してもらって欲しいです。
おじさんは優しくてとても素晴しい方だったよ。。。。。。不器用そうだけど優しさが滲み出ている方だったよね。。。

へな子さん

ありがとうございます。父が亡くなった日から初七日まで、雨は一瞬しか降りませんでした。涙雨にもならない、ほんのお湿り程度の雨が一度だけ。
雲一つない青空の下、岩木山を眺めながら、安心して父は上っていったのだと信じています。
今頃あちらの方で、「マガ、オメちょっと来るの早いんデネガ?」なんてことを皆さんから言われ、からかわれているのかも知れませんね。

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