2005年6月29日

谷間な世代

先週末、高校の同期の連中と酒を飲む機会がありました。その席上、面白い話を聞きました。
我々と同じ年代(僕は1971年の早生まれです)は、いわば団塊の世代の二世と言われる一方で、世間的に見ると、どうも谷間に埋もれている、というのです。

有名人を見ても、秀でた技術を持ってその世界を極めた者もいるけれど、既に開花し終えた人ばかりで、どうも全般的に見て花がない、ということを言いたいらしいく、そうか?と反論しようと思ったのですが、今をときめく同年代の名前が浮かんで来ず、ひょっとしてホントにそうなのかも?と、その場の空気に飲み込まれていきました。

後日、僕らの世代が本当に「谷間な世代」なのか気になって、1970年4月から71年3月生まれ、つまり同学年の有名人を調べてみました。

参考:有名人誕生日データベース

以下、僕の目にとまった有名人を羅列。

工藤静香、江藤智、阿部サダヲ、鶴田真由、上田晋也、有田哲平、辰吉丈一郎、ナオミ・キャンベル、河村隆一、あいだもも、西川大輔、池谷幸男、アジャ・コング、羽生善治、八嶋智人、岡村隆史、イ・ビョンホン、宮藤官九郎、諸星和己、吉岡秀隆、秋田豊、なべやかん、小島聡、エジウソン、西川貴教、ピーター・アーツ、藤田和之、永作博美、原田龍二、トーニャ・ハーディング、パックン、エムボマ、渡辺満里奈、城島茂、モブ・ノリオ、セイン・カミュ、中川剛、和久井映見、ジェニファー・コネリー、林家いっ平、竹野内豊、高田万由子、川崎憲次郎、花田勝、酒井法子、田中勝春、つぶやきシロー、ユースケ・サンタマリア、永友洋司、天山広吉、羽鳥慎一、島津亜矢、ユアン・マクレガー、筒井道隆、他多数...。

どうですか、この同年代。誰?それ。といった人や、あの人は?という風に思われる人もいるかも知れませんが、あくまで僕の目にとまった人ですのでご了承を。
全員ではないにせよ、花がないというのも、何となく頷けるような気が...(笑)。

我々の年代は、統計的にみても人口に占める割合が比較的多いです。実際うちの職場では、僕とともに採用された同年代が100名近くおりました。ここ最近が十数名であることを考えると、格段の差です。ちなみに職場の先輩方に言わせると、我々の年代で採用された人たちは(僕も含めて)「変わり者が非常に多い」んだとか(苦笑)。

確かに、ここに名を連ねる有名人の中にも「変わり者」の部類に属する人がいるようです...。ついでに言えば、本業ではない方でお騒がせした(している)人も数名おりますが、そういう意味では、「変わり者」の多い年代なのかも知れません。

谷間に埋もれているか、といえば必ずしもそういうわけでもないと思うのですが、既に一花咲かせ終わった人たちが多いような気がするのは、確かに言えているかも知れません。ただこれは、30代半ばという青年層とも中年層ともつかぬ微妙な年代にあることも要因の一つと考えますが、いろんなところで立場的にも微妙だというか、何というか...。

ん?そうか!?そういうことか!?

朧気ながら、一つの仮説が見えてきました。
我々の世代が谷間なのではなく、35歳前後という年齢そのものが「谷間な年代」なのではないか。そして、不惑の四〇代を迎えるために、迷い迷って己の道を見つけて行くのだろうと。

迷い迷って(?)己の道を見つけた代表:

哀川翔(44)。粋がっていた兄貴が、今では三流もこなす良き俳優。

迷い迷って苦悩する(?)同世代代表:

曙太郎(36)。K-1で大成しない元横綱は、今では若貴評論家への転身を検討中。

この辺、実際どんなものなのか、既にこの年代を過ごされたあるいは今まさに渦中にある同世代の方から意見を聞いてみたいモノだ、とか思ったりして。
ただ、我々の世代に「変わり者」が多いのは、単なる偶然ではないような気がします。なぁ、皆さん(笑)。

(以上敬称略)

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コメント(3)

ほっほー
面白い!!

チャキは1977年生まれ
今度調べてみよぉ〜

1970年産まれの私は、まさに「谷間な世代」なのでしょう。
で「変わり者が多い」のが頷ける。(笑)
私の周りの同世代の場合、「変わり者」というか
「個人主義」というか・・・。
”我が道を行く”といった考えの人が多いように思います。
って、それが「変わり者」っていうのかな?(笑)

で、nonveyさんが仰る「35歳前後そのもの」の
時期って一番中途半端っていうか。
20代から30代へ移る時期って
結構考え方も変わったり、生活そものもが変わっていったり。
そして30代から40代になる頃は、おそらくもっと
もっと移りゆく何かを感じる事が出来ると思う。
で、その間の35歳前後の時期。
たしかに変わる出来事といえば、急激に衰える
体力とか、急に周りに不幸が多くなってきたり・・。
そういう面からしても、なんとな〜く”下降気味?”って思ったりなんかして。
でも、こういう時期こそ「今をどういう風に
生きていくか」を考えるのは必要なんだなぁと
最近特にそう思います。
この時期を、いかに楽しく過ごせるか。
それによって、華の40代になるかならないか・・・。

なんてねっ、言ってはみるものの
日々ダラダラ〜っと過ごしてるんですけど。(汗

>ちゃっきちゃん

1977年生まれか。若いね(笑)。
10代から20代を迎える時もそうだったけど、20代から30代に変わる頃って、面白いよ。多分。
あのサイトに掲載されている有名人、あと5年もすると「あの人は今」みたいに消えていく人が結構いると思うよ。逆に、今「誰だ?こいつ」っていうのが、案外有名になったりするんだよね。


>shi〜さん

同年代の貴重な意見、ありがとう。
うちはほら、お堅い組織なので、和や協調みたいなものを重視する傾向にあるということで、勝手振る舞う我々が、他の人からすると「利己的」で「自己中心的」なんだと思います。だから「変わり者」なんでしょう。ま、確かに同期の連中は、自分含めて変わり者ばっかりだと思うし(笑)。
しかしこの年代って、ホント微妙だよね。「オッサンオバサン」と呼ばれたり中年に括られるのは何となくまだ早い気もするし、「ニイさんネエさん」と呼ばれたり、青年に括られたりするにはあまりにも年を取りすぎているという(笑)。
僕はどっちかというと「今を楽しみたい」タイプで、「結果はあとからついてくる」と思っているフシがあるので、今をどうやって過ごせば老後を苦なく過ごせるか、とかあんまり考えてないんだよね...。確かに体力の衰えや記憶力の低下など、いろいろ綻びは出てきているけど(苦笑)。
ま、身近でこういう話題を提供してくれる友人知人がいるのは、かなり貴重だと思っています。

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