2006年5月25日

頑張る。頑張らない。

頑張れ。頑張る。
実は最近、この言葉を使うことを躊躇っている。

この言葉は、結局のところ一人称にしか作用しない言葉だ。
他人がいくら頑張れ頑張れと言ったところで、頑張るか頑張らないかは、言われた当の本人が決めることだからだ。

裏を返せば、頑張りたくない人に頑張れ頑張れと言うのはハッキリ言って酷だと思う。でも、励ますつもりで「頑張れ!」という人は、相手のそんな思いには気がついていないはずだ。

だから頑張れという言葉は、ひょっとしたらその人をとんでもなく傷つけたり、あるいは苦しめたりすることだってあるのだろう。

僕は思う。

頑張れ!というシチュエーション。頑張る!と思うシチュエーション。

この相互の作用が絶妙にマッチングしたときに、人間はきっととんでもない力を発揮できるのではないか。

だが。

頑張らなければ出来ないので頑張らなければならない時。

頑張らなくても出来るので頑張らなくてもいい時。

頑張っても出来ないかも知れないけれど頑張ってみる時。

どうせ頑張っても出来ないから頑張らない時。

その結果がどう作用するのかは、自分自身に降りかかってくる問題なのだ。

頑張る頑張らないは、自分自身で決めればいい。

他人がとやかくいう問題ではない、と思った。

他人に対してむやみに頑張れ、というのはやっぱりやめようと思う。

頑張れ!は自分に対してコッソリ言っておこう。 

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コメント(2)

あ?、今日の私にはとっても心に響く日記です。
今日はどんなにエラい人だろうが
何百人・何千人の人に「頑張れ」と
言われても自分自身「頑張れる」気がしないのです。

これも、自分自身の気持ちの持ち様で、自分がとってもポジティブなときに「頑張れ」と言われればとっても励みになるだろうし、ネガティブな時にいくら「頑張れ」と言われても無理な場合もあったり。

そうですね。
ついつい「頑張って?」と言ったりしてしまうけど。
もちろん、「頑張れ」と声をかける時の気持ちは本当なんだけど。

「あなたの自分自身に頑張れ?と思えるように頑張れ???」ってな感じなのかな。

偶然にも、同じような感想(胸に響いた云々)をくれた人がもう一人いまして。
まぁ、僕としては自分自身に対する激励的な意味合いも込めていたんですが、皆さんにも作用したのであれば、掲載してよかったな、と思います。

結局のところ気持ちの部分で他人からの「頑張れ」を受け入れられるかどうかっていうのは異なるんでしょうね。

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