2014年4月30日

今季初レース「第62回山田記念ロードレース大会」

4月29日昭和の日。 昨年に引き続き、秋田県大館市で開催された「第62回山田記念ロードレース大会」のハーフマラソンにエントリー、無事完走してきました。 弘前公園ランニングクラブ(弘前公園RC)に参加して3年目、2014年の初レースとなります。 今までであれば、ただがむしゃらに走って、その結果(タイム)に一喜一憂していましたが、今年の目標は、あくまでもフルマラソンで3.5時間を切ること。 ということで、それに向けた色んな課題を自分に与え、それを実戦で取り入れてみることにしました。 ...ま、結果は後から付いてくる、ということで。 とはいえ、何の目標もなく漫然と走るのも決していいことではないので、最低でも99分、あわよくば昨年の同大会での記録(1時間37分08秒)はクリアしたいと考えていました。 しかしながら今回、大会前の暴飲暴食がたたり、調子の良い頃と比べて2キロも体重が増えてしまいました。悪い意味での因果応報。最低限の調整ができなかった罰、いわばハンデキャップみたいなものです。 この2キロのハンデキャップを抱えながら、どれぐらいの走りができるのか(どれぐらいタイムをロスするのか)、その見極めもしなければならないと考えました。 この大会は、秋田県の陸上記録会も兼ねている(10キロとハーフは、日本陸連公認コースとなっています。)ようで、市民ランナーの姿はあまり見かけません。 会場となった長根山運動公園陸上競技場には、小学校から高校までの陸上部員たちが多数集まり、この日のために練習を重ねてきたであろうその脚力を試そうと、朝早くから気合いの入ったウォーミングアップを続けていました。 私たち弘前公園RCも、競技場内のスタンドの第3コーナー付近にテントと幟を設置し、拠点とすることとしました。 今回の大会、弘前公園RCに参加している方でエントリーしたのは、10キロが6名、ハーフが7名。 ちなみにこの大会、ハーフマラソンは年齢と性別制限があるため、10キロが参加者の最も多い、メインレースとなります。 繰り返しになりますがこの大会、何せ記録会を兼ねていることもあり、10キロやハーフマラソンにエントリーしている方々は皆さん、均整の取れたカモシカのような脚を持った「走り屋」ばかり。その中に紛れて走るというのですから、我ながら大したものです。さて、開始前にざっとこの日の課題をおさらい。 ・前回の反省を踏まえ、スタートダッシュは厳禁。 ・とにかく周囲に流されない。 ・あくまでネガティブスプリット。 ・最後は笑顔でゴール。 ・自分に負けない(←これ、重要。) ということで、あっという間に9時15分スタート。 昨年は最初の1キロを3分50秒、その後10キロまでキロ4分で飛ばし、10キロ通過が40分というスピードでしたが、案の定後半でスタミナ切れを起こし、一体何人に抜かれるんだろう、という屈辱を味わいました。 あれから1年。 今年の私は、昨年とはちょっと違います。 最初の1キロを極力抑えて4分25秒。その後大館市中心部を駆け抜ける5キロまで4分30秒ペース。 ...と、ここまでは順調。 そして、小坂町へと続く樹海ラインに入った時、若干ペースが落ちたのがわかりました。 ちなみに相変わらずキロ表示が少ないため、現時点で何キロ地点を通過しているのかは、左腕に装着したGPS時計のみが頼りでした。給水は全てクリア、それもロスなく噎びもなく、我ながらいい感じだと自画自賛。(ただし、この時点でキロ4分45秒までペースが落ちていました。) しかし、片側一車線の道路は、田んぼと山ばかりが広がる、少々退屈する風景。そして、ひっきりなしに乗用車やトラックが横をすり抜けていきます。 昨年誘導のなかったトンネルの歩道への誘導があり、間もなく折り返し。しかしこの時点で、どれぐらいのタイムなのかはまるで気にしていませんでした。 とにかく、自分が自分に課した課題をやってみる。今日はそのことばかり考えていたワケなので。なので、同じチームのメンバーとすれ違う事に気づかないぐらい、自分の走りに集中していました。 13キロで折り返してからのペースアップ。前半でペースを落としすぎた感があったので、どのぐらいまでなら大丈夫か、相当ペースを上げてみました。 結局15キロから19キロまでの間をキロ4分10秒ぐらいで駆け抜け、20キロ手前にある、えげつない上り坂へ。 ...実は18キロあたりから、マリオに扮したランナーが前を走っていたのですが、またこのランナーが余裕綽々でして、沿道で声援を送る子どもたちとハイタッチを交わしながら、かつしっかりと声援に応えながら、走り続けていたのです。そのたびに「あ!マリオだ!」「マリオ、頑張れー!」といった声援を送られ、またそれに応えるという状況が、結局21キロまで続きました。 これがまた走っても追いつけない。速いんですよ、要するにマリオが。 決して涼しくない、むしろ暑いぐらいのコンディションなのに、赤い長袖に青いつなぎという姿。 僕自身、彼の背中を18キロから追うことになってしまったのですが、「マリオ、ガンバレー!」の声援が、だんたん「ノリオ(僕の名前です)、ガンバレー!」に聞こえてきまして...ハイ。 マリオへの声援を自分への声援のように都合よく解釈した結果、競技場に入ってから最後の直線で、ようやくマリオを振り切りゴール!ただし、20キロを過ぎた後は、まるで弾かれた亀の甲羅のようにマリオを追いかけることに懸命になっていて、笑顔なんて微塵もありませんでした。 前半抑えすぎたのはちょっと失敗でしたが、タイムは1時間36分15秒。 ほぼ自己ベストに近いタイムということでしたし、それなりに収穫もあった大会でした。 行きも帰りも向かい風だったのは、ちょっとした誤算でしたけどね。 前回苦言を呈したことが伝わったとは思っていませんが、駐車場には白線が引かれ、トンネル内への誘導もしっかり行われていました(トンネルを出た後の誘導はありませんでしたが...笑)。まあ、路面の石ころやゴミ、そして間隔がバラバラで水ばかりの給水所、相変わらず足りなすぎる距離表示は、もはややむを得ないのでしょうか...。 冒頭にもお話ししたとおり、市民ランナーが楽しむというよりはむしろ、「記録を狙う」といった趣旨の大会ですので、そういう観点から見てみると、とてもストイックな大会だと思います。 まあでも、家から1時間で行けるし、また来年もこの大会からスタートしようかな。 20140429

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