2010年4月12日

4/11 東京事変Live Tour 2010 ウルトラC 青森公演に行ってきた。

【ネタバレありにつき要注意!】

皆さんお久しぶり。元気にしてますか?俺は新しい仕事に慣れるまでまだまだ時間がかかりそうで、当面ブログに力を注ぐ余裕がありません。ということで、非常に間延びした更新になりますが、何卒ご容赦を。

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さて、昨日は妻と東京事変のコンサートに出かけてきた。
青森市文化会館でのコンサートの時は、いつも車をどこに停めるかで頭を悩ませる。文化会館地下にある駐車場はあまりに狭すぎて(しかも一度免許取り立ての頃、父の車をこっそり借りてこの駐車場に車を停め、コンサートが終わった後、車を思いっ切り柱に擦らせたという苦々しい思い出があるので)、停める気になれない。理想的なのはすぐ近くにあるホテル青森なのだが、だいたい1時間前には満車になってしまうため、さらに離れた場所に駐車場を探さなければならない。

ところが昨日はどうしたことか、17時40分頃にホテル青森まで行ってみると、日曜日の夕方で絶対混んでいるだろうと見込んだ駐車場がガラガラ。しかも、出口に近い場所に難なく車を駐車することができた。
肌寒さすら覚える外気を恨めしげに感じながら文化会館に到着すると、そこにはこれまでのコンサートでは見たことのない光景が!!

僕たちが到着したのはちょうど開場時間を過ぎたばかりだったのだが、既に大勢の人が列を作り、一斉に、しかしちゃんと列を崩さぬまま会場の中へとなだれ込んでおり、しかもその列は、会館の外まで伸びていたのだ。
何でこんな急いで会場入りするんだ?(これはまぁ、後で理由がわかったのだけれど)

しかも周囲を見ると、ツアーアイテムと思しき小旗を手にする客、既に先のコンサートで購入したと思しきジャージを羽織っている客も多数。その他にも、ツアーで販売されていると思われるアイテムを手にしている客があちらこちらにいる。
つまり、今回のツアーは18都市22公演ということであったが、既に行われた他の会場からの連戦組が大勢いる、ということなのだろう。裏を返せばそれだけディープでコアなファンが押しかけているということであり、東北での開催が仙台と青森のみであることを考えると、僕たちみたいに一般でチケットを入手できたのはある意味奇跡みたいなものだったのかも知れない。

それにしても恐るべし東京事変。正直見くびっていたが、これほど人気のあるバンドだとは思っていなかった。確かに言われてみればツアーに係る告知はテレビ等で一切報じられておらず、それは結局CMを流すまでもなくチケットが完売となった、ということなのだろう。

ただ。客の年齢層の幅は相当限られていると見た。結局いつもならば満車になる駐車場に車が少なかったのは、車を使ってくる客が少なかった、そういう年齢層だったから。もちろん県外からの客が多かったのも事実。でも、県内各地から来る人であれば、おそらく自家用車でやって来ていたと思うのだが、年齢層が非常に若く、車を持たない、持てない人たちが大勢押しかけていたと思われた。
僕たちの年齢であれば、会場にいる高齢者番付20位以内に入っていたかも知れない。ただ、それぐらい若い人たちばかりの集まる、非常に熱気あふれるコンサートだったということだけは明記しておこう。

それにしてもあの行列。てっきりツアーグッズに群がっているのかと思いきや、ツアーの日程一つ一つで異なるスタンプが設置されていて、それを目当てにしている客がたくさんいたということだった。さすがに並んでまでスタンプを押す気にはなれず、僕たちはそそくさとその場から離れたのだが、置かれていたスタンプが1つだったのか2つだったのかは確認しなかったのだが、とにかくすごい行列ができあがっていて、結局開演ギリギリまでその列がとぎれることはなく、また、終演後には再び列ができあがっていた。

【この辺からちょっとだけネタバレ】









開演予定時刻を10分ほど過ぎて、客電が落ちる。会場のボルテージは一気に急上昇。バンドのメンバーが姿を現し、ギターを抱えた椎名林檎が登場。ステージが明るくなった途端、会場はドッカンドッカンの大歓声。東京事変、青森初上陸の演奏が始まった。1曲目は新しいアルバムにも収録されている最初のナンバー、ではなく、意外な曲から始まった。

ステージ構成・セットリストについてはまだツアーが続いているので端折った紹介に限らせていただくが、久しぶりに血湧き肉躍るというか、身体を躍動させたくなるような内容だった。

当たり前の話だが、東京事変=椎名林檎バンドではない。

それを裏付けるかのように、ステージ上にはそれぞれのメンバーの位置がほぼ平等に揃えられていた(例えばこれがツアーバンドなのであれば、ドラムの位置が右側の前に置かれることなどないだろう)。

椎名林檎の圧倒的声量、刄田綴色(畑利樹)の超絶的なドラムテクニック、のらりくらりとしながらツボを押さえた浮雲のギター、伊澤一葉の思わずキュンと来るようなキーボード、そして個人的には、これがお目当てだったと言ってもいい亀田誠治の存在感抜群なベースライン。

それぞれのメンバーの個性が引き出された構成になっていて、かといってコンサートにはありがちな間延びしそうなソロ演奏があるわけでもなく、無駄にダラダラと続くMCがあるわけでもなく、ステージ上も非常にシンプルだった。その分、光と音で十分楽しませてもらったわけで、正味2時間のコンサートでも十分満足の行く内容だった。

個人的に凄いと思ったのは、忠実に繰り広げられるサウンド。とりわけ直近のシングルでもある「能動的三分間」では、電光掲示板に現れた03:00:00から、演奏開始とともにカウントダウンが始まり、00:00:00でピタリと演奏を終えるという技(?)を披露。面白かったぞ。

前日の仙台公演を終えた後、どうやら青森に直行したらしく、日中は青森市内を堪能したという東京事変のメンバー。アスパムやアウガ地下の市場、新町にあるスクランブル交差点、更には「くどうラーメン」を堪能するメンバーの姿などが画像を交えて電光掲示板(スクリーン)に次々と紹介され、会場が沸いた。

その他軽めのMCがあったぐらいで、あとは演奏に終始。無駄が削ぎ落とされていて、非常に心地よい。その中にあって一番凝った演出といえば、アンコールのラストだろうか。
まぁこれは見てのお楽しみということで、ここでは敢えて触れずにおこう。
それにしても、久しぶりに「若い」コンサートを観たな。たまにこういうのもアリだな、とか思ったり。

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