2010年6月25日

参院選・第一声の原稿(案)

今朝はW杯サッカー一色で、参院選の話題はすっかり消えてしまいました。私も4時頃から見ていましたが、久しぶりに安心感のある試合、というか日本ってこんなに強かったっけ?と思わせるような試合でした。まだ次があります。頑張って欲しいものです。
さて、そんな昨日は参院選の告示。ひょっとしたら、と淡い期待を寄せておりましたが、結局どこからもお呼びがかかりませんでしたので、熟慮を重ねた結果、今回の参議院選挙は出馬を見送ることにしました。第一声の原稿案まで作っていたのですが...。パクるなよ(笑)。

このたびの参議院選挙に無所属で立候補しました、     でございます。生まれ育った大好きなこの弘前で、皆様に第一声をお伝えすることを大変うれしく、誇りに思いますとともに、これからの長い戦いに向け、今一度自らを奮い立たせたところでございます。

さて皆様、日本は長い景気低迷からようやく立ち直りつつあるといわれております。しかし、どうですか。皆様の周りに景気回復を実感する声は聞こえておりますでしょうか。残念ながら私の周りでは、そういった声は一つも聞くことが出来ません。かつての自公政権も民主党政権も、景気回復に力を入れると声高に叫んできました。しかし、この青森県においては、この一年間の有効求人倍率が0.29倍で、この20年間で最低の水準まで落ち込んでいるのが現状です。つまり、景気回復どころか雇用の場すら確保されていないのが実態なのであります。

東北新幹線の全線開業がこの12月に迫る中、本県はいかにして他県からの観光客を呼び込まなければならないか、そのことにばかり気が回っています。確かに本県にとって東北新幹線全線開業は大きなビジネスチャンスであります。

しかし忘れてはなりません。新幹線は本県に人を運んでくるばかりではなく、本県から県外にも運ぶのです。新幹線の開業にうつつを抜かしている場合ではないのであります。

働く場のない青森県に、子供たちが未来を思い描くことはできるのでしょうか。このままだと、新幹線の開業が、若くて優秀な本県の人材をどんどん県外へと連れ去ってしまうという事態にもなりかねないのです。

まずは本県における雇用の場を確保し、人口の流出に歯止めをかける。そのためには、新たな産業の創出も必要になることでしょう。そこで私は、まず青森県の新たな産業創出と、雇用の場の確保に重点的に取り組みます。

さて、本県における自殺者の割合は全国でも非常に高いという悲しい実態があります。ご存じの方もおられるかも知れませんが、先進各国における日本の自殺率は、群を抜いております。各都道府県別に見ましても、残念ながら我が青森県は、秋田県に次ぐ高さとなっており、分析によると、その要因としまして、健康問題や経済事情といったことが挙げられております。

国や各都道府県を挙げて、自殺予防対策を講じておりますが、残念なことにそれでも自殺率の低下にはあまり歯止めがかかっていないのが実情であります。

私が今回取り組みたいのは、いわゆる自死遺族へのケアであります。突然家族や愛する人を失う悲しみは、簡単に言葉に出来るものではありません。遺族の方の中には、その後体調に変調を来したり、精神的に不安定になったり、残された家族の苦しみは一生続くのであります。

しかしながら、国家レベルで自死遺族をケアする体制は未だ整っていないのが実態であります。もちろん自殺予防は国を挙げて今後も継続していかなければなりません。しかしその一方で、自死遺族の精神的ケア、そして生活をサポートする体制づくりに、自死遺族の一人として、私は政治生命をかけて取り組んで参ります。

民主党政権による事業仕分けが話題となりました。
連日ワイドショーなどで報じられたこの政治的取組、いや政治ショー、「必殺仕分け人」と揶揄された人たちが一刀両断とばかりに詰め寄る様に、国民は万雷の拍手を送り続けました。
しかし実態は、仕分け人の言葉は単に提言レベルであり、実際蓋を開けてみると名を変え品を変え、事実上継続的に予算要求されている事業が数多くあるという実態をご存じの方はどれだけいることでしょう。
そんな事業仕分けからは、こんな名言も生まれました。

「二番じゃ駄目なんでしょうか?一番じゃなきゃ駄目ですか?」

今の日本の政治を顕著に表す言葉だと思います。自ら先頭に立って世界の陣頭指揮を執る、そういった気概が今の国会議員にはないのであります。
アメリカや他国の顔色ばかりを窺うような政治を行ってどうする。こういう思想を持つ政治家ばかりが国を司る限り、日本が再び世界の一翼を担うようなことはないでしょう。アジアでは韓国、中国やインドが急成長を遂げており、このままですと恐らく近い将来、日本を凌ぐ強国になることでしょう。

日本人としての誇りを取り戻したい。日本に生まれてよかったと、声高に叫びたい。そんな時、今の政治家に日本を任せておくことはできますか?私はそうは思わない!

そこで私は、国会を対象とした事業仕分けに取り組みたいと思います。無駄が多いと外郭団体や公益法人をバッサリと斬り捨てた政治家の皆さんに言いたい。無駄なのは、あなたたちの方ではないのか?と。

まずもって国会議員の定数と議員報酬の見直しを行います。
衆参合わせて定数が722もある国会議員。他国と比較すると、これは決して多い数字ではないそうです。しかし、ヤジばかり飛ばして質問にも立たないような数合わせだけの議員は不要です。

そこで、各議員の任期中の実績を公表するとともに、数値化しながらランキング形式で発表します。規定値に達しない議員がいた場合、その議員の報酬は大幅に削減します。また、各議員の報酬は年俸制とし、議員の働きぶりにより数値化した係数でもって報酬を算出し、報酬の削減を進めていく。
このような、誰から見てもわかりやすい制度設計を進めて参ります。

運営の正常化を図るため、いわゆる時間外・深夜国会や会期延長に伴う省庁職員の人件費、国会運営費などは、全て議員に請求することとします。

...ここで私、今回の参院選は非常に無駄だということに気づきました。なぜ参議院は半分ずつ議員改選が行われるのか。なぜ242も議席数が必要なのか。

「半分じゃ駄目なんでしょうか。242じゃなきゃ駄目ですか。」

ということで私は、この場を借りて参院選への立候補を取りやめることを宣言し、皆様方への第一声に代えたいと存じます。ご清聴ありがとうございました。
ちなみに明朝は朝4時過ぎに我が家を出発です。さすがに睡眠不足が心配になってきました。では皆さん、よい週末を。

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