2010年7月 5日

4秒の壁

昨日、僕自身にとって約10年振りで2度目となるレース、AOMORIマラソンに参加してきました。

エントリーしたのは「10キロ 高校・一般(40歳未満)男子」の部門。10時のスタートに間に合うよう、8時頃自家用車で家を出ました。
ところが、この日に限って断続的に赤信号に引っかかるとともに、法定速度を心がけるペースカーに引っ張られるまま、会場周辺に到着した頃には9時20分を過ぎていました。この時点でかなりイライラ(苦笑)。

さらに不運は続き、今度は駐車場がない!会場周辺に用意された駐車場を結局4ヶ所も転々とし、イライラがピークに達したところでようやく駐車スペースを確保。3ヶ所目を訪れた時にようやくどこの駐車場が空いているのか教えて頂きましたが、駐車場の空き状況など、相互連絡を密にして欲しいものだと思いました。

しかも会場から結構離れた場所に駐車したため、足早にスタート地点に向かうと、既に大勢の老若男女がストレッチや準備体操を始めていました。
僕たちのスタートする時間帯は、10キロほど離れた場所からスタートしたハーフマラソンの選手たちと合流する時間帯。しかもコースも同じなので、道路に出た途端、混雑することが予想されました。

スタート地点は目標タイムによって区切られており、35分以内を目指す人たちが最前列、以下40分以内、50分以内に区切られていましたが、僕は控えめに一番後ろ、つまり50分を超えてゴールしてもいいと考える人たちの中に紛れ込んでいました。人数はどれぐらいいたのかな?イメージトレーニングのためちょっと集中していたので、周囲のことはあまり気にかけていませんでした。

ちなみに僕の中の目標タイムは、50分を切ること。10年前のタイムは46分台後半だったと記憶していますが、さすがにこのタイムは無理だろうということで、願わくは48分台でのゴールを目指していました。

10時のスタートと同時に、予想通り猛牛のようにランナーが一斉に走り出しました。周囲のペースに巻き込まれないよう、マイペースで、マイペースで、と言い聞かせていましたが、どうも走ってみると周囲のペースが遅い気がしてきました。しかも予想通りハーフマラソンのランナーも入り交じり、大混雑状態。早くこの場を抜け出したい思いに駆られ、前半であまり飛ばしすぎないように、とはわかっていたものの、久しぶりのレースですし、せっかくならゴールした後倒れる勢いで...ということで、文字通りごぼう抜きのような状態でどんどんと足を進めていきました。

この日、天気予報は曇りだったのですが、スタート時には雲の切れ間から太陽が顔をのぞかせていました。いや、むしろ雲を払いのけるようにどんどん日差しが強くなっているような感じでした。ただ、湿度が非常に高く、身体から流れ出る汗と相まって、どんどん不快指数が高くなっていきました。

往路の約3キロ地点、青森ベイブリッジあたりまで来ると、向かい風が結構吹いていましたが、これがまた暑いながらも心地よさを誘い、非常に軽快な足取りで進んでいました。1キロ毎に地点表示があるのでラップを計測していましたが、当初想定していた目標を遙かに上回るペース。むむむ、これはオーバーペースで後半失速するかも知れない...まぁ、10キロだし行けるところまで行ってみるか、と。

ベイブリッジの下り坂が終わり、程なく折り返し地点という手前に給水所があり、大勢のランナーが群がっていました。確かに暑いし、気持ちはわかります。しかし、今までの練習でも10キロ走って途中給水したことは一度もありませんでしたので、ここは敢えてスルーしました。時計を見ると22分30秒を少し回ったところ。想定を大幅に上回る、1キロ約4分半での走行ペースです。快調快調♪

ところが、程なく訪れた折り返し地点を通過したところで、給水しなかったことが失敗だったことに気がつきました。追い風になったと同時に日差しが照りつけ、それに高湿度も重なり、急に猛烈な喉の渇きが訪れてきたのです。

しまった...(凹)。

さっきまでのルンルン気分はどこへやら、しかし今更コースを引き返すわけにも行かず、再びベイブリッジの上り坂に突入。しょうがない、下り終えたところにあるはずの給水所まで頑張ろう。 走っているときは何も考えないつもりでしたが、このときばかりは、父に背中を押してくれ、とずっと祈っていました。

やがて7キロ地点。文字通り渇望していた給水ポイントで無事給水し、あとは残り3キロを何とか走り通せれば...。
前回は残り1キロで足が止まり、歩いたりもしながら何とかゴールしたのですが、今回それは避けたいところでした。 青森市内を流れる堤川に架かる橋(これもちょっとしたアップダウンがある)を超え、残り約2キロ。時計を見ると、まだ30分台。これは行ける!

しかしここから急激にペースが落ちたのがわかりました。ゴールが近づくと気が緩み、脱力してしまうという僕の悪い癖。足が前に出なくなっています。こうなるとあとは、完全に気力との戦い。あまりの暑さで意識朦朧になりかけながら、最後の給水(しかもただの水ではなく、スポーツドリンクだった...)を終え、父に牽引されるような思いで何とかゴールにたどり着きました。

記録計測用のRCチップを受付に返却すると、その場でその記録が打ち出され、完走証が渡されます。 記録は、45分04秒!何と29歳の自分に勝ちました!

AOMORIマラソン

しかしこうなると欲が出るもので、たった4秒が何とかならなかったのかな、と。あそこで給水我慢すれば良かったとか、ラストに備えてちょっとだけでも走力を蓄えておけば良かったとか、いろいろ改善すべき点も見えたレースでした。 ということで次回は45分切りを目指します!?ウソです。

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