2010年7月23日

一青森県民が思うこと

あと数ヶ月で東北新幹線がやってくるというのに、一部関係者の熱気に反し、どうも今ひとつ機運が高まっていないような雰囲気。何となく「所詮新幹線なんて...」的な風潮があるのかな、ということが感じられる。
一体みんなは青森県にどういった印象を抱いているのだろう。僕は39年間青森県内でしか生活したことがないので、一青森県民として青森県の良いところ・悪いところをざっと羅列すると、こんな感じだ。

良いところ

・四季の織りなす自然が豊か
もうこれは言うまでもない。冬は寒いが、夏だって暑い。八甲田山に十和田湖、世界自然遺産の白神山地だってあるし、青森の自然を語り始めれば、枚挙に暇がないのだ。

・食べ物が美味しい
豊かな自然に囲まれているのだから、農林水産物を始め、食べ物だって美味しい。回転寿司一つ取っても「え?こんな新鮮なの?」というネタが回っている。水産物ならヒラメにホタテ、ナマコ、シジミに忘れちゃいけないマグロ、農産物ならリンゴにニンニク、ナガイモ、米だって美味しい。何よりも、豊かな自然から育まれた水が美味しい。そして、麺類が意外に豊富なんです、青森って。

・祭りがアツい
短い夏を彩る祭りの数々。青森ねぶたに弘前ねぷた、八戸三社大祭に五所川原の立佞武多、日本三大流し踊りの黒石よされ...。そして春は、日本一の桜を自負する弘前さくらまつり。その他にもむつの恐山大祭、新郷村のキリスト祭りなど、奇祭も多数。

・景勝地、名勝が多数ある
先ほどの八甲田山や十和田湖だけじゃありません。十和田湖から流れ出る奥入瀬渓流、日本海の海岸線をひた走る五能線、寒立馬(かんだちめ)の生息する本州最北端の尻屋崎、津軽富士と呼ばれる岩木山など、こちらも挙げればキリがない。何の変哲もない農村地帯に突如として現れる六ヶ所村の再処理施設は、名勝ではありませんが世俗と切り離された別世界のよう。ある意味異空間です。

悪いところ

・交通網が不便
鉄道のアクセスの悪さもそうですが、路線バスなど、交通網は全く充実していません。頼みの綱のタクシーは、相も変わらず運転手の態度が横柄との批判が...。

・商売が下手
海を挟んだお隣函館市に比べれば、実に商売が下手。客を呼ぼう、客に来て欲しいという意識がないのかな。アンケートの結果を見ても新幹線開業後、「売り上げは変わらない」と答えた人が8割。それは客を呼ぼうとする努力をしないからでしょう。しかし、東北新幹線が全線開業し、新青森駅や七戸十和田駅に降り立った人たちはきっと、「青森県は時間潰しするところもないのか?」と思うことでしょう。

・排他的
青森県の人は排他的。というか、ちょっと他人と変わったことをする人がいれば、すぐにその人たちを排除するか、足を引っ張る人たちが現れる。そこから抜け出た人は、名士となるか、奇人となるか。ある意味平均的であることを好むのかな。

・いろんなことが中途半端
ちょっとブームになると、すぐに真似をしたがる。そのくせあっという間に飽きが来てやめてしまう。いろんなことが中途半端。そういえば道路も中途半端だし、線路も複線から単線になったり中途半端。オリジナリティがないのも特徴的。なんてことを考えている僕自身も何か中途半端?

青森県を外から見るとどんな感じなんだろう。他の都道府県の人たちにとって、青森はどういう風に映っているんだろう...。

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