2010年10月 3日

走った!泣けた!アップルマラソン参戦記

アップルマラソンに最多4604人(10月3日 Web東奥)

「第8回弘前・白神アップルマラソン」(弘前市、同市教育委員会、同市体育協会、西目屋村、東奥日報社による組織委員会主催)が3日、弘前市と西目屋村の特設コースで行われた。県内外から過去最多の4604人が出場。途中から雨模様となったが、リンゴの実が揺れる秋の津軽路で健脚を競った。

「アップルマラソン」には10年前、一度だけ出走したことがあります。あの時は、弘前市運動公園が主会場でした。数年後、主会場が弘前公園そばにある追手門広場に移動、スタート地点が変わり、お隣岩木町がコースに含まれるようになりました。その後平成18年に弘前市・岩木町、相馬村が合併、「弘前・白神アップルマラソン」となりました。我が家からスタート地点までは約1キロ。歩いていける距離にあるのですが、結局今回2度目の出走をするまで一度も足を運んだことがありませんでした。

あと4ヶ月ほどで四十路を迎えるのを機に、三十代最後のチャレンジ、というわけではありませんが、7月のAOMORIマラソンに続き、アップルマラソンでも恥を晒してみよう、と。

8月は暑すぎてまともに練習できませんでしたが、9月に入り週一回のペースで距離とスピードを徐々に上げていきました。
ところが、18日から続いた祝日でのオーバーワークが災いし、なんと膝痛を発症...。

10月2日。最後の調整のため、コースの下見を兼ねてちょっとだけジョギング。
ところが、先週まであれほど大勢いたランナーはほとんど見かけず、拍子抜け。というか前日にここ走る人もいないか...。
膝の様子を見ながら約6キロ流す程度に走り終え、帰宅。むむむ、やっぱり膝がちょっと痛い...。

10月3日。大会関係者の方が、「大会の日はいつも雨が降るんだよなぁ...。」とおっしゃっていましたが、この日もあいにく曇りのち雨の予報。

前日の晩に膝の周りに塗り塗りした薬が若干効いたみたいで、ウソみたいに痛みは引いていました。ウン、大丈夫?走れそう、な気が。8時40分頃に家を出て、途中ストレッチを繰り返しながら会場に近づくと、9時発走のフルマラソンランナーが多数ウォーミングアップ。いやぁ、年甲斐もなくちょっと緊張してきたかも(笑)。
体育館に荷物を預け、スタート地点に向かう...にはまだちょっと時間が早い感じ。というのも、まだフルがスタートしてなかった。あはは。
スタート地点の一本裏通りで、ひたすらウォームアップ。膝の感覚はちょっと微妙だけど、絶対何とかなる。目標は、自己新記録!と行きたいけど、ちょっと無理かな。完走プラス、50分...49分、いや、47分,,,うーん、何だかんだ言ってもやっぱり自己新は狙いたい!

9時。号砲、打ち上げ花火の音が聞こえ、フルマラソンがスタート。この後15分後、10キロのスタートです。
スタート位置に移動すると、既に大勢のランナーがその時間を待っていました。

あ、ランナーではなく歩道で応援する一群に、○○先生発見。
「おはようございます...」

ええ、お前走るのか!みたいな表情で驚愕する先生。
ご挨拶もそこそこにスタート位置に戻ります。
それぞれ目標タイムの位置で区切られ、先頭は30分以下、その後35分、40分、45分、50分と区分されます。
AOMORIマラソンの時は、ホントは40分台後半を狙っていたのに、50分ぐらいでいいかな、と後ろの位置に立ったら、「出ることに意義がある」ランナーに囲まれ、スタートでロスタイム。結局45分04秒でゴールしましたが、この4秒はスタートのロスタイムだ、と一人恨み節。

AOMORIマラソンの教訓ということで今回は、最初から45分以内、の一番後ろに陣取り、スタートを待ちます。iPodにインストールされているnike+は45分を設定。

スターターは、葛西弘前市長。スタート1分前が告げられると、自然と拍手が起こります。
○○先生、大声で「のんべさん、頑張れ!」の声援。嬉しいやら恥ずかしいやら。
そして、市長による号砲の音が聞こえ、遂にスタート。

前回のような大渋滞はないにせよ、スムーズにスタートすることができました。やはり人が多いな...。まずは猛牛のごとくダッシュする人を先に行かせ、とりあえず自分のペースを確保。ウン、第一段階クリア。

城西大橋を降りきると、徐々にランナーが散らばり始めます。応援の人たちも大勢いますが、ほとんど目に入らず、まずは先行するランナーをロックオン(笑)。気がつくと2キロ通過。スタートと同時に動かした時計を見ると、10分を切るペース。お、予定通りかな。岩木川に架かる橋を越え、両側には田んぼが広がります。ここからは景色があまり変わらない退屈な時間。取りあえず周囲の風景には目をくれず、前だけ見据えることを意識、意識...。ただ、この頃からだいぶ息が上がり始めました。4キロ通過...おお!先頭集団は既に折り返し地点を通過し、我々とすれ違います。一体どんなペースなんだ!!!

折り返し手前の給水所で一口だけ水を口に含み、折り返し地点へ。ここでちょっとしたアクシデント発生。前を走っていた一名が転倒、それを避けようと左右に散らばると、急に前が塞がれる格好に。さらに我々を越して前に行こうとするオッサンが、曲がり角で急に割り込みをするということを繰り返し、かなりムッ(怒)。しかも、中間地点で時計を見ると、22分50秒。倍にすると45分40秒。ああ、自己新は無理か。思わず「ハァ」と溜息。あ!また溜息かよ!

復路に入り、先ほどのオッサンを軽く振りきり、気がつくと男性と女性と僕の3人が並行して走る状態に突入。そういえば、折り返して気づいたこと一つ。僕、かなり前の方を走っていたんですね。往路を走る10キロランナーが続々と。
で、そのまま3キロほど抜きつ抜かれつの併走を続けます。

一度やってみたかったんですよ、ラストスパート...。いよいよ残り2キロ弱、最後の坂に差し掛かります。折り返した5キロランナーも途中から合流し、余力をたっぷり残したランナーに続々と抜かれていたのですが、坂の途中で一発スパートをかけてみました。うわぁ...何か本格的なランナーみたいなことを(笑)。
3人併走状態からギアを入れ替え、追い抜こうとした5キロランナーと同じペースに切り替え。しばし併走していた2人を後に残し、後は自分の記録との戦い。この時点で膝の痛みなどとっくに忘れ、時計を見ることもしませんでした。坂を登り切り、「残り740メートル」の看板を見た途端、力が抜けます。ええ...まだそんなにあるのか...。程なくiPodからむなしく「45分経過」の声...。いや!iPodはスタートより結構前に設定していたから、まだ間に合うはず。ゴールしたら倒れてもいいぐらいの気持ちでマジ走り(笑)。遂にゴールの追手門広場へ差し掛かります。大勢の応援がいましたが、僕の目は電光掲示板に釘付け。

おぉぉぉぉぉぉ!!!44分台が見えた!!ゴール板を踏んだ途端、思わず自分にポンポンと拍手。ホント泣きそうになりました。
いいんです、これで。今回もあくまで自分との勝負。自己新は無理だと思っていたところに、念願の45分切り達成です。膝痛を押して、よく頑張った!有森裕子じゃありませんが、自分で自分を褒めてやりたい気持ちがよくわかりました。

声援を送って下さった人たちにも心から感謝。その中で一番嬉しかったのが、「あと1キロ!」と叫んでくれた子ども!あれでギアが切り替わった。うん。

ゴール直後に雨が降り始め、フル、ハーフを始め、午後のレースに出場した子どもたちもきっと大変だったのではないでしょうか。どうか皆さん風邪をひきませぬように。

ということで応援して下さった皆さん、本当にありがとうございました。

今年は2度のレースでしたが、面白いですね、たまにレースに出ると。来年は距離伸ばそうかな、とかまた欲が出たりして。

どうですか!


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コメント(2)

一平会高木です!
お疲れ様でした。アップルマラソン気になってたんですよね~
実は10年ほど前仕事先の人に刺激されてマラソンを始めたんですよ。
ものすごく遅く体力もないから、埼玉で毎年5キロの市民マラソンに参加していました。その頃のことを思い出しちゃった。自分の目標タイムをクリアするとうれしいよね~^^10キロ走るなんてすごいよw
自分にご褒美をあげてくださいね~(^◇^)

えこ高木さん

コメントありがとうございます。10年ほど前に一度体力強化を兼ねたジョギングをしていたのですが、3年前に人間ドックでいろんな部位が劇的な数値をはじき出したのを機に、再び本腰を入れてます。とはいってもお気楽ランナーですので思いつくままのコースをふらふらと。弘前市内はそんなコースが結構自由に作れるので楽しいです。気がつくと10キロ以上走っていたことも結構あったのかな。今回のレースで、いよいよシューズが駄目になったようなので、ご褒美はシューズ、と決めてます。

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